Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド

48.4 J2EE Deploymentツールの運用

　J2EE Deploymentツール／EJB Deploymentツール／J2EE Deploymentコマンド／BCD変換コマンドの運用までの手順を次の図で示します。

■環境設定

　導入の際に設定した内容に変更がない場合、この設定は必要ありません。
　J2EE Deploymentツール／EJB Deploymentツール／J2EE Deploymentコマンド／BCD変換コマンドの環境設定ファイルに設定を行います。
設定の詳細は“J2EE Deploymentツール環境設定ファイル”を参照してください。

　配備処理中に行われるコンパイル処理などは、ツール／コマンドが起動された際のPATH環境変数に指定されているJDK/JREで実施されますので、配備先の環境にあわせて適宜設定を変更してください。
　PATH環境変数には以下のように指定します。

−　JDK1.3環境で運用する場合
　　JBKをC:\APWにインストールした場合は、以下のように設定します。
　　　　C:\APW\JBK3\jdk\bin

−　JDK1.3環境で運用する場合
　　JBKをインストールした場合は、以下のように設定します。
　　　　/opt/FJSVawjbk/jdk13/bin

注）環境変数の"PATH"は、使用するシェルによっては"path"となる場合がありますので、環境に合わせて設定してください。 設定するパス中にバージョンが含まれている場合は適宜読み替えて設定してください。
Solaris OEでは、/usr/binなど他のディレクトリにJDK/JREが格納されている場合があります。環境変数を設定する際には、対象となるJDK/JREが正しく利用できる位置に設定してください。複数のJDK/JREについての情報が環境変数に設定されている場合は、環境変数内で最初に現れるJDK/JREが使用されることになります。

　EJBアプリケーションを配備（あるいは展開）する場合には、以下の環境変数が設定されている必要があります。環境変数が設定されていない場合には設定してください。

　　

環境変数OD_HOME ：

　　c:\INTERSTAGE\Odwin

環境変数IS_HOME ：

　　c:\INTERSTAGE

　　

環境変数OD_HOME ：

　　/opt/FSUNod

環境変数IS_HOME ：

　　/opt

　　

環境変数OD_HOME ：

　　/opt/FJSVod

環境変数IS_HOME ：

　　/opt

　リモートインストール機能を使用する際にインストール先のサーバマシンがSolaris OE、Linuxの場合には、サーバ側で環境の設定が必要です。環境設定は以下の手順で行います。
(1)Interstage運用管理用Servletサービスの停止（注）

(2)Interstage運用操作ツール用WWWサーバの停止（注）

(3)Interstage運用操作ツール用WWWサーバの定義ファイルの編集
　以下の定義がない場合は、下記の行を追加します。

• ファイル名：
  　　FJSVisgui.dat
• 設定内容：
  　　cgi-path-idnt: /opt/FJSVjs2su/gateway FJSVjs2su
  　　filter-file: /opt/FJSVjs2su/gateway/jsgw.so
• 　ファイル格納場所：
  　　「デフォルトシステム場合」
  　　　/etc/opt/FJSVisgui
  　　「拡張システムの場合」
  　　　/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisgui/etc/FJSVisgui.dat
  

• ファイル名：
  　　httpd_FJSVisgui.conf
• 設定内容：
  　　LoadModule jsvlt_module /opt/FJSVjs2su/gateway/jsgw_apapi_is.so
  　　include /opt/FJSVjs2su/conf/jsgw_apapi.conf
• 　ファイル格納場所：
  　　/etc/opt/FJSVisgui
  

(4) Interstage運用管理用Servletサービスの環境定義ファイル（jswatch.conf）の編集

　以下の設定がない場合は、EJBアプリケーション実行環境のJAVA環境設定ファイルに設定したJDK/JREのバージョンにあわせて下記の設定を追加します。JAVA環境設定ファイルの詳細については、”JAVA環境の設定”を参照してください。また、環境変数LD_LIBRARY_PATHの詳細については、”環境変数の設定”を参照してください。

• 　設定内容：
  　　環境変数LD_LIBRARY_PATHに"$JAVA_HOME/jre/lib/sparc"を追加
  　　環境変数LD_LIBRARY_PATHに"$JAVA_HOME/jre/lib/sparc/native_threads"を追加
  　　環境変数LD_LIBRARY_PATHに"$JAVA_HOME/jre/lib/sparc/hotspot"を追加
  　※JAVA_HOME：Javaのインストールディレクトリ
• 　ファイル格納場所：
  「デフォルトシステム場合」
  　　/opt/FJSVjs2su/conf
  「拡張システムの場合」
  　　/opt/FJSVisas/var/system/システム名/FJSVjs2su/etc

  　以下に設定例を示します。

  　[JDK1.3の場合]
  

  　opmanager.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk13/jre/lib/sparc

  　opmanager.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk13/jre/lib/sparc/native_threads

  　opmanager.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk13/jre/lib/sparc/hotspot

  
  

• 　設定内容：
  　　環境変数LD_LIBRARY_PATHに"$JAVA_HOME/jre/lib/i386"を追加
  　　環境変数LD_LIBRARY_PATHに"$JAVA_HOME/jre/lib/i386/native_threads"を追加
  　　環境変数LD_LIBRARY_PATHに"$JAVA_HOME/jre/lib/i386/hotspot"を追加
  　※JAVA_HOME：Javaのインストールディレクトリ
• 　ファイル格納場所：
  　　/opt/FJSVjs2su/conf

  　以下に設定例を示します。

  　[JDK1.3の場合]
  

  　opmanager.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk13/jre/lib/i386

  　opmanager.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk13/jre/lib/i386/native_threads

  　opmanager.env=LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk13/jre/lib/i386/hotspot

  
  

(5)Interstage運用管理用Servletサービスの起動（注）

(6)Interstage運用操作ツール用WWWサーバの起動（注）

（注）　Interstage運用操作ツール用WWWサーバ／Interstage運用管理用Servletサービスの停止／起動については、Interstage運用ガイドの“Interstage運用管理用Servletサービス”を参照してください。

なお、拡張システムに対してリモートインストールを行う場合は、あらかじめ拡張システムを生成しておく必要があります。

■運用

　J2EE Deploymentツール／EJB Deploymentツール／J2EE Deploymentコマンド／BCD変換コマンドを起動します。
起動方法については“J2EE Deploymentツールの実行”を参照してください。