PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版) |
目次
![]() ![]() |
付録A 留意事項 | > A.2 注意事項 |
EMC社製ストレージ装置Symmetrixを使用する場合、EMC社製ソフトウェアPowerPathが必須です。GDSでは、EMC Symmetrixのemcpowerデバイスを管理することができます。
以下のデバイスは、GDSで管理することはできません。
emcpowerデバイスを構成するnativeデバイス
BCV (Business Continuance Volume)デバイス
SRDFのターゲット(R2)デバイス
GateKeeperデバイス
CKD (Count Key Data)デバイス
EMC社のSAN管理ソフトウェア(Volume Logix, ESN Manager, SAN Managerなど)が使用するVCMDB (Volume Configuration Management Data Base)
これらのデバイスやEMC社製ソフトウェアの設定が完了した後に、下記の手順にしたがって、GDSによるディスク管理の対象外とするデバイスのリストを/etc/opt/FJSVsdx/lib/exdevtabファイル(除外リスト)に記述してください。除外リストには、上記のデバイスの他、GDSで管理すべきでないディスクをすべて記載します。
[手順]
BCV, R2, GateKeeper, CKDの各デバイスは、SYMCLIで提供されるsyminqコマンドで確認できます。syminqコマンドを実行し、BCV, R2, GK, CKDと表示されるすべてのデバイス(sdX, emcpowerX)を除外リストに記載します。
VCMDB デバイスは、syminqコマンドでは確認できません。EMC社のSAN管理ソフトウェア(Volume Logix, ESN Manager, SAN Managerなど)を使用している場合は、EMC社のエンジニア、またはその SAN 管理ソフトウェアの設定を行ったシステム管理者にVCMDBのデバイス名を確認して、除外リストに追記します。
すべてのnativeデバイス(sdX)を、除外リストに記載します。
emcpower0 (管理対象)
sdb (管理対象外)
sdc (管理対象外)
手順1.〜3.で記載したデバイス以外にもGDSで管理すべきでないデバイスがある場合は、除外リストに追記します。
除外リストの管理のため、デバイス名の後に"PP", "BCV", "R2", "GK", "CKD", "VCMDB"といったタグを記述することを推奨します。デバイス名とタグの間には、1つ以上の空白を入れてください。
除外リストは以下のようになります。
# cat /etc/opt/FJSVsdx/lib/exdevtab /dev/emcpowerc BCV /dev/emcpowerd BCV /dev/emcpowere GK /dev/emcpowerf GK /dev/emcpowerg CKD /dev/emcpowerh R2 /dev/sdb PP /dev/sdc PP 〜 /dev/sdp PP /dev/sdq PP # |
exdevtab.sh
除外リスト/etc/opt/FJSVsdx/lib/exdevtabを簡易作成するためのスクリプトのサンプル/etc/opt/FJSVsdx/bin/exdevtab.shを提供しています。
このスクリプトを使用する場合は、エディタを使用して、スクリプトの以下の2つのパラメタ(syminqコマンドおよびpowermtコマンドのパス)を実行環境に合わせて修正してください。
SYMINQ=/usr/symcli/bin/syminq POWERMT=/etc/powermt
exdevtab.shを実行すると、emcpowerデバイスのnativeデバイス、およびBCV, GateKeeper,CKDの各デバイスが除外リストに記載されます。R2デバイスおよびVCMDB デバイスは記載されません。必要に応じて、exdevtab.sh を事前に修正するか、または上記の手順1〜4にしたがって、GDSで管理すべきでないディスクを追記してください。
プロキシ構成におけるEMC TimeFinderまたはEMC SRDFの利用【Linux2.6】
プロキシ構成でEMC TimeFinderまたはEMC SRDFを利用する場合は、プロキシグループに接続するBCV, R2デバイスは除外リストに記載しないでください。ただし、それらのデバイスを構成するnativeデバイスは除外リストに記載してください。詳細については、「プロキシ構成におけるEMC TimeFinderおよびEMC SRDFの利用【Linux2.6】」を参照してください。
PRIMECLUSTERシステムの場合
PRIMECLUSTERシステムの場合、クラスタを構成する全ノードで除外リストを作成してください。
GDSで管理できないデバイスは、リソース登録の対象にもできないため、共用ディスク定義ファイルに記述しないでください。リソース登録と共用ディスク定義ファイルの詳細については、「共用ディスク装置のリソース登録」を参照してください。
exdevtabファイルに記述されたデバイス
exdevtabファイルに記述されたディスクデバイスは、クラスに登録できません。exdevtabファイルに記述されたディスクデバイスをクラスに登録しようとした場合、"ERROR: 物理ディスク名: no such device" というエラーメッセージが出力されます。
目次
![]() ![]() |