Systemwalker Software Delivery 運用手引書 UNIX・PC編 13.0 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第6章 各種運用形態の環境構築> 6.1 クラスタシステムへの導入

6.1.1 クラスタシステムの概要

クラスタシステとは、2台のサーバマシンを1台の仮想サーバマシンとして運用することで、高可用性(High Availability)を実現するシステムです。

サーバマシンが1台の運用では、サーバマシンやそのうえで動作するサーバアプリケーションが停止した場合、再立ち上げが必要となります。そのため、再立ち上げを行うまで業務が停止してしまいます。

クラスタシステムでは、2台のサーバマシンを1台のサーバマシンとして使用します。一方のサーバマシンやそのうえで動作しているアプリケーションにトラブルが発生した場合、そのマシン上で動作していたアプリケーションが他方のマシンで再起動されます。そのため、業務をすぐに再開でき、業務の停止時間を短縮できます。このように、異常が発生したサーバから正常なサーバへ業務の制御を切り替えることをフェールオーといいます。

なお、クラスタシステムではこのような2台のサーバマシンをクラスタ、クラスタを構成するサーバマシンをノーといいます。

クラスタを構成するノードのうち、共用ディスクの所有権を持ち、メインの制御を行っているノードを、運用または運用ノーといいます。他方のノードを待機または待機ノーといいます。

[UNIX]
UNIXの場合

Sun ClusterまたはPRIMECLUSTERでクラスタ運用が可能です。PRIMECLUSTERにSystemwalker Software Deliveryの部門管理サーバを導入する場合は、1:N運用待機についてもサポートします。

[Windows]
Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003の場合

Microsoft(R) Cluster Server(以降、MSCSと略します)を使用することにより、Windows(R) 2000またはWindows Server(TM) 2003を搭載した2台のサーバマシンを1台の仮想サーバマシンとして運用できます。1:1運用待サポートの他、MSCSにSystemwalker Software Deliveryの部門管理サーバを導入する場合は、1:N運用待機についてもサポートします。

次の図は、クラスタシステムの概要を表しています。

Systemwalker Software Deliveryでは、以下のクラスタ形態をサポートします。


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下へ6.1.1.2 資源配付のクラスタ運用

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