Systemwalker Software Delivery 運用手引書 UNIX・PC編 13.0 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第6章 各種運用形態の環境構築> 6.1 クラスタシステムへの導入> 6.1.1 クラスタシステムの概要> 6.1.1.2 資源配付のクラスタ運用

6.1.1.2.1 運用方法

クラスタシステムでの資源配付の運用方法を説明します。

■運用管理サーバがクラスタ運用の場合

運用管理サーバがクラスタ運用の場合を“図:運用管理サーバがクラスタ運用の場合”に示します。

[図:運用管理サーバがクラスタ運用の場合]

◆通常運用時

  1. 運用管理クライアントから仮想IPアドレスで運用管理サーバに接続します。
  2. 管理者の指示(運用管理クライアント)により、運用管理サーバ上で資源登録します。
  3. 管理者の指示(運用管理クライアント)により、運用管理サーバから中継サーバに送信します。
  4. 各ノードでローカルディスクの適用を行います。
  5. 中継サーバから配下の部門管理サーバに自動中継を行います。
  6. クライアントへのダウンロードを行います。
  7. 結果通知は、運用管理サーバの仮想IPアドレスに対して通知します。

◆運用管理サーバのリカバリ時(ノードの停止時またはクラスタグループの異常時)

Systemwalker Software Deliveryをクラスタサービスとして登録することにより、自動的に現用から待機ノードに切り替わります。登録資源、管理情報および設定情報は、現用と待機両ノードで情報が引き継がれます。

■中継サーバ、部門管理サーバがクラスタ運用の場合

中継サーバ、部門管理サーバがクラスタ運用の場合を“図:中継サーバ、部門管理サーバがクラスタサービス以外の運用の場合”および“図:中継サーバ、部門管理サーバがクラスタサービスとして運用の場合”に示します。

[図:中継サーバ、部門管理サーバがクラスタサービス以外の運用の場合]

◆通常運用時

  1. 運用管理クライアントから物理IPアドレスで運用管理サーバに接続します。
  2. 管理者の指示(運用管理クライアント)により、運用管理サーバ上で資源登録します。
  3. 管理者の指示(運用管理クライアント)により、運用管理サーバから中継サーバを経て、運用ノードの部門管理サーバへ送信します。
  4. 部門管理サーバの運用および待機の各ノードでローカルディスクの適用を行います。共有ディスクへの適用は、運用ノードからの適用のみで行います。
  5. 運用ノードと接続してから、運用ノードから配下のクライアントへのダウンロードを実施します。
  6. 結果通知は、現用/待機両ノードから運用管理サーバの物理IPアドレスに対して通知します。

◆中継サーバ、部門管理サーバのリカバリ時(ノードの停止時または資源配付の異常時)

ノードを復旧してから再度同一操作を行うことによりリカバリを行います。

運用ノード異常時

運用ノードを復旧後に、管理者の指示により運用管理サーバから運用ノードのみに対して、通常運用時と同じ送信の操作“3.”を再度行います。これにより、運用ノードで未受信であった場合には受信処理を行い、部門管理サーバへ自動中継されていなければ自動中継が行われます。クライアントへのダウンロードはクライアント側の電源ON等を契機にダウンロードが行われます。

待機用ノード異常時

待機用ノードを復旧後に、管理者の指示により運用管理サーバから待機用ノードのみに対して、通常運用時と同じ送信の操作化“3.”を再度行います。これにより、待機用ノードで未受信であった場合には受信処理を行います。

[図:中継サーバ、部門管理サーバがクラスタサービスとして運用の場合]

◆通常運用時

  1. 運用管理クライアントから物理IPアドレスで運用管理サーバに接続します。
  2. 管理者の指示(運用管理クライアント)により、運用管理サーバ上で資源登録します。
  3. 管理者の指示(運用管理クライアント)により、運用管理サーバから中継サーバを経て、クラスタサービスに登録したAとBの論理ホスト(論理IPアドレス)およびCとDの論理ホストに対して送信します。
  4. 各運用ノードで受信し、各共有ディスクへ適用します。ABCDのローカルディスクへの適用は行いません。
  5. 運用ノードと接続してから、運用ノードから配下のクライアントへのダウンロードを実施します。
  6. 結果通知は、部門管理サーバの論理IPアドレスに対して通知します。

◆中継サーバ、部門管理サーバのリカバリ時(ノードの停止時またはクラスタグループの異常時)

Systemwalker Software Deliveryをクラスタサービスとして登録することにより、自動的に現用から待機ノードに切り替わります。登録資源、管理情報および設定情報は、現用と待機両ノードで情報が引き継がれます。


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