Interstage Job Workload Server 運用ガイド
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第2章 通常運用> 2.1 バッチシステムの運用> 2.1.1 バッチシステムの運用開始

2.1.1.7 バッチ実行基盤の稼働状態確認

バッチ実行基盤が正常に稼働していることを確認します。
バッチ実行基盤の稼動状態として、以下のことを確認します。

バッチ実行基盤が稼働しているか、確認する方法を以下に示します。

■イニシエータの稼働状態の確認

イニシエータの状態を表示して、起動したイニシエータと、それに対応するバッチワークユニットが正しく接続されていることを確認します。
イニシエータの状態を表示するには、以下のコマンドで行います。

btfwiniinfo



btfwiniinfoコマンドの詳細については、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

イニシエータの状態表示の例を、以下に示します。

InitiatorName   State              NumberOfJobs   MaxJob
---------------------------------------------------------------------------------
que001          active                        0       20
que002          active                        0       10

対象イニシエータの"State"が"active"(稼働中) になっていることを確認してください。
"active"(稼働) になっていない場合には、イニシエータの開始に失敗している可能性があります。

失敗する可能性としてイニシエータに対応するバッチワークユニットが起動していないことが考えられます。
対象のバッチワークユニットが起動されているか確認し、起動していない場合には、バッチワークユニットを起動し、“イニシエータの開始”の手順に従って開始してください。

それ以外の場合には、バッチ実行サービスを開始したとき、またはイニシエータを開始したときに、端末やシステムログにエラーメッセージが出力されているか確認してください。
出力されていたエラーメッセージの対処を行ってください。

■ジョブキューの稼働状態の確認

ジョブキュー情報を表示して、起動したイニシエータと、それに対応するバッチ受付サービスのジョブキューが正しく接続されていることを確認します。
ジョブキュー情報を表示する、btfwqinfoコマンドの形式を以下に示します。
対象のジョブキューが複数存在する場合には、ジョブキュー単位に行ってください。

btfwqinfo -l ジョブキュー名


btfwqinfoコマンドの詳細については、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

ジョブキュー情報の表示例を、以下に示します。

Jobqueue Name = que001(default)
Jobqueue State = active
[Number of Jobs]
  Exec = 0
  Wait = 0
  Hold = 0
[Max Job]
  Definition = 1000
  System     = 99999
[Multiplicity]
  Current    = 20
  Definition = 20
  System     = 20
[Time Limit]
  Definition = 600
[Initiator]
  Name = que001(active)

対象のジョブキュー情報から、以下のことを確認してください。

"Jobqueue State"が"active"(稼働) になっていない場合には、対象のジョブキューが実行禁止状態になっています。
必要に応じて対象のジョブキューに対して“ジョブキューを実行可能状態にする”の手順に従って行ってください。


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