PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版)
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付録A 留意事項> A.2 注意事項

A.2.19 プロキシ構成におけるEMC TimeFinderおよびEMC SRDFの利用【Linux2.6】

プロキシ構成では、EMC社製ソフトウェアTimeFinderおよびSRDFを使用することによって、EMC社製ストレージ装置Symmetrixの持つコピー機能を利用して、主業務で使用しているサーバやSANに負荷をかけずにマスタ、プロキシ間の等価性コピー処理を行うことができます。この場合、コピー処理はストレージ装置が行うため、コピー処理中にサーバを再起動しても、コピー処理は継続されます。

TimeFinderおよびSRDFは、物理ディスク全体のデータを他の物理ディスクにコピーする機能を提供していますが、物理ディスクの一部(スライスなど)のデータを他のディスク領域にコピーする機能は提供されていません。そのため、プロキシ構成でTimeFinderまたはSRDFを利用するには、ボリュームの対ではなくグループの対をマスタとプロキシとして関連付ける必要があります。また、TimeFinderまたはSRDFを利用している場合、プロキシグループではなくプロキシボリュームを指定して分離、再結合、復元を行おうとすると、コマンドがエラーとなります。

マスタグループとプロキシグループを結合する前に、以下の条件を満たすように設定しておく必要があります。

また、プロキシ構成で使用するBCVデバイス、ソース(R1)デバイス、ターゲット(R2)デバイスの管理に関して、以下の留意事項があります。

ディスク装置のコピー機能が使用できる場合は、ディスク装置のコピー機能を使用して、マスタからプロキシへの等価性コピー処理を行います。ただし、次の場合は、ソフトコピー機能(サーバで動作するGDSのドライバのコピー機能)を使用します。

TimeFinderおよびSRDFは、結合、再結合したときのマスタからプロキシへの等価性コピー処理、等価性を維持するためのコピー処理、および、マスタとプロキシを分離している間の更新箇所を記録する処理で使用します。

TimeFinderおよびSRDFの2つのコピー方式を備えている装置の場合は、SRDFよりもTimeFinderを優先して使用します。

BCVペアあるいはSRDFペアがいったんキャンセルされると、それ以降、TimeFinderおよびSRDFの機能は使用されません。BCVペアおよびSRDFペアがキャンセルされるのは、次の場合です。

TimeFinderおよびSRDFの機能を使用したい場合、これらの操作を行ったら、マスタとプロキシの関係をいったん解除し、プロキシボリュームを削除してから、再び結合してください。

実行中のコピー処理がいずれの方式で行われているかは、次のいずれかの方法で確認することができます。

また、マスタとプロキシの間に存在するBCVペアおよびSRDFペアの種類と状態は、sdxinfoコマンドで表示されるFUNCフィールドとCPSTATフィールドで確認できます。



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