Interstage Shunsaku Data Manager アプリケーション開発ガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - - UNIX共通 -
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12.5.2.2 CSVファイルからXML文書に変換する場合の処理手順
CSVファイルからXML文書に変換する場合の処理手順を、以下に示します。

- CSVSourceオブジェクトの作成
指定されたCSVファイル名から、CSVSourceオブジェクトを作成します。
- CSVファイル情報の設定
作成したCSVSourceオブジェクトに対して、以下の設定を行います。
- 文字コードの設定
設定内容に基づいてCSVファイルを読み込み、読み込まれたCSVファイルの内容をString型に変換します。
文字コードを指定しない場合は、システムのデフォルトエンコーディングが指定されたとみなします。
- 区切り文字の設定
CSVファイル内で使用される区切り文字を設定します。
カンマ(,)、タブ(\t)、空白( )を指定可能です。
デフォルトは、カンマ(,)です。
- 引用符文字の設定
CSVファイル内で使用される引用符文字を設定します。
単一引用符(\')、二重引用符(\")を指定可能です。
デフォルトは、引用符文字は設定されません。
- 区切り文字、引用符文字、「\」のデータ記述方法の設定
区切り文字、引用符文字、「\」をデータとして記述する方法を設定します。
デフォルトは、各文字の前に「\」を付加する方法です。
- null表現の文字を設定
CSVファイル内で使用されるnull値を表現する文字を設定します。
空白文字以外の表示可能な文字列を指定可能です。
デフォルトは、空文字("")です。
- 列名の設定
CSVファイル内の1行目を列名とするか否かを設定します。
デフォルトは、「列名としない」です。
- データ保持方法の設定
CSVResultSet内でのデータ保持方法を設定します。
保持方法は以下の2種類のいずれかから選択します。
- シーケンシャルに読み込む
メモリ消費が少ないが、処理性能が悪い場合があります。
- メモリ上に展開する
処理性能が良いが、メモリを多く消費する場合があります。
デフォルトは、「シーケンシャルに読み込む」です。
- CSVResultSetオブジェクトの作成
作成したCSVSourceオブジェクトから、CSVResultSetを取得します。
- GeneratorMapオブジェクトの作成
マッピングルールファイルを指定し、GeneratorMapオブジェクトを作成します。
- XMLGeneratorオブジェクトの作成
XMLGeneratorオブジェクトを作成します。
- DocumentFountainオブジェクトの作成
XMLGeneratorオブジェクトの文書生成メソッドcreateDocumentFountain()を呼び出します。その際、引数として、ResultSetオブジェクトおよびGeneratorMapオブジェクトのほかに、出力形式および出力形式に応じた必要な情報を指定します。その結果、DocumentFountainオブジェクトが生成され、アプリケーションに返却されます。
なお、DocumentFountainオブジェクトから取り出すXML文書の出力形式は、この時点で決定されます。
- 出力時の文字コードの設定
アプリケーションから、DocumentFountainオブジェクトの文字コードの設定メソッドsetEncoding()を呼び出し、生成されるXML文書の文字コードを指定します。
文字コードを指定しない場合は、“UTF-8”が指定されたとみなします。
- XML文書の出力
DocumentFountainオブジェクトの文書取出しメソッドgetXMLDocument()を呼び出し、以下のいずれかの形式でXML文書を受け取ります。
- String
- Stream
- ファイル
- DOMツリー
- SAX
なお、1つのResultSetオブジェクトから複数のXML文書を生成する場合は、文書取出しメソッドgetXMLDocument()を複数回呼び出すことで、順にXML文書が生成され、アプリケーションに返却されます。

CSVファイルに格納されているデータについて
XML変換機能の対応するCSV形式については、“12.8 XML変換機能の対応するCSV形式”を参照してください。
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