Systemwalker CentricMGR 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -

A.18.1 イベント監視の条件定義についての確認

1. 監視サーバが WindowsNT、被監視サーバが Solaris 、かつEUCコードの場合

   監視サーバ側に Adjust、または、Systemwalker CharsetMGR がインストールされているか確認してください。詳細は、“UNIXシステムを監視する場合の設定”を参照してください。

2. 同じメッセージが表示されたり、されなかったりする場合

   メッセージ抑止機能によって、表示抑止されている場合があります。メッセージの発生間隔を確認し、メッセージ抑止時間をその間隔以下に設定してください。

   メッセージ抑止時間の設定については、通信環境設定画面についてのオンラインヘルプを参照してください。

3. 同じようなイベント定義を、複数定義している場合

   発生メッセージとイベント監視の条件が一致すると想定している定義行よりも、上の位置にある定義行で一致している可能性があります。想定している定義行より上にある条件と一致しないかを確認してください。テスト支援コマンド（mpaostest)を使用して確認してください。テスト支援コマンド(mpaostest)の詳細については、“Systemwalker CentricMGRリファレンスマニュアル”を参照してください。

4. 発生メッセージが、ログファイル監視のメッセージである場合

   監視ログファイル設定画面で、監視するログファイルを設定する際、ラベルにエラー種別の文字列を設定していないかを確認してください。ラベル名には、エラー種別で使用するような文字列を設定していた場合は、別の文字列に変更してください。

   監視ログファイル設定画面の詳細は、“監視するログファイルを登録する”を参照してください。

5. 発生メッセージのエラー種別が[情報]である場合

   エラー種別が[情報]であるようなメッセージは、重要度を変更しない限り、監視イベント一覧に表示されません。アクション定義画面のメッセージ監視タブで、重要度に[最重要]、[重要]、[警告]のどれかを設定してください。“メッセージ監視のアクション定義についての確認”の3.も参照してください。

6. 特定ホストのメッセージだけ表示されない場合

   メッセージが通知されないホスト（被監視サーバ）側で、以下の点について確認してください。

   • インストール後のシステム再起動の確認

     被監視サーバに、Systemwalker CentricMGRをインストールした後、システムを再起動したか確認してください。システムを再起動していない場合は、実施してください。

   • メッセージ発生元のメッセージ送信先の確認

     「通信環境定義」画面にある、メッセージ送信元の定義内容を確認してください。

     • メッセージ送信先に定義したホストは意図したホストとなっているか？

       意図したホストとなっていない場合、正しい定義に変更後、サービスを再起動して下さい。

     • pingの確認

       メッセージ送信先に定義したホストにpingが通るか確認してください。

       pingが通らない場合、ネットワーク構成を見直してください。

     • 監視サーバと被監視サーバ間のファイアウォールの有無の確認

       メッセージ発生元のホストから、メッセージ送信先に定義したホストまでの間にファイアウォールが存在するかを確認してください。存在する場合、下記ポートの通信を許可してください。

       9294/TCP

     • メッセージ送信先定義がループする様な定義となっていないか？

       メッセージ送信先定義がループする構成となっていると、データがループし、スローダウンが発生し新規メッセージが表示されなくなる場合があります。

       この場合は、システム構成（メッセージ送信先）を見直してください。

     • IPアドレスの確認

       同一システムの異なるIPアドレスをメッセージ送信先に定義していないかを、確認してください。定義している場合は、1システムにつき1つのIPアドレスだけを定義してください。

7. 発生メッセージが、syslogに出力されるメッセージである場合

   Systemwalkerは、/etc/syslog.confに定義した条件（facility.level)のメッセージをsyslogから直接受信しています（デフォルトでは『*.warning』）。このため、syslogがデフォルトで出力しているメッセージファイル（例：messages）と同じメッセージの監視はできません。

   syslogがデフォルトで出力しているメッセージファイルと同じメッセージを監視する場合は、この条件（facility.level)の部分をメッセージファイルと同一にして下さい。詳細は、“Systemwalker CentricMGR 導入手引書”の“イベント監視の留意事項”を参照してください。

   注意：	条件（facility.level)をsyslogが、デフォルトで出力しているメッセージファイルと同一に変更すると、Systemwalkerに通知されるメッセージが増加します。監視の必要がないメッセージはイベント監視の条件定義を更新し、監視対象から外してください。

8. 上記以外の場合

   イベント定義に設定した内容と、発生するメッセージに違いがないかを確認してください。スペル以外にも、空白の数や、大文字／小文字、半角／全角を確認してください。

   メッセージをフィルタリングする際、大文字、小文字の区別、全角、半角の区別をしています。また、空白の数についてもチェックしています。発生メッセージの文字列と定義内容を見比べて、違いがあった場合は、発生メッセージに合わせて、定義内容を変更してください。