ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.0 -Solaris- |
目次
索引
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本章では、各種コマンドの使用方法を記述しています。
本章では、バックアップ管理のコマンドによる操作について説明しています。
バックアップ管理のすべてのコマンドはrootユーザーのみが実行可能です。その他のユーザーでコマンド実行した場合は、「swst0601 コマンド実行ユーザがrootでないため、当コマンドは実行できません。」メッセージを出力しエラー終了します。
コマンド実行時の動作環境
コマンドを実行する際に必要となる動作環境は下表の通りです。
コマンド名
AdvancedCopy Managerの動作環境
swstbackstat
Storage管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storgeサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
・-hオプションを指定、または、
・デバイス名を指定しないswstbackup
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
StorageサーバがWindowsかつEC運用の場合はStorageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swstbkpoldel
Storageサーバで実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swstbkpoldisp
Storage管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storgeサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
・-hオプションを指定、または、
・デバイス名を指定しないswstbkpolset
Storageサーバで実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swstcancelrest
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
swstcancelsync
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
StorageサーバがWindowsかつEC運用の場合はStorageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swstcanceltrk
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
swstdevdisp
Storage管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storgeサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
・-hオプションを指定、または、
・デバイス名を指定しないswstdevinfoset
Storageサーバで実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swstexecstat
Storage管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storgeサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
・-hオプションを指定、または、
・デバイス名を指定しないswsthistdel
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
swsthistdisp
Storage管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storgeサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
・-hオプションを指定、または、
・デバイス名を指定しないswstresback
−
swstresrst
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
StorageサーバがWindowsの場合は常にStorageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
-xオプションを指定する場合は、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swstrestore
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
swstreststat
Storage管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storgeサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
・-hオプションを指定、または、
・デバイス名を指定しないswstsrsemtch
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
StorageサーバがWindowsの場合は常にStorageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
-xオプションを指定する場合は、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swststartsync
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
StorageサーバがWindowsの場合はStorageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swstsvrdisp
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
swstsvrset
Storageサーバで実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swstsyncstat
Storage管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storgeサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
・-hオプションを指定、または、
・デバイス名を指定しないswsttrkstat
Storage管理サーバで以下の指定形式でコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storgeサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
・-hオプションを指定、または、
・デバイス名を指定しない
クラスタ運用の場合
クラスタ運用におけるコマンドは、次の手順で実行します。
必要に応じて、環境変数SWSTGNODEに該当業務の論理ノード名を設定します。bshの場合、環境変数の設定方法は以下の通りです。
# SWSTGNODE=論理ノード名<Enter> # export SWSTGNODEコマンドを実行します。
クラスタ運用におけるコマンドと、環境変数設定の要否およびコマンドを実行するノードは下表のとおりです。コマンドを実行する際の注意事項等は備考欄に記述しています。
コマンド
環境変数の要否
コマンド実行ノード
備考
swstsvrset
必要
業務稼動ノード
−
swstsvrdisp
必要
業務稼動ノード
−
swstdevinfoset
必要
業務稼動ノード
−
swstdevdisp
必要
業務稼動ノード
−
swstbkpolset
必要
業務稼動ノード
−
swstbkpoldisp
必要
業務稼動ノード
−
swstbkpoldel
必要
業務稼動ノード
−
swstbackup
必要
業務稼動ノード
−
swstbackstat
必要
業務稼動ノード
−
swstrestore
必要
業務稼動ノード
−
swstcancelrest
必要
業務稼動ノード
−
swstreststat
必要
業務稼動ノード
−
swsthistdisp
必要
業務稼動ノード
−
swsthistdel
必要
業務稼動ノード
−
swststartsync
必要
業務稼動ノード
−
swstcancelsync
必要
業務稼動ノード
−
swstsyncstat
必要
業務稼動ノード
−
swstexecstat
必要
業務稼動ノード
−
swstcanceltrk
必要
業務稼動ノード
−
swsttrkstat
必要
業務稼動ノード
−
swstsrsemtch
必要
業務稼動ノード
−
swstresback
必要
業務稼動ノード
−
swstresrst
必要
業務稼動ノード
−
バックアップ管理の環境定義系コマンドについて説明します。
バックアップ管理の環境定義は、以下のコマンドで行います。
機能 |
コマンド名 |
説明 |
---|---|---|
swstsvrset |
Storageサーバの構成情報を設定します。 |
|
swstsvrdisp |
Storageサーバの構成情報を表示します。 |
|
swstdevinfoset |
デバイスの用途を設定します。 |
|
swstdevdisp |
デバイスの情報を表示します。 |
|
swstbkpolset |
バックアップポリシーを設定します。 |
|
swstbkpoldisp |
設定されているバックアップポリシーを表示します。 |
|
swstbkpoldel |
設定されているバックアップポリシーを削除します。 |
Storageサーバの構成情報を設定します。本コマンドを実施する事で、本Storageサーバはバックアップ運用を行うサーバである旨の宣言を行います。
Symfowareデータベースをバックアップ/リカバリする場合は、バックアップ時に作成されるリカバリ制御ファイルの格納先(リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ)と、リストア時にデータベースのリカバリ作業を行うための作業ディレクトリ(作業ディレクトリ)を登録します。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ、あるいは作業ディレクトリを変更する場合は、変更するディレクトリ名を指定して、再度コマンドを実行してください。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリを変更した場合、変更前のディレクトリ内にあるリカバリ制御ファイルは、新しいディレクトリに移動します。空き容量不足などで移動が失敗した場合は、リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリは変更されません。この場合、変更前のディレクトリに存在していたリカバリ制御ファイルは保証されます。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset [-c RecCtrlFile-Directory] [-w Work-Directory] [Storage管理サーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset [-h Server] [-c RecCtrlFile-Directory] [-w Work-Directory] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
バックアップ運用を行うStorageサーバ名を指定します。本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。 省略した場合は、コマンドを投入したStorageサーバが処理対象となります。 |
-c |
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を指定します。 初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。 非クラスタ運用の場合 : /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery クラスタ運用の場合 : /etc/opt/FJSVswsts/<論理ノード名>/SymfoWARE/Recovery 更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。 Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。 |
-w |
作業ディレクトリ名を指定します。 初回登録時に、本オプションが省略された場合は以下のディレクトリを使用します。 非クラスタ運用の場合 : /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE クラスタ運用の場合 : /var/opt/FJSVswsts/<論理ノード名>/SymfoWARE 更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。 Symfowareがインストールされていない場合は、本オプションは使用しません。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storageサーバの構成情報を設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset swstsvrset completed # |
SymfowareがインストールされているStorageサーバの構成情報を設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset -c /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery -w /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE swstsvrset completed # |
Storage管理サーバからStorageサーバ(job1)の構成情報を設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset -h job1 swstsvrset completed # |
クラスタ運用時は、-c オプションで指定するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリとして、共有ディスク上のディレクトリを指定する必要があります。
次のような場合、Storageサーバ構成情報を設定することができません。
Symfowareがインストールされていない状態で、-w オプションもしくは -c オプションを指定したとき。
-w オプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-c オプションに指定したディレクトリが存在しないとき。
-w、-c オプションに各国語文字を含むディレクトリ名を指定したとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
バックアップポリシー設定コマンド(swstbkpolset)
バックアップポリシー削除コマンド(swstbkpoldel)
バックアップ実行コマンド(swstbackup)
リストア実行コマンド(swstrestore)
リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest)
バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync)
バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
履歴情報削除コマンド(swsthistdel)
トラッキングキャンセルコマンド(swstcanceltrk)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
Storageサーバ構成情報設定コマンドで設定したStorageサーバ構成情報を表示します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp [Storage管理サーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp [-h Server] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storageサーバ(job1)の構成情報を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp Storage-Server = job1 # |
SymfowareがインストールされているStorageサーバ(job2)の構成情報を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp Storage-Server = job2 RecCtrlFile-Dir = /etc/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/Recovery/ Work-Dir = /var/opt/FJSVswsts/SymfoWARE/ # |
表示する内容は、次に示す通りです。
タイトル |
説明 |
Storage-Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
RecCtrlFile-Dir |
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名を表示します。 |
Work-Dir |
作業ディレクトリ名を表示します。 |
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名と作業ディレクトリ名は、Symfowareがインストールされていないときは表示されません。
ディスクアレイ装置(ETERNUS ディスクアレイ)に割り当てられたボリュームを、業務ボリューム、またはバックアップボリュームとして設定します。
業務ボリュームとは、バックアップ元となる業務データが格納されたボリュームのことを表します。
バックアップボリュームとは、その業務データのバックアップを保管するためのボリュームのことを表します。
通常業務ボリュームのバックアップ運用を行う場合、業務ボリュームの詳細は、本マニュアルの『バックアップ対象の決定』を、バックアップボリュームの詳細は、本マニュアルの『バックアップボリュームの準備』を参照してください。
また、Symfowareのバックアップ運用を行う場合、業務ボリュームの詳細は、本マニュアルの『バックアップ対象の決定』を、バックアップボリュームの詳細は、本マニュアルの『バックアップボリュームの準備』を参照してください。
GDSの論理ボリュームを登録することも可能です。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t | -b | -o Device-Name [Storage管理サーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset [-h Server] -t | -b | -o Device-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。 |
-t |
指定したデバイスを業務ボリュームとして登録します。 -b、-oオプションと同時に指定することはできません。 |
-b |
指定したデバイスをバックアップボリュームとして登録します。 -t、-oオプションと同時に指定することはできません。 |
-o |
指定したデバイスが業務ボリューム、もしくはバックアップボリュームと登録されていた場合、それらを登録から削除します。 -t、-bオプションと同時に指定することはできません。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
デバイス(/dev/dsk/c1t0d0s6)を業務ボリュームとして設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t /dev/dsk/c1t0d0s6 swstdevinfoset completed # |
デバイス(/dev/dsk/c1t0d2s6)をバックアップボリュームとして設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -b /dev/dsk/c1t0d2s6 swstdevinfoset completed # |
業務ボリュームとして設定したデバイス(/dev/dsk/c1t0d0s6)を設定から削除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -o /dev/dsk/c1t0d0s6 swstdevinfoset completed # |
次のような場合は、業務ボリュームとして設定することができません。
同じ筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のデバイスが既に業務ボリュームとして設定されているとき。
設定しようとしているデバイスの領域が、既に設定されている業務ボリューム、またはバックアップボリュームの領域と重複しているとき。
指定したボリュームが未サポートのボリューム構成をもつVxVMの論理ボリュームであるとき(サポート可能なVxVMの論理ボリュームに関しては、本マニュアルの『AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて』を参照してください)。
次のような場合は、バックアップボリュームとして設定することができません。
同じ筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のデバイスが既にバックアップボリュームとして設定されているとき。
設定しようとしているデバイスの領域が、既に設定されている業務ボリューム、またはバックアップボリュームの領域と重複しているとき。
設定しようとしているデバイスに、Symfowareのデータベーススペースが構築されているとき。
設定しようとしているデバイスがマウントされているとき。
SDXオブジェクトのスライスを指定したとき。
設定しようとしているデバイスが、レプリケーション管理の複製先ボリュームとして登録されているとき。
設定しようとしているデバイスが、レプリケーション管理の双方向コピー可能な複製ボリューム情報の複製元ボリュームとして登録されているとき。
指定したボリュームが未サポートのボリューム構成をもつVxVMの論理ボリュームであるとき(サポート可能なVxVMの論理ボリュームに関しては、本マニュアルの『AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて』を参照してください)。
次の変更を行うには、関連するバックアップ履歴情報を削除してからでないと実施できません。
バックアップボリュームから業務ボリュームに変更する場合
バックアップボリュームの設定を解除する場合
次の変更を行うには、業務ボリュームに設定されているバックアップポリシーを削除してからでないと実施できません。
業務ボリュームからバックアップボリュームに変更する場合
業務ボリュームの設定を解除する場合
次の変更を行うには、関連する同期処理(ECセション)をキャンセルしてからでないと実施できません。
サスペンド中の業務ボリュームの設定を変更する場合
サスペンド中のバックアップボリュームの設定を変更する場合
次の変更を行うには、関連するトラッキング処理(OPCセション)をキャンセルしてからでないと実施できません。
トラッキング中の業務ボリュームの設定を変更する場合
トラッキング中のバックアップボリュームの設定を変更する場合
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
バックアップポリシー設定コマンド(swstbkpolset)
バックアップポリシー削除コマンド(swstbkpoldel)
バックアップ実行コマンド(swstbackup)
リストア実行コマンド(swstrestore)
リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest)
バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync)
バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)
履歴情報削除コマンド(swsthistdel)
トラッキングキャンセルコマンド(swstcanceltrk)
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、本マニュアルの『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクトの運用の注意(バックアップ管理)』を参照してください。
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)で設定した業務ボリューム、バックアップボリュームおよびそれ以外の設定可能なデバイスの情報を表示します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-t] [-b [-u]] [-o] [Device-Name] [Storage管理サーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-h Server] [-t] [-b [-u]] [-o] [Device-Name] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-t |
業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。 オペランドのデバイス名が省略された場合、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。 |
-b |
バックアップボリュームとして設定されているデバイスを表示します。 オペランドのデバイス名が省略された場合、全バックアップボリュームのデバイス情報を表示します。 |
-u |
Device-Mode欄の表示形式を変更します。 |
-o |
業務ボリュームとバックアップボリュームに設定されているデバイス以外を表示します。 オペランドのデバイス名が省略された場合、業務ボリュームにもバックアップボリュームにも設定されていない全デバイス情報を表示します。 |
t、b、oのすべてのオプションが省略された場合は、業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 省略した場合、オプションも省略されていれば、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
設定されたデバイスの使用状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -tb Server Device Size Device-Mode Mount-Point (Method) Backup-Engine job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 1.0 Gbyte Transaction /mnt/tran1 (ufs) AdvancedCopy job2 /dev/dsk/c1t1d0s6 1.0 Gbyte Transaction ---- (----) AdvancedCopy job2 /dev/dsk/c1t0d5s6 2.0 Gbyte Transaction DB1.DBS6/LOG01/RDB01 (SymfoWARE) AdvancedCopy job2 /dev/dsk/c1t0d5s3 2.0 Gbyte Transaction DB1.DBS2/LOG02/RDB01 (SymfoWARE) AdvancedCopy job2 /dev/dsk/c1t0d2s6 1.0 Gbyte Backup (used) ---- (----) AdvancedCopy job2 /dev/dsk/c1t0d2s3 1.0 Gbyte Backup (free) ---- (----) AdvancedCopy job2 /dev/dsk/c1t0d7s6 2.0 Gbyte Backup (free) ---- (----) AdvancedCopy job2 /dev/dsk/c1t0d7s3 2.0 Gbyte Backup (free) ---- (----) AdvancedCopy : # |
表示する内容は、次に示す通りです。
タイトル |
説明 |
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Device |
デバイス名を表示します。 |
Size |
デバイスに割り当てられたパーティションサイズを表示します。 |
Device-Mode |
デバイスの区別する文字列を表示します。 ”Transaction”:業務ボリュームを表します。 ”Backup”:バックアップボリュームを表します。 ”Other”:業務ボリューム、バックアップボリュームに登録可能なデバイスを表します。 バックアップボリュームの場合、そのバックアップボリュームが使用中の場合は、"Backup (used)" と表示します。未使用の場合は、"Backup (free)" と表示します。サスペンド指定バックアップあるいは差分スナップショット型バックアップを実行した場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中となります。 -uオプションが指定されている場合、履歴削除されたサスペンド状態のバックアップボリュームは"Backup(used-S)"と表示し、履歴削除されたトラッキング状態のバックアップボリュームは"Backup(used-T)"と表示します。 |
Mount-Point (Method) |
デバイスのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。 デバイスがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には"SymfoWARE"を表示します。 |
Backup-Engine |
運用種別を表示します。 "AdvancedCopy": AdvancedCopy Managerによるバックアップ運用 |
Symfoware用の業務ボリュームの場合、"Mount-Point (Method)"欄には以下の形式で表示します。
DB-Name DBS-Name / LogGroup / RDB-Name (SymfoWARE) 1 2 3 4 5 1 データベース名を表示します。 2 データベーススペース名を表示します。 3 ロググループ名を表示します。 4 RDBシステム名を表示します。RDBシステム名がない時は、"-"と表示します。 5 Symfowareであることを表します。 |
保存世代数、間隔日数などのバックアップポリシーを設定します。保存世代数とは、バックアップを行ったデータを何世代残しておくかを意味します。間隔日数とは、バックアップを実行してから次のバックアップを行うまでの日数の目安を意味します。
間隔日数を指定しても、AdvancedCopy Managerは自動的にバックアップを取得することは行いません。
設定の際には、指定されたバックアップポリシーに従って運用するために必要な数のバックアップボリュームが設定されている必要があります。通常業務ボリュームのバックアップ運用を行う場合のバックアップボリュームの数については、本マニュアルの『バックアップボリュームの準備』を参照してください。また、Symfowareのバックアップ運用を行う場合は、本マニュアルの『バックアップボリュームの準備』を、GDSのバックアップ運用を行う場合は、本マニュアルの『論理ボリューム単位の運用』を参照してください。
ロググループを指定して当コマンドを実行した場合は、そのロググループに含まれるすべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定してバックアップポリシーを設定することはできません。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップポリシーの設定を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップポリシーの設定を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-i |
間隔日数を指定します。設定できる範囲は1〜366までで、初回登録時に省略した場合は30を設定します。更新時に省略した場合は、既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。 |
-s |
保存世代数を指定します。設定できる範囲は1〜31までで、初回登録時に省略した場合は2を設定します。更新時に省略した場合は既に設定してある値をそのまま引き継ぎます。 |
-n |
ロググループによる設定を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、「AdvancedCopy Managerにおけるサポートデバイスについて」を参照してください。 デバイス名を省略した場合は、すべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
ロググループ(LOG01/RDB1)の保存世代数を3世代でバックアップポリシーを設定します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset -n -s 3 LOG01/RDB1 /dev/dsk/c1t0d5s3 swstbkpolset completed /dev/dsk/c1t0d5s4 swstbkpolset completed : LOG01/RDB1 swstbkpolset completed # |
業務ボリューム名を省略して当コマンドを実行した場合、すべての業務ボリュームにバックアップポリシーが設定されます。
保存世代数の変更は、「その時点での履歴情報数」≦「設定する保存世代数」であれば実行可能です。
通常業務ボリュームは、通常バックアップボリュームをバックアップ先とします。
業務ボリュームがGDSの論理ボリュームの場合は、GDSの論理ボリュームのバックアップボリュームをバックアップ先とします。
次のような場合、バックアップポリシーを設定することができません。
指定された保存世代数分のバックアップボリュームが存在しないとき。
ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定したとき。
保存世代数の指定できる範囲を超えてオプションを指定したとき。
間隔日数の指定できる範囲を超えてオプションを指定したとき。
処理対象となる業務ボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
本マニュアルの『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』を参照してください。
業務ボリュームごとに設定されているバックアップポリシーを表示します。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップポリシーの表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップポリシーの表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-n |
ロググループによる表示を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 デバイス名が省略された場合は、バックアップポリシーが登録されている業務ボリュームのバックアップポリシーを表示します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に”/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップポリシーを表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp -n LOG01/RDB1 Server Device Interval-Days Save-Number Mount-Point (Method) job2 /dev/dsk/c1t0d5s3 30 2 DB1.DBS6/L0G01/RDB1 (SymfoWARE) job2 /dev/dsk/c1t0d5s4 30 2 DB2.DBS2/L0G01/RDB1 (SymfoWARE) : # |
表示する内容は、次に示す通りです。
タイトル |
説明 |
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Device |
デバイス名を表示します。 |
Interval-Days |
間隔日数を表示します。 |
Save-Number |
保存世代数を表示します。 |
Mount-Point (Method) |
Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。 DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内には"SymfoWARE"を表示します。 |
設定されているバックアップポリシーを削除します。
削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在する場合は、バックアップ履歴情報を削除した後、本コマンドを実行してください。
ロググループを指定してバックアップポリシーを削除する場合は、そのロググループに含まれる業務ボリュームすべてのバックアップポリシーを削除します。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップポリシーの削除を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップポリシーの削除を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-n |
ロググループによる削除を行うことを指定します。このオプションを指定した場合は、オペランドにロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に”/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップポリシーを削除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel -n LOG01/RDB1 /dev/dsk/c1t0d5s3 swstbkpoldel completed /dev/dsk/c1t0d5s4 swstbkpoldel completed : LOG01/RDB1 swstbkpoldel completed # |
次のような場合、バックアップポリシーを削除できません。
削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在するとき。
削除する業務ボリュームがバックアップ同期処理を開始しているとき。
処理対象となる業務ボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
バックアップ管理の運用系コマンドについて説明します。
バックアップ管理の運用は、以下のコマンドで行います。
機能 |
コマンド名 |
説明 |
---|---|---|
swstbackup |
同期型高速バックアップまたはスナップショット型高速バックアップを行います。 |
|
swstbackstat |
バックアップの実行状況を表示します。 |
|
swstrestore |
リストアを行います。 |
|
swstcancelrest |
リストアの実行をキャンセルします。 |
|
swstreststat |
リストアの実行状況を表示します。 |
|
swsthistdisp |
バックアップした履歴情報を表示します。 |
|
swsthistdel |
バックアップの履歴情報を削除します。 |
|
swststartsync |
バックアップ同期処理を開始します。 |
|
swstcancelsync |
バックアップ同期処理をキャンセルします。 |
|
swstsyncstat |
バックアップ同期処理の実行状況を表示します。 |
|
swstexecstat |
各業務ボリュームで実施されているコマンドの実行状態を表示します。 |
|
swstcanceltrk |
トラッキング処理を停止します。 |
|
swsttrkstat |
トラッキング処理の実行状況を表示します。 |
このコマンドは、実行中のアドバンスト・コピーの状態によって動作が異なります。
同期処理(EC)が行われていない場合
スナップショット処理(OPC)を実行し、実行した日付やコピー先のバックアップボリューム等の情報を、バックアップ履歴情報に登録します。このような形態のバックアップをスナップショット型高速バックアップと呼びます。
同期処理(EC)が行われている場合
同期処理の状態を確認し、等価性維持状態の場合はバックアップ同期処理を停止します。同時に日時やコピー先のバックアップボリューム等の情報を、バックアップ履歴情報に登録します。このような形態のバックアップを同期型高速バックアップと呼びます。(等価性維持状態に達していない場合はエラー終了となります)
Suspend/Resume機能を使用して同期型高速バックアップを行う場合は、サスペンド指定でバックアップを実行し、バックアップ同期処理を一時停止します。
どちらの場合も、バックアップボリュームは本コマンド実行直後よりバックアップとして確立し、アクセス可能となります。
AdvancedCopy Managerは、バックアップを実行する前に、バックアップ前処理シェルスクリプト(OpcBackup.pre)を実行し、バックアップを実行した後に、バックアップ後処理シェルスクリプト(OpcBackup.post)を実行します。このシェルスクリプトの内容については、カスタマイズすることが可能です。このシェルスクリプトの詳細は、本マニュアルの『バックアップ・リストアの前後処理』を参照してください。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップを行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップを行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-k |
参照ダンプでバックアップを行います。 このオプションを省略した場合は、通常ダンプでバックアップを行います。 参照ダンプでバックアップする場合、Symfowareの"rdbrtr"コマンドを用いて、バックアップする業務ボリューム内の全DSI(実表に対してその格納構造を表現するもの)に更新抑止を設定(データ書き込み不可状態)する必要があります。 SynfoWARE以外の業務ボリュームは、このオプションを指定することはできません。 データベーススペース単位にバックアップする場合は、このオプションを指定することはできません。 |
-n |
ロググループによるバックアップを行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-Xdevmap |
出力先バックアップボリュームを指定してスナップショット型高速バックアップを行うことを指定します。オペランドには、業務ボリュームと出力先バックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル 名を指定します。このオプションを指定しない場合は、出力先バックアップボリュームは自動的に選択されます。-hオプションを使用して本コマンドをリモート実行する場合は、(Storageサーバの)デバイスマップファイル名を絶対パスで指定してください。Device-Map-Fileに指定するファイル名には、各国語文字が含まれてはいけません。 |
-suspend |
Suspend/Resume機能を使用して同期型高速バックアップを行うことを指定します。 |
-T |
差分スナップショット型高速バックアップを行うすることを指定します。 同期処理が行われている場合は本オプションを指定することはできません。 本オプションは筐体内コピー、かつ、ディスクアレイ装置がQuickOPC機能をサポートしている場合のみ有効です。 本オプションを指定しないスナップショット型高速バックアップの場合、通常のスナップショット処理(QuickOPC機能を使用しないOPC)が起動されます。差分スナップショットを利用したバックアップ運用を行う場合は常に本オプションを指定する必要があります。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に”/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
ロググループ(LOG01/RDB1)をバックアップします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup -n LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 swstbackup completed # |
当コマンドでは、データを保証するために、マウントされている業務ボリュームおよびバックアップボリュームは、アンマウントしてからバックアップを行います。マウントされている業務ボリュームまたはバックアップボリュームがアンマウントできない以下のような場合は、当コマンドはエラーで終了します。
マウントポイントの配下にさらに他のボリュームをマウントするディレクトリがある場合。
ボリューム内に使用中のファイルがある。
当コマンドを投入するサーバ以外のサーバから業務ボリュームがマウントされている場合、バックアップの管理者の責任において業務ボリュームをアンマウント状態にしてください。都合により業務ボリュームをアンマウントしたくない場合は、以下の手順でバックアップを行ってください。
syncコマンドを実行し、業務ボリュームとファイルシステムとの同期をとります。
当コマンドを実行します。
バックアップボリュームに対してfsckコマンドを実行し、ファイルシステムのチェックを行います。
次のような場合、バックアップを行うことはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
指定された業務ボリュームにバックアップポリシーが設定されていないとき。
1世代前に実行したバックアップが失敗していたとき。
OPC実行中の業務ボリュームを指定したとき。
処理対象の業務ボリュームまたはロググループにおいてバックアップ同期処理が実行中であるが等価性維持状態に到達していないとき。
業務ボリューム登録時に設定されたマウントポイントが変更されていたとき。
複数の業務ボリュームから構成されるSafeFILE資源のデバイスがマウントされているとき。
世代溢れになるバックアップ履歴情報を用いてリストアが実行されているとき。
コピー先とする未使用バックアップボリュームが取得できなかったとき。
業務ボリュームの筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のいずれかが変更されていたとき。
Symfowareのデータベーススペースをバックアップするときに、何らかの異常を検出したとき。
コピー先とするバックアップボリュームがマウントされているとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
ロググループにGDSのボリュームとGDSでないボリュームが混在している場合に、-nオプションを指定したとき。
処理対象となる業務ボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
処理対象となるバックアップボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
保存世代数を超えたバックアップ履歴がレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
SDXオブジェクトを論理ボリューム単位にバックアップする運用を行っている場合に-Tオプションを指定したとき。
次のような場合,出力先バックアップボリュームを指定してバックアップを実行することはできません。
デバイスマップファイルで指定されたバックアップボリュームが対となる業務ボリュームのバックアップボリュームとして使用可能でないとき。すなわち、以下の条件のいずれかが満足されないとき。
指定されたバックアップボリュームは未使用状態である。
業務ボリュームとバックアップボリュームのパーティションサイズは同一である。
デバイスマップファイルの対象業務ボリュームに関する記述に誤りがあるとき(本マニュアルの『デバイスマップファイルの記述方法』を参照)。
デバイスマップファイル名に各国語文字が含まれているとき。
業務ボリュームに通常ボリューム、バックアップボリュームにGDSの論理ボリュームを指定したとき。
業務ボリュームにGDSの論理ボリューム、バックアップボリュームに通常ボリュームを指定したとき。
バックアップを実行する前に、既にバックアップポリシー設定コマンドで設定した保存世代数を満たすバックアップ履歴情報が存在する場合、バックアップ実行時にそのバックアップ履歴情報の中から一番古い情報を自動的に削除し、バックアップボリュームは空き状態になります。ただし、サスペンド指定バックアップまたは差分スナップショット型高速バックアップの履歴情報の場合、バックアップボリュームとのサスペンド状態またはトラッキング状態は解除されず、バックアップボリュームは使用中のままになります。
バックアップを実行する業務ボリュームと別の業務ボリュームとサスペンド中またはトラッキング状態のバックアップボリュームを、デバイスマップファイルでバックアップ先として指定することはできません。
バックアップ実行時に注意する点として、本マニュアルの『全般的な注意事項』をご理解ください。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
本マニュアルの『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(バックアップ管理)』を参照してください。
次のような場合、前後処理スクリプトは実行されません。
SDXオブジェクトのミラースライスがTEMP
業務ボリュームが、複数デバイス(マルチパーティション)で構成されるSafeFILEファイルシステムの場合、前後処理スクリプトでアンマウント/マウントを実施する方法でのバックアップはできません。
複数デバイス(マルチパーティション)構成のSafeFILEファイルシステムの場合は、バックアップを行う前にあらかじめファイルシステムのアンマウントを実施し、バックアップが完了した後ファイルシステムをマウントします。
SafeFILEおよびAdvancedCopy Managerの構成
# sfxinfo /dev/dsk/c1t3d10s1 ID special size mount Type 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 25986 /mnt META 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 105751 /mnt DATA 1 /dev/dsk/c1t3d15s3(800028) 5120 /mnt LOG 2 /dev/dsk/c1t3d16s3(800030) 131736 /mnt DATA # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t Server Device Size Device-Mode Mount-Point (Method) Backup-Engine SV1 /dev/dsk/c1t3d10s1 128.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy SV1 /dev/dsk/c1t3d15s3 5.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy SV1 /dev/dsk/c1t3d16s3 128.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy |
バックアップの手順
# umount /mnt # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/dsk/c1t3d10s1 /dev/dsk/c1t3d10s1 swstbackup completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/dsk/c1t3d15s3 /dev/dsk/c1t3d15s3 swstbackup completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/dsk/c1t3d16s3 /dev/dsk/c1t3d16s3 swstbackup completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
バックアップ実行コマンドで行っているバックアップの実行状況を表示します。
スナップショット型高速バックアップを実行中にETERNUSmgr、GRmgr、GDS等のOPC停止機能は使用しないでください。ETERNUSmgr、GRmgr、GDS SnapshotなどのOPC停止機能を使用した場合、実際のバックアップの成否にかかわらず、当コマンドではsucceededと表示されます。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップ実行状況の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップ実行状況の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-n |
ロググループによる表示を行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
業務ボリュームのデバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定してください。 省略した場合は、すべての業務ボリュームのバックアップ実行状況を表示します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
コピーの実行状況について表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbackstat Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0s3 /dev/dsk/c1t0d2s3 succeeded ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0s4 /dev/dsk/c1t0d2s4 executing 70% job1 /dev/dsk/c1t0d0s5 /dev/dsk/c1t0d2s5 executing 30% : # |
表示する内容は、次に示す通りです。
キーワード |
説明 |
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk |
業務ボリューム名を表示します。 |
Backup-Disk |
バックアップボリューム名を表示します。 バックアップされていない場合は、"----"を表示します。 |
Status |
バックアップの実行状況を、以下に表す文字列で表示します。 "----":バックアップを採取していません。(履歴が存在しません。) ”succeeded”:バックアップが完了しています。 ”executing”:OPCによるコピーを実行しています。 ”failed”:OPCによるコピーがエラーにより中断しています。 ”halt”:OPCによるコピーがhalt状態です。 ”gds-error":GDSによるコピーが異常終了しています。 |
Execute |
Status欄が"executing"のときに、コピーされた割合についてパーセンテージで表します。"executing"以外のときは、"----"で表示します。 |
"Status"欄に表示される状態が"failed"または"halt"の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、バックアップ中に発生したハードウェア障害等の対処方法を参照して対処してください。
次のような場合、バックアップ実行状況表示処理を実行することはできません。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
"Status"欄に表示される状態が"gds-error"の場合、GDSにトラブルが発生したと考えられます。GDSのトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行って対処してください。
バックアップ同期処理を実行していた場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
スナップショット型バックアップを実行していた場合は、履歴削除コマンド(swsthistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
リストアを実行していた場合は、資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行した後、再度リストアを行ってください。
バックアップ履歴情報に存在するデータを、OPCを用いてリストアを実施します。
デバイス間のコピーを行うため、ファイル単位でリストアすることはできません。
AdvancedCopy Managerは、リストア実行コマンドを実行すると、OPCによるデータのコピーを行う前に、リストア前処理シェルスクリプト(OpcRestore.pre)を実行し、 OPCによるデータのコピーを行った後に、リストア後処理シェルスクリプト(OpcRestore.post)を実行します。このシェルスクリプトの内容については、カスタマイズすることが可能です。このシェルスクリプトの詳細は、『バックアップ・リストアの前後処理』を参照してください。
業務ボリューム以外の任意のデバイスにリストアすることができます。この場合、業務ボリュームに登録されているデバイス以外であることと、指定した業務ボリュームと同じ領域サイズを持ったデバイスである必要があります。なお、Symfowareの業務ボリュームの場合、およびGDSの論理ボリュームの場合は、元の業務ボリューム以外のデバイスにリストアすることはできません。
データベーススペースのリカバリ時には、リカバリ対象となるデータベーススペースがアクセス禁止状態になっている必要があります。アクセス禁止状態にするには、Symfowareが提供するコマンドの"rdbinh"コマンドまたは"rdbexspc"コマンドを用いて行います。コマンドの詳細は、『Symfoware(R) Server RDB 管理者ガイド』または『Symfoware(R) Server RDB運用ガイド』を参照してください。
データベーススペースのリカバリ時に、アーカイブログファイルが他のデバイスに保管されている場合、リカバリ時に必要なアーカイブログ退避先名が列挙されたファイルを、リカバリを行う業務ボリュームが存在するStorageサーバに事前に準備する必要があります。ファイルの記述方法は、『Symfoware(R) Server RDB管理者ガイド』または『Symfoware(R) Server RDB運用ガイド』を参照してください。
『アーカイブログ退避先名が列挙されたファイル』に指定したファイルに、MTに退避されたアーカイブログ退避ファイルを記述した場合は、リカバリを行うことができません。
MTに退避されたアーカイブログを使用してリカバリを行う場合は、以下のいずれかの方法でリカバリを行ってください。
MTに退避されたアーカイブログをすべて作業ディレクトリに展開する
-nologオプションを指定してログを適用しないリカバリを実施した後、アーカイブログの適用を行う
ログを適用しないリカバリを実施した後、アーカイブログを適用するには、Symfowareが提供するコマンドの"rdbmrrcv"コマンドを用いて行います。アーカイブログの適用は『Symfoware(R) Server RDB 管理者ガイド』または『Symfoware(R) Server RDB運用ガイド』を参照してください。
データベーススペースのリカバリ時に、“リカバリ終了点を指定した特定時点への復旧”もしくは“バックアップ時点への復旧”を行う場合、Symfowareの管理情報を復旧する処理が行われます。この処理はリカバリの実行処理の一部として実施されるため、コマンドの処理に時間がかかります。
データベーススペースのリカバリ時に、作業ディレクトリの空き容量不足等でリカバリができない場合、-wオプションで一時的に別のディレクトリを指定して再実行することにより、リカバリを行うことができます。
指定方法
通常業務ボリュームのリストアを行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] Symfowareのデータベーススペースを、業務ボリューム指定によるリカバリを行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] 複数の業務ボリュームを指定して一括リカバリを行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] Symfowareのデータベーススペースを、ロググループ指定によるリカバリを行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-g |
リストアするデータの相対世代番号を指定します。 相対世代番号については、履歴情報表示コマンド(swsthistdisp)で確認してください。 |
-v |
リストアするデータの絶対世代番号を指定します。 絶対世代番号については、履歴情報表示コマンド(swsthistdisp)で確認してください。 |
-r |
業務ボリューム以外のデバイスにリストアするときに、そのリストア先のデバイス名を指定します。 Symfowareの業務ボリュームの場合は指定できません。 GDSの論理ボリュームの場合は指定できません。 |
-a |
リカバリ制御ファイルが管理するデータベース資源全体を、バックアップ採取時点にまでリカバリすることを指定します。 -eオプションと同時に指定できません。 ロググループ内の業務ボリュームを個別にリカバリする場合は指定できません。 Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。 |
-e |
リカバリ制御ファイルが管理するデータベース資源全体を、リカバリ終了点を指定した特定の時点にまでリカバリすることを指定します。 リカバリ終了点は、Symfowareが提供する”rdbsetrp”コマンドで指定した名称を指定します。 -aオプションと同時に指定できません。 -nologオプションと同時に指定できません。 ロググループ内の業務ボリュームを個別にリカバリする場合は指定できません。 Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。 |
-l |
Symfowareのリカバリに必要なアーカイブログ退避先名が列挙されたファイルを絶対パス名で指定します。 アーカイブログ退避先名が列挙されたファイルは、リストアを行う業務ボリュームが存在するStorageサーバに格納されている必要があります。 Storage管理サーバでコマンドを実行する場合、リストアを行う業務ボリュームが存在するStorageサーバに格納されている必要があります。 -nologオプションと同時に指定できません。 Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。 |
-w |
一時的な作業ディレクトリ名を絶対パス名で指定します。 ディレクトリ名は、リカバリを行う業務ボリュームが存在するStorageサーバに存在している必要があります。 Storage管理サーバでコマンドを実行する場合、リカバリを行う業務ボリュームが存在しているStorageサーバにディレクトリが存在している必要があります。 省略した場合は、Storageサーバ構成情報設定コマンドで指定した作業ディレクトリを使用します。 Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。 |
-n |
ロググループによるリストアを行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-bundle |
複数のデータベーススペースを一括してリカバリします。 オペランドには、一括してリカバリするデータベーススペースに対応したデバイス名を列挙したファイル(DeviceListFile)を指定します。 |
-nolog |
Symfowareのリカバリ時にアーカイブログの適用を行いません。 ログを適用する際に必要なリカバリ制御ファイルを出力するディレクトリを指定し、Symfowareのコマンド(rdbmrrcv)でログを適用する際に、このディレクトリを指定します。 このオプションを指定してリカバリを行った場合は、Symfowareのコマンド(rdbmrrcv)でログを適用するまでデータベースを使用することはできません。 |
-Xgds-softcopy |
GDS Snapshot連携のリストア時に、ソフトコピーによるリストアを行います。このオプションを指定しない場合は、OPCによるリストアを行います。 |
注)-gオプションと-vオプションの双方が指定されなかったときは、履歴管理している情報の中から最新の情報をリストアします。
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
業務ボリュームのデバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に”/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
DeviceListFile |
一括してリカバリするデータベーススペースに対応したデバイス名を列挙したデバイスリストファイルを指定します。 Storage管理サーバでコマンドを実行する場合、リカバリを行う業務ボリュームが存在するStorageサーバに格納されている必要があります。 デバイスリストファイルの記述方法については、本マニュアルの『デバイスリストファイルの記述方法』を参照してください。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
相対世代番号=2のデータをリストアします(相対世代番号については、履歴情報表示コマンドで表示されるデータを参照してください)。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore -g 2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstrestore completed # |
ロググループ(LOG01/RDB1)の相対世代番号=2のデータをリストアします(相対世代番号については、履歴情報表示コマンドで表示されるデータを参照してください)。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore -n -g 2 LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 swstrestore completed # |
Suspend/Resume機能によるバックアップ運用を実施している業務ボリュームの場合は、サスペンド中の同期処理を削除して、リストアを実行します。サスペンド中の同期処理については、バックアップ同期処理実行状況表示コマンド(swstsyncstat)で表示されるデータを参照してください。同期処理のキャンセルはバックアップ同期処理キャンセルコマンドを使用して実行してください。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 executing 75% # /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync -all /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstcancelsync completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 ---- ---- ---- # /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstrestore completed # |
ファイルシステムを構築されている業務ボリュームで、特定のファイルをリストアする場合には、以下の手順で行います。
バックアップボリュームをマウントします。バックアップボリュームはバックアップ履歴一覧画面/履歴情報表示コマンド(swsthistdisp)で確認してください。
cpコマンド等でリストアしたいファイルを複写します。
バックアップボリュームをアンマウントします。
また、SafeFILEファイルシステムの場合は、以下の手順で行います。
バックアップボリュームに対して、以下のように実行します。
# sfxadm バックアップボリュームのRAWデバイス名
# fsck -F sfxfs -o f バックアップボリュームのRAWデバイス名
バックアップボリュームをマウントします。
# mount -F sfxsfs バックアップボリューム名 マウントポイント名
cpコマンド等でリストアしたいファイルを複写します。
バックアップボリュームをアンマウントします
# umount バックアップボリューム名 あるいは、マウントポイント名
当コマンドを投入するサーバ以外のサーバから業務ボリュームがマウントされている場合、バックアップの管理者の責任において業務ボリュームをアンマウント状態にしてから当コマンドを実行してください。
以下のような場合は、リストア/リカバリができません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
相対世代番号と絶対世代番号の両方を指定したとき。
業務ボリュームとして登録されたデバイスを-rオプションのパラメーターとして指定したとき。
バックアップボリュームとして登録されたデバイスを-rオプションのパラメーターとして指定したときに、そのデバイスがある業務ボリュームの履歴情報に登録されているとき。バックアップのデータが登録されていないバックアップボリュームにリストアした場合、ある業務ボリュームのバックアップでそのバックアップボリュームを使用した場合はデータが上書きされます。リストア先に指定するデバイスには、バックアップボリュームを指定しないことをお勧めします。
-rオプションにVTOCを含むスライスを指定したとき。
Symfoware用の業務ボリュームをリカバリするときに、-rオプションを指定したとき。
GDSの論理ボリュームをリカバリするときに、-rオプションを指定したとき。
Symfoware以外の業務ボリュームを設定したときに、-a、-e、-l、-w、-bundle、-nologオプションを指定したとき。
-w、-l、-bundle、-nologオプションに各国語文字を含むディレクトリ名を指定したとき。
バックアップ実施直後(OPCによる実コピーの実行中)にリストアを行ったとき。この場合、OPCの実コピーが完了してからリストアを実施してください。あるいは、ファイルシステムを構築した業務ボリュームならば、ポイントに書かれている方法でリストアを実施してください。
複数パーティションから構成されるSafeFILEのファイルシステムのデバイスをリストアする場合、SafeFILEファイルシステムがマウントされているとき。この場合、アンマウントしてSafeFILEのファイルシステムを構成するデバイスすべてをリストアしてください。
バックアップ同期処理中の業務ボリュームを指定したとき。
リストアを行う業務ボリュームの筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のいずれかが変更されていたとき。
Symfowareのリカバリ時に異常を検出したとき。
アーカイブログ退避ファイル名を列挙したファイルに、MTに退避されたアーカイブログ退避ファイルが記述されていたとき。
業務ボリューム登録時に設定されたマウントポイントが変更されていたとき。
SDXオブジェクトを -rオプションのパラメーターとして指定した時。
GDS論理ボリューム以外のデバイスに、-Xgds-softcopyオプションを指定したとき。
通常業務ボリュームのリストア先ボリュームに、GDSの論理ボリュームを指定したとき。
ロググループにGDSのボリュームとGDSでないボリュームが混在している場合に、-n、-bundleオプションを指定したとき。
処理対象となる業務ボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
-rオプションに指定したデバイスがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
サスペンド中またはトラッキング状態のバックアップボリュームをリストア先ボリュームとして使用することはできません。
同期処理中(ECによるコピー中、等価性維持状態、サスペンド中)の業務ボリュームにリストアを実行することはできません。
リストア実行時、以下のエラーになった場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンドで業務ボリュームの同期処理を全てキャンセル(-allオプション指定)してからリストアを実行してください。
swst0639 コピーが実施されているため、このコマンドは実行できません。
または
swst0634 OPCが実行できません。(SCSI command busy)
リストア実行時に注意する点として、本マニュアルの『全般的な注意事項』をご理解ください。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
業務ボリュームが、複数デバイス(マルチパーティション)で構成されるSafeFILEファイルシステムの場合、前後処理スクリプトでアンマウント/マウントを実施する方法でのリストアはできません。
複数デバイス(マルチパーティション)構成のSafeFILEファイルシステムの場合は、リストアを行う前にあらかじめファイルシステムのアンマウントを実施し、リストアが完了した後ファイルシステムをマウントします。
SafeFILEおよびAdvancedCopy Managerの構成
# sfxinfo /dev/dsk/c1t3d10s1 ID special size mount Type 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 25986 /mnt META 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 105751 /mnt DATA 1 /dev/dsk/c1t3d15s3(800028) 5120 /mnt LOG 2 /dev/dsk/c1t3d16s3(800030) 131736 /mnt DATA # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp -t Server Device Size Device-Mode Mount-Point (Method) Backup-Engine SV1 /dev/dsk/c1t3d10s1 128.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy SV1 /dev/dsk/c1t3d15s3 5.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy SV1 /dev/dsk/c1t3d16s3 128.0 Mbyte Transaction /mnt (ufs) AdvancedCopy |
リストアの手順
# umount /mnt # /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore /dev/dsk/c1t3d10s1 /dev/dsk/c1t3d10s1 swstrestore completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore /dev/dsk/c1t3d15s3 /dev/dsk/c1t3d15s3 swstrestore completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore /dev/dsk/c1t3d16s2 /dev/dsk/c1t3d16s3 swstrestore completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
SafeFILEファイルシステムをリストアした場合、リストア先のデバイスがマウントできないことがあります。その場合、以下の手順でマウントします。
リストア先デバイスに対して、以下のように実行します。
# sfxadm リストア先デバイスのRAWデバイス名
リストア先デバイスをマウントします。
# mount -F sfxfs リストア先デバイス名 マウントポイント名
以下のような場合は、リストア/リカバリができません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
本マニュアルの『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(バックアップ管理)』を参照してください。
OPCによるリストアの実行をキャンセルします。
また、リストア実行コマンドを実行し、OPCによるコピーを実施している最中に何らかのハードウェアトラブルで異常を検出した場合も、本コマンドを用いてリストアを解除します。その後、ハードウェアトラブルの原因を取り除き、再度リストア実行コマンド(swstrestore)でリストアを実施してください。
異常発生の有無については、リストア実行状況表示コマンド(swstreststat)で確認することができます。
このコマンドを使用してOPCによるリストアをキャンセルした場合、一部のデータはコピーされてしまっているため、業務ボリュームの状態は不完全な状態となり、使用できなくなります。再度リストア実行コマンド(swstrestore)でリストアを実施してください。業務ボリュームがGDSの論理ボリュームの場合、リストアをキャンセルすると業務ボリュームの状態がINVALIDになります。その場合は、『PRIMECLUSTER(TM) Global Disk Services 説明書(Solaris(TM) オペレーティングシステム版)』を参照して、論理ボリュームを復旧させてください。
指定方法
業務ボリューム指定によるリストアキャンセルを行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるリストアキャンセルを行う場合(Symfoware) [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-g |
リストア中のデータの相対世代番号を指定します。 -vオプションと同時に指定することはできません。 相対世代番号については、リストア実行状況表示コマンド(swstreststat)で確認してください。 |
-v |
リストア中のデータの絶対世代番号を指定します。 -gオプションと同時に指定することはできません。 絶対世代番号については、リストア実行状況表示コマンド(swstreststat)で確認してください。 |
-r |
業務ボリューム以外のデバイスにリストアした場合、そのデバイス名を指定します。 デバイス名については、リストア実行状況表示コマンド(swstreststat)で確認してください。 Symfowareの業務ボリュームの場合は指定できません。 |
-n |
ロググループに対してのリストアをキャンセルします。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-emergency |
緊急操作モードで動作します。 この場合、OPCのセション確認およびセションキャンセルは行われません。 |
注)-g、-vオプションが指定されなかったときは、最新の履歴情報のリストアをキャンセルします。
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループを指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に”/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のリストアをキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelrest -g 1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstcancelrest completed. # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)の最新の履歴情報のリストアを緊急操作モードでキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelrest -emergency /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstcancelrest completed. # |
ロググループ(LOG01/RDB1)のリストアをキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelrest -n -g 1 LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 swstcencelrest completed. # |
次のような場合、リストアをキャンセルすることができません。
-g、-vオプションで指定した履歴が存在しないとき。
-rで指定したデバイスにリストアを実行していないとき。
指定した履歴に対するリストアが実行されていないとき。この場合、通報メッセージ「swst0303 指定したリストア先デバイスに対するリストアは行われていません。」を出力して終了します(終了ステータスは正常終了です)。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
ロググループにGDSのボリュームとGDSでないボリュームが混在している場合に、-nオプションを指定したとき。
処理対象となる業務ボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセション確認およびセションキャンセルは行われません。エラーサスペンド状態やhalt状態になっているOPCセションが存在していた場合は、管理されないセションが残るため、GRmgr、ETERNUSmgr、GDS等を使用してセションをキャンセルする必要があります。
VxVMの論理ボリュームを削除した場合、あるいは、VxVMの論理ボリューム構成をAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更した場合は、リストアをキャンセルすることができなくなります。その場合は、以下に示すa)あるいはb)の対処を行ってください。
削除する複製ボリュームでアドバンスト・コピーが実施されていないことを確認した後、-emergencyオプションを指定して本コマンドを実行してください(アドバンスト・コピーが実施されている場合は、ディスクアレイ装置でアドバンスト・コピーを停止するか、あるいは、b)の対処を行ってください)。
論理ボリュームを再作成する、あるいは、論理ボリューム構成を元の状態に戻した後、本コマンドを実行してください。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
リストアの実行状況を表示します。
OPCによるリストアを実行中に、ETERNUSmgr、GRmgr、GDS等のOPC停止機能は使用しないでください。GRmgrのOPC停止機能を使用した場合、実際のリストアの成否にかかわらず、当コマンドではsucceededと表示されます。
指定方法
業務ボリューム指定によるリストア実行状況の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるリストア実行状況の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-g |
リストア実行状況を表示するデータの相対世代番号を指定します。 |
-v |
リストア実行状況を表示するデータの絶対世代番号を指定します。 |
-n |
ロググループに対するリストアの実行状況表示を指定します。 |
-Xgds-softcopy |
GDSの論理ボリュームのリストア実行状況を表示します。 本オプションは、GDSのソフトコピー機能を使用したリストアが実行中のとき、コピー状況を把握するために使用します。 本オプションが指定された場合、コピー完了後の”Status"欄はコピー開始前と同じ"----"となります。 |
注)-g、-vオプションが省略された場合は、全履歴に対するリストア実行状況を表示します。
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 省略した場合は、すべての業務ボリュームのリストア実行状況について表示します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
業務ボリュームのリストア実行状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstreststat Server Transaction-Disk Generation Version Backup-Disk Restore-Device Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0s3 1 10 /dev/dsk/c1t0d2s3 /dev/dsk/c1t0d1s3 executing 75% job2 /dev/dsk/c1t0d0s4 ---- ---- ---- ---- ---- ---- job2 /dev/dsk/c1t0d0s5 2 12 /dev/dsk/c1t0d2s5 ---- succeeded ---- job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 3 13 /dev/dsk/c1t0d2s6 /dev/dsk/c1t0d1s6 executing 75% : # |
表示される内容を以下に示します。
タイトル |
説明 |
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk |
業務ボリューム名を表示します。 |
Generation |
リストアしたバックアップのデータの相対世代番号を表示します。 -g、-vオプションで世代番号を指定しない場合で、リストア中の履歴がないときは、"----"を表示します。 |
Version |
リストアしたバックアップのデータの絶対世代番号を表示します。 -g、-vオプションで世代番号を指定しない場合で、リストア中の履歴がないときは、"----"を表示します。 |
Backup-Disk |
リストアのコピー元であるバックアップボリューム名を表示します。 リストア中でないときは、"----"を表示します。 |
Restore-Device |
リストアのコピー先が業務ボリュームでない場合、リストア先のデバイス名を表示します。 リストア中でないとき、あるいはリストア先が業務ボリュームであるときは"----"を表示します。 |
Status |
実行状態を表示します。 "----":OPCまたはGDSのソフトコピーによるコピーは実施されていません。 "executing":OPCまたはGDSのソフトコピーによるコピーを実行しています。 "succeeded":OPCまたはGDSのソフトコピーによるコピーが完了しています。 "failed":OPCによるコピーがエラーにより中断しています。 "halt":OPCによるコピーがhalt状態です。 “gds-error":GDSによるコピーが異常終了しています。 |
Execute |
Status欄が"executing"のときに、コピーされた割合についてパーセンテージで表します。"executing"以外のときは、"----"で表示します。 |
"Status"欄に表示される状態が"failed"または"halt"の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、バックアップ中に発生したハードウェア障害等の対処方法を参照して対処してください。
-v、-gオプションで世代番号を指定しない場合、全履歴のリストア実行状況を表示しますが、全履歴においてリストアが実行中でない場合、“Server”、“Transaction-Disk”欄以外のすべての表示情報が“----”で表示されます。
次のような場合、リストア実行状況表示処理を実行することはできません。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
"Status"欄に表示される状態が"gds-error"の場合、GDSにトラブルが発生したと考えられます。GDSのトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行って対処してください。
バックアップ同期処理を実行していた場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
スナップショット型バックアップを実行していた場合は、履歴削除コマンド(swsthistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
リストアを実行していた場合は、資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行した後、再度リストアを行ってください。
バックアップした履歴情報を表示します。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップ履歴情報表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップ履歴情報表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-n |
ロググループによるバックアップ履歴情報表示を行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
業務ボリュームのデバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 省略した場合は、すべての業務ボリュームのバックアップ履歴情報を表示します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
すべての業務ボリュームのバックアップ履歴情報を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsthistdisp Server=job1 Device=/dev/dsk/c1t0d0s6 Mount-Point=/mnt/Tran1 (ufs) Generation Version Backup-Date Backup-Device Status Execute 1 10 2000/11/12 22:00 /dev/dsk/c1t0d2s6 succeeded ---- 2 9 2000/11/11 22:00 /dev/dsk/c1t0d4s6 succeeded ---- Server=job1 Device=/dev/dsk/c1t0d5s6 Mount-Point=DB1.DSB01/LOG01/RDB01 (SymfoWARE) Generation Version Backup-Date Backup-Device Status Execute ArcSerial 1 13 2000/11/12 23:00 /dev/dsk/c1t0d6s6 succeeded ---- reference 2 12 2000/11/11 23:00 /dev/dsk/C1t0d8s6 succeeded ---- 8 : # |
表示する内容は、次に示す通りです。
キーワード |
説明 |
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Device |
デバイス名を表示します。 |
Mount-Point |
デバイスのマウントポイント名を表示し、括弧内にファイルシステムタイプを表示します。 デバイスがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内に"SymfoWARE"を表示します。 |
Generation |
相対世代番号を表示します。 バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。 |
Version |
絶対世代番号を表示します。 バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。 |
Backup-Date |
バックアップが完了した日時を表示します。 バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。 |
Backup-Device |
バックアップしたバックアップボリューム名を表示します。 バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。 |
Status |
実コピーの実行状況を、以下に表す文字列で表示します。 ”succeeded”:OPCによるコピーが完了しています。 ”executing”:OPCによるコピーを実行しています。 ”failed”:OPCによるコピーがエラーにより中断しています。 ”halt”:OPCによるコピーがhalt状態です。 ”gds-error":GDSによるコピーが異常終了しています。 バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。 |
Execute |
Status欄が、"executing"のとき、コピーされた割合についてパーセンテージで表します。"executing"以外のときは、"----"で表示します。 バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。 |
ArcSerial |
アーカイブログ通番を表示します。 参照ダンプによるバックアップを行った履歴情報の場合は、"reference"を表示します。 Symfoware用の業務ボリューム以外の場合は、表示されません。 バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。 |
"Status"欄に表示される状態が"failed"または"halt"の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、バックアップ中に発生したハードウェア障害等の対処方法を参照して対処してください。
次のような場合、履歴情報表示処理を実行することはできません。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
"Status"欄に表示される状態が"gds-error"の場合、GDSにトラブルが発生したと考えられます。GDSのトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行って対処してください。
バックアップ同期処理を実行していた場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
スナップショット型バックアップを実行していた場合は、履歴削除コマンド(swsthistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
リストアを実行していた場合は、資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行した後、再度リストアを行ってください。
バックアップの履歴情報を削除します。
削除された履歴のバックアップボリュームは解放され、空きバックアップボリュームになります。
Symfoware用の業務ボリュームの履歴情報を削除する場合、リカバリ制御ファイルについても削除されます。
履歴情報表示コマンド(swsthistdisp)で、"Status"欄に表示される状態が"failed"の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、『バックアップ中に発生したハードウェア障害等の対処方法』を参照して対処してください。
Symfoware用の業務ボリュームのバックアップ履歴情報を削除する場合、リカバリ制御ファイルについても削除されます。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップ履歴情報の削除を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップ履歴情報の削除を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-g |
削除するバックアップ履歴情報の相対世代番号を指定します。 -v、-zオプションと同時に指定することはできません。 相対世代番号については、履歴情報表示コマンド(swsthistdisp)で確認してください。 |
-v |
削除するバックアップ履歴情報の絶対世代番号を指定します。 -g、-zオプションと同時に指定することはできません。 絶対世代番号については、履歴情報表示コマンド (swsthistdisp)で確認してください。 |
-z |
すべてのバックアップ履歴情報を削除することを指定します。 -g、-vオプションと同時に指定することはできません。 |
-n |
ロググループによるバックアップ履歴削除を行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-emergency |
緊急操作モードで動作します。 この場合、OPCのセション確認は行われません。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
業務ボリュームのデバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に”/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)の絶対世代番号10のバックアップ履歴を削除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsthistdel -v 10 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swsthistdel completed # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)の相対世代番号1のバックアップ履歴を緊急操作モードで削除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsthistdel -g 1 -emergency /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swsthistdel completed # |
ロググループ(LOG01/RDB1)の絶対世代番号10のバックアップ履歴を削除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsthistdel -n -v 10 LOG01/RDB1 /dev/dsk/c1t0d5s3 swsthistdel completed /dev/dsk/c1t0d5s4 swsthistdel completed : LOG01/RDB1 swsthistdel completed # |
次のような場合、バックアップ履歴情報を削除することはできません。
-g、-v、-zオプションで指定したバックアップ履歴情報が存在しないとき。
指定したバックアップ履歴情報がリストアで使用中のとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
処理対象となる業務ボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
処理対象となるバックアップボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
VxVMの論理ボリュームを削除した場合、あるいは、VxVMの論理ボリューム構成をAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更した場合は、履歴情報を削除することができなくなります。その場合は、以下に示すa)あるいはb)の対処を行ってください。
削除する複製ボリュームでアドバンスト・コピーが実施されていないことを確認した後、-emergencyオプションを指定して本コマンドを実行してください(アドバンスト・コピーが実施されている場合は、ディスクアレイ装置でアドバンスト・コピーを停止してください)。
論理ボリュームを再作成する、あるいは、論理ボリューム構成を元の状態に戻した後、本コマンドを実行してください。
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセション確認およびセションキャンセルは行われません。エラーサスペンド状態やhalt状態になっているOPCセションが存在していた場合は、管理されないセションが残るため、GRmgr、ETERNUSmgr、GDS等を使用してセションをキャンセルする必要があります。
サスペンド中の履歴情報を削除しても、同期処理(ECセション)は解除されません。
トラッキング状態の履歴情報を削除しても、トラッキング状態(OPCセション)は解除されません。
サスペンド指定で同期型高速バックアップを行った場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中の状態になります。
差分スナップショット型高速バックアップを行った場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中の状態になります。
差分スナップショット型高速バックアップ運用でないときは、OPC物理コピーが完了していない履歴情報を削除した場合、削除した履歴の物理コピーは中断されます。この場合、バックアップボリューム内のデータはコピー途中の不完全な状態となります。
履歴情報を削除した時点でバックアップボリュームは未使用状態となり、その後のバックアップで使用可能な状態となります。
差分スナップショット型高速バックアップ運用のときは、OPC物理コピーが完了していない履歴情報を削除しても、削除した履歴の物理コピーは継続されます。
履歴情報の削除後もバックアップボリュームは使用中の状態であり、その後の当該業務ボリュームのバックアップで使用可能な状態となります。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
本マニュアルの『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(バックアップ管理)』を参照してください。
バックアップ同期処理(ECによるディスク間のコピー)を開始します。
ロググループ名を指定して本コマンドを実行した場合、そのロググループに含まれる業務ディスクすべてに対してバックアップ同期処理を実行します。途中でコマンドが異常終了した場合は、それまでに実行されたバックアップ同期処理はキャンセルされます。ただし、コマンド実行前にサスペンド状態だった場合は、異常終了しても同期処理をキャンセルしません。
また本コマンドは、ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定して実行することができます。
GDSの業務ボリュームの場合は、ソフトコピーによって同期処理を行うこともできます。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップ同期処理開始を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップ同期処理開始を行う場合(Symfoware) [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-Xgds-softcopy |
SDXオブジェクトのバックアップ同期処理をアドバンスト・コピー機能ではなくソフトコピー機能を使用して開始することを指定します。 アドバンスト・コピー機能使用時に本オプションを指定して差分コピーを開始すると、アドバンスト・コピー処理が停止され、ソフトコピー処理が実施されます。 本オプションはGDS Snapshot連携機能を使用している場合に指定します。 |
-Xgds-selectcopy |
SDXオブジェクトのコピー処理方式をGDSに選択させることを指定します。 本オプションはGDS Snapshot連携機能を使用している場合に指定します。 |
-n |
ロググループに対してバックアップ同期処理開始を行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-Xdevmap |
出力先バックアップボリュームを指定してバックアップ同期処理を開始することを指定します。オペランドには、業務ボリュームと出力先バックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル 名を指定します。このオプションを指定しない場合は、出力先バックアップボリュームは自動的に選択されます。-hオプションを使用して本コマンドをリモート実行する場合は、(Storageサーバの)デバイスマップファイル名を絶対パスで指定してください。Device-Map-Fileに指定するファイル名には、各国語文字が含まれてはいけません。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のバックアップ同期処理を開始します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swststartsync /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swststartsync completed. # |
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップ同期処理を開始します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swststartsync -n LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 swststartsync completed. # |
SDXオブジェクトの論理ボリューム(/dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01)のバックアップ同期処理を開始します。コピー処理方式は、ソフトコピーを利用します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swststartsync -Xgds-softcopy /dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01 /dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01 swststartsync completed. # |
SDXオブジェクトの論理ボリューム(/dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01)のバックアップ同期処理を開始します。コピー処理方式は、GDSに選択させます。
# /opt/FJSVswsts/bin/swststartsync -Xgds-selectcopy /dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01 /dev/sfdsk/CLS01/dsk/VOL01 swststartsync completed. # |
バックアップ同期処理中の業務ボリュームまたはロググループに対してバックアップ同期処理開始コマンドを実行した場合は、通報メッセージ「swst0301 既にバックアップ同期処理中です。」(ロググループの場合のメッセージIDはswst0302)を出力して終了します(終了ステータスは正常終了です)。
次のような場合、バックアップ同期処理を開始することはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
EC機能がサポートされていないデバイスを指定したとき(GDS Snapshot連携以外のとき)。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
GDS論理ボリューム以外のデバイスに、-Xgds-softcopyオプションを指定したとき。
GDS論理ボリューム以外のデバイスに、-Xgds-selectcopyオプションを指定したとき。
バックアップ同期処理を開始するのに必要なバックアップボリュームを確保できなかったとき。
OPCによるリストア中のデバイスを指定したとき。
コピー先となるバックアップボリュームがマウントされているとき。
ロググループにGDSのボリュームとGDSでないボリュームが混在している場合に、-nオプションを指定したとき。
処理対象となる業務ボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
同期処理を開始する際、業務ボリュームにサスペンド中のバックアップボリュームが存在する場合は、バックアップ先として優先的に選択されて、同期処理を再開(差分コピーを開始)します。業務ボリュームにサスペンド中のバックアップボリュームが存在しない場合は、同期処理(全面コピー)を開始します。
同期処理を開始する業務ボリュームとサスペンド中のバックアップボリュームは、使用中状態になっていてもバックアップ先として使用できます。
同期処理を開始する業務ボリューム以外の業務ボリュームとサスペンド中のバックアップボリュームを、デバイスマップファイルでバックアップ先として指定することはできません。
次のような場合,出力先バックアップボリュームを指定してバックアップ同期処理を開始することはできません。
デバイスマップファイルで指定されたバックアップボリュームが対となる業務ボリュームのバックアップボリュームとして使用可能でないとき。すなわち、以下の条件のいずれかが満足されないとき。
指定されたバックアップボリュームは未使用状態である。
業務ボリュームとバックアップボリュームのパーティションサイズは同一である。
デバイスマップファイルの対象業務ボリュームに関する記述に誤りがあるとき(本マニュアルの『デバイスマップファイルの記述方法』を参照)。
デバイスマップファイル名に各国語文字が含まれているとき。
業務ボリュームに通常ボリューム、バックアップボリュームにGDSの論理ボリュームを指定したとき。
業務ボリュームGDSの論理ボリューム、バックアップボリュームに通常ボリュームを指定したとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
本マニュアルの『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(バックアップ管理)』を参照してください。
ECによるコピー中または等価性維持状態のバックアップ同期処理をキャンセルします。
ECコピー中または等価性維持状態またはサスペンド中のバックアップボリュームを指定して同期処理をキャンセルすることができます。また、全同期処理のキャンセルを指定すると、サスペンド状態を含むすべてのバックアップ同期処理をキャンセルします。
バックアップ同期処理実行中に何らかの異常を検出した場合、コピーは正常に終了しません。その場合、本コマンドを用いてバックアップ同期処理をキャンセルします。異常発生の有無については、バックアップ同期処理実行状況表示コマンド(swstsyncstat)で確認することができます。
本コマンドは、ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定してバックアップ同期処理をキャンセルすることができます。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップ同期処理キャンセルを行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップ同期処理キャンセルを行う場合(Symfoware) [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-n |
ロググループに対するバックアップ同期処理のキャンセルを行います。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-emergency |
緊急操作モードで動作します。 この場合、ECのセション確認およびセションキャンセルは行われません。 |
-bd |
特定のバックアップボリュームに対する同期処理のキャンセルを行います。この場合、オペランドにバックアップボリューム名を指定します。-nオプション、-allオプションと同時に指定することはできません。 |
-all |
業務ボリュームに設定されているすべての同期処理のキャンセルを行います。-bdオプションと同時に指定することはできません。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループを指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に”/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
Backup-Device-Name |
コピー先のバックアップボリューム名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstcancelsync completed. # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のバックアップ同期処理を緊急操作モードでキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync -emergency /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstcancelsync completed. # |
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync -n LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 swstcancelsync completed. # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)からバックアップボリューム(/dev/dsk/c1t0d2s6)に設定されているバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 executing 75% # /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync /dev/dsk/c1t0d0s6 -bd /dev/dsk/c1t0d2s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstcancelsync completed. # /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)に設定されているすべてのバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 executing 75% # /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync /dev/dsk/c1t0d0s6 -all /dev/dsk/c1t0d0s6 swstcancelsync completed. # /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0s6 ---- ---- ---- # |
緊急操作モードで実行した場合、ECのセションキャンセルは行われません。ECセションが存在していた場合は、管理されないセションが残るため、GRmgr、ETERNUSmgr、GDS等を使用してセションをキャンセルする必要があります。
次のような場合、バックアップ同期処理キャンセル処理を開始することはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
ロググループにGDSのボリュームとGDSでないボリュームが混在している場合に、-nオプションを指定したとき。
処理対象となる業務ボリュームがレプリケーション管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
VxVMの論理ボリュームを削除した場合、あるいは、VxVMの論理ボリューム構成をAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更した場合は、バックアップ同期処理をキャンセルすることができなくなります。その場合は、以下に示すa)あるいはb)の対処を行ってください。
削除する複製ボリュームでアドバンスト・コピーが実施されていないことを確認した後、-emergencyオプションを指定して本コマンドを実行してください(アドバンスト・コピーが実施されている場合は、ディスクアレイ装置でアドバンスト・コピーを停止してください)。
論理ボリュームを再作成する、あるいは、論理ボリューム構成を元の状態に戻した後、本コマンドを実行してください。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
本マニュアルの『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(バックアップ管理)』を参照してください。
バックアップ同期処理の実行状況(コピー中、等価性維持状態、サスペンド状態)を表示します。
1つの業務ボリュームに複数の同期処理が存在する場合、すべての同期処理の状態を表示します。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップ同期処理実行状況の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップ同期処理実行状況の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-n |
ロググループに対するバックアップ同期処理の実行状況表示を指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 省略した場合は、すべての業務ボリュームのバックアップ同期処理実行状況を表示します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に”/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のバックアップ同期処理状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s5 suspend ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 executing 75% # |
全業務ボリュームの情報を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0s3 /dev/dsk/c1t0d2s1 suspend ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0s3 /dev/dsk/c1t0d2s3 executing 75% job1 /dev/dsk/c1t0d0s3 /dev/dsk/c1t0d3s3 suspend ---- job1 /dev/dsk/c1t0d1s3 /dev/dsk/c1t0d3s5 equivalent 100% job1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 failed ---- job1 /dev/dsk/c1t0d1s4 ---- ---- ---- # |
ロググループ(LOG01/RDB1)のバックアップ同期処理状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat -n LOG01/RDB1 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d5s6 /dev/dsk/c1t0d7s6 executing 75% job2 /dev/dsk/c1t0d5s3 /dev/dsk/c1t0d7s3 executing 10% : # |
表示される内容を以下に示します。
タイトル |
説明 |
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk |
業務ボリューム名を表示します。 |
Backup-Disk |
バックアップボリューム名を表示します。 バックアップ同期処理中でないときは、"----"を表示します。 |
Status |
実行状態を表示します。 "----":バックアップ同期処理中ではありません。 "executing":実行中かつ等価性維持状態前です。 "equivalent":等価性維持状態です。 "suspend":ECがサスペンド状態またはGDSのソフトコピーが一時停止状態です。 "failed":バックアップ同期処理が異常終了しています。 "nosession":セションが存在しません。(資源情報不一致) "halt":バックアップ同期処理がhalt状態です。 "gds-error":GDSによるコピーが異常終了しています。 |
Execute |
ECまたはGDSのソフトコピー実行状況のパーセンテージ表示(0〜100%)を表示します。 サスペンド中のとき、またはバックアップ同期処理中でないときは、"----"を表示します。 |
実行状態("Status"欄に表示される状態)が"failed"または"halt"の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、バックアップ中に発生したハードウェア障害等の対処方法を参照して対処してください。
実行状態("Status"欄に表示される状態)が"nosession"の場合、資源情報に不整合が考えられます。資源整合コマンド(swstsrsemtch)を用いて資源情報の不整合を取り除いてください。
次のような場合、同期処理状況表示処理を実行することはできません。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
"Status"欄に表示される状態が"gds-error"の場合、GDSにトラブルが発生したと考えられます。GDSのトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行って対処してください。
バックアップ同期処理を実行していた場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
スナップショット型バックアップを実行していた場合は、履歴削除コマンド(swsthistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
リストアを実行していた場合は、資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行した後、再度リストアを行ってください。
各業務ボリュームで実施されているコマンドの実行状態を表示します。OPC/ECまたはGDSのソフトコピーが実行中の場合は、その実行状況を表示します。
指定方法
業務ボリューム指定による実行状態の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定による実行状態の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-n |
ロググループに対するバックアップ同期処理の実行状況表示を指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-j |
別書式による表示を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
業務ボリュームのデバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 省略した場合は、すべての業務ボリュームの実行状態を表示します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
業務ボリュームの実行状態を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstexecstat Server Device Last-Backup-Date Interval Status Mount-Point (Method) Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0s3 2000/12/11 12:20 OK IDLE /usr1 (ufs) ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0s4 2000/12/10 12:20 DELAY=1 IDLE /usr2 (ufs) sync(22%) job1 /dev/dsk/c1t0d0s5 2000/12/09 12:20 DELAY=2 IDLE /usr3 (ufs) snapshot(45%) : # |
表示される内容を以下に示します。
キーワード |
説明 |
|
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
|
Device |
デバイス名を表示します。 |
|
Last-Backup-Date |
最後にバックアップした日時を表示します。 ※ バックアップ実行コマンドの受付時間を表示します。 |
|
Interval |
最後にバックアップを取得した日から間隔日数に指定した日数が経過した場合、その日数が超過した日から何日経過しているかを、"DELAY=経過日数" の形式で表示します。超過していない場合は、"OK" を表示します。 |
|
Status |
次に挙げるコマンドが、業務ボリュームに対して実行中かどうかを表示します。実行中の場合は"EXEC"を、そうでない場合は"IDLE"を表示します。 バックアップポリシー設定コマンド(swstbkpolset) バックアップポリシー削除コマンド(swstbkpoldel) バックアップ実行コマンド(swstbackup) リストア実行コマンド(swstrestore) 履歴情報削除コマンド(swsthistdel) バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync) バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync) リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest) |
|
Mount-Point (Method) |
業務ボリュームのマウントポイント名を表示し、括弧内にFStypeを表示します。 業務ボリュームがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内に"SymfoWARE"を表示します。 |
|
Execute |
実行中コマンド名、あるいはコピーの進捗率を表示します。 |
|
"----" |
:コマンド/OPC/EC等、何も動作していない状態 |
|
"swststartsync" |
:バックアップ同期処理開始コマンドを処理している状態 |
|
"swstcancelsync" |
:バックアップ同期処理キャンセルコマンドを処理している状態 |
|
"swstbackup" |
:バックアップ実行コマンドを処理している状態 |
|
"swstrestore" |
:リストア実行コマンドを処理している状態 |
|
"swstcancelrest" |
:リストアキャンセルコマンドを処理している状態 |
|
"swstbkpolset" |
:バックアップポリシー設定コマンドを処理している状態 |
|
"swstbkpoldel" |
:バックアップポリシー削除コマンドを処理している状態 |
|
"swsthistdel" |
:履歴情報削除コマンドを処理している状態 |
|
"swstcanceltrk" |
:トラッキングキャンセルコマンドを処理している状態 |
|
"sync(xxx%)" |
:バックアップ同期処理の進捗率 |
|
"sync(failed)" |
:ECが異常終了している状態 |
|
"sync(halt)" |
:ECがhalt状態 |
|
"snapshot(xxx%)" |
:OPCによるバックアップの進捗率 |
|
"snapshot(failed)" |
:OPCによるバックアップが異常終了している状態 |
|
"snapshot(halt)" |
:OPCによるバックアップがhalt状態 |
|
"restore(xxx%)" |
:リストアの進捗率 |
|
"restore(failed)" |
:OPCによるリストアが異常終了している状態 |
|
"restore(halt)" |
:OPCによるリストアがhalt状態 |
|
"gds-error" |
:GDSによるコピーが異常終了している状態 |
業務ボリュームに対して複数の処理が行われている場合(例:スナップショット型高速バックアップのコピー中にバックアップ同期処理開始コマンドを投入した等)のExecute欄の表示は、以下の規則に基づいて行われます。
コピー実行中かつコマンド実行中の場合は、コマンド名表示が優先されます。
スナップショット型高速バックアップのディスクコピーとバックアップ同期処理のディスクコピーが同時に実行されている場合は、バックアップ同期処理のディスクコピーの進捗率が表示されます。(リストアのディスクコピーはETERNUS ディスクアレイの制限により、スナップショット型高速バックアップ、バックアップ同期処理のディスクコピーと同時に実行されることはありません。)
"-j"オプションを使用したときの実行例は、以下の通りです。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstexecstat -j Server Device Execute-Date Status Mount-Point (Method) Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0s3 2000/12/11 12:20 IDLE /usr1 (ufs) ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0s4 2000/12/10 12:20 IDLE /usr2 (ufs) sync(22%) job1 /dev/dsk/c1t0d0s5 2000/12/09 12:20 IDLE /usr3 (ufs) snapshot(45%) : # |
表示される内容は以下の通りです。
キーワード |
説明 |
|
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
|
Device |
デバイス名を指定します。 |
|
Execute-Date |
コマンドの実行時刻を表示します。 |
|
Status |
次に挙げるコマンドが、業務ボリュームに対して実行中かどうかを表示します。実行中の場合は"EXEC"を、そうでない場合は"IDLE"を表示します。 バックアップポリシー設定コマンド(swstbkpolset) バックアップポリシー削除コマンド(swstbkpoldel) バックアップ実行コマンド(swstbackup) リストア実行コマンド(swstrestore) 履歴情報削除コマンド(swsthistdel) バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync) バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync) リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest) |
|
Mount-Point(Method) |
業務ボリュームのマウントポイント名を表示し、括弧内にFstypeを表示します。 業務ボリュームがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内に"SymfoWARE"を表示します。 |
|
Execute |
実行中コマンド名、あるいはコピーの進捗率を表示します。 |
|
"----" |
:コマンド/OPC/EC等、何も動作していない状態 |
|
"swststartsync" |
:バックアップ同期処理開始コマンドを処理している状態 |
|
"swstcancelsync" |
:バックアップ同期処理キャンセルコマンドを処理している状態 |
|
"swstbackup" |
:バックアップ実行コマンドを処理している状態 |
|
"swstrestore" |
:リストア実行コマンドを処理している状態 |
|
"swstcancelrest" |
:リストアキャンセルコマンドを処理している状態 |
|
"swstbkpolset" |
:バックアップポリシー設定コマンドを処理している状態 |
|
"swstbkpoldel" |
:バックアップポリシー削除コマンドを処理している状態 |
|
"swsthistdel" |
:履歴情報削除コマンドを処理している状態 |
|
"swstcanceltrk" |
:トラッキングキャンセルコマンドを処理している状態 |
|
"sync(xxx%)" |
:バックアップ同期処理の進捗率 |
|
"sync(failed)" |
:ECが異常終了している状態 |
|
"sync(halt)" |
:ECがhalt状態 |
|
"snapshot(xxx%)" |
:OPCによるバックアップの進捗率 |
|
"snapshot(failed)" |
:OPCによるバックアップが異常終了している状態 |
|
"snapshot(halt)" |
:OPCによるバックアップがhalt状態 |
|
"restore(xxx%)" |
:リストアの進捗率 |
|
"restore(failed)" |
:OPCによるリストアが異常終了している状態 |
|
"restore(halt)" |
:OPCによるリストアがhalt状態 |
|
"gds-error" |
:GDSによるコピーが異常終了している状態 |
サスペンド指定で同期型高速バックアップを行った場合は、Execute欄には何も動作していない状態("----")が表示されます
"Execute"欄に表示される状態が、"sync(failed)"、"snapshot(failed)"、"restore(failed)"、"sync(halt)"、"snapshot(halt)"、"restore(halt)"の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行ってください。
"sync(failed)"の場合
バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
"snapshot(failed)"の場合
履歴情報削除コマンド(swsthistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
"restore(failed)"の場合
リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest)を用いてリストアをキャンセルしてください。
次のような場合、実行状態表示処理を実行することはできません。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
"Status"欄に表示される状態が"gds-error"の場合、GDSにトラブルが発生したと考えられます。GDSのトラブルの原因を取り除いた後、以下の処理を行って対処してください。
バックアップ同期処理を実行していた場合は、バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)を用いてバックアップ同期処理をキャンセルしてください。
スナップショット型バックアップを実行していた場合は、履歴削除コマンド(swsthistdel)を用いてバックアップ履歴情報を削除してください。
リストアを実行していた場合は、資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行した後、再度リストアを行ってください。
トラッキング処理を停止します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-copy |
物理コピーが動作中の場合、物理コピーも停止する(すなわち、OPCセッションを解除する)ことを指定します。 バックアップ履歴となっているバックアップボリュームの場合は本オプションを指定することはできません。コピー先ボリュームがバックアップ履歴となっているボリュームの場合は、事前に履歴削除コマンド(swsthistdel)によって履歴情報を削除してください。 |
-emergency |
緊急操作モードで動作します。 この場合、トラッキング処理の確認およびトラッキング処理・OPCセッションの停止は行われません。 |
-bd |
特定のバックアップボリュームに対するトラッキング処理の停止を行います。この場合、オペランドにバックアップボリューム名を指定します。-allオプションと同時に指定することはできません。 |
-all |
業務ボリュームに設定されているすべてのトラッキング処理の停止を行います。-bdオプションと同時に指定することはできません。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)からバックアップボリューム(/dev/dsk/c1t0d2s6)に設定されているトラッキング処理を停止します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcanceltrk /dev/dsk/c1t0d0s6 -bd /dev/dsk/c1t0d2s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstcanceltrk completed. # |
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)に設定されているトラッキング処理および物理コピーを停止します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsttrkstat /dev/dsk/c1t0d1s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute Update job2 /dev/dsk/c1t0d1s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 executing 33% ----- # /opt/FJSVswsts/bin/swstcanceltrk -copy /dev/dsk/c1t0d1s6 -bd /dev/dsk/c1t0d2s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 swstcanceltrk completed. # |
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセションキャンセルは行われません。トラッキング状態だった場合は、管理されないセションが残るため、GRmgr、ETERNUSmgr、GDS等を使用してセションをキャンセルする必要があります。
次のような場合はトラッキング処理を停止することはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
指定したコピー元ボリュームとコピー先ボリュームに対して、トラッキング処理が実行されていないとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
トラッキング処理の実行状況を表示します。
1つの業務ボリュームに複数の同期処理が存在する場合、すべてのトラッキング処理の状態を表示します。
指定方法
業務ボリューム指定によるバックアップ同期処理実行状況の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] ロググループ指定によるバックアップ同期処理実行状況の表示を行う場合 [Storageサーバで実施する場合] [Storage管理サーバで実施する場合] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-n |
ロググループに対するトラッキング処理の実行状況表示を指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Device-Name |
デバイス名を指定します。 指定するデバイスは、ブロックデバイス名を指定します。 省略した場合は、すべての業務ボリュームのトラッキング処理の実行状況を表示します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に”/”を区切り文字として指定します。 RDBシステム名がない時は、省略できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
業務ボリューム(/dev/dsk/c1t0d0s6)のトラッキング処理の実行状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsttrkstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute Update job1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 tracking ---- 12% # |
全業務ボリュームのトラッキング処理の実行状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsttrkstat Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute Update job1 /dev/dsk/c1t0d0s3 /dev/dsk/c1t0d2s3 nosession ---- ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0s4 /dev/dsk/c1t0d2s4 executing 75% ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0s5 /dev/dsk/c1t0d2s5 failed ---- ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d2s6 tracking ---- 12% job1 /dev/dsk/c1t0d1s4 ---- ---- ---- ---- : # |
ロググループ(LOG01/RDB1)のトラッキング処理の実行状態を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsttrkstat -n LOG01/RDB1 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute Update job2 /dev/dsk/c1t0d1s5 /dev/dsk/c1t0d7s5 tracking ---- 12% job2 /dev/dsk/c1t0d1s6 /dev/dsk/c1t0d7s6 tracking ---- 15% : # |
表示される内容を以下に示します。
タイトル |
説明 |
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk |
業務ボリューム名を表示します。 |
Backup-Disk |
バックアップボリューム名を表示します。 トラッキング状態でないときは、"----"を表示します。 |
Status |
実行状態を表示します。 "----":トラッキング状態ではありません。 "executing":物理コピー中かつトラッキング状態です。 "tracking":トラッキング状態です。 "failed":物理コピーまたはトラッキング処理が異常終了しています。 "nosession":セションが存在しません。(資源情報不一致) |
Execute |
Status欄が"executing"のときに、コピーされた割合についてパーセンテージで表します。"tracking"のときは、"----"で表示します。 |
Update |
Status欄が"tracking"のときに、論理コピー後の更新済みデータ量をパーセンテージで表します。"executing"のときは、"----"で表示します。 |
実行状態("Status"欄に表示される状態)が"failed"の場合、ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、差分スナップショット型バックアップを再実行してください。
実行状態("Status"欄に表示される状態)が"nosession"の場合、資源情報に不整合が考えられます。資源整合コマンド(swstsrsemtch)を用いて資源情報の不整合を取り除いてください。
次のような場合、トラッキング処理の実行状況を表示することはできません。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
バックアップ管理の保守系コマンドについて説明します。
バックアップ管理には、以下の保守系コマンドがあります。
機能 |
コマンド名 |
説明 |
---|---|---|
swstsrsemtch |
バックアップ管理簿内の情報の整合性を復旧します。 |
|
swstresback |
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルをバックアップします。 |
|
swstresrst |
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルをリストアします。 |
システムダウンなどでバックアップ管理簿内の情報の整合性が不完全となってしまった場合、整合性がとれるように復旧します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstsrsemtch [-x] [Storage管理サーバで実施する場合] # /opt/FJSVswsts/bin/swstsrsemtch [-x] [-h Server] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを使用することはできません。 |
-x |
リポジトリとの整合をとります。 Storage管理サーバのバックアップ管理簿の復旧が、何らかの原因により行えなかった場合、このオプションを指定してください。 |
実行例
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsrsemtch swstsrsemtch completed # |
次のコマンドが実行しているときは、資源整合コマンドを実行することができません。
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
バックアップポリシー設定コマンド(swstbkpolset)
バックアップポリシー削除コマンド(swstbkpoldel)
バックアップ実行コマンド(swstbackup)
リストア実行コマンド(swstrestore)
リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest)
バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync)
バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)
履歴情報削除コマンド(swsthistdel)
トラッキングキャンセルコマンド(swstcanceltrk)
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
次のような場合、資源整合処理をすることはできません。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
GDSのソフトコピーを使用したリストア実行コマンド(swstrestore)が、強制終了などにより中断され、ソフトコピー自体が終了していないとき。
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを指定されたディレクトリにバックアップします。
バックアップ管理簿
Storageサーバ構成情報などの管理簿。
リカバリ制御ファイル
Symfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるファイル。
指定方法
# /opt/FJSVswsts/bin/swstresback Backup-Directory |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Backup-Directory |
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを退避するディレクトリ名を指定します。 |
実行例
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを/home/backupにバックアップします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstresback /home/backup swstresback completed # |
次のような場合は、バックアップされません。
指定したディレクトリが存在しないとき。
指定したディレクトリが空き容量不足等でコピーができなかったとき。
次のコマンドが実行しているときは、資源バックアップコマンドを実行することができません。
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
バックアップポリシー設定コマンド(swstbkpolset)
バックアップポリシー削除コマンド(swstbkpoldel)
バックアップ実行コマンド(swstbackup)
リストア実行コマンド(swstrestore)
リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest)
バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync)
バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)
履歴情報削除コマンド(swsthistdel)
トラッキングキャンセルコマンド(swstcanceltrk)
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを、指定されたディレクトリからリストアします。
バックアップ管理簿
Storageサーバ構成情報などの管理簿。
リカバリ制御ファイル
Symfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるファイル。
指定方法
# /opt/FJSVswsts/bin/swstresrst Backup-Directory |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Backup-Directory |
Backup−Directory 資源バックアップコマンドで指示した、退避先ディレクトリ名を指定します。 |
実行例
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを/home/backupからリストアします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstresrst /home/backup swstresrst completed # |
本コマンドにより、バックアップ管理簿およびリカバリ制御ファイルのリストアを実行する際には、事前にStorageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)を実行する必要があります。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名は、資源バックアップを行った時点で設定されていたディレクトリを指定してください。
次のような場合は、リストアされません。
指定したディレクトリが存在しないとき。
指定したディレクトリにバックアップ管理簿が存在しないとき。
指定したディレクトリからリストアしたときに、空き容量不足等でコピーができなかったとき。
次のコマンドが実行しているときは、資源リストアコマンドを実行することができません。
Storageサーバ構成情報設定コマンド(swstsvrset)
デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)
バックアップポリシー設定コマンド(swstbkpolset)
バックアップポリシー削除コマンド(swstbkpoldel)
バックアップ実行コマンド(swstbackup)
リストア実行コマンド(swstrestore)
リストアキャンセルコマンド(swstcancelrest)
バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync)
バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)
履歴情報削除コマンド(swsthistdel)
トラッキングキャンセルコマンド(swstcanceltrk)
資源整合コマンド(swstsrsemtch)
資源バックアップコマンド(swstresback)
資源リストアコマンド(swstresrst)
本章では、バックアップ運用やレプリケーション運用を行うサーバや運用対象となるデバイスの情報を管理する構成管理のコマンドによる操作について説明しています。
コマンド実行時の動作環境
コマンドを実行する際に必要となる動作環境は下表の通りです。
コマンド名
AdvancedCopy Managerの動作環境
stgcmmodnode
Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)で実行する場合、Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)が動作していなければならない。
stguserset
クラスタ運用の場合、Storage管理サーバ業務が動作していなければならない。
stgguiipset
クラスタ運用の場合、Storage管理サーバ業務が動作していなければならない。
stgxfwcmaddsrv
Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)、対象Storageサーバ(Storageサーバ業務)が動作していなければならない。
stgxfwcmmodsrv
Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)、対象Storageサーバ(Storageサーバ業務)が動作していなければならない。
stgxfwcmdelsrv
Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)が動作していなければならない。
stgxfwcmsetdev
Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)、対象Storageサーバ(Storageサーバ業務)が動作していなければならない。
stgxfwcmdeldev
Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)、対象Storageサーバ(Storageサーバ業務)が動作していなければならない。
stgxfwcmdispsrv
Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)が動作していなければならない。
stgxfwcmdispdev
Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)が動作していなければならない。
stgxfwcmdisppat
Storage管理サーバ(Storage管理サーバ業務)が動作していなければならない。
stgenvdisp
Storage管理サーバ(Sotorage管理サーバ業務)、Storageサーバ(Storageサーバ業務)共に動作していなくても実行可能。
ただし、クラスタ運用の場合、クラスタサービス(クラスタシステムにより名称が異なる)が動作していない場合は一部の情報が表示されない。stgmgrinfoset
管理情報一括バックアップ実行サーバが動作していなければならない。
stgmgrinfobkup
Storage管理サーバ(Sotorage管理サーバ業務)、管理情報一括バックアップ実行サーバ、管理情報一括バックアップ対象サーバが動作していなければならない。
stgmgrinfodisp
管理情報一括バックアップ実行サーバが動作していなければならない。
クラスタ運用の場合
クラスタ運用におけるコマンドは、次の手順で実行します。
必要に応じて、環境変数SWSTGNODEに該当業務の論理ノード名を設定します。bshの場合、環境変数の設定方法は以下の通りです。
# SWSTGNODE=論理ノード名<Enter> # export SWSTGNODEコマンドを実行します。
クラスタ運用におけるコマンドと、環境変数設定の要否およびコマンドを実行するノードは下表のとおりです。コマンドを実行する際の注意事項等は備考欄に記述しています。
コマンド
環境変数の要否
コマンド実行ノード
備考
stgcmmodnode
必要
業務稼動ノード
−
stgguiipset
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stguserset
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stgxfwcmaddsrv
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stgxfwcmmodsrv
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stgxfwcmdelsrv
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stgxfwcmsetdev
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stgxfwcmdeldev
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stgxfwcmdispsrv
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stgxfwcmdispdev
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stgxfwcmdisppat
不要
業務稼動ノード
Storage管理サーバ業務のみで実行
stgenvdisp
不要
業務稼動ノード
−
stgmgrinfobkup
必要
業務稼動ノード
−
stgmgrinfodisp
必要
業務稼動ノード
−
stgmgrinfoset
必要
業務稼動ノード
−
Storage管理サーバのサーバ情報を変更する場合に使用します。
Storage管理サーバのIPアドレスまたは、通信デーモンが使用するPORT番号(stgxfws)を変更する場合
以下の手順で実施します。
Storage管理サーバで、本コマンドを使用してサーバ情報を変更します。
各Storageサーバで、本コマンドを使用してStorage管理サーバのサーバ情報を変更します。本コマンドは、Storage管理サーバで管理しているすべてのStorageサーバで実行する必要があります。
Storage管理サーバのサーバ名を変更する場合
Storage管理サーバの初期画面からサーバ名を変更します。
各Storageサーバで、本コマンドを使用してStorage管理サーバのサーバ名を変更します。本コマンドは、Storage管理サーバで管理しているすべてのStorageサーバで実行する必要があります。
本コマンドは、以下の2つ機能があります。
「現在コマンドを実行したStorageサーバ」で設定されているStorage管理サーバ情報を表示
Storage管理サーバの情報の変更
本コマンドを使用した変更手順については、以下を参照してください。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgcmmodnode [-i IPアドレス] [-p PORT番号] [-n サーバ名] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
なし |
現在管理しているサーバ情報を表示します。 |
-i |
Storage管理サーバのIPアドレスを変更する場合、Storage管理サーバのIPアドレスを指定します。 |
-p |
Storage管理サーバのPORT番号を変更する場合、Storage管理サーバのPORT番号を指定します。 |
-n |
Storage管理サーバのサーバ名を変更する場合、Storage管理サーバのサーバ名を指定します。Storage管理サーバで実行する場合は指定できません。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
サーバ情報を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgcmmodnode swstf2413 IP Address = 10.10.10.10 swstf2413 PORT Number = 1226 swstf2413 Storage Management Server's Name = Manager |
Storage管理サーバのIPアドレスを10.12.13.14 に変更します.
# /opt/FJSVswstf/bin/stgcmmodnode -i 10.12.13.14 swstf2401 Storage管理サーバのサーバ情報の更新が正常に終了しました。 |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
Storage管理サーバのPORT番号は1024〜65535まで指定可能です。
本コマンドで指定する値は、必ずStorage管理サーバで指定した値と同じ物を指定してください。誤った値を指定した場合、運用に支障が発生します。
本コマンドを実行した場合は、AdvancedCopy Managerデーモンの再起動を実施してください。
リポジトリへアクセスするために使用するユーザー名およびパスワードを変更する場合に使用します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
セキュリティの観点によりパスワード変更の頻度の高いrootユーザーではなく、一般ユーザーを使用することをおすすめします。
ユーザー名およびパスワードの変更は、以下の手順で実施します。
AdvancedCopy ManagerのWebブラウザを閉じます。
リポジトリアクセスユーザー変更コマンド(stguserset)を実施します。
RMIデーモンを停止します。
RMIデーモンを起動します。
指定方法
# /opt/swstorage/bin/stguserset ユーザー名 パスワード |
オプションの説明
オプション |
説明 |
ユーザー名 |
リポジトリアクセスに使用するユーザー名を指定します。 |
パスワード |
リポジトリアクセスに使用するユーザーのパスワードを指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
リポジトリアクセスに使用するユーザー名をa1234に、パスワードをYfd1fz3に変更します。
# /opt/swstorage/bin/stguserset a1234 Yfd1fz3 リポジトリアクセスパスワードを登録しました。 |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
Storage管理サーバに複数のネットワークカードが装着されており、Storageサーバとの通信するIPアドレス(Storage管理サーバ導入時のデータベース作成の際に指定したIPアドレス)とWeb画面を使用する際に指定するIPアドレスを分けて運用する場合に使用します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
本コマンドは、以下の2つ機能があります。
現在設定されているStorage管理サーバのGUI接続用IPアドレスの表示
Storage管理サーバのGUI接続用IPアドレスの変更
Storage管理サーバのGUI接続用IPアドレスの変更は、以下の手順で実施します。
AdvancedCopy ManagerのWebブラウザを閉じます。
GUI接続情報設定コマンド(stgguiipset)を実施します。
RMIデーモンを停止します。
RMIデーモンを起動します。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgguiipset [-i IPアドレス] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
なし |
現在管理しているGUI接続用IPアドレスを表示します。 |
-i |
変更するGUI接続用IPアドレスを指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
現在のGUI接続用のIPアドレスを表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgguiipset IP Address = 10.10.10.10 |
Storage管理サーバのGUI接続用のIPアドレスを10.12.13.14に変更します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgguiipset -i 10.12.13.14 swstf2401 Storage管理サーバのサーバ情報の更新が正常に終了しました。 |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
AdvancedCopy Managerで新しく管理するStorageサーバの情報を追加します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmaddsrv [-n サーバ名] -i IPアドレス -p PORT番号 |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
AdvancedCopy Managerでサーバを管理するための独自のサーバ名称として、追加するStorageサーバの名前を255バイト以内(*2)で指定します。 本オプションを省略した場合、運用方法によって以下の値が設定されます。
|
-i |
追加するStorageサーバのIPアドレスをIPv4のフォーマットで指定します。 Storageサーバを物理的なサーバとして管理する場合は物理IPアドレスを、クラスタ運用などIPアドレスを冗長化して(論理的なサーバとして)管理する場合は論理IPアドレスを指定します。 |
-p |
追加するStorageサーバと通信を行うためにStorageサーバ側で設定したポート番号を指定します。(1024〜65535の値) クラスタ運用時は、サービス名stgxfws_?(*1)に割り当てたポート番号を指定します。 |
(*1)クラスタセットアップ時に指定したAdvancedCopy Managerの論理ノード名
(*2)使用できる文字は半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダスコア)、#、.で、先頭は半角英数字である必要があります。(全角文字はエラーとなります。)
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
ホスト名を使用して、サーバを追加します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmaddsrv -i 10.10.10.10 -p 1226 stgxfwcmaddsrv completed # |
サーバ名を指定して、クラスタセットアップを行った論理サーバを追加します。
(論理IPアドレス:10.10.10.20、stgxfws_論理ノード名に割り当てたポート番号:1227)
# /opt/FJSVswstf/bin/ stgxfwcmaddsrv -n Server1 -i 10.10.10.20 -p 1227 stgxfwcmaddsrv completed # |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールにて、実行してください。
Storage管理サーバおよびStorage管理サーバ業務の論理サーバについては、DBセットアップおよびクラスタセットアップにて追加するため、本コマンドでの追加は行いません。
次のコマンドが実行されているときは、本コマンドを実行することができません。
Web画面を使用して、初期画面で以下の操作を行っているときは、本コマンドを実行することができません。
サーバの追加
サーバの変更
サーバの削除
全デバイスの情報取得/反映
特定デバイスの情報取得/反映
デバイスの情報削除
AdvancedCopy Managerで管理しているサーバの以下の情報を変更します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
StorageサーバのIPアドレス
Storageサーバのポート番号
Storage管理サーバのサーバ名
Storageサーバのサーバ名
対象サーバに後からテープサーバ機能を導入する場合にも使用します。
以下のサーバ情報は、管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)を使用して行うため、本コマンドでは変更できません。
Storage管理サーバのIPアドレス
Storage管理サーバのポート番号
本コマンドを使用してサーバ情報の変更を行う際には、事前にマシンの定義情報を変更しておく等の事前作業が必要となります。『運用環境の変更』にある手順を参照し、処理を行ってください。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmmodsrv -n サーバ名 [-s 変更サーバ名] [-i 変更IPアドレス] [-p 変更ポート番号] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
現在管理しているサーバ名を指定します。 |
-s |
変更後のサーバ名を255バイト以内で指定します。 使用できる文字は半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダスコア)、#、.で、先頭は半角英数字である必要があります。(全角文字はエラーとなります。) |
-i |
変更後のIPアドレスをIPv4のフォーマットで指定します。 Storageサーバを物理的なサーバとして管理する場合は物理IPアドレスを、クラスタ運用などIPアドレスを冗長化して(論理的なサーバとして)管理する場合は論理IPアドレスを指定します。 |
-p |
変更後の通信で必要なポート番号を指定します。(1024〜65535の値) クラスタ運用時は、サービス名stgxfws_?(*1)に割り当てたポート番号を指定します。 |
(*1)クラスタセットアップ時に指定したAdvancedCopy Managerの論理ノード名
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storageサーバ(サーバ名:Server1)のIPアドレスを10.20.30.40に変更します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmmodsrv -n Server1 -i 10.20.30.40 stgxfwcmmodsrv completed # |
Storageサーバ(サーバ名:Server1)のサーバ名をAgent5に変更します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmmodsrv -n Server1 -s Agent5 stgxfwcmmodsrv completed # |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールにて、実行してください。
次のコマンドが実行されているときは、本コマンドを実行することができません。
Web画面を使用して、初期画面で以下の操作を行っているときは、本コマンドを実行することができません。
サーバの追加
サーバの変更
サーバの削除
全デバイスの情報取得/反映
特定デバイスの情報取得/反映
デバイスの情報削除
AdvancedCopy Managerで現在管理しているStorageサーバの情報を削除します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdelsrv -n サーバ名 |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
削除するStorageサーバ名を指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storageサーバ(サーバ名:Server1)の情報を削除します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdelsrv -n Server1 stgxfwcmdelsrv completed # |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールにて、実行してください。
Storage管理サーバの情報を削除することはできません。
次のコマンドが実行されているときは、本コマンドを実行することができません。
Web画面を使用して、初期画面で以下の操作を行っているときは、本コマンドを実行することができません。
サーバの追加
サーバの変更
サーバの削除
全デバイスの情報取得/反映
特定デバイスの情報取得/反映
デバイスの情報削除
サーバで検出された最新のデバイス情報を取得し、AdvancedCopy Mangerで管理している情報との差異と表示します。その後、指示された差異のデバイス情報をAdvancedCopy Managerの管理情報に反映します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
現在管理しているデバイス情報と検出したデバイス情報とを比較して登録、削除、更新を行うため、以下の場合に使用します。
AdvancedCopy Managerを使用した運用開始時
管理中のデバイスの情報変更時
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetdev -n サーバ名 [-d デバイス名] [-f ファイル名 | -y ] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
デバイス情報の取得/反映を行うサーバ名を指定します。 |
-d |
デバイス情報の取得/反映を行う、すでにAdvancedCopy Managerで管理中のデバイス名を指定します。 省略した場合は、指定したサーバの全デバイスを対象にします。 |
-f |
現在管理しているデバイス情報と取得したデバイス情報の差異を出力するファイル名を絶対パスで指定します。差異のデバイス情報をファイルに出力するのみで、その後の管理情報への反映処理は行いません。 本オプションは、-yオプションと同時に指定することはできません。 |
-y |
AdvancedCopy Managerで管理しているデバイス情報と検出した最新のデバイス情報の差異を、問い合わせることなく、無条件で管理情報に反映します。 本オプションは、-dオプションと同時に指定することはできません。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
サーバ(サーバ名:Server1)の全デバイスの情報取得/反映を行います。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetdev -n Server1 >検出デバイス 1:/dev/rdsk/c4t0d54s0 2:/dev/rdsk/c4t0d54s1 3:/dev/rdsk/c4t0d54s2 4:/dev/rdsk/c4t0d54s6 (/storage-2) >検出されなかったデバイス 1:/dev/rdsk/c4t0d11s0 (/aaa) 2:/dev/rdsk/c4t0d11s1 >追加指示デバイスを指定してください。[* or ?-? or ?,? or q] 2,4 >削除指示デバイスを指定してください。[* or ?-? or ?,? or q] * >処理を続行しますか?[y or n] y stgxfwcmsetdev completed # |
サーバ名(サーバ名:Server1)が管理している特定のデバイス(デバイス名:/dev/rdsk/c4t0d10s0)の情報取得/反映を行います。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetdev -n Server1 -d /dev/rdsk/c4t0d10s0 >以下のデバイスの情報が変更されています。情報を更新します。 1:/dev/rdsk/c4t0d10s0 (/zzz) >処理を続行しますか?[y or n] y stgxfwcmsetdev completed # |
追加、削除指示は以下の方法で行います。
すべてを指定する場合は、"*"を入力します。
範囲指定する場合は、番号をハイフンでつないて入力します。(例:1-3)
列挙指定する場合は、番号をカンマで区切って入力します。(例:2,4)
範囲指定と列挙指定を組み合わせて入力することも可能です。(例:1-3,5)
何も指定しない場合は、何も入力しません。
処理を中止する場合は、"q"を入力します。
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールにて、実行してください。
WindowsサーバおよびHP-UXサーバにおいてGPTディスクは、AdvancedCopy Managerでは管理対象外であるため、デバイスの情報取得/反映を行うことはできません。
追加指示デバイスの指定時に以下のメッセージが出力されることがあります。これは、GR筐体で設定不備の可能性があるデバイスを登録しようとしていることを表しています。運用上問題がないかを確認した上で処理を続けてください。(-yオプションを指定している場合も、表示されます。)
>以下のデバイスを構成するパーティションが存在する筐体で、ライセンスまたはテーブルサイズが設定されていないか、サイズが不足しています。 >処理を続行しますか?[y or n]
追加指示デバイスの指定時に以下のメッセージが出力されることがあります。その際は、同一物理サーバ上で動作する複数の論理サーバを管理している場合に、誤ってデバイスを二重登録しようとしていないかを確認した上で処理を続けてください。(-yオプションを指定している場合も、表示されます。)
>以下のデバイスを構成するパーティションはすでに管理されています。 >処理を続行しますか?[y or n]
本コマンドにおいて、デバイス情報の取得時には指定したサーバに定義されているデバイスの総数に比例した時間がかかります。デバイス数が多い場合はCPU負荷やI/O負荷の低い状態で実施してください。
目安として、負荷のない状態で、1デバイス(パーティション)あたり約0.5秒かかりますので、参考として下さい。
次のコマンドが実行されているときは、本コマンドを実行することができません。
Web画面を使用して、初期画面で以下の操作を行っているときは、本コマンドを実行することができません。
サーバの追加
サーバの変更
サーバの削除
全デバイスの情報取得/反映
特定デバイスの情報取得/反映
デバイスの情報削除
AdvancedCopy Managerで現在管理しているデバイスの情報を削除します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
デバイス情報取得/反映コマンド (stxfwcmsetdev)が現在管理しているデバイス情報と検出したデバイス情報を比較して処理を行うのに対し、本コマンドでは、現在管理しているデバイス情報が検出されるか否かにかかわらず、デバイス情報の削除を行います。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdeldev -n サーバ名 -d デバイス名 |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
削除するデバイスを管理しているサーバ名を指定します。 |
-d |
削除するデバイス名を指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storageサーバ(サーバ名:Server1)のデバイス(/dev/rdsk/c4t0d12s7)の情報を削除します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdeldev -n Server1 -d /dev/rdsk/c4t0d12s7 stgxfwcmdeldev completed # |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールにて、実行してください。
次のコマンドが実行されているときは、本コマンドを実行することができません。
Web画面を使用して、初期画面で以下の操作を行っているときは、本コマンドを実行することができません。
サーバの追加
サーバの変更
サーバの削除
全デバイスの情報取得/反映
特定デバイスの情報取得/反映
デバイスの情報削除
AdvancedCopy Managerで管理しているサーバの情報を表示します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispsrv [-n サーバ名 ] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
情報を表示するサーバ名を指定します。 省略した場合、AdvancedCopy Managerで管理している全サーバの情報を表示します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
全サーバの情報を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispsrv Server Server-Type Tape OS-Type OS-Version Version IP-Address Port-Number Manager Management-Server -- Solaris 9 V10.5 10.10.10.10 1226 Server1 Server -- Solaris 7 V10.5 10.10.10.20 1226 # |
Storageサーバ(サーバ名:Server1)の情報を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispsrv -n Server1 Server Server-Type Tape OS-Type OS-Version Version IP-Address Port-Number Server1 Server -- Solaris 7 V10.5 10.10.10.20 1226 # |
表示される内容を以下に示します。
タイトル |
説明 |
Server |
サーバ名を表示します。 |
Server-Type |
サーバ種別を表示します。 |
Tape |
テープサーバの場合、“Y"を表示します。 |
OS-Type |
OSの種別を表示します。 |
OS-Version |
OSのバージョンを表示します。 |
Version |
本製品のバージョンを表示します。 |
IP-Address |
サーバと通信するためのIPアドレスを表示します。 |
Port-Number |
サーバと通信するためのポート番号を表示します。 |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールにて、実行してください。
AdvancedCopy Managerで管理しているデバイスの情報を表示します。また、指定したデバイスと同一コピー領域を使用しているデバイスや指定したデバイスと同一論理グループ内に存在するデバイスの一覧を表示することもできます。
本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
AdvancedCopy Managerに登録されている情報を元に表示します。そのため、論理グループ内に登録されていないデバイスがある場合や、登録後に構成を変更している場合には、正しい情報が表示されません。このような場合は、登録されていないデバイスの登録や、構成変更したデバイスのデバイス情報取得/反映処理を再実行してください。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev -n サーバ名 [-d デバイス名 [-sm|-grp]] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
情報を表示するデバイスを管理するサーバ名を指定します。 |
-d |
情報を表示するデバイス名を指定します。 省略した場合、指定したサーバが管理している全デバイスの情報を表示します。 |
-sm |
−dオプションと同時に指定することで、指定デバイスと同じコピー領域を使用しているデバイスの一覧を表示します。 |
-grp |
-dオプションと同時に指定することで、指定デバイスと同じ論理グループ内に存在しているデバイスの一覧を表示します。このオプションは-dオプションに指定したデバイスのデバイス種別がLVM/VxVMの場合のみ指定可能です。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
サーバ(Server1)のデバイス(/dev/rdsk/c1t0d010s0)の情報を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev −n Server1 −d /dev/rdsk/c1t0d0s0 S Device Block-Device Mount-Point File-System Device-Type Size(MB) RDB-Name Log-Group-Name DB-Space-Name /dev/rdsk/c1t0d0s0 /dev/dsk/c1t0d0s0 /storagedata ufs Normal 5200 --- --- --- # |
サーバ(Server1)の全デバイスの情報を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev −n Server1 S Device Block-Device Mount-Point File-System Device-Type Size(MB) RDB-Name Log-Group-Name DB-Space-Name /dev/sfdsk/class/rdsk/vol1 /dev/sfdsk/class/dsk/vol1 --- --- SDX(Volume) 25000 RDB01 LOG01 DB1.DBSP1 * /dev/sfdsk/class/rdsk/vol2 /dev/sfdsk/class/dsk/vol2 /work ufs SDX(Volume) 1250 --- --- --- U /dev/rdsk/c1t0d0s0 /dev/dsk/c1t0d0s0 /storagedata ufs Normal 5200 --- --- --- D /dev/rdsk/c1t0d0s1 /dev/dsk/c1t0d0s1 --- --- Normal1 5400 --- --- --- # |
サーバ(Server1)のデバイス(/dev/vx/rdsk/dg1/vol1)を同じコピー領域を使用するデバイス情報を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev −n Server1 −d /dev/vx/rdsk/dg1/vol1 −sm Device Mount-Point /dev/vx/rdsk/dg1/vol1 /storagedata /dev/vx/rdsk/dg1/vol2 --- /dev/vx/rdsk/dg1/vol3 /zzz # |
サーバ(Server1)のデバイス(/dev/vx/rdsk/dg1/vol1)と同じ論理グループに存在するデバイス情報を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev -n Server1 -d /dev/vx/rdsk/dg1/vol1 -grp Device Mount-Point /dev/vx/rdmp/c1t0d0s2 --- /dev/vx/rdmp/c1t0d1s2 --- /dev/vx/rdsk/dg1/vol1 /storagedata /dev/vx/rdsk/dg1/vol2 --- /dev/vx/rdsk/dg1/vol3 /zzz /dev/vx/rdsk/dg1/vol4 --- # |
表示される内容を以下に示します。なお、表中の“SDX”または“SDXオブジェクト”は、SafeDISKまたはPRIMECLUSTER GDS(以下、GDS)の用語です。
タイトル |
説明 |
S |
デバイスの状態を表示します。デバイスの状態に応じて、以下の値を表示します。 |
Device |
(Solarisサーバの場合) (Windowsサーバの場合) (HP-UXサーバの場合) (Linuxサーバの場合) (AIXサーバの場合) |
Block-Device |
(Solarisサーバの場合) (Windowsサーバの場合) (HP-UXサーバの場合) (Linuxサーバの場合) ブロックデバイス名を表示します。 (AIXサーバの場合) |
Mount-Point |
(Solarisサーバ、HP-UXサーバ、AIXサーバ、Linuxサーバの場合) (Windowsサーバの場合) |
File-System |
ファイルシステム名を表示します。 |
Device-Type |
デバイスの種別を表示します。 |
Size(MB) |
デバイスに割り当てられた容量(MB)を表示します。 |
RDB-Name |
(Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバの場合) (HP-UXサーバ、AIXサーバの場合) |
Log-Group-Name |
(Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバの場合) (HP-UXサーバ、AIXサーバの場合) |
DB-Space-Name |
(Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバの場合) (HP-UXサーバ、AIXサーバの場合) |
(*1)ディスクアレイ装置内で一意に与えられた番号です。ディスクアドミニストレータ上のディスク番号とは異なります。
(*2)ディスク内の論理ディスクの順序番号です。論理ディスクとは、ディスクアドミニストレータにおける以下の内容を指します。また、番号はディスクアドミニストレータ上の左から右に向かって数えた時の番号です。基本パーティションの場合は、当該パーティション全体
拡張パーティションの場合は、当該パーティション内の論理ドライブ
RDB-Name, Log-Group-Name, DB-Space-Nameは、以下の条件の場合に表示されます。
StorageサーバがSolarisサーバまたはLinuxサーバまたはWindowsサーバである。
StorageサーバがSolarisサーバの場合、Symfoware Server Advanced Backup Controller 6.0以降がインストールされている。
StorageサーバがLinuxサーバの場合、Symfoware Server Advanced Backup Controller V7.0以降がインストールされている。
StorageサーバがWindowsサーバの場合、Symfoware Server Advanced Backup Controller V8.0以降がインストールされている。
そのデバイスがETERNUS ディスクアレイ上に存在する。
デバイス情報取得時に対象のRDB動作環境が動作している。
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールにて、実行してください。
AdvancedCopy Managerで管理しているデバイスを構成するパーティションの情報を表示します。本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdisppat -n サーバ名 -d デバイス名 |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
情報を表示するデバイスを管理するサーバ名を指定します。 |
-d |
情報を表示するデバイス名を指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
サーバ(Server1)のデバイス(/dev/rdsk/c4t0d10s0)のパーティション情報を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdisppat -n Server1 -d /dev/rdsk/c4t0d10s0 Partition Identifier Physical-Disk Disk-Type LU-Number /dev/rdsk/c4t0d10s0 /dev/dsk/c4t0d10s0 --- GR 10 # |
表示される内容を以下に示します。なお、表中の“SDX”または“SDXオブジェクト”は、SafeDISKまたはPRIMECLUSTER Global Disk Services(以下、GDS)の用語です。
タイトル |
説明 |
Partition |
(Solarisサーバの場合) (Windowsサーバの場合) (HP-UXサーバの場合) (Linuxサーバの場合) スライス単位のSDXオブジェクトの場合は、RAWデバイス名:sd?の形式で表示します。 (AIXサーバの場合) |
Identifier |
(Solarisサーバの場合) (Windowsサーバの場合) (HP-UXサーバの場合) (Linuxサーバの場合) スライス単位のSDXオブジェクトの場合は、ブロックデバイス名:sd?の形式で表示します。 (AIXサーバの場合) |
Physical-Disk |
(Solarisサーバ、HP-UXサーバ、Linuxサーバ、AIXサーバの場合) (Windowsサーバの場合) |
Disk-Type |
ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、“GR”を表示します。 ETERNUS ディスクアレイ上に存在しない場合、“---”を表示します。 |
LU-Number |
ETERNUS ディスクアレイ上に存在する場合、論理ユニット番号を表示します。 ETERNUS ディスクアレイ上に存在しない場合、“---”を表示します。 |
(*1)ディスク内の論理ディスクの順序番号です。論理ディスクとは、ディスクアドミニストレータにおける以下の内容を指します。また、番号はディスクアドミニストレータ上の左から右に向かって数えた時の番号です。
基本パーティションの場合は、当該パーティション全体
拡張パーティションの場合は、当該パーティション内の論理ドライブ
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
製品インストール時に指定したロケールにて、実行してください。
AdvancedCopy Managerに設定されている環境の各値を表示します。
クラスタ運用の情報を出力する場合、運用中のノードにてコマンドを実行してください。待機ノードでは、一部の情報が表示されません。また、業務停止中にクラスタ運用の情報を出力する場合、業務用のAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントしてからコマンドを実行してください。
当コマンドをクラスタ環境で実行する場合、環境変数(SWSTGNODE)を設定する必要はありません。
当コマンドは、rootユーザーのみ実行可能です。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgenvdisp [-n 業務の論理ノード名] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
業務の論理ノード名(クラスタセットアップコマンドで指定した論理ノード名)を指定します。クラスタ環境の場合 本オプションが指定された場合、指定された業務の情報のみ出力します。 本オプションが指定されていない場合、全業務の情報を出力します。 非クラスタ環境の場合 本オプションは指定できません。指定された場合は、swstf6001のメッセージを出力して処理を終了します。 本オプションが指定されていない場合、情報を出力します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
非クラスタ環境において情報を表示します。
[Storage管理サーバの場合]
# /opt/FJSVswstf/bin/stgenvdisp Server type : Management server Manager IP address : 10.10.10.10 Repository user : acm DB file : /dev/dsk/c0t0d0s4 RDB dictionary : /dev/rdsk/c0t0d0s5 RDB log file : /dev/rdsk/c0t0d0s6 Database space : /dev/rdsk/c0t0d0s7 IP address for GUI : 10.10.10.10 Communication : 1226 Remote access : 9851 Exclusive control : 9852 Authentication feature : 4660 Repository : 2004 # |
[Storageサーバの場合]
# /opt/FJSVswstf/bin/stgenvdisp Server type : Server Manager IP address : 10.10.10.10 Communication : 1226 # |
クラスタ環境(SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER)において全業務の情報を表示します。
[Storage管理サーバの場合]
# /opt/FJSVswstf/bin/stgenvdisp Server type : Management server Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Primary Node name : nodemgr Service name : manager_service Mount point : /acmmgrdisk IP by cluster setup : 10.10.10.10 Manager IP address : 10.10.10.10 Repository user : acm DB file : /dev/sfdsk/Service1Cls1/dsk/Service1Vol2 RDB dictionary : /dev/sfdsk/Service1Cls1/rdsk/Service1Vol3 RDB log file : /dev/sfdsk/Service1Cls1/rdsk/Service1Vol4 Database space : /dev/sfdsk/Service1Cls1/rdsk/Service1Vol5 IP address for GUI : 10.10.10.10 Communication : 11000 Remote access : 9851 Exclusive control : 9852 Authentication feature : 4660 Repository : 2004 ------------------------------------------------------------------------- Server type : Server Node name : Local-Service Manager IP address : 10.10.10.10 Communication : 1226 # |
[Storageサーバの場合]
# /opt/FJSVswstf/bin/stgenvdisp Server type : Server Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Primary Node name : nodeagt1 Service name : agent_service1 Mount point : /acmagt1disk Manager IP address : 10.10.10.10 Communication : 11000 ------------------------------------------------------------------------- Server type : Server Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER Node type : Secondary Node name : nodeagt2 Service name : agent_service2 Mount point : /acmagt2disk Manager IP address : 10.10.10.10 Communication : 12000 ------------------------------------------------------------------------- Server type : Server Node name : Local-Service Manager IP address : 10.10.10.10 Communication : 1226 # |
クラスタ環境(VERITAS Cluster Server)において全業務の情報を表示します。
[Storage管理サーバの場合]
# /opt/FJSVswstf/bin/stgenvdisp Server type : Management server Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Primary Node name : nodemgr Service name : manager_service Mount point : /acmmgrdisk IP by cluster setup : 10.10.10.10 Manager IP address : 10.10.10.10 Repository user : acm DB file : /dev/dsk/c2t0d0s4 RDB dictionary : /dev/rdsk/c2t0d0s5 RDB log file : /dev/rdsk/c2t0d0s6 Database space : /dev/rdsk/c2t0d0s7 IP address for GUI : 10.10.10.10 Communication : 11000 Remote access : 9851 Exclusive control : 9852 Authentication feature : 4660 Repository : 2004 ------------------------------------------------------------------------- Server type : Server Node name : Local-Service Manager IP address : 10.10.10.10 Communication : 1226 # |
[Storageサーバの場合]
# /opt/FJSVswstf/bin/stgenvdisp Server type : Server Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Primary Node name : nodeagt1 Service name : agent_service1 Mount point : /acmagt1disk Manager IP address : 10.10.10.10 Communication : 11000 ------------------------------------------------------------------------- Server type : Server Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Secondary Node name : nodeagt2 Service name : agent_service2 Mount point : /acmagt2disk Manager IP address : 10.10.10.10 Communication : 12000 ------------------------------------------------------------------------- Server type : Server Node name : Local-Service Manager IP address : 10.10.10.10 Communication : 1226 # |
表示される内容を以下に示します。
タイトル |
説明 |
Server type |
サーバ種別を表示します。 |
Cluster system |
クラスタシステムの種類を表示します。 HACMP:High Availability Cluster Multi-Processing |
Node type |
ノード種別を表示します。 |
Node name |
論理ノード名を表示します。 |
Service name |
業務名を表示します。 |
Cluster name |
クラスタ名を表示します。 |
Mount point |
AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイントを表示します。 |
Disk resource |
AdvancedCopy Manager共有データ用に使用した共有ディスクのリソース名を表示します。 |
Drive |
AdvancedCopy Manager共有データ用に使用したドライブレターを表示します。 |
Volume group |
ボリュームグループ名を表示します。 |
Network name |
AdvancedCopy Managerで使用したネットワーク名を表示します。 |
External connection |
外部接続用ネットワーク名を表示します。 |
Subnet mask |
サブネットマスクを表示します。 |
IP address resource |
IPアドレスリソースを表示します。 |
IP by cluster setup |
クラスタセットアップコマンドで指定した論理IPアドレスを表示します。 |
Manager IP address |
Storage管理サーバのIPアドレスを表示します。 |
Repository user |
リポジトリアクセスユーザーを表示します。 |
DB log file |
[Windows版のみ] |
DB dictionary file |
[Windows版のみ] |
Repository database |
[Windows版のみ] |
DB file |
[Solaris版の場合] [Linux版の場合] |
RDB dictionary |
[Solaris版の場合] [Linux版の場合] |
RDB log file |
[Solaris版の場合] [Linux OE版の場合] |
Database space |
[Solaris版の場合] [Linux版の場合] |
Database size |
[Windows版、Linux版のみ] |
IP address for GUI |
GUI接続用IPアドレスを表示します。 |
Communication |
通信サービス/デーモンのポート番号(servicesファイル内のサービス名:stgxfws)を表示します。 |
Remote access |
リモートアクセスサービス/デーモンのポート番号(servicesファイル内のサービス名:rmiswstf)を表示します。 |
Exclusive control |
排他制御サービス/デーモンのポート番号(servicesファイル内のサービス名:semswstf)を表示します。 |
Authentication feature |
認証機構サービス/デーモンのポート番号(servicesファイル内のサービス名:smaclmgr)を表示します。 |
Repository |
リポジトリサービス/デーモンのポート番号(servicesファイル内のサービス名:rdaswstf)を表示します。 |
何らかのエラーが発生し、情報を表示できない場合は、値に“????”が表示されます。
出力項目は、サーバ種別(Storage管理サーバ/Storageサーバ)やクラスタ種別により出力されない場合もあります。
管理情報一括バックアップ実行サーバ(管理情報一括バックアップコマンドを実行するサーバ)を登録します。
管理情報一括バックアップ実行サーバを削除します。
管理情報一括バックアップ実行サーバの情報を表示します。
指定方法
/opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfoset [-del | -d ディレクトリ名 -c Storage管理サーバのコード] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
なし |
管理情報一括バックアップ実行サーバの情報を表示します。 |
-del |
管理情報一括バックアップ実行サーバを削除します。 |
-d |
バックアップデータを格納するディレクトリのフルパスを指定します。 ディレクトリ名には、英数字、(アンダースコアー)のみ使用可能です。 |
-c |
Storage管理サーバをインストールしたときに指定したcodeを指定します。指定できる値は以下の通りです。 EUC:EUC SJIS:SJIS UTF8:UTF-8(UNICODE) Storage管理サーバがWindows版の場合、SJISを指定してください。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
管理情報一括バックアップ実行サーバ(バックアップデータを保管するディレクトリパス:/stgbkupdata、Storage管理サーバのcode:EUC)を登録します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfoset -d /stgbkupdata -c EUC swstf3000 AdvancedCopy Managerの管理情報の一括バックアップを実行するサー バを登録しました。 # |
管理情報一括バックアップ実行サーバを削除します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfoset -del swstf3001 AdvancedCopy Managerの管理情報の一括バックアップを実行するサー バを削除しました。ディレクトリを削除してください。ディレクトリ=/stgbkupdata # |
管理情報一括バックアップ実行サーバの情報を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfoset Directory : /stgbkupdata Manager code : EUC # |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
rootユーザーまたはadministratorsグループに所属するアカウントのみ実行可能です。
バックアップデータを保管するディレクトリを変更する場合、-delオプションで削除した後、再度登録してください。
1つのStorageサーバのみ管理情報一括バックアップ実行サーバとして登録してください。
管理情報一括バックアップ実行サーバとして登録するStorageサーバがクラスタ運用の場合、環境変数SWSTGNODEに論理ノード名を設定してください。
-dオプションに指定するディレクトリは、あらかじめ準備してください。
Storageサーバ、Storage管理サーバの管理情報をバックアップします。
指定方法
/opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfobkup [-n サーバ名] [-t バックアップ種別] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
指定されたサーバのバックアップを実施します。 指定がない場合、全Storageサーバ(Storage管理サーバも含む)のバックアップを実施します。 |
-t |
バックアップするデータの種別を指定します。指定できる値は以下の通りです。一度に複数の値を指定することはできません。 DBData:データベースのバックアップ RegiData:レジストリのバックアップ MgrInfoData:管理情報一括バックアップのポリシーファイルのバックアップ AuthData:認証管理簿のバックアップ BkupData:バックアップ管理のバックアップ ReplData:レプリケーション管理のバックアップ TapeData:テープバックアップ管理のバックアップ 指定がない場合、ポリシーファイルの設定に従ってバックアップを実施します。 ポリシーファイルの詳細は、本マニュアルの『事前準備』を参照してください。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
ポリシーファイルの設定に従って全てのStorageサーバのバックアップを実施します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfobkup swstf3014 管理情報のバックアップを開始します。開始時間=04/07/02 11:00:00, サーバ名=acm01 swstf3020 管理情報のバックアップは正常に終了しました。終了時間=04/07/02 11:02:00, サーバ名=acm01 swstf3014 管理情報のバックアップを開始します。開始時間=04/07/02 11:02:00, サーバ名=acm02 swstf3020 管理情報のバックアップは正常に終了しました。終了時間=04/07/02 11:05:00, サーバ名=acm02 swstf3021 全てのサーバで管理情報のバックアップは正常終了しました。 # |
ポリシーファイルの設定に従ってStorageサーバ(acm01)のバックアップを実施します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfobkup -n acm01 swstf3014 管理情報のバックアップを開始します。開始時間=04/07/02 11:00:00, サーバ名=acm01 swstf3020 管理情報のバックアップは正常に終了しました。終了時間=04/07/02 11:02:00, サーバ名=acm01 swstf3021 全てのサーバで管理情報のバックアップは正常終了しました。 # |
全Storageサーバのレジストリのバックアップを実施します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfobkup -t RegiData swstf3014 管理情報のバックアップを開始します。開始時間=04/07/02 11:00:00, サーバ名=acm01 swstf3020 管理情報のバックアップは正常に終了しました。終了時間=04/07/02 11:02:00, サーバ名=acm01 swstf3014 管理情報のバックアップを開始します。開始時間=04/07/02 11:02:00, サーバ名=acm02 swstf3020 管理情報のバックアップは正常に終了しました。終了時間=04/07/02 11:05:00, サーバ名=acm02 swstf3021 全てのサーバで管理情報のバックアップは正常終了しました。 # |
Storageサーバ(acm01)のバックアップ管理のバックアップを実施します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfobkup -n acm01 -t BkupData swstf3014 管理情報のバックアップを開始します。開始時間=04/07/02 11:00:00, サーバ名=acm01 swstf3020 管理情報のバックアップは正常に終了しました。終了時間=04/07/02 11:02:00, サーバ名=acm01 swstf3021 全てのサーバで管理情報のバックアップは正常終了しました。 # |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
rootユーザーまたはadministratorsグループに所属するアカウントのみ実行可能です。
本コマンドが出力する情報(正常終了メッセージやエラーメッセージ)を必ず確認してください。
管理情報一括バックアップ実行サーバでのみ実行可能です。
管理情報一括バックアップ実行サーバがクラスタ運用の場合、環境変数SWSTGNODEに論理ノード名を設定してください。
本コマンド実行中は、AdvancedCopy Managerの他のコマンドやGUI操作を実施しないでください。また、AdvancedCopy Managerの他のコマンドやGUI操作中に本コマンドを実行しないでください。
本コマンドを同時に複数実行しないでください。
バックアップデータをテープ等に退避する場合は、バックアップデータ格納ディレクトリ配下のファイルとディレクトリを全て退避してください。
レジストリのバックアップは、-tオプションにRegiDataを指定した場合のみバックアップします。-tオプションを指定しない場合、レジストリのバックアップは実施されません。
管理情報一括バックアップのポリシーファイルのバックアップは、-tオプションにMgrInfoDataを指定した場合のみバックアップします。-tオプションを指定しない場合、管理情報一括バックアップのポリシーファイルのバックアップは実施されません。また、-nオプションには管理情報一括バックアップ実行サーバのサーバ名を指定してください。
Softek AdvancedCopy Manager 10.4(V10.0L50)以前のバージョンのStorageサーバの管理情報は、バックアップできません。
管理情報一括バックアップコマンドの実施状況を表示します。
指定方法
/opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfodisp [-n サーバ名] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-n |
バックアップの実施状況を出力するサーバ名を指定します。 指定がない場合、管理情報一括バックアップコマンドを実施したStorageサーバのバックアップの実施状況を出力します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
出力情報
以下の情報を出力します。管理情報一括バックアップコマンドによるバックアップを実施していない場合、管理情報一括バックアップコマンドがエラー終了した場合は、データは出力されません。
タイトル |
説明 |
Server |
サーバ名 |
RegiData |
レジストリを管理情報一括バックアップコマンドでバックアップした日時(管理情報一括バックアップコマンド実行日時) yy/mm/dd hh:mm:ss |
DBData |
データベースを管理情報一括バックアップコマンドでバックアップした日時(管理情報一括バックアップコマンド実行日時) yy/mm/dd hh:mm:ss |
AuthData |
認証管理簿を管理情報一括バックアップコマンドでバックアップした日時(管理情報一括バックアップコマンド実行日時) yy/mm/dd hh:mm:ss |
BkupData |
バックアップ管理を管理情報一括バックアップコマンドでバックアップした日時(管理情報一括バックアップコマンド実行日時) yy/mm/dd hh:mm:ss |
ReplData |
レプリケーション管理を管理情報一括バックアップコマンドでバックアップした日時(管理情報一括バックアップコマンド実行日時) yy/mm/dd hh:mm:ss |
MgrInfoData |
管理情報一括バックアップのポリシーファイルを管理情報一括バックアップコマンドでバックアップした日時(管理情報一括バックアップコマンド実行日時) yy/mm/dd hh:mm:ss |
TapeData |
テープバックアップ管理?を管理情報一括バックアップコマンドでバックアップした日時(管理情報一括バックアップコマンド実行日時) yy/mm/dd hh:mm:ss |
実行例
全Storageサーバの情報を出力します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfodisp Server: acm01 DBData: 04/08/02 16:11:26 AuthData: 04/08/02 16:32:00 RegiData: 04/08/01 09:00:00 ReplData: 04/08/02 16:32:22 Server: acm02 RegiData: 04/08/01 09:00:00 BkupData: 04/08/03 16:00:00 Server: tape RegiData: 05/08/01 09:00:00 TapeData: 05/08/03 16:00:00 # |
Storageサーバ(acm01)の情報を出力します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgmgrinfodisp -n acm01 Server: acm01 DBData: 04/08/02 16:11:26 AuthData: 04/08/02 16:32:00 RegiData: 04/08/01 09:00:00 ReplData: 04/08/02 16:32:22 # |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
rootユーザーまたはadministratorsグループに所属するアカウントのみ実行可能です。
管理情報一括バックアップ実行サーバでのみ実行可能です。
管理情報一括バックアップ実行サーバがクラスタ運用の場合、環境変数SWSTGNODEに論理ノード名を設定してください。
AdvancedCopy Managerで扱うSDXオブジェクトの運用単位(本マニュアルの『SDXオブジェクト運用単位』を参照)を設定します。
また、現在のSDXオブジェクトの運用単位を表示します。
指定方法
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetsdx [-slice | -volume ] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
なし |
現在のSDXオブジェクト管理単位を表示します。 |
-slice |
AdvancedCopy Managerで扱うSDXオブジェクトの管理単位を、スライス単位に設定します。 |
-volume |
AdvancedCopy Managerで扱うSDXオブジェクトの管理単位を、論理ボリューム単位に設定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
非クラスタ環境での現在のSDXオブジェクト管理単位を表示します。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetsdx Volume (SWSTGNODE=null) |
表示形式は、『管理単位 (SWSTGNODE=設定値)』になります。
管理単位 − スライス単位の場合は、Slice
論理ボリューム単位の場合は、Volume
設定値 − 環境変数SWSTGNODEが設定されている場合には、その設定値
環境変数SWSTGNODEが設定されていない場合には、null
Storage管理サーバ業務(論理ノード名:aserv)のSDXオブジェクト単位をスライス単位に設定します。
# SWSTGNODE=aserv; export SWSTGNODE # /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmsetsdx -slice stgxfwcmsetsdx completed (SWSTGNODE=aserv) |
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
クラスタ運用時は、Storageサーバ業務毎に設定を行います。
本章では、レプリケーション管理のコマンドによる操作について説明しています。
レプリケーション管理のすべてのコマンドはrootユーザーのみが実行可能です。その他のユーザーでコマンド実行した場合は、「swsrp0601 コマンド実行ユーザがrootでないため、当コマンドは実行できません。」メッセージを出力しエラー終了します。
コマンド実行時の動作環境
コマンドを実行する際に必要となる動作環境は下表の通りです。
コマンド名
AdvancedCopy Managerの動作環境
swsrpcancel
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
StorageサーバがWindowsかつEC運用の場合は複写先Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない(-mオプション、-tオプションを指定する場合を除く)。
EC等価状態のサーバ間レプリケーションの場合は相手サーバが動作していなければならない(-mオプションを指定する場合を除く)。swsrpchsync
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
swsrpdelvol
Storageサーバで実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
サーバ間レプリケーションの場合は通信先Storageサーバのサービス・デーモンが動作していなければならない(-dオプションを指定する場合を除く)。swsrprecbuffstat
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
swsrprecbuffset
Storageサーバで実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swsrpmake
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
StorageサーバがWindowsかつサーバ内レプリケーションかつEC運用の場合はStorageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
サーバ間レプリケーションの場合は通信先Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない(-mオプション、-tオプションを指定する場合を除く)。swsrprecoverres
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
StorageサーバがWindowsの場合はStorageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
-rオプションを指定する場合は、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。swsrprevsync
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
swsrpsetvol
Storageサーバで実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合、Storage管理サーバのデーモン/サービスおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
サーバ間レプリケーションの場合は通信先Storageサーバのサービス・デーモンが動作していなければならない。swsrpstartsync
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
StorageサーバがWindowsの場合はStorageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
サーバ間レプリケーションの場合は相手サーバが動作していなければならない(-mオプションを指定する場合を除く)。swsrpstat
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
swsrpvolinfo
Storage管理サーバで-hオプションを指定してコマンドを実行する場合は、Storage管理サーバおよび処理対象Storageサーバのデーモン/サービスが動作していなければならない。
クラスタ運用の場合
クラスタ運用におけるコマンドは、次の手順で実行します。
必要に応じて、環境変数SWSTGNODEに該当業務の論理ノード名を設定します。bshの場合、環境変数の設定方法は以下の通りです。
# SWSTGNODE=論理ノード名<Enter> # export SWSTGNODEコマンドを実行します。
クラスタ運用におけるコマンドと、環境変数設定の要否およびコマンドを実行するノードは下表のとおりです。コマンドを実行する際の注意事項等は備考欄に記述しています。
コマンド
環境変数の要否
コマンド実行ノード
備考
swsrpsetvol
必要
業務稼動ノード
−
swsrpvolinfo
必要
業務稼動ノード
−
swsrpdelvol
必要
業務稼動ノード
−
swsrprecbuffstat
必要
業務稼動ノード
−
swsrprecbuffset
必要
業務稼動ノード
−
swsrpstartsync
必要
業務稼動ノード
−
swsrpmake
必要
業務稼動ノード
−
swsrpstat
必要
業務稼動ノード
−
swsrpcancel
必要
業務稼動ノード
−
swsrpchsync
必要
業務稼動ノード
−
swsrprevsync
必要
業務稼動ノード
−
swsrprecoverres
必要
業務稼動ノード
−
レプリケーション管理の環境定義系コマンドについて説明します。レプリケーション管理の環境定義は、以下のコマンドで行います。
機能 |
コマンド名 |
説明 |
---|---|---|
swsrpsetvol |
複製ボリューム情報を設定します。 |
|
swsrpvolinfo |
複製ボリューム情報を表示します。 |
|
swsrpdelvol |
複製ボリューム情報の設定削除します。 |
|
swsrprecbuffstat |
REC転送バッファの情報を表示します。 |
|
swsrprecbuffset |
REC転送バッファの設定を変更します。 |
レプリケーション運用で使用する複製元/複製先ボリュームを設定します。本コマンドを実行することで指定した複製ボリュームを使ってレプリケーション運用を行うことを宣言します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] サーバ内レプリケーションの場合 サーバ間レプリケーションの場合 [Storage管理サーバで実施する場合] サーバ内レプリケーションの場合 サーバ間レプリケーションの場合 |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
レプリケーション運用を行うStorageサーバ名を指定します。本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。 省略した場合は、コマンドを投入したStorageサーバが処理対象となります。 |
-u |
コピー方向を指定します。 本オプションを指定すると、複製元ボリュームから複製先ボリュームへの一方向コピーのみを行い、複製先ボリュームから複製元ボリュームへのコピーは禁止されます。 本オプションを指定しない場合は、複製元/複製先ボリューム間の双方向のコピーが実施可能です。 |
-o |
操作サーバを指定します。 オペランドには以下のいずれかを指定します。 ORG:複製元サーバを操作サーバに設定します。 REP:複製先サーバを操作サーバに設定します。 BOTH:複製元サーバと複製先サーバの両方を操作サーバに設定します。 操作サーバに指定されなかったサーバでは、複製ボリュームに対して以下のコマンドのみが実行可能です。
オペランドにBOTHを指定した場合は、複製元サーバおよび複製先サーバのどちらでも全てのコマンドを実行できます。なお、BOTHオプションは両サーバのバージョンが11.0/V11.0L10以降の場合に使用することができます。 本オプションは、サーバ間レプリケーションの場合のみ有効です。 |
-n |
本オプションを指定しない場合、複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合は、複製ボリューム情報の設定はできません。 本オプションを指定することで、複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズのチェックをしないことを指定します。異種OS間のレプリケーションなど、ボリュームサイズが一致しない場合に使用してください。 複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズが異なる場合のコピーは以下のように実施されます。 コピー開始アドレスは、複製先ボリュームの先頭セクタです。 コピーデータサイズは、小さい方のボリュームサイズです。 また、本オプションは、SDXオブジェクトの論理ボリュームの場合(GDS Snapshot連携機能)には、使用できません。 |
-Xgroup |
グループに登録することを指定します。 指定したグループが存在しない場合、新規にグループが作成されます。それ以外の場合は既存のグループに指定した複製元/複製先ボリュームを追加します。 グループ名に使用できる文字は半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダスコア)、#、.(ピリオド)です。また、先頭は半角英数字である必要があります。文字数は、64文字までです。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Original-Volume-Name |
複製元ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 |
Replica-Volume-Name |
複製先ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storageサーバ:SRC-SVの論理ボリューム/dev/dsk/c1t2d0s3を複製元ボリューム、Storageサーバ:TARG-SVの論理ボリューム:/dev/dsk/c1t2d0s3を複製先ボリュームとして複製ボリューム情報を設定します。また、コピー方向を一方向コピー、操作サーバを複製元サーバ(SRC-SV)とします。以下の例は、SRC-SVから実行した場合の例です。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -u -o ORG /dev/dsk/c1t2d0s3 /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV swsrpsetvol completed # |
同じ設定をTARG-SVから行う場合は、以下のようになります(ボリューム名の指定に注意してください)。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -u -o ORG /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3 swsrpsetvol completed # |
次のような場合は、複製ボリューム情報の設定ができません。
既に複製ボリューム情報が設定済みであるとき。
指定した複製元ボリュームと複製先ボリュームが、それぞれ、複製先ボリュームと複製元ボリュームとして設定されているとき。
複製元/複製先ボリュームのサイズが異なるが、nオプションが指定されていないとき。
指定された2つのボリュームと同一の筐体情報(筐体識別子、OLU番号、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)をもつ2つのボリュームが既に複製ボリュームとして設定されているとき。
複製先ボリュームがバックアップ管理機能のバックアップボリュームに登録されているとき。
双方向コピーを実施することを複製ボリュームの属性として指定した場合に、複製元ボリュームがバックアップ管理機能のバックアップボリュームに登録されているとき。
指定した複製先/複製元ボリュームが他サーバのボリュームであるとき(少なくとも一方は自サーバのボリュームである必要があります)。
複製元/複製先ボリュームが別のディスクアレイ装置に存在している場合、ディスクアレイ装置のリモートコピー機能が適切に設定されていないとき。
Storage管理サーバとの通信に失敗したとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
複製元ボリューム/複製先ボリュームがレプリケーション管理機能でサポートされないVxVMの論理ボリュームであるとき(レプリケーション管理でサポート可能な論理ボリュームに関しては、本マニュアルの『通常デバイス』を参照してください)。
複製元ボリューム/複製先ボリュームを作成する際は、以下に注意してください。
同一ディスク内に複数のボリューム(スライス)を作成する場合は、領域が重複しないようにボリュームを作成してください。
VTOCを含まないようにボリューム(スライス)を作成してください。
複製元/複製先ボリュームとして使用するボリュームは、スライス単位に定義されたボリュームを指定してください。ディスク全体を定義したボリュームは指定しないでください。
ボリュームの物理情報(パーティションサイズ、ドライブ文字、ディスクアレイ装置の筐体情報)をOS管理ツール(formatコマンド等)やディスクアレイ装置が提供するGRmgr、ETERNUSmgr、GDSなどの機能を用いて変更した場合、変更したボリュームに関連する設定済みの複製ボリューム情報を以下の手順で再設定する必要があります。
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)で複製ボリューム情報を削除します。
初期画面において、「全デバイスの情報取得/反映」を行います。または、Storage管理サーバにて、デバイス情報取得/反映コマンド(stgxfwcmsetdev)を実行します。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)で複製ボリューム情報を再設定します。
複製作成後、複製先ボリュームをマウントして使用する場合は、複製先ボリュームのサイズは複製元ボリュームのサイズとバイト単位まで一致している必要があります。複製先ボリュームを使用しない場合(複製データが必要な際は、複製元ボリュームにいったんリストアした後、使用する場合など)は、複製先ボリュームのサイズは、複製元ボリュームのサイズより大きくても構いません。
次のような場合、グループの設定を行うことができません。
グループの構成条件を満たしていないとき。
サーバ間レプリケーションにおいて、両サーバのバージョンが13.0以降でないとき。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)
複製開始コマンド(swsrpstartsync)
複製作成コマンド(swsrpmake)
運用状況表示コマンド(swsrpstat)
複製解除コマンド(swsrpcancel)
同期処理モード変更コマンド(swsrpchsync)
同期処理反転コマンド(swsrprevsync)
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(レプリケーション管理)』を参照してください。
複製ボリューム設定コマンドで登録した複製ボリューム情報を表示します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo [-L] [Original-Volumue-Name] [Storage管理サーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo -h Server-Name [-L] [Original-Volume-Name] |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。 |
-L |
拡張形式で表示することを指定します。 本オプション指定時に表示される項目については実行例の表を参照してください。 なお、将来のバージョンで提供される新機能に対応して、本オプション指定時に表示される項目が追加される可能性があります。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Original-Volume-Name |
複製元ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 指定された複製元ボリュームに関する全ての複製ボリューム情報を表示します。本オペランドを省略した場合は、本コマンドを実行したStorageサーバに関する全ての複製ボリューム情報を表示します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVに対して全複製ボリューム情報を表示するよう指示します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo -h SRC-SV Server Original-Volume Size Replica-Volume Size Copy Op-Server SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV 4.0Gbyte /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV 4.0Gbyte uni-direction original SRC-SV /dev/dsk/c1t2d1s3@SRC-SV 4.0Gbyte /dev/dsk/c1t2d1s3@TARG-SV 5.0Gbyte bi-direction original SRC-SV /dev/dsk/c1t2d2s3@SRC-SV 9.1Gbyte /dev/dsk/c1t2d2s3@TARG-SV 9.1Gbyte bi-direction replica SRC-SV /dev/dsk/c1t2d2s4@SRC-SV 7.5Gbyte /dev/dsk/c1t2d2s4@TARG-SV 7.5Gbyte bi-direction both # |
表示する内容は、次に示す通りです。
タイトル |
説明 |
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Original-Volume |
複製元ボリューム名を表示します。 |
Size |
ボリュームサイズを表示します。 VxVMの論理ボリュームの場合は、ボリュームサイズでなく、そのボリュームを構成する共有領域(スライス)のサイズが表示されます。 |
Replica-Volume |
複製先ボリューム名を表示します。 |
Copy |
コピー方向を表示します。 uni-direction:複製元から複製先への一方向コピーのみ可能です。 bi-direction:双方向コピーが可能です。 |
Op-Server |
複製ボリューム(ペア)の操作サーバを表示します。 original:複製元サーバが操作サーバです。 replica:複製先サーバが操作サーバです。 both:複製元サーバおよび複製先サーバが操作サーバです。 |
Group [-Lオプション指定時のみ] |
グループ名を表示します。 グループに登録されていない場合は、“----”を表示します。 |
次のような場合は、複製ボリューム情報を表示できません。
指定したボリュームが複製元ボリュームとして設定されていないとき。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
設定されている複製ボリューム情報を削除します。
削除する複製ボリュームでコピー処理が実行されている場合は、コピー処理を停止した後、本コマンドを実行してください。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name [Storage管理サーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol -h Server-Name [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
|
-h |
Storageサーバ名を指定します。 本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。 |
|
-e |
緊急操作モードで動作します。 アドバンスト・コピーの実行状態確認を行わずに複製ボリューム情報を削除することを指定します。このオプションは、アドバンスト・コピーが実行されていないことが明らかな場合のみ使用してください。 GDS Snapshot連携機能を使用している場合、SDXオブジェクトのマスタ・プロキシ関係が解除されていることを確認せずに複製ボリューム情報を削除します。 |
|
-d |
サーバ間レプリケーションで、相手サーバとの通信を行わないことを指定します。 本オプションを指定した場合、相手サーバと通信を行わず複製ボリューム情報の削除を行います。 相手サーバの復旧が見込めない場合のみ使用してください。 本オプションはサーバ間レプリケーションの場合のみ有効です。 本オプションは非操作サーバでも使用できます。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Original-Volume-Name |
複製元ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 |
Replica-Volume-Name |
複製先ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storageサーバ:SRC-SV上で複製ボリューム情報を削除します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol /dev/dsk/c1t2d0s3 /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV swsrpdelvol completed # |
次のような場合は、複製ボリューム情報を削除できません。
指定した複製元/複製先ボリュームが複製ボリュームとして設定されていないとき。
複製ボリューム間でコピー処理(同期処理、スナップショット処理)が実施されているとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行したStorageサーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
Storage管理サーバとの通信に失敗したとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセション確認およびセションキャンセルは行われません。エラーサスペンド状態やhalt状態になっているOPCセションが存在していた場合は、管理されないセションが残るため、GRmgr、ETERNUSmgr、GDSを使用してセションをキャンセルする必要があります。
VxVMの論理ボリュームを削除した場合、あるいは、VxVMの論理ボリューム構成をAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更した場合は、複製ボリューム情報を削除することができなくなります。その場合は、以下に示すa)あるいはb)の対処を行ってください。
削除する複製ボリュームでアドバンスト・コピーが実施されていないことを確認した後、-eオプションを指定して本コマンドを実行してください(アドバンスト・コピーが実施されている場合は、ディスクアレイ装置でアドバンスト・コピーを停止してください)。
論理ボリュームを再作成する、あるいは、論理ボリューム構成を元の状態に戻した後、本コマンドを実行してください。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)
複製開始コマンド(swsrpstartsync)
複製作成コマンド(swsrpmake)
運用状況表示コマンド(swsrpstat)
複製解除コマンド(swsrpcancel)
同期処理モード変更コマンド(swsrpchsync)
同期処理反転コマンド(swsrprevsync)
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(レプリケーション管理)』を参照してください。
RECをConsistencyモードで行う際にETERNUSが使用する転送バッファの情報を表示します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] swsrprecbuffstat [-Xaltpath] Volume-Name [Storage管理サーバで実施する場合] swsrprecbuffstat -h Server [-Xaltpath] Volume-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-h |
Storageサーバ名を指定します。 |
-Xaltpath |
複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、オペランドに次の形式で代替パスを指定します。 /dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値) |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Volume-Name |
複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。 コマンドを実行するStorageサーバに接続されているボリュームのみが指定できます。 複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、-Xaltpathオプションを使用して、代替パスを指定する必要があります。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storageサーバ:Server1でサーバ内レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1、複製先ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1のRECで利用されるの転送バッファの情報を表示します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # |
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1、複製先ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2148s3@Server2のRECで利用されるの転送バッファの情報を表示します。
Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # [Storageサーバ:Server2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2148s3@Server2 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA 2 SEND 5% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # |
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1が存在する筐体が複数の筐体とリモートコピーの設定が行われている場合。
Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 3 SEND 4% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC 4 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC 5 SEND 10% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD 6 RECV 0% EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE 7 SEND 3% FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF 8 SEND 5% GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG # |
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム: /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1@Server1、複製先ボリューム: /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2のRECで利用されるの転送バッファの情報を表示します。
(SDXオブジェクトは2筐体でのミラー構成)
[Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb2048 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb3048 BoxID = CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 11% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD 2 RECV 0% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD # [Storageサーバ:Server2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb2148 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA 2 SEND 4% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb3148 BoxID = DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC 2 SEND 5% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC # |
表示する内容は、次に示す通りです。
タイトル |
説明 |
---|---|
BoxID |
コマンドを実行したサーバに接続されている筐体の筐体識別子を表示します。 |
ID |
転送バッファのIDを表示します。 |
Use |
転送バッファの属性(用途)を表示します。 SEND : 送信用 RECV : 受信用 |
Rate |
転送バッファの使用率をパーセントで表示します。 用途が送信用の場合 : 転送バッファの使用率をパーセントで表示します。非同期ConsistencyモードのRECを行っていない場合でも、"0%"になることはありません。 転送バッファが使用できない状態のときは、"----"を表示します。 |
RemoteBoxID |
リモートコピーを行う筐体の筐体識別子を表示します。 |
-Xaltpathには、情報を表示したい筐体上にあるデバイス名が指定できます。
表示される情報は、コマンドを実行したサーバの複製ボリュームが存在する筐体の情報のみです。
筐体間のレプリケーションをサーバ間で行っている場合、両筐体の転送バッファの情報を確認するためには、レプリケーションを行っている両サーバでコマンドを実行する必要があります。
REC転送バッファ設定変更には数十秒かかるため、変更直後はバッファが使用できない状態("Rate"欄が"----")となる場合があります。この場合は、1分程度経過してから再度実行してください。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。資源整合コマンド(swsrprecoverres)
RECをConsistencyモードで行う際にETERNUSが使用する転送バッファの設定を変更します。
REC転送バッファの設定方法については『ETERNUSmgr ユーザガイド 設定/保守編』を参照してください。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] swsrprecbuffset -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} [-Xaltpath] Volume-Name [Storage管理サーバで実施する場合] swsrprecbuffset -h Server -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} [-Xaltpath] Volume-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-h |
Storageサーバ名を指定します。 |
-Xbuffid |
転送バッファのIDを指定します。 |
-Xbuffuse |
転送バッファの用途を指定します。 SEND : 送信用 RECV : 受信用 |
-Xaltpath |
複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、オペランドに次の形式で代替パスを指定します。 /dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値) |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Volume-Name |
複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。 コマンドを実行するStorageサーバに接続されているボリュームのみが指定できます。 複製ボリュームがSDXオブジェクトで、論理ボリューム単位に運用している場合は、-Xaltpathオプションを使用して、代替パスを指定する必要があります。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
Storageサーバ:Server1でサーバ内レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1、複製先ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1のRECで利用される転送バッファの属性を変更します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 3% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # |
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム: /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1の転送バッファの属性を変更します。
[Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 2 -Xbuffuse RECV /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/FJSVmplb/dsk/mplb3048s3@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 4% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # |
Storageサーバ:Server1とStorageサーバ:Server2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム: /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1@Server1、複製先ボリューム: /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2のRECで利用される転送バッファの属性を変更します。
(SDXオブジェクトは2筐体でのミラー構成)
[Storageサーバ:Server1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb2048 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb3048 BoxID = CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 11% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb2048 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb3048 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb2048 /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1@Server1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1:mplb3048 /dev/sfdsk/class1/dsk/volume1@Server1 BoxID = CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD [Storageサーバ:Server2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb2148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb3148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 BoxID = DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb2148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb3148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 swsrpbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb2148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 1% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -Xaltpath /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1:mplb3148 /dev/sfdsk/class2/dsk/volume1@Server2 BoxID = DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 1% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC # |
-Xaltpathには、情報を変更したい筐体上にあるデバイス名が指定できます。
事前にREC専用バッファの設定が行われている必要があります。
ACTIVE、または ERROR SUSPEND 状態の非同期Consistencyモードのセションが存在しない状態で実施してください。
バッファの設定変更には数十秒かかります。設定変更中は転送バッファが使用できない状態となるため、RECの操作は行わないでください。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)
複製開始コマンド(swsrpstartsync)
複製作成コマンド(swsrpmake)
運用状況表示コマンド(swsrpstat)
複製解除コマンド(swsrpcancel)
同期処理モード変更コマンド(swsrpchsync)
同期処理反転コマンド(swsrprevsync)
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
レプリケーション管理の運用系コマンドについて説明します。
レプリケーション管理の運用は、以下のコマンドで行います。
機能 |
コマンド名 |
説明 |
---|---|---|
swsrpstartsync |
同期型レプリケーションの複製を開始します。 |
|
swsrpmake |
スナップショット型および同期型レプリケーションの複製を作成します。 |
|
swsrpstat |
レプリケーション運用の状況を表示します。 |
|
swsrpcancel |
スナップショット型および同期型レプリケーションの複製処理をキャンセルします。 |
同期型レプリケーション処理(EC/RECによるディスク間のコピー)を開始します。
指定された複写先/複写元ボリュームの全面コピー(同期処理の開始)、または更新(差分)コピー(同期処理の再開)をします。運用の開始時、または、複製確立状態からの更新(差分)データの反映を行う場合に使用します。GDSのボリュームの場合は、ソフトコピーによって同期処理を行うこともできます。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync [ [ -y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] | -Xgds-softcopy | -Xgds-selectcopy ] [-t] [-Xgds-slice-skipchk] From-Volume-Name To-Volume-Name [Storage管理サーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync -h Server-Name [ [ -y [ -a | -v ] | -k | -i ] [-g] [-m] [ -Xskip | -Xremain ] | -Xgds-softcopy | -Xgds-selectcopy ] [-t] [-Xgds-slice-skipchk] From-Volume-Name To-Volume-Name [Storageサーバで実施する場合:グループ指定] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync [-y [-a | -v] | -k | -i] [-g] [-m] [-Xskip | -Xremain] [-t] [-Xgds-slice-skipchk] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name [Storage管理サーバで実施する場合:グループ指定] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync -h Server-Name [-y [-a | -v] | -k | -i] [-g] [-m] [-Xskip | -Xremain] [-t] [-Xgds-slice-skipchk] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-y |
同期処理を同期Writeモードで開始することを指定します。本オプションは、筐体間のレプリケーションの全面コピー開始時のみ有効です。 -y、-k、-iのいずれのオプションも指定しない場合は、非同期Writeモードになります。 筐体内レプリケーションの同期処理は、常に同期Writeモードで実施されます。 |
-a |
筐体間同期処理のSplitモードをAutomatic Splitモードで開始することを指定します。本オプションは、筐体間のレプリケーションの全面コピー開始時のみ有効です。 -y オプションと同時に指定します。-yオプションのみを指定して、-a、-vのいずれのオプションも指定しない場合は、Automatic Splitモードになります。 SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で操作する場合は、本オプションを使用することはできません。 |
-v |
筐体間同期処理のSplitモードをManual Splitモードで開始することを指定します。本オプションは、筐体間のレプリケーションの全面コピー開始時のみ有効です。 -y オプションと同時に指定します。-yオプションのみを指定して、-a、-vのいずれのオプションも指定しない場合は、Automatic Splitモードになります。 Automatic Splitモードがサポートされていない筐体で、同期モード(-yオプション)を指定する場合、本オプションの指定が必須です。 SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で操作する場合は、本オプションを使用することはできません。 |
-k |
筐体間同期処理の転送モードをStackモードにすることを指定します。本オプションは、筐体間のレプリケーションの全面コピー開始時のみ有効です。 -y、-k、-iのいずれのオプションも指定しない場合は、非同期Writeモードになります。 SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で操作する場合は、本オプションを使用することはできません。 |
-i |
筐体間同期処理の転送モードをConsistencyモードにすることを指定します。本オプションは、筐体間のレプリケーションの全面コピー開始時のみ有効です。 -y、-k、-iのいずれのオプションも指定しない場合は、非同期Writeモードになります。 SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で操作する場合は、本オプションを使用することはできません。 |
-g |
筐体間同期処理のリカバリモードをManual Recoveryモードにすることを指定します。本オプションは、筐体間のレプリケーションの全面コピー開始時のみ有効です。 本オプションを指定しない場合は、Automatic Recoveryモードになります。 SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で操作する場合は、本オプションを使用することはできません。 |
-m |
サーバ間レプリケーションの場合、非操作サーバとの通信処理を行わないことを指定します。本オプションを指定した場合、非操作サーバのコピー先ボリュームに対するボリューム状態確認処理、前処理は行われません。 本オプションは、サーバ間レプリケーション時だけ有効です。 |
-t |
コピー先ボリュームへの前処理を実行しないことを指定します。 複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写先前後処理が不要であると判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。 |
-Xgds-softcopy |
SDXオブジェクトの同期処理をアドバンスト・コピー機能ではなくソフトコピー機能を使用して開始することを指定します。 アドバンスト・コピー機能使用時に、本オプションを指定して差分コピーを開始すると、アドバンスト・コピー処理が停止され、ソフトコピー処理が実施されます。 本オプションはGDS Snapshot 連携機能を使用している場合に指定します。 本オプションは、SDXオブジェクトに対してのみ有効です。 -y, -Xgds-selectcopyと同時に指定することはできません。 |
-Xgds-selectcopy |
ディスクアレイ装置によるコピー(OPC/EC)やソフトコピーといったコピー種別を指定せずに同期処理を開始することを指定します。起動されるコピー種別の選択は、GDSが行います。 本オプションは、GDS Snapshot 連携機能を使用している場合に指定します。 本オプションは、SDXオブジェクトに対してのみ有効です。 -Xgds-softcopyと同時に指定することはできません。 |
-Xgroup |
グループ単位で同期処理を開始することを指定します。 |
-Xreverse |
逆方向(複製先から複製元の方向)にグループ単位の同期処理を開始することを指定します。 |
-Xskip |
初期コピースキップ機能を使用して同期処理をサスペンド状態にすることを指定します。本オプションは、筐体間のレプリケーションの全面コピー開始時だけ有効です。
本オプションは、GDS Snapshot連携の場合にはサポートされません。 |
-Xremain |
同期処理の再開時に、複製確立状態中にコピー先に対して行った更新データを有効にします。 本オプションは、筐体間のレプリケーションの再開時だけ有効です。 本オプションは、-Xskipオプション指定で同期処理を開始し、テープ媒体上のバックアップデータを複写先ボリュームにコピーした後に、複写元ボリュームの更新部分だけを複写先ボリュームに反映したい場合に使用します。 本オプションは、GDS Snapshot連携の場合にはサポートされません。 |
-Xgds-slice-skipchk |
SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合、複写先前処理で実施される、SDXオブジェクトの状態確認処理を省略します。 停止状態のボリュームに対して本オプションを指定する場合は、別途-tオプションを指定する必要があります。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
From-Volume-Name |
複写元ボリューム名を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
To-Volume-Name |
複写先ボリューム名を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVに対して、/dev/dsk/c1t2d0s3から/dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SVへの複製開始をします。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync -h SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3 /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV FROM=/dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV,TO=/dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV swsrpstartsync completed # |
グループGRP1の複製開始をします。
# swsrpstartsync -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrpstartsync completed # |
次のような場合は複製開始を実行する事ができません。
指定した複製元/複製先ボリュームが、複製ボリュームとして設定がされていないとき。
複製ボリュームのコピー属性として一方向コピーを設定している場合に、複製元ボリュームを複写先ボリューム、複製先ボリュームを複写元ボリュームに指定したとき。
運用開始後にボリューム情報(媒体識別子,OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)が変更されているとき。この場合は当該ボリュームに対する運用は継続できなくなります。いったん,該当ボリュームに対するレプリケーション運用を停止してから,複製ボリューム情報の削除・設定をしてください。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行したStorageサーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
先行するアドバンスト・コピー機能が原因で実行できないとき。
筐体間レプリケーションでないときに-gオプションを指定したとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
GDS Snapshot 連携機能を使用していない場合に、Xgds-softcopy、Xgds-selectcopyオプションを指定したとき。
GDS Snapshot連携時に,-a,-v,-k,-i,-gオプションを指定したとき。
指定した複写元/複写先ボリュームがバックアップ管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
複写元/複写先ボリュームのいずれかがSnap Data Volumeのとき。
-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
実行するレプリケーションが以下の条件のいずれかに該当する場合は、コマンドを実行する前に複写先ボリュームをアンマウントして下さい。
異なるOS間でレプリケーションを行う場合。
複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合
複製元/複製先ボリュームのファイルシステムが異なる場合
上記の場合において、アンマウントを実行しない場合は、複製作成時の複写先ボリュームの後処理がエラーとなります。
同期処理再開時に同期処理のモードを変更することはできません。
同期処理再開時は、-y,-a,-v,-k,-i,-gオプションは次のどちらかにする必要があります。
再開しようとする同期処理のモードと同一となるようなオプションの組み合わせを指定する。
どのオプションも指定しない。
指定した複写元/複写先ボリュームの同期処理の状態により、本コマンドの処理内容が異なります。
同期処理の状態
処理
未実施状態
全面コピー開始
全面/差分コピー中状態
通報メッセージ(swsrp2401)を出力して正常終了
等価性維持状態
通報メッセージ(swsrp2401)を出力して正常終了
複製確立状態(一時停止状態)
差分コピー開始
複製開始を実行する前に、複写先ボリュームに対してレプリケーション前処理スクリプトを実行します。このスクリプトの内容については、カスタマイズすることが可能です。詳細については、本マニュアルの『レプリケーションの前後処理』を参照してください。また、-tオプションを使用することにより、前処理スクリプトを実施しないようにすることも可能です。
本コマンドでは、複写先ボリュームにアクセスしているプロセスを保護するために、複写先ボリュームを他のプロセスからアクセスできない状態にしてから複製開始を実行します。そのために、複写先ボリュームのアンマウントを実行します。複写先ボリュームのアンマウントができない以下のような場合は、当コマンドはエラーで終了します。
マウントポイントの配下にさらに他のボリュームをマウントするディレクトリがある場合。
ボリューム内に使用中のファイルがある。また、本コマンドを投入するサーバ以外のサーバから複製先ボリュームが使用されている場合、レプリケーション運用の管理者の責任において複製先ボリュームをアンマウント等によりアクセス禁止状態にしてください。
複製開始時に注意する点として、本マニュアルの『全般的な注意事項』をご理解ください。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
複製先ボリュームが、複数デバイス(マルチパーティション)で構成されるSafeFILEファイルシステムの場合、前後処理スクリプトでアンマウント/マウントを実施する方法でのレプリケーションはできません。
複製先のボリュームが、複数デバイス(マルチパーティション)構成のSafeFILEファイルシステムの場合は、複製開始を行う前にあらかじめファイルシステムのアンマウントを実施し、複製作成後にファイルシステムをマウントします。
SafeFILEおよびAdvancedCopy Managerの構成
# sfxinfo /dev/dsk/c1t3d10s1 ID special size mount Type 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 25986 /mnt META 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 105751 /mnt DATA 1 /dev/dsk/c1t3d15s3(800028) 5120 /mnt LOG 2 /dev/dsk/c1t3d16s3(800030) 131736 /mnt DATA AdvancedCopy Managerの設定 # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo Server Original-Volume Size Replica-Volume Size Copy Op-Server SV1 /dev/dsk/c1t3d10s1@SV1 128.0 Mbyte /dev/dsk/c1t3d20s1@SV1 128.0 Mbyte bi-direction original SV1 /dev/dsk/c1t3d15s3@SV1 5.0 Mbyte /dev/dsk/c1t3d25s3@SV1 5.0 Mbyte bi-direction original SV1 /dev/dsk/c1t3d16s3@SV1 128.0 Mbyte /dev/dsk/c1t3d26s3@SV1 128.0 Mbyte bi-direction original |
複製作成の手順(複製元がSafeFILE)
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d10s1 /dev/dsk/c1t3d20s1 FROM=/dev/dsk/c1t3d10s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d20s1 swsrpstartsync completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d15s3 /dev/dsk/c1t3d25s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d15s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d25s3 swsrpstartsync completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d16s3 /dev/dsk/c1t3d26s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d16s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d26s3 swsrpstartsync completed : :(等価性維持状態の確認) : # umount /mnt # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d10s1 /dev/dsk/c1t3d20s1 FROM=/dev/dsk/c1t3d10s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d20s1 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d15s3 /dev/dsk/c1t3d25s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d15s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d25s3 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d16s3 /dev/dsk/c1t3d26s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d16s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d26s3 swsrpmake completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
複製作成の手順(複製先がSafeFILE)
# umount /mnt # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d20s1 /dev/dsk/c1t3d10s1 FROM=/dev/dsk/c1t3d20s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d10s1 swsrpstartsync completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d25s3 /dev/dsk/c1t3d15s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d25s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d15s3 swsrpstartsync completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d26s3 /dev/dsk/c1t3d16s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d26s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d16s3 swsrpstartsync completed : :(等価性維持状態の確認) : # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d20s1 /dev/dsk/c1t3d10s1 FROM=/dev/dsk/c1t3d20s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d10s1 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d25s3 /dev/dsk/c1t3d15s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d25s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d15s3 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d26s3 /dev/dsk/c1t3d16s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d26s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d16s3 swsrpmake completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(レプリケーション管理)』を参照してください。
同期処理が行われていない場合は、スナップショット処理(OPC)を起動して複製ボリュームを作成します。
同期処理が行われている場合は、等価性維持状態かどうかを確認し、等価性維持状態の場合は同期処理をサスペンドすることによって、複製ボリュームを作成します。同期処理がサスペンドされている状態を複製確立状態と呼びます。本コマンドを実行後、複製ボリューム(複写先ボリューム)へのアクセスが可能となります。
このコマンドは、実行中のアドバンスト・コピーの状態によって動作が異なります。
同期処理が行われていない場合
スナップショット処理を起動して複製ボリュームを作成します。
このような形態のレプリケーションをスナップショット型レプリケーションと呼びます。
同期処理が行われている場合
同期処理の状態を確認し、等価性維持状態の場合は同期処理をサスペンドすることによって、複製ボリュームを作成します。このような形態のレプリケーションを同期型レプリケーションと呼びます。同期処理がサスペンドされている状態を複製確立状態と呼びます。
どちらの場合も本コマンドを実行後、複写先ボリュームへのアクセスが可能となります。
本コマンドでは、複製作成を行なう前にレプリケーション前後処理スクリプトを実行します。これらのスクリプトの詳細については、本マニュアルの『レプリケーションの前後処理』を参照してください。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake [-m][-f][-t][-j|-T|-Xconcur|-C] [-Xgds-slice-skipchk]From-Volume-Name To-Volume-Name [Storage管理サーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -h Server-Name [-m][-f][-t][-j|-T|-Xconcur|-C] [-Xgds-slice-slipchk] From-Volume-Name To-Volume-Name [Storageサーバで実施する場合:グループ指定] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake [-m] [-f] [-t] [-j|-T|-Xconcur|-C] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name [Storage管理サーバで実施する場合:グループ指定] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -h Server-Name [-m] [-f] [-t] [-j|-T|-Xconcur|-C] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-m |
サーバ間レプリケーションの場合、非操作サーバとの通信処理を行わないことを指定します。本オプションを指定した場合、非操作サーバのボリュームに対するボリューム状態確認処理および前後処理は行われません。 本オプションは、サーバ間レプリケーション時だけ有効です。 |
-f |
複写元ボリュームへの前後処理を実行しないことを指定します。 複写元ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写元前後処理が不要であると判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。 |
-t |
複写先ボリュームへの前後処理を実行しないことを指定します。 複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写先前後処理が不要であると判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。 |
-j |
筐体間の同期型レプリケーションにおいて、コピーの実行状態が「sync:全面コピー、または差分コピー中」もしくは「halt:ハードサスペンド状態」であってもコピー処理を強制的に一時停止(サスペンド)します。本オプションは、筐体間レプリケーションの場合のみ使用可能です。筐体間でない場合はエラーとなります。 本オプションを指定した場合、複写先ボリュームのデータは保証されません。 また、本オプションを指定した場合、複写元ボリュームへの前後処理および、複写先ボリュームへの前後処理は実行されません。 |
-T |
差分スナップショット処理を起動することを指定します。 同期処理が行われている場合は本オプションを指定することはできません。 本オプションは筐体内レプリケーション、かつ、ディスクアレイ装置がQuickOPC機能をサポートしている場合のみ有効です。 本オプションを指定しないスナップショット型レプリケーションの場合、通常のスナップショット処理(QuickOPC機能を利用しないOPC)が起動されます。差分スナップショットを利用したレプリケーション運用を行う場合は常に本オプションを指定する必要があります。 |
-Xgroup |
グループ単位で複製の作成を行うことを指定します。 |
-Xreverse |
逆方向(複製先から複製元の方向)にグループ単位の複製の作成を行うことを指定します。 |
-Xconcur |
コンカレントサスペンド機能を使用して複製の作成を行うことを指定します。 本オプションはGDS Snapshot連携の場合にはサポートされません。 |
-C |
SnapOPCを起動することを指定します。 本オプションは筐体内レプリケーション、かつ、ディスクアレイ装置がSnapOPC機能をサポートしている場合のみ有効です。 SnapOPCを実行するためには、複写先ボリュームがSnap Data Volumeである必要があります。 |
-Xgds-slice-skipchk |
SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合、複写元/複写先前処理で実施される、SDXオブジェクトの状態確認処理を省略します。 停止状態のボリュームに対して本オプションを指定する場合は、別途-fオプション、-tオプションを指定する必要があります。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
From-Volume-Name |
複写元ボリューム名を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
To-Volume-Name |
複写先ボリューム名を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVに対して、/dev/dsk/c1t2d0s3の複製を/dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SVに作成することを指示します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -h SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3 /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV FROM=/dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV,TO=/dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV swsrpmake completed # |
グループGRP1の複製を作成します。
# swsrpmake -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrpmake completed # |
次のような場合は複製を作成できません。
指定した複写元/複写先ボリュームが、複製ボリュームとして設定されていないとき。
指定した複写元ボリュームから複写先ボリュームへの同期処理が等価性維持状態になっていないとき。
運用開始後に物理ボリューム情報(媒体識別子,OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)が変更されているとき。この場合は当該ボリュームに対する運用は継続できなくなります。いったん,該当ボリュームに対するレプリケーション運用を停止してから,複製ボリューム情報の削除と設定を行ってください。
複写元ボリュームがSDXオブジェクトの場合、そのSDXオブジェクトの状態が以下の状態でないとき。
ミラーボリュームがACTIVE、STOPのいずれか。
ミラースライスの状態がACTIVE、TEMPのいずれか。
SDXディスクの状態がENABLEである。
※ミラースライスがTEMPの状態の場合、複製元ボリュームの前処理は行われません。
複写元ボリュームまたは複写先ボリュームがマルチボリューム構成のSafeFILEを構成している場合、ファイルシステムがマウントされていたとき。この場合、アンマウントを実行して、SafeFILEを構成する全てのボリュームを処理してください。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行したStorageサーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
GDS Snapshot連携時に-j、-Tまたは-Cオプションを指定したとき。
指定した複写元/複写先ボリュームがバックアップ管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
-Xgroupオプションを使用している場合、処理対象の複製ボリュームの運用状態にスナップショット型レプリケーションと同期型レプリケーションが混在しているときは、複製作成を行わずに処理を中断します。
また、-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
実行するレプリケーションが以下の条件のいずれかに該当する場合は、コマンドを実行する前に複写先ボリュームをアンマウントして下さい。
異なるOS間でレプリケーションを行う場合。
複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合
複製元/複製先ボリュームのファイルシステムが異なる場合
上記の場合において、アンマウントを実行しない場合は、複製作成時の複写先ボリュームの後処理がエラーとなります。
複製を作成する前に、複写元ボリュームに対してレプリケーション前後処理スクリプトを実行し(ただし、同期型レプリケーションの場合は後処理スクリプトのみを実行)、複製を作成した後に、複写元/複写先ボリュームに対してレプリケーション後処理スクリプトを実行します。このスクリプトの内容については、カスタマイズすることが可能です。詳細については、本マニュアルの『レプリケーションの前後処理』を参照してください。また、-fや-tオプションを使用することにより、前後処理スクリプトを実施しないようにすることも可能です。
スナップショット処理の実行中に本コマンドを実行した場合は、実行中のコピーを停止し、新たにスナップショット処理を起動します。
本コマンドでは、データを保証するために、複写元ボリュームを他のプロセスからアクセスできない状態にしてから複製を作成します。そのために、複写元ボリュームのアンマウントを実行します。複写元ボリュームのアンマウントができない以下のような場合は、本コマンドはエラーで終了します。
マウントポイントの配下にさらに他のボリュームをマウントするディレクトリがある場合。
ボリューム内に使用中のファイルがある。また、本コマンドを投入するサーバ以外のサーバから複写元ボリュームが使用されている場合、レプリケーションの管理者の責任において複写元ボリュームをアンマウント等によりアクセス禁止状態にしてください。都合により複写元ボリュームをアンマウント等をしたくない場合は、本マニュアルの『レプリケーションの前後処理』を参考にして以下を実施して下さい。
レプリケーション前処理では、ボリュームとファイルシステムとの同期をとるためにsyncコマンドを実行してください。
レプリケーション後処理では、複写先のファイルシステムの確認を行うために、fsckコマンドを実行してください。
複写元ボリュームがバックアップ管理によって使用されている場合、アンマウントできないことがあります。この場合、「swsrp2613 複製作成時の前処理スクリプトで、異常が発生しました。 エラーコード=2」が出力されます。
複写元ボリュームが SafeFILEファイルシステムが構築されたボリュームの場合、複写先ボリュームのマウントは以下の手順で行ってください。# sfxadm SafeFILEを構成するRAWデバイス名のリスト# fsck -F sfxfs [-y] SafeFILEの代表RAWデバイス名# mount -F sfxfs SafeFILEの代表RAWデバイス名
Snap Data Volumeに対して実行可能なものはSnapOPCだけです。OPC、QuickOPCを実行することはできません。
また、Snap Data Volumeからデータをリストアする際は、複製元ボリュームと複製先ボリューム(Snap Data Volume)との間にSnapOPCセッションが存在している必要があります。
複製作成時に注意する点として、本マニュアルの『全般的な注意事項』をご理解ください。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
複製元/複製先ボリュームが、複数デバイス(マルチパーティション)で構成されるSafeFILEファイルシステムの場合、前後処理スクリプトでアンマウント/マウントを実施する方法でのレプリケーションはできません。
複製元/先のボリュームが、複数デバイス(マルチパーティション)構成のSafeFILEファイルシステムの場合は、複製作成を行う前にあらかじめファイルシステムのアンマウントを実施し、複製作成後にファイルシステムをマウントします。
SafeFILEおよびAdvancedCopy Managerの構成
# sfxinfo /dev/dsk/c1t3d10s1 ID special size mount Type 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 25986 /mnt META 0 /dev/dsk/c1t3d10s1(800019) 105751 /mnt DATA 1 /dev/dsk/c1t3d15s3(800028) 5120 /mnt LOG 2 /dev/dsk/c1t3d16s3(800030) 131736 /mnt DATA AdvancedCopy Managerの設定 # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo Server Original-Volume Size Replica-Volume Size Copy Op-Server SV1 /dev/dsk/c1t3d10s1@SV1 128.0 Mbyte /dev/dsk/c1t3d20s1@SV1 128.0 Mbyte bi-direction original SV1 /dev/dsk/c1t3d15s3@SV1 5.0 Mbyte /dev/dsk/c1t3d25s3@SV1 5.0 Mbyte bi-direction original SV1 /dev/dsk/c1t3d16s3@SV1 128.0 Mbyte /dev/dsk/c1t3d26s3@SV1 128.0 Mbyte bi-direction original |
複製作成の手順(複製元がSafeFILE:スナップショット型)
# umount /mnt # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d10s1 /dev/dsk/c1t3d20s1 FROM=/dev/dsk/c1t3d10s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d20s1 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d15s3 /dev/dsk/c1t3d25s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d15s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d25s3 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d16s3 /dev/dsk/c1t3d26s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d16s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d26s3 swsrpmake completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
複製作成の手順(複製元がSafeFILE:同期型)
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d10s1 /dev/dsk/c1t3d20s1 FROM=/dev/dsk/c1t3d10s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d20s1 swsrpstartsync completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d15s3 /dev/dsk/c1t3d25s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d15s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d25s3 swsrpstartsync completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d16s3 /dev/dsk/c1t3d26s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d16s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d26s3 swsrpstartsync completed : :(等価性維持状態の確認) : # umount /mnt # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d10s1 /dev/dsk/c1t3d20s1 FROM=/dev/dsk/c1t3d10s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d20s1 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d15s3 /dev/dsk/c1t3d25s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d15s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d25s3 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d16s3 /dev/dsk/c1t3d26s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d16s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d26s3 swsrpmake completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
複製作成の手順(複製先がSafeFILE:スナップショット型)
# umount /mnt # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d20s1 /dev/dsk/c1t3d10s1 FROM=/dev/dffsk/c1t3d20s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d10s1 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d25s3 /dev/dsk/c1t3d15s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d25s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d15s3 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d26s3 /dev/dsk/c1t3d16s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d26s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d16s3 swsrpmake completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
複製作成の手順(複製先がSafeFILE:同期型)
# umount /mnt # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d20s1 /dev/dsk/c1t3d10s1 FROM=/dev/dsk/c1t3d20s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d10s1 swsrpstartsync completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d25s3 /dev/dsk/c1t3d15s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d25s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d15s3 swsrpstartsync completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync /dev/dsk/c1t3d26s3 /dev/dsk/c1t3d16s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d26s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d16s3 swsrpstartsync completed : :(等価性維持状態の確認) : # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d20s1 /dev/dsk/c1t3d10s1 FROM=/dev/dsk/c1t3d20s1@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d10s1 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d25s3 /dev/dsk/c1t3d15s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d25s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d15s3 swsrpmake completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake /dev/dsk/c1t3d26s3 /dev/dsk/c1t3d16s3 FROM=/dev/dsk/c1t3d26s3@SV1,TO=/dev/dsk/c1t3d16s3 swsrpmake completed # mount -F sfxfs /dev/dsk/c1t3d10s1 /mnt # |
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(レプリケーション管理)』を参照してください。
スナップショット処理の実行中に本コマンドを実行した場合は、新たにスナップショット処理を起動します。コピー動作の詳細については、以下の表を参照してください。
運用状態 |
-Tオプションの指定 |
コピー動作 |
---|---|---|
コピー未実施 |
なし |
通常のスナップショット処理を起動(開始)します。 |
コピー未実施 |
あり |
差分スナップショット処理を起動(開始)します。 |
スナップショット処理実行中 |
なし |
実行中のコピーを停止し、新たに通常のスナップショット処理を起動(開始)します。 |
スナップショット処理実行中 |
あり |
実行中のコピーを停止し、新たに差分スナップショット処理を起動(開始)します。 |
スナップショット処理実行中 |
なし |
実行中のコピーを停止し、新たに通常のスナップショット処理を起動(開始)します。 |
スナップショット処理実行中 |
あり |
差分スナップショット処理を起動(再開)します。 |
トラッキング処理実行中 |
なし |
トラッキング処理を停止し、新たに通常のスナップショット処理を起動(開始)します。 |
トラッキング処理実行中 |
あり |
差分スナップショット処理を起動(再開)します。 |
指定ボリュームの運用状況を表示します。ボリューム指定が省略された場合は全ての複製ボリュームについて運用状況を表示します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstat [-L] [-E] [-H] [Original-Volume-Name] [Storage管理サーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstat -h Server-Name [-L] [-E] [-H] [Original-Volume-Name] [Storageサーバで実施する場合:グループ指定] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstat [-L] [-E] -Xgroup Group-Name [Storage管理サーバで実施する場合:グループ指定] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstat -h Server-Name [-L] [-E] -Xgroup Group-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-L |
拡張形式で表示することを指定します。 本オプション指定時に表示される項目については実行例の表を参照してください。 なお、本オプション指定時に表示される項目は、今後のリリースで変更される可能性があります。 |
-E |
逆方向(複製先から複製元)の運用状況のみを表示することを指定します。 本オプションを指定しない場合、双方向のOPC物理コピーが動作しているときは常に順方向(複製元から複製先)の運用状況が表示されます。 本オプションを指定した場合、順方向の運用状況を表示せず、逆方向の運用状況のみを表示します。 本オプションは、順方向のQuickOPCセッションが存在している状態で逆方向のOPCを行う場合の運用状況の確認に使用することができます。 |
-Xgroup |
グループ名を指定します。本オプションを指定した場合指定されたグループに関するすべての運用状況を表示します。 |
-H |
RECがハードサスペンド(HALT)状態になった場合のStatus欄の表示方法を変更します。 本オプションを指定した場合、全面コピー中または差分コピー中にハードサスペンドが発生した場合は“halt(sync)"、等価性維持状態中にハードサスペンドが発生した場合は“halt(equivalent)"と表示されます。 なお、ROPCやGDS Snapshot連携の場合は本オプションを指定してもハードサスペンド状態は従来のとおり“halt"と表示されます。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Original-Volume-Name |
複製元ボリューム名を指定します。他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。 指定された複製元ボリュームに関する全ての運用状況を表示します。本オペランドを省略した場合は、本コマンドを実行したStorageサーバに関する全ての運用状況を表示します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVへ全レプリケーション運用状況を表示するよう指示します。
#/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstat -h SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV regular replicated ---- SRC-SV /dev/dsk/c1t2d1s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d1s3@TARG-SV ---- ---- ---- SRC-SV /dev/dsk/c1t2d2s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d2s3@TARG-SV reverse snap 45% # |
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVへ全レプリケーション運用状況を表示するよう指示します(-Lオプションを指定した場合)。
#swsrpstat -h SRC-SV -L Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute Trk Update Rcv Split Xfer SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV regular replicated ---- ---- ---- auto ---- async SRC-SV /dev/dsk/c1t2d1s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d1s3@TARG-SV ---- ---- ---- on 6% ---- ---- ---- SRC-SV /dev/dsk/c1t2d2s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d2s3@TARG-SV reverse snap 45% off ---- ---- ---- ---- # |
表示する内容は、次に示す通りです。
タイトル |
説明 |
Server |
Storageサーバ名を表示します。 |
Original-Volume |
複製元ボリューム名を表示します。 |
Replica-Volume |
複製先ボリューム名を表示します。 |
Direction |
コピー方向を表示します。 regular: 複製元から複製先へのコピー中です。 reverse: 複製先から複製元へのコピー中です。 ----:複製未実施です。 |
Status |
実行状態を表示します。 ---- : 複製未実施です。 sync : 全面コピー、または差分コピー中です。 equivalent : 等価性維持状態です。 replicated : 複製確立状態です。 copy-on-write: SnapOPC処理中です。 failed : エラーサスペンド状態です。 halt : ハードサスペンド状態です。 halt(sync):ハードサスペンド状態です(RECの全面コピー/差分コピー中にハードサスペンド状態になりました)。 halt(equivalent):ハードサスペンド状態です(RECの等価性維持状態中にハードサスペンド状態になりました)。 snap : スナップショット処理中です。 ????? :コピー状況取得に失敗しました。 gds-error: GDSによるコピーが異常終了しています。 |
Execute |
複製進行率をパーセントで表示します。複製未実施またはSnapOPC中の場合は“----"を表示します。 |
Trk |
トラッキング処理の有無を表示します。 on :トラッキング処理中です。 off :トラッキング処理中ではありません。 ----:スナップショット処理を行っていません。 GDS Snapshot連携の場合は常に“----"となります。 |
Update |
以下のいずれかに該当する場合、前回の複製作成後の更新済みデータ量をパーセンテージで表示します。
上記以外の場合は、“----"で表示します。 GDS Snapshot連携の場合は常に“----"となります。 |
Rcv |
筐体間同期処理のRecoveryモードを表示します。 auto : Automatic Recoveryモードです。 manual : Manual Recoveryモードです。 ---- : 筐体間で同期型の複製(REC)を行っていません。 |
Split |
筐体間同期処理のSplitモードを表示します。 auto : Automatic Splitモードです。 manual : Manual Splitモードです。 ---- : 筐体間で同期形の複製(REC)を同期モードで行っていません。 |
Xfer |
筐体間同期処理の転送モードを表示します。 sync : 同期モードです。 async : 非同期モードです。 stack : Stackモードです。 consist : Consistencyモードです。 ---- : 筐体間で同期型の複製(REC)を行っていません。 |
実行状態("Status"欄に表示される状態)が以下の場合は必要に応じて対処を行って下さい。
Status表示
対処方法
failed
ハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、複製解除コマンドを用いて運用を停止してください。
halt
筐体間レプリケーション運用中のハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、複製解除コマンドを用いて複写運用を停止してください。
?????
コピー状況が取得できませんでした。再実行しても同様の結果になる場合はハードウェアトラブルが考えられます。ハードウェアトラブルの原因を取り除いた後、コマンドを再実行して下さい。
gds-error
GDSのトラブルが考えられます。GDSのトラブル原因を取り除いた後、複製解除コマンドを用いて複写運用を停止してください。
次のような場合は、運用状況を表示できません。
指定したボリュームが複製元ボリュームとして設定されていないとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
指定された複製ボリュームのスナップショット処理(OPC)、同期処理(EC)を停止します。レプリケーション運用中に何らかの異常を検出した場合や、複製処理を停止したい場合に使用します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpcancel [-c] ([-f] [-t] [-m] [-b] | [-T]) [-Xgds-slice-skipchk] From-Volume-Name To-Volume-Name [Storage管理サーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpcancel -h Server-Name [-c] ([-f] [-t] [-m] [-b] | [-T]) [-Xgds-slice-skipchk] From-Volume-Name To-Volume-Name [Storage管理サーバで実施する場合:グループ指定] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpcancel -h Server-Name [-c] ([-f] [-t] [-m] [-b] | [-T]) [-Xreverse] -Xgroup Group-Name [Storage管理サーバで実施する場合:グループ指定] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpcancel -h Server-Name [-c] ([-f] [-t] [-m] [-b] | [-T]) [-Xreverse] -Xgroup Group-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-c |
システムダウンなど操作サーバが使用不可能な場合、操作サーバでないサーバからコピー処理の強制停止を行うことを指定します。本オプションを使用した場合、前後処理を実施せずコピー処理を停止させます。 本オプションは、操作サーバでは指定できません。 |
-m |
サーバ間レプリケーションの場合、非操作サーバとの通信処理を行わないことを指定します。本オプションを指定した場合、非操作サーバのボリュームに対するボリューム状態確認処理および、前後処理は行われません。 本オプションは、サーバ間レプリケーション時だけ有効です。 |
-f |
等価性維持状態の同期処理を停止する場合、複写元ボリュームへの前後処理を実行しないことを指定します。 複写元ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写元前後処理が不要であると判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。 |
-t |
等価性維持状態の同期処理を停止する場合、複写先ボリュームへの後処理を実行しないことを指定します。 複写先ボリュームの前後処理をAdvancedCopy Managerでは実施せず、独自の前後処理をAdvancedCopy Managerコマンドの前後に組み込む場合や、複写先前後処理が不要であると判断できる場合(例:RAWデバイス上に構築されたデータベース)に限り、本オプションを使用してください。 |
-b |
HALT状態の筐体間コピー処理を停止することを指定します。 サーバ内レプリケーションの場合、両筐体に対して筐体間コピー停止処理を行います。 サーバ間レプリケーションの場合、本コマンドを実行したサーバに接続されている筐体にのみ、コピー停止処理を行います。 コピー処理がHALT状態で、その復旧が見込めない場合にのみ使用してください。 本オプションはコピー処理がHALT状態の時のみ使用できます。 本オプションは非操作サーバでも使用できます。 本オプションは、SDXオブジェクトの論理ボリュームの場合には使用できません。 -Xgroupオプションと同時に指定した場合、グループ内のHALT状態のセッションだけコピー処理を停止します。 |
-T |
差分スナップショットのトラッキング処理を停止することを指定します。 本オプションを指定した場合、トラッキング処理のみが停止され、実行中のスナップショット処理(OPC物理コピー)は停止されません。スナップショット処理(OPC物理コピー)が完了している場合はOPCセッションが解除されます。 本オプションは差分スナップショットのトラッキング処理中でない場合は使用できません。 本オプションはSDXオブジェクトの論理ボリュームの場合は使用できません。 -Xgroupオプションと同時に指定した場合、グループ内のトラッキング処理だけ停止します。 |
-Xgroup |
グループ単位でコピー処理を停止することを指定します。 |
-Xreverse |
逆方向(複製先から複製元の方向)に実施されているコピー処理を停止することを指定します。 |
-Xgds-slice-skipchk |
SDXオブジェクトのスライス単位運用において等価性維持状態の同期処理を停止する場合、複写元/複写先前処理で実施される、SDXオブジェクトの状態確認処理を省略します。 停止状態のボリュームに対して本オプションを指定する場合は、別途-fオプション、-tオプションを指定する必要があります。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
From-Volume-Name |
複写元ボリューム名を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
To-Volume-Name |
複写先ボリューム名を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVに対して、/dev/dsk/c1t2d0s3から/dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SVへのコピー処理を停止することを指示します。
#/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpcancel -h SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3 /dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV FROM=/dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV,TO=/dev/dsk/c1t2d0s3@TARG-SV swsrpcancel completed # |
グループGRP1のコピー処理を停止します。
# swsrpcancel -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrpcancel completed # |
サーバ内レプリケーションでbオプションを指定し実行した場合、どちらか一方の筐体のコピー停止処理に成功すれば本コマンドは正常終了します。
次のような場合はコピー処理を停止する事ができません。
指定した複写元/複写先ボリュームが、複製ボリュームとして設定がされていないとき。
指定した複写元/複写先ボリュームに対して、複写処理が実行されていないとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行したStorageサーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
指定した複写元/複写先ボリュームがバックアップ管理機能またはテープバックアップ機能によって使用されているとき。
-Xgroupオプションを使用している場合は、運用中の複製ボリュームだけ処理を行いますが、以下の場合は複製解除を行わずに処理を中断します。
すべての複製ボリュームがコピー未実施だった場合
グループ内にHALT状態のコピー処理が存在しないときに、-bオプションを指定して実行した場合。
グループ内のQuickOPCのトラッキング処理が存在しないときに、-Tオプションを指定して実行した場合。
また、-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
指定したボリュームのボリューム情報はチェックしません(管理簿のボリューム情報と実際の物理情報との一致確認)。管理簿のボリューム情報を使用して無条件で運用を解除します。
指定した複写元ボリュームと複写先ボリュームの運用状態により以下のような処理となります。
運用状態
処理
逆方向コピー
処理を中断します。
未運用
処理を中断します。
全面/差分コピー中
同期処理を停止します。複写先ボリュームは使用できません。
等価性維持状態
同期処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。
複製確立状態
同期処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。
スナップショット処理中
スナップショット処理を停止します。複写先ボリュームは使用できません。
複写元/複写先ボリュームへの前後処理は、同期処理が等価性維持状態のときのみ実施されます。
次のような場合は、等価性維持状態の同期処理を停止できません。
複写元ボリュームがSDXオブジェクトの場合、そのSDXオブジェクトの状態が以下の状態でないとき。
ミラーボリュームがACTIVE、STOPのいずれか。
ミラースライスの状態がACTIVE、TEMPのいずれか。
SDXディスクの状態がENABLEである。
※ミラースライスがTEMPの状態の場合、複製元ボリュームの前処理は行われません。
複写元ボリュームまたは複写先ボリュームがマルチボリューム構成のSafeFILEを構成している場合、ファイルシステムがマウントされていたとき。この場合、アンマウントを実行してSafeFILEを構成する全てのボリュームを処理して下さい。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
GDSのSDXオブジェクトを運用する場合、
『運用できないSDXオブジェクトの構成や条件』、『SDXオブジェクト運用の注意(レプリケーション管理)』を参照してください。
-Tオプションを指定しない場合、複写元ボリュームと複写先ボリュームの運用状態により以下のような処理となります。
運用状態 |
処理 |
---|---|
逆方向コピー |
処理を中断します。 |
未運用 |
処理を中断します。 |
全面/差分コピー中 |
同期処理を停止します。複写先ボリュームは使用できません。 |
等価性維持状態 |
同期処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
複製確立状態 |
同期処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
スナップショット処理中 |
スナップショット処理を停止します。複写先ボリュームは使用できません。 トラッキング処理中の場合はトラッキング処理も停止します。 |
スナップショット処理完了状態 |
トラッキング処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
-Tオプションを指定した場合、複写元ボリュームと複写先ボリュームの運用状態により以下のような処理となります。
運用状態 |
処理 |
---|---|
逆方向コピー |
処理を中断します。 |
未運用 |
処理を中断します。 |
全面/差分コピー中 |
処理を中断します。 |
等価性維持状態 |
処理を中断します。 |
複製確立状態 |
処理を中断します。 |
スナップショット処理中 |
処理を中断します。 |
スナップショット処理中 |
トラッキング処理のみを停止します。スナップショット処理(物理コピー)は継続されます。 複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
スナップショット処理完了状態 |
トラッキング処理を停止します。複写先ボリュームは複製として利用できます。 |
筐体間同期処理の動作モード(転送モード、Recoveryモード、Splitモード)を変更します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpchsync [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] From-Volume-Name To-Volume-Name [Storage管理サーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpchsync -h Server-Name [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] From-Volume-Name To-Volume-Name [Storageサーバで実施する場合:グループ指定]/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpchsync [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name[Storage管理サーバで実施する場合:グループ指定]/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpchsync -h Server-Name [-F (Sync|Async|Stack|Consist)] [-R (Auto|Manual)] [-S (Auto|Manual)] [-Xreverse] -Xgroup Group-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-F |
転送モードを変更します。 オペランドには以下のいずれかを指定します。 Sync : 同期モードに変更します。 Async : 非同期(逐次転送)モードに変更します。 Stack : Stackモードに変更します。 Consist: Consistencyモードに変更します。 本オプションを省略した場合は転送モードは変更されません。 -Sオプションと同時に指定できるのは-F Syncオプションのみです。 -F Syncオプションを指定して同期モード以外の転送モードから同期モードへ変更する際に、-Sオプションが指定されなかった場合のSplitモードは、Automatic Splitモードとなります。 |
-R |
Recoveryモードを変更します。 オペランドには以下のいずれかを指定します。 Auto : Automatic Recoveryモードに変更します。 Manual : Manual Recoveryモードに変更します。 本オプションを省略した場合はRecoveryモードは変更されません。 |
-S |
Splitモードを変更します。 オペランドには以下のいずれかを指定します。 Auto : Automatic Splitモードに変更します。 Manual : Manual Splitモードに変更します。 本オプションを省略した場合はSplitモードは変更されません。 -F Syncを指定しない、かつ、現在の同期処理の転送モードが同期モードでない場合は、本オプションを指定することはできません。 |
-Xgroup |
グループ単位の筐体間同期処理の動作モード(転送モード、Recoveryモード、Splitモード)を変更します。 |
-Xreverse |
逆方向(複製先から複製元の方向)に実施されている同期処理の動作モードを変更することを指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
From-Volume-Name |
複写元ボリューム名を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
To-Volume-Name |
複写先ボリューム名を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVに対して、/dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SVと/dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV間の筐体間同期処理の転送モードをConsistencyモードから非同期モードに変更することを指示します。
#/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstat -h SRC-SV -L /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute Trk Rcv Split Xfer SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV regular sync 99% ---- auto ---- consist : #/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpchsync -h SRC-SV -F Async /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV FROM=/dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV, TO=/dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV swsrpchsync completed : #/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstat -h SRC-SV -L /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute Trk Rcv Split Xfer SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV regular equivalent 100% ---- auto ---- async # |
グループGRP1の筐体間同期処理の転送モードをConsistencyモードから非同期モードに変更することを指示します。
# swsrpchsync -F Async -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrpchsync completed # |
次のような場合、筐体間同期処理の動作モードを変更することができません。
指定した複製元/複製先ボリュームが、複製ボリュームとして設定がされていないとき。
-F、-R、-Sのいずれのオプションも指定されていないとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行したStorageサーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
指定した複写元ボリュームから複写先ボリュームへの同期処理が行われていないとき。
指定した複写元ボリュームから複写先ボリュームへの同期処理がエラーサスペンド状態(運用状況表示コマンドのStatusが"failed")またはハードサスペンド状態(運用状況表示コマンドのStatusが"halt")になっているとき。
指定した複製元/複製先ボリュームが配置されているディスクアレイ装置が動作モード変更機能をサポートしていないとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
GDS Snapshot連携のとき。
-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームの同期処理をすべて同じ動作モードに変更しますが、上記の条件にあてはまる複製ボリュームが1つでも存在する場合は、同期処理の動作モードを変更することはできません。
また、-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
サスペンド状態の筐体間同期処理(REC)のコピー方向を反転します。
本コマンドは、筐体内同期処理やSDXオブジェクトの論理ボリュームを操作する場合には使用することはできません。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprevsync From-Volume-Name To-Volume-Name [Storage管理サーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprevsync -h Server-Name From-Volume-Name To-Volume-Name [Storageサーバで実施する場合:グループ指定]/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprevsync [-Xreverse] -Xgroup Group-Name[Storage管理サーバで実施する場合:グループ指定]/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprevsync -h Server-Name [-Xreverse] -Xgroup Group-Name |
オプションの説明
オプション |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。 |
-Xgroup |
グループ単位の筐体間同期処理を反転します。 |
-Xreverse |
逆方向(複製先から複製元の方向)に実施されている同期処理を反転することを指定します。 |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
From-Volume-Name |
複写元ボリューム名(反転後の複写先となるボリューム名)を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
To-Volume-Name |
複写先ボリューム名(反転後の複写元となるボリューム名)を指定します。複製ボリューム情報設定コマンドで設定した複製元ボリューム、または、複製先ボリュームを指定します。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVに対して、/dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SVと/dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV間の筐体間同期処理のコピー方向を反転することを指示します。
#/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstat -h SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV reverse replicated ---- #/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprevsync /dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV FROM=/dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV,TO=/dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV swsrprevsync completed #/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstat /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0s3@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d10s3@TARG-SV regular replicated ---- # |
グループGRP1の筐体間同期処理を反転します。
# swsrprevsync -Xgroup GRP1 GROUP=GRP1 swsrprevsync completed # |
次のような場合は同期処理を反転できません。
指定した複製元/複製先ボリュームが、複製ボリュームとして設定がされていないとき。
複製ボリュームのコピー属性として一方向コピーを設定しているとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行したStorageサーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
指定した複写元ボリュームから複写先ボリュームへの同期処理が複製確立状態でないとき。
指定した複製元/複製先ボリュームが配置されているディスクアレイ装置がREC反転機能をサポートしていないとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
GDS Snapshot連携のとき。
-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームの同期処理をすべて反転しますが、上記の条件にあてはまる複製ボリュームが1つでも存在する場合は、同期処理を反転することはできません。
また、-Xgroupオプションを使用している場合は、処理対象の複製ボリュームを順次処理しますが、処理の途中で異常が発生した場合は、その時点で処理を中断します。
-Xgroupオプションを使用している場合、グループ内のすでに反転済みのセッションに対しては処理を行いません。
次のコマンドの実行中は、本コマンドは実行できません。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
レプリケーション管理の保守系コマンドについて説明します。
レプリケーション管理には、以下の保守系コマンドがあります。
機能 |
コマンド名 |
説明 |
---|---|---|
swsrprecoverres |
レプリケーション管理簿内の情報の整合性を復旧します。 |
システムダウンなどでレプリケーション管理情報の整合性が不完全となってしまった場合、整合性がとれるように復旧します。
指定方法
[Storageサーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecoverres [-r] [-p] [Storage管理サーバで実施する場合] /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecoverres -h Server-Name [-r] [-p] |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
-h |
Storageサーバ名を指定します。 Storage管理サーバ以外でこのオプションを使用することはできません。 |
-r |
レプリケーション管理簿の更新操作を行う複製ボリューム情報設定コマンド、複製ボリューム情報削除コマンドが強制終了やシステムダウンなどにより不意に終了した場合や、レプリケーション管理簿が誤って削除されてしまった場合のような、レプリケーション管理簿の不正状態が発生した場合に指定します。 本オプションが指定された場合、以下のようなレプリケーション管理簿の再作成処理が実施されます。 Storage管理サーバのリポジトリ内にあるレプリケーション管理情報がStorageサーバにダウンロードされ、複製ボリューム情報が復元されます。 ディスクアレイ装置に問い合わせ処理を行なうことによって、同期処理の実行情報が復元されます。 |
-p |
未実施の後処理を実行しないことを指定します。複製作成コマンドのプロセスが強制終了、システムダウンなどにより不意に終了した場合に使用できます。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
資源整合を行います。
#/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecoverres swsrprecoverres completed # |
次のような場合は資源整合処理ができません。
-rオプションを指定した場合に、Storage管理サーバとの通信に失敗したとき。
複製ボリューム情報設定コマンド、複製ボリューム情報削除コマンドの実行プロセスが強制終了した後の本コマンド実行時に-rオプションが指定されていなかったとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームのボリューム構成がAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更されていたとき。
複製元/複製先ボリュームがVxVMの論理ボリュームの場合、論理ボリュームがVxVMから削除されていたとき。
資源情報の整合性復旧は本コマンドを実施したStorageサーバに対してのみ行われます。サーバ間レプリケーションに関する処理の実行中に資源不整合が発生した場合は、処理を実行したStorageサーバおよび通信先となるStorageサーバの双方で本コマンドを実施する必要があります。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
複製ボリューム情報設定コマンド(swsrpsetvol)
複製情報表示コマンド(swsrpvolinfo)
複製ボリューム情報削除コマンド(swsrpdelvol)
複製開始コマンド(swsrpstartsync)
複製作成コマンド(swsrpmake)
複製状況表示コマンド(swsrpstat)
複製解除コマンド(swsrpcancel)
同期処理モード変更コマンド(swsrpchsync)
同期処理反転コマンド(swsrprevsync)
資源整合コマンド(swsrprecoverres)
AdvancedCopy Managerのデーモンの起動方法は以下のとおりです。
本コマンドの注意事項は以下の通りです。
環境変数SWSTGNODEが設定されていないことを確認してください。
本コマンドを実行する時のLANG環境変数はシステムで使用しているコード系と同一の環境で実行してください。
本コマンドはrootユーザーのみ実行可能です。
クラスタ運用の場合、『デーモンの起動と停止』を参照してください。
通信デーモンの起動方法
以下のコマンドを入力し、通信デーモンを起動させます。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgfwcom start |
通信デーモンの停止方法
以下のコマンドを入力し、通信デーモンを停止させます。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgfwcom stop |
通信デーモンが処理中に通信デーモンの停止を実施した場合、コマンドが終了するまで最大10秒かかることがあります。
RMIデーモンの起動方法
以下のコマンドを入力し、RMIデーモンを起動させます。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgrmicom start |
RMIデーモンの停止方法
以下のコマンドを入力し、RMIデーモンを停止させます。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgrmicom stop |
RMIデーモンは、Storage管理サーバのみに存在します。
RDBデーモンの起動方法
以下のコマンドを入力し、RDBデーモンを起動させます。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgdbcom start |
RDBデーモンの停止方法
以下のコマンドを入力し、RDBデーモンを停止させます。
# /opt/FJSVswstf/bin/stgdbcom stop |
RDBデーモンは、Storage管理サーバのみに存在します。
認証デーモンの起動方法
以下のコマンドを入力し、認証デーモンを起動させます。
# /opt/FJSVswssc/bin/rc.smfwsec start |
認証デーモンの停止方法
以下のコマンドを入力し、認証デーモンを停止させます。
# /opt/FJSVswssc/bin/rc.smfwsec stop |
認証デーモンは、Storage管理サーバのみに存在します。
以下に示すデーモンを一括して起動または停止します。
サーバ種別 |
Storageサーバ |
Storage管理サーバ |
---|---|---|
デーモン名 |
通信デーモン |
通信デーモン |
AdvancedCopy Managerデーモンの起動方法
以下のコマンドを入力し、AdvancedCopy Managerを起動させます。
# /opt/swstorage/bin/startacm |
AdvancedCopy Managerデーモンの停止方法
以下のコマンドを入力し、AdvancedCopy Managerを停止させます。
# /opt/swstorage/bin/stopacm |
SnapOPCを実施するコマンドについて説明します。
コマンド実行時の動作環境
コマンドを実行する際に必要となる動作環境は下表の通りです。
コマンド名
AdvancedCopy Managerの動作環境
swstbackstat
−
クラスタ運用の場合
クラスタ運用におけるコマンドは、次の手順で実行します。
必要に応じて、環境変数SWSTGNODEに該当業務の論理ノード名を設定します。bshの場合、環境変数の設定方法は以下の通りです。
# SWSTGNODE=論理ノード名<Enter> # export SWSTGNODEコマンドを実行します。
クラスタ運用におけるコマンドと、環境変数設定の要否およびコマンドを実行するノードは下表のとおりです。コマンドを実行する際の注意事項等は備考欄に記述しています。
コマンド
環境変数の要否
コマンド実行ノード
備考
swstsvrset
不要
業務稼動ノード
−
擬似SnapOPCセッション設定機能を使って、Snap Data Diskの物理容量を測定します。
指定方法
[更新量の測定を開始する場合(擬似SnapOPCセッションを設定)] /opt/FJSVswsrp/bin/swstestupdate start Volume-Name [更新量を参照する場合(擬似SnapOPCセッションの状態を表示)] /opt/FJSVswsrp/bin/swstestupdate status Volume-Name [更新量の測定を終了する場合(擬似SnapOPCセッションを解除)] /opt/FJSVswsrp/bin/swstestupdate stop Volume-Name |
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
Volume-Name |
ボリューム名を指定します。 SnapOPC運用で使用する複製元ボリュームを指定します。 GDS論理ボリュームを指定することはできません。 |
終了ステータス
= 0 : 正常終了
> 0 : 異常終了
実行例
/dev/dsk/c1t0d0s1の更新量を測定する。
(擬似SnapOPCを開始して測定を開始する) #/opt/FJSVswsts/bin/swstestupdate start /dev/dsk/c1t0d0s1 /dev/dsk/c1t0d0s1 swstestupdate completed (測定1回目) #/opt/FJSVswsts/bin/swstestupdate status /dev/dsk/c1t0d0s1 Volume-Name Update /dev/dsk/c1t0d0s1 644333 (測定2回目) #/opt/FJSVswsts/bin/swstestupdate status /dev/dsk/c1t0d0s1 Volume-Name Update /dev/dsk/c1t0d0s1 1045000 (擬似SnapOPCを解除して測定を終了する) # /opt/FJSVswsts/bin/swstestupdate stop /dev/dsk/c1t0d0s1 /dev/dsk/c1t0d0s1 swstestupdate completed # |
表示する内容は、次に示す通りです。
タイトル |
説明 |
---|---|
Volume-Name |
ボリューム名を表示します。 |
Update |
測定開始後の更新済みデータ量をブロック数で表します(1ブロック=512バイト)。 擬似SnapOPCセッションが存在しない場合は“----"を表示します。 擬似SnapOPCセッションがエラーサスペンド状態になった場合は“failed"を表示します。 |
次のような場合は更新量の測定ができません。
指定したボリュームが存在しないとき。
ディスクアレイ装置がSnapOPC機能をサポートしていないとき。
擬似セッションが既に設定されているとき(start時)。
擬似セッションが存在しないとき(stop時)。
目次
索引
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