PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版)
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付録A 留意事項> A.2 注意事項

A.2.16 プロキシ構成におけるアドバンスト・コピー機能の利用

プロキシ構成では、富士通ストレージシステム ETERNUSのアドバンスト・コピー機能((R)EC/(R)OPC)との連携によって、主業務で使用しているサーバやSANに負荷をかけずにマスタ、プロキシ間のコピー処理を行うことができます。この場合、コピー処理はディスクアレイ装置が行うため、コピー処理中にサーバを再起動しても、コピー処理は継続されます。

アドバンスト・コピー機能が利用できる場合、マスタ、プロキシ間のコピー処理では、アドバンスト・コピー機能が使用されます。ただし、下記の場合は、アドバンスト・コピー機能は使用されず、ソフトコピー機能(サーバで動作するGDSのドライバのコピー機能)が使用されます。

これらの場合、OPC機能の利用を前提とする操作は実行できません。OPC機能の利用を前提とする操作については、「OPC方式による瞬間スナップショット」を参照してください。

ECは、結合、再結合したときのマスタからプロキシへの等価性コピー処理、等価性を維持するためのコピー処理、および、マスタとプロキシを分離している間の更新箇所を記録する処理で使用します。

OPCは、等価性コピー処理、瞬間スナップショットの処理、およびプロキシのデータでマスタを復元する処理で使用します。

マスタ、プロキシ間にECセッションが存在する場合、そのマスタと他のプロキシの間でOPCを開始することはできません。

ETERNUS6000 seriesのように、ECおよびOPCの2つのコピー方式を備えている装置の場合は、OPCよりもECを優先して使用します。ただし、ECセッションがいったん停止されると、それ以降、EC機能は使用されません。ECセッションが停止されるのは、次の場合です。

EC機能を使用したい場合、これらの操作を行ったら、マスタとプロキシの関係をいったん解除して、再び結合を行ってください。

実行中のコピー処理がいずれの方式で行われているかは、次のいずれかの方法で確認することができます。

また、マスタとプロキシの間に存在するセッションの種類と状態は、sdxinfoコマンドで表示されるFUNCフィールドとCPSTATフィールドで確認できます。

アドバンスト・コピーの制御
アドバンスト・コピー機能が利用できる場合、sdxproxyコマンドを実行すると、GDSがマスタおよびプロキシに対してアドバンスト・コピーの制御を行います。マスタおよびプロキシに対し、sdxproxyコマンド以外の手段でアドバンスト・コピーの制御を行わないでください。



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