ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 13.0 -Linux-
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第1章 導入と環境設定の概要

本章では各運用形態におけるAdvancedCopy Managerの導入と環境設定の概要について記述しています。詳細の処理については、次章以降を参照してください。

1.1 導入種 

AdvancedCopy Managerを導入する場合、運用形態に応じて、導入するAdvancedCopy Managerの種別が異なります。運用形態については、1.2項以降で説明しますが、本章では、運用形態を理解する上で必要となるサーバの種別およびAdvancedCopy Managerの種別について説明します。

1.1.1 Storageサー 

Storageサーバは、AdvancedCopy Managerが提供するバックアップ業務、レプリケーション業務を実施するサーバです。

StorageサーバにはAdvancedCopy Managerのエージェントを導入します。ただし、システム上にStorageサーバが1台のみの場合は、AdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。

1.1.2 Storage管理サー 

Storage管理サーバは、Storageサーバを一括管理するサーバであり、システム上に一つのみ設定しなければなりません。

Storage管理サーバにはAdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。

1.2 運用形態に応じた導入手順の概 

1.2.1 Storageサーバが1台のみの場 

当形態では、AdvancedCopy Managerのマネージャーのみ導入する必要があります(AdvancedCopy ManagerのマネージャーはAdvancedCopy Managerのエージェントの機能を兼ねています)。

[図1.1 Storageサーバが1台の場合]

■導入手順

  1. 「AdvancedCopy Managerのマネージャー」をインストールします。詳細は、本マニュアルの『AdvancedCopy Managerのマネージャーのインストール』を参照してください。

  2. Storage管理サーバのカスタマイズを実施します。詳細は、本マニュアルの『Storage管理サーバの導入とカスタマイズ』を参照してください。

1.2.2 Storageサーバが複数存在する場 

Storageサーバが複数台存在する場合は、その内の1台をStorage管理サーバとして設定するか、ディスクアレイ装置が接続されていない新規のサーバをStorage管理サーバとするかのどちらかを選択します。以下に各々の運用形態を説明します。

1.2.2.1 StorageサーバをStorage管理サーバとして運用する場 

業務を構成するサーバの内、いずれか一つのサーバをStorage管理サーバとして運用します。Storage管理サーバには、全Storageサーバの運用管理情報を格納するリポジトリが存在します。Storageサーバが多数存在するとリポジトリアクセスが競合し、少なからずとも業務に影響します。このためStorage管理サーバは、本マニュアルの『専用のStorage管理サーバを用意する場合』で説明する専用のサーバに配置するか、比較的業務アクセスが少ないサーバに配置するようにしてください。

システム構成上、専用のStorage管理サーバを用意できない場合は、本運用形態となります。

[図1.2 StorageサーバをStorage管理サーバにする場合]

■導入手順

  1. Storage管理サーバに「AdvancedCopy Managerのマネージャー」をインストールします。詳細は、本マニュアルの『AdvancedCopy Managerのマネージャーのインストール』を参照してください。

  2. Storage管理サーバのカスタマイズを行います。詳細は、本マニュアルの『Storage管理サーバの導入とカスタマイズ』を参照してください。

  3. 全Storageサーバに「AdvancedCopy Managerのエージェント」をインストールします。詳細は、本マニュアルの『AdvancedCopy Managerのエージェントのインストール』を参照してください。

  4. 全Storageサーバのカスタマイズを行います。詳細は、本マニュアルの『Storageサーバのカスタマイズ』を参照してください。

1.2.2.2 専用のStorage管理サーバを用意する場 

複数のStorageサーバを専用のStorage管理サーバで管理する構成です。

[図1.3 専用のStorageサーバが管理サーバの場合]

■導入手順

  1. Storage管理サーバに「AdvancedCopy Managerのマネージャー」をインストールします。詳細は、本マニュアルの『AdvancedCopy Managerのマネージャーのインストール』を参照してください。

  2. Storage管理サーバのカスタマイズを行います。詳細は、本マニュアルの『Storage管理サーバのカスタマイズ』を参照してください。

  3. 全Storageサーバに「AdvancedCopy Managerのエージェント」をインストールします。詳細は、本マニュアルの『AdvancedCopy Managerのエージェントのインストール』を参照してください。

  4. 全Storageサーバのカスタマイズを行います。詳細は、本マニュアルの『Storageサーバのカスタマイズ』を参照してください。


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