ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.0 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Sever(TM) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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目次
索引
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第9章 運用保守
本章では、データベースの保守方法やトラブルが発生した場合の対処方法を記述しています。
AdvancedCopy Managerテープバックアップは、運用情報として各種リポジトリや管理情報を保持しています。それらを総称しこの章ではデータベースと呼びます。データベースは大切な情報であり、長期運用によるリポジトリの容量が不足した場合、運用状況が導入当初と大幅に異なってきた際にリポジトリの容量が不足した場合、および不慮の事故に備え定期的なデータベースのバックアップの実施をお勧めします。(Oracleのデータベースなどの業務に利用されるデータベースとは異なります。)
以下に種別と取得タイミングについて記述します。
データベースをバックアップする場合、それぞれ個別にバックアップする方法と、すべてのデータベースを一括してバックアップする方法があります。
StorageサーバがStorage管理サーバを兼ねている場合は、Storage管理サーバのデータベースとStorageサーバのデータベースの両方が存在しています。
バックアップ管理簿の保守方法について説明します。バックアップ運用を実施しているサーバで実行します。
バックアップ管理簿とSymfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるリカバリ制御ファイルをバックアップします。
詳細は、バックアップ対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「資源バックアップコマンド(swstresback)」を参照してください。
■バックアップ管理簿のバックアップデータの容量
バックアップ対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベースの保守」を参照してください。
バックアップ管理簿とSymfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるリカバリ制御ファイルをリストアします。
詳細は、バックアップ対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「資源リストアコマンド(swstresrest)」を参照してください。
Storage管理サーバで使用しているデータベースの保守方法について説明します。
データベース領域の退避を行うには、データベース退避コマンド(stgdbdmp)を使用します。本コマンドは、Storage管理サーバ上で実行します。
詳細は、バックアップ対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベース退避コマンド(stgdbdmp)」を参照してください。
- 主にStorageサーバの追加やデバイス情報の取り込みなど構成情報に変化が生じた際に使用しますが、それ以外に一日一回など定期的に実行することをお勧めします。
- 退避データ取得中の外部ファイルの入出力障害に備えるために、退避データは最低でも2世代管理しておくことをお勧めします。
■データベースのバックアップデータの容量
以下の計算式で算出します。
RDBSWSTF.logファイルを最終行から順に参照し、「rdb:ERROR:qdgXXXXX〜」と記述されたメッセージ(同時刻に出力されているメッセージも確認してください)を検索して「qdgXXXXX」を取得し、復旧モードを決定します。
RDBSWSTF.logファイルのパスおよび、qdgメッセージの説明は、対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベースの障害箇所の把握」を参照してください。
データベース領域に入出力障害等の障害が発生した場合、復旧を行う為には、データベース復旧コマンド(stgdbrcv)を使用します。本コマンドは、Storage管理サーバ上で実行します。
詳細は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベース退避コマンド(stgdbrcv)」を参照してください。
データベース復旧コマンドを実行する際は、rootユーザでログインしてください。
- データベース復旧コマンドが正常終了した後、「データベース退避方法」に従って、最新の退避データを取得してください。なお、その際の退避データ格納ディレクトリは、復旧コマンドで使用した退避データ格納ディレクトリとは異なるディレクトリを指定することをお勧めします。
- データベース復旧コマンドが正常終了した後、本マニュアルの「デーモンの起動と停止」を参照し、AdvancedCopy Managerのデーモンを再起動(停止後、起動)してください。
認証機構の保守方法について説明します。認証機構を実施しているサーバ(Storage管理サーバ)で実行します。
Storage管理サーバにおいて、smmkbatコマンドを実行して認証管理情報を抽出します。
詳細は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「認証管理簿のバックアップ」を参照してください。
■認証管理簿のバックアップデータの容量
以下の計算式で算出します。
400+(アクセス権設定したアカウント名の長さ+29(*1)・・・) バイト
*1: アクセス権を設定したアカウントの数分だけ加算します。
認証管理簿のリストア方法は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「認証管理簿のリストア」を参照してください。
9.1.1.4 レジストリの保守方法
レジストリの保守方法について説明します。Storage管理サーバおよびStorageサーバで実施します。
レジストリファイルを、cpコマンド等を使用してバックアップします。
詳細は、バックアップ対象のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「レジストリのバックアップ」を参照してください。
■レジストリのバックアップデータの容量
バックアップするファイルのサイズを確認してください。
バックアップするファイルは、バックアップ対象のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「レジストリのバックアップ」を参照してください。
レジストリファイルを、cpコマンド等を使用して復元します。
詳細は、バックアップ対象のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「レジストリのバックアップ」を参照してください。
9.1.1.5 テープ管理情報の保守方法
テープ管理情報の保守方法について説明します。テープサーバで実行します。
テープ管理情報をバックアップします。テープ管理情報にはTSMのデータベースも含まれます。以下に示す手順の後、テープ管理情報バックアップコマンドを実行します。
コマンドの詳細は、本マニュアルの「テープ管理情報バックアップコマンド(tboresback)」を参照してください。
TSMのデータベースのうち環境ファイルは、バックアップ対象TSM環境ファイル(/opt/FJSVswstm/etc/tsmbkfile)に記述されているファイルをバックアップします。
データベースの配置場所をデフォルトから変更している場合は、このファイルを編集する必要があります。
以下に編集方法を示します。/opt/FJSVswstm/etc/tsmbkfile は、デフォルトで以下が記述されています。
/opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv.opt
/opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv.dsk
/opt/tivoli/tsm/server/bin/nodelock
/opt/tivoli/tsm/server/bin/volhist.out
/opt/tivoli/tsm/server/bin/devconfig.out
/opt/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.sys
/opt/tivoli/tsm/client/ba/bin/dsm.opt
- データベースの配置場所を変更している場合は、"dsmserv.opt"、"dsmserv.dsk"、および"nodelock"ファイルのパスを変更します。
- 「dsmserv.opt」ファイル内の以下に示すキーの内容を変更している場合は、" volhist.out"、" devconfig.out"のパスを変更します。キーの内容がtsmbkfileに記述するパスとなります。
キー名 |
対応するファイル |
VOLUMEHistory |
volhist.out |
DEVCONFig |
Devconfig.out |
■テープ管理情報のバックアップデータの容量
以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
/etc/opt/FJSVswstm/data/ctrl
クラスタ運用している場合は、以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
/etc/opt/FJSVswstm/<論理ノード名>/data/ctrl
また、TSMデータベースの容量として以下のサイズを確認してください。
/opt/FJSVswstm/etc/tsmbkfile内に記述されているファイルのサイズ
/opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv.dskに記載されているDB名のサイズの30%
テープ管理情報をリストアします。
詳細は、本マニュアルの「テープ管理情報リストアコマンド(tboresrst)」を参照してください。
tboresrst コマンドは既存のTSMのデータベース、ログファイルを上書きしますので、実行前にこれらのファイルを退避することをお勧めします。
ファイルの退避は以下の手順で行います。
- ファイル名の確認をします。
# cat /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv.dsk
/opt/tivoli/tsm/server/bin/log.dsm ← ログファイル
/opt/tivoli/tsm/server/bin/db.dsm ← データベース
# |
- ファイルを任意のディレクトにのコピーをします。
# cp -p /opt/tivoli/tsm/server/bin/log.dsm /work/tsm_bkup
# cp -p /opt/tivoli/tsm/server/bin/db.dsm /work/tsm_bkup
# |
AdvancedCopy Managerの管理情報(データベース等)を1つのStorageサーバまたはStorage管理サーバまたはテープサーバにてバックアップすることが可能です。これを管理情報一括バックアップといいます。
管理情報一括バックアップについては、一括バックアップを行うサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベースを一括してバックアップする場合」を参照してください。
Storage管理サーバで使用しているリポジトリの容量が不足した場合の対処方法については、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「リポジトリの容量不足時の対処方法」を参照してください。
9.2.2.1 Web画面を使用した場合の資料採取方法
以下の手順で資料の採取を行います。
- JavaPlug-inコントロールパネルを起動します。
以下の方法でJavaPlug-inコントロールパネルを起動します。
[設定]−[コントロールパネル]−[JavaPlug-in]を選択します。
- Javaコンソールの起動設定を行います。
Javaコントロールパネルにて、[基本]ダグの[Javaコンソールの表示]のチェックボックスをチェックし,[適用]ボタンを押してからJavaPlug-inコントロールパネルを終了してください。
- AdvancedCopy ManagerのWeb画面を起動します。
- Javaコンソールが起動され、メッセージが出力されますので、その内容をメモ帳などに貼り付け、そのファイルを添付してください。
9.2.2.2 障害調査資料の採取方法
Storage管理サーバ、テープサーバおよびStorageサーバにログインし、以下の資料を採取してください。(各サーバが別のサーバ種別を兼ねている場合は、それらの全サーバ種別の資料を採取してください。)
種別 |
Storage管理サーバ |
Storageサーバ |
テープサーバ |
システムログ |
取得してください |
取得してください |
取得してください |
トレースログ |
対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「障害調査資料の採取方法」を参照してください。 |
対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「障害調査資料の採取方法」を参照してください。 |
以下のディレクトリ配下のファイルを取得してください。
/var/opt/FJSVswtrc/trc
以下のファイルが存在する場合は、取得してください。
/tmp/f3cvtrc.log |
バックアップ管理簿 |
採取不要。 |
対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「障害調査資料の採取方法」を参照してください。 |
以下のディレクトリ配下のファイルを取得してください。
/etc/opt/FJSVswstm
/etc/opt/FJSVswstu/log(注1)
/var/opt/FJSVswstm/adm
また、TSMのコマンドの実行結果を採取してください。実行するコマンドは、表外の「TSM調査資料採取方法」を参照してください。 |
共通情報 |
対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「障害調査資料の採取方法」を参照してください。 |
対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「障害調査資料の採取方法」を参照してください。 |
以下のディレクトリ配下のファイルを取得してください。
/var/opt/FJSVswstf (注2)
/etc/opt/swstorage (注2) |
注1:現象の再現性がある場合は、以下の手順を行った後、/etc/opt/FJSVswstu/log配下のファイルを採取してください。
- トレースログ出力レベルを2に変更します。
# /opt/FJSVswstm/bin/tbomodlog 2
# |
- 現象を再現させます。
- トレースログ出力レベルを1にも戻します。
# /opt/FJSVswstm/bin/tbomodlog 1
# |
注2:クラスタ運用している場合、バックアップ管理簿および共通情報は、共有ディスク上に配置されており、シンボリックリンクが設定されています。そのため、資料採取の際は、以下のように共有ディスク上の情報も採取してください。
例
# cd /etc/opt
# tar -cvfh /tmp/FJSVswsts_node1.tar FJSVswsts swstorage |
- dsmadmcコマンドの出力結果を取得します。引数を変更して何度も実行するため、以下のようにコマンド名を環境変数として設定してください。
[cshの場合]
# set DSMCOM="dsmadmc -id=<TSMユーザID> -password=<TSMユーザパスワード> -outfile=<資料出力先ディレクトリ>"
[sh,kshの場合]
# DSMCOM="dsmadmc -id=<TSMユーザID> -password=<TSMユーザパスワード> -outfile=<資料出力先ディレクトリ>" |
- dsmadmcコマンドを実行します。1で設定したシェル変数を使用します。
# $DSMCOM/query_status.txt query status
# $DSMCOM/query_library.txt query library F=D
# $DSMCOM/query_drive.txt query drive F=D
# $DSMCOM/query_path.txt query path F=D
# $DSMCOM/query_devclass.txt query devclass F=D
# $DSMCOM/query_stgpool.txt query stgpool F=D
# $DSMCOM/query_domain.txt query stgpool F=D
# $DSMCOM/query_policyset.txt query policyset F=D
# $DSMCOM/query_mgmtclass.txt query mgmtclass F=D
# $DSMCOM/query_copygroup.txt query copygroup F=D
# $DSMCOM/query_copygroup_archive.txt query copygroup type=archive F=D
# $DSMCOM/query_node.txt query_node F=D
# $DSMCOM/query_libvol.txt query libvol F=D
# $DSMCOM/query_db.txt query libvol F=D
# $DSMCOM/query_log.txt query log F=D
# $DSMCOM/query_admin.txt query admin F=D
# $DSMCOM/query_dbvol.txt query dbvol F=D
# $DSMCOM/query_vol.txt query vol F=D
# $DSMCOM/query_license.txt query license
# $DSMCOM/query_system.txt query system F=D
# $DSMCOM/query_process.txt query process
# $DSMCOM/query_session.txt query session
# $DSMCOM/query_request.txt query request
# $DSMCOM/query_mount.txt query mount
# $DSMCOM/query_filespace.txt query filespace F=D
# $DSMCOM/query_actlog2.txt query actlog BEGINDate=today-30
# $DSMCOM/query_session.txt query session
# $DSMCOM/query_process.txt query process
# $DSMCOM/show_txnt.txt show txnt
# $DSMCOM/show_dbtxnt.tx show dbtxnt
# $DSMCOM/show_locks.tx show locks
# $DSMCOM/show_dbv.txt show dbv
# $DSMCOM/show_csv.txt show csv
# $DSMCOM/show_deadlock.txt show deadlock
# $DSMCOM/show_sss.txt show sss |
- コマンドラインの“資料出力先ディレクトリ”配下のファイルを調査資料として採取してください。
9.2.3 リポジトリへのアクセス失敗時の対処方法
リポジトリへのアクセスに失敗した場合の原因の調査方法とその対処方法については、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「リポジトリへのアクセス失敗時の対処方法」を参照してください。
本章では、AdvancedCopy Managerのバックアップ中にハードウェア障害等が発生した場合の対処方法について説明します。
9.3.1 概要
バックアップ運用中にハードウェア障害が発生すると、以下のような現象になります。
実行状況表示コマンドおよび履歴情報表示コマンドでStatus欄に"failed"と表示される場合は、物理コピー中にハードウェア障害が発生し、コピー処理がエラーとなっています。
コマンド実行時にswst0634、swst0719またはswst0902が出力され、再実行しても同じエラーとなる場合は、ハードウェア障害が発生しているためにアドバンスト・コピーを実行することができなくなっています。
また、リモートコピーを行っている場合、ハードウェア障害が発生すると以下のような現象になる場合があります。
実行状況表示コマンドおよび履歴情報表示コマンドでStatus欄に"halt"と表示される場合は、物理コピー中にハードウェア障害が発生し、リモートコピー処理がエラーとなっています。
このような現象が発生した場合、業務ボリュームまたはバックアップボリュームにハードウェア障害が発生している可能性があります。ハードウェアの状態を確認し、ハードウェア障害が発生している場合は、エラーの原因を取り除いてから再実行する必要があります。
9.3.2 対処方法
業務ボリュームにハードウェア障害が発生した場合、以下の手順に従って障害の復旧作業を行ってください。
- 物理コピー中に障害が発生した場合は、異常の発生した処理をキャンセルします。
- 実行状況表示コマンド(swstbackstat、acmsyncstat、swstreststat、およびacmtrkstat)、「履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)」を実行して、他に異常が発生していないことを確認します。
- 業務ボリュームのハードウェア障害を取り除きます。
- 「リストア実行コマンド(acmrestore)」を使用してリストアし、業務ボリュームを復旧します。
バックアップボリュームにハードウェア障害が発生した場合、以下の手順に従って障害等の復旧作業を行ってください。
- 異常の発生していた処理をキャンセルします。
- コマンドによるキャンセルができない場合は、GRmgrを使用してキャンセルします。
- 「資源整合コマンド(swstsrsemtch)」を実行します。
- 異常の発生していた処理をキャンセルします。この時、実行状況表示コマンド(swstbackstat, swstreststat)および「履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)」では、Status欄が"succeeded"と表示されていますが、コピー処理は中断していますので、必ずキャンセルしてください。なお、同期処理(EC)に異常が発生していた場合は、既にキャンセル状態になっていますので対処の必要はありません。
- 実行状況表示コマンド(acmbackstat、acmsyncstat、swstreststat、およびacmtrkstat)、「履歴情報表示コマンド(acmhistdisp)」を実行して、他に異常が発生していないことを確認します。
- 「デバイス情報設定コマンド(acmdevinfoset)」を使用して、異常の発生しているバックアップボリュームを削除します。
- 「デバイス情報設定コマンド(acmdevinfoset)」を使用して、新しいバックアップボリュームを登録します。異常の発生していたバックアップボリュームを修復して再度使用する場合は、初期画面から[特定デバイスの情報取得/反映]を実施してから、バックアップボリュームに登録しなおしてください。
- エラーとなった処理を再実行します。
9.3.2.3 リモートコピー処理で異常(halt)が発生した場合の対処方法
- ハードウェア障害を取り除きます。
- 中断していたコピー処理が再開されます。
テープにハードウェア障害が発生した場合、以下の手順に従って障害の復旧作業を行ってください。
- 異常の発生したテープを、以降のバックアップで使用されないようにします。TSMの『update volume』コマンドを使用します。
tsm> update volume <ボリューム名> access=readonly |
- 代わりのテープをチェックインします。本マニュアルの「テープの投入」の項を参照してください。
- 期限切れの設定がされていると、1のテープに格納されたデータのバックアップ履歴が順次削除されていき、最終的にすべて削除されます。すべて削除されたら、そのテープをチェックアウトします。本マニュアルの「ストレージ・プールからのテープの削除」の項を参照してください。
以下の手順にて、Storage管理サーバのIPアドレスを変更します。
Storage管理サーバを論理IPアドレスで運用しており、物理IPアドレスのみが変更になる場合は、手順2と7のみを行ってください。それ以外の場合はすべての手順を行ってください。
- 変更対象のStorage管理サーバがStorageサーバを兼ねているか確認します。兼ねている際に、変更対象となるStorage管理サーバにて、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。
- Storage管理サーバにて、システムのIPアドレスの変更を行います。
- Storage管理サーバにて、管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバが管理している全Storageサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバが管理している全テープサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、テープサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- Storage管理サーバでAdvancedCopy Managerの各種デーモンを再起動します。再起動の方法については、本マニュアルの「デーモンの起動と停止」を参照してください。
- Web画面を使用していて、Storage管理サーバを論理IPアドレスで運用している場合には、認証関連ファイルの設定を変更します。
『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 使用手引書』の「認証関連ファイルの設定」を参照し、論理IPアドレス変更時には論理IPアドレス定義部を新しい論理IPアドレスに、物理IPアドレスの変更時には物理IPアドレス定義部を新しい物理IPアドレスに変更してください。
クラスタ運用での変更については、本マニュアルの「Storage管理サーバ業務のIPアドレスの変更」を参照してください。
以下の手順にて、StorageサーバのIPアドレスを変更します。
Storageサーバを論理IPアドレスで運用しており、物理IPアドレスのみが変更になる場合は、作業は不要となります。
- 変更対象となるStorageサーバにて、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。
- 変更対象となるStorageサーバにて、AdvancedCopy Managerのデーモンを停止させます。停止方法の詳細については、本マニュアルの「デーモンの起動と停止」を参照してください。
- Storageサーバにて、システムのIPアドレスの変更を行います。
- Storageサーバにて、AdvancedCopy Managerのデーモンを起動させます。起動方法の詳細については、本マニュアルの「デーモンの起動と停止」を参照してください。
- Storage管理サーバにて、サーバ情報変更コマンドを使用してIPアドレスの変更を行います。サーバ情報変更コマンドの詳細は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)」を参照してください。
- 当該Storageサーバに対応付けがされているテープサーバにて、サーバ情報変更通知コマンドを使用してテープサーバ管理情報へIPアドレスの変更を反映させます。サーバ情報変更通知コマンドの詳細は、本マニュアルの「サーバ情報変更通知コマンド(tbomodsrv)」を参照してください。また、どのテープサーバに対応付けがされているかは、「Storageサーバ構成情報表示コマンド(acmsvrdisp)」で確認できます。
クラスタ運用での変更については、本マニュアルの「Storageサーバ業務のIPアドレスの変更」を参照してください。
以下の手順にて、テープサーバのIPアドレスを変更します。
- テープサーバの運用形態に合わせて以下の手順を行います。
テープサーバが、Storage管理サーバと兼用の場合は、「Storage管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。テープサーバがStorageサーバと兼用の場合は、「StorageサーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
テープサーバとしてのみ運用している場合は、Storageサーバの場合と手順は同じです。「StorageサーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
- 当該テープサーバに対応付けがされている全Storageサーバにて、Storageサーバ構成情報設定コマンドを実行して、テープサーバの対応付け情報を更新します。Storageサーバ構成情報設定コマンドの詳細は、本マニュアルの「Storageサーバ構成情報設定コマンド(acmsvrset)」を参照してください。
以下の手順にて、Storage管理サーバのポート番号を変更します。
- 変更対象のStorage管理サーバがStorageサーバを兼ねているか確認します。兼ねている際に、変更対象となるStorage管理サーバにて、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。
- Storage管理サーバにて、/etc/services に記載されている、AdvancedCopy Managerの通信デーモン(stgxfws)のポート番号を変更します。なお、Storage管理サーバ業務としてクラスタ運用している場合には、Storage管理サーバ業務用の通信デーモン(stgxfws_論理ノード名)のポート番号を変更してください。
- Storage管理サーバにて、管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバが管理している全Storageサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバが管理している全テープサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、テープサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- Storage管理サーバでAdvancedCopy Managerの各種デーモンを再起動します。再起動の方法については、本マニュアルの「デーモンの起動と停止」を参照してください。
クラスタ運用での変更については、本マニュアルの「Storage管理サーバ業務のポート番号の変更」を参照してください。
以下の手順にて、Storageサーバのポート番号を変更します。
- 変更対象となるStorageサーバにて、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。
- 変更対象となるStorageサーバにて、AdvancedCopy Managerのデーモンを停止させます。停止方法の詳細については本マニュアルの「デーモンの起動と停止」を参照してください。
- Storageサーバにて、AdvancedCopy Managerの通信デーモン(stgxfws)のポート番号を変更します。
なお、Storageサーバ業務としてクラスタ運用している場合には、Storageサーバ業務用の通信デーモン(stgxfws_論理ノード名)のポート番号を変更してください。
- Storageサーバにて、AdvancedCopy Managerのデーモンを起動させます。起動方法の詳細については、本マニュアルの「デーモンの起動と停止」を参照してください。
- Storage管理サーバにて、サーバ情報変更コマンドを使用してポート番号の変更を行います。サーバ情報変更コマンドの詳細は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)」を参照してください。
- 当該Storageサーバに対応付けがされているテープサーバにて、サーバ情報変更通知コマンドを使用してテープサーバ管理情報へポート番号の変更を反映させます。サーバ情報変更通知コマンドの詳細は、本マニュアルの「サーバ情報変更通知コマンド(tbomodsrv)」を参照してください。また、どのテープサーバに対応付けがされているかは、「Storageサーバ構成情報表示コマンド(acmsvrdisp)」で確認できます。
クラスタ運用での変更については、本マニュアルの「Storageサーバ業務のポート番号の変更」を参照してください。
以下の手順にて、テープサーバのポート番号を変更します。
- テープサーバの運用形態に合わせて以下の手順を行います。
テープサーバが、Storage管理サーバと兼用の場合は、「Storage管理サーバのポート番号の変更」を参照してください。テープサーバがStorageサーバと兼用の場合は、「Storageサーバのポート番号の変更」を参照してください。
テープサーバとしてのみ運用している場合は、Storageサーバの場合と手順は同じです。「Storageサーバのポート番号の変更」を参照してください。
- 当該テープサーバに対応付けがされている全Storageサーバにて、Storageサーバ構成情報設定コマンドを実行して、テープサーバの対応付け情報を更新します。Storageサーバ構成情報設定コマンドの詳細は、本マニュアルの「Storageサーバ構成情報設定コマンド(acmsvrset)」を参照してください。
以下の手順にて、Storage管理サーバのサーバ名を変更します。
- 変更対象のStorage管理サーバがStorageサーバを兼ねているか確認します。Storageサーバを兼ねている場合は、本マニュアルの「Storageサーバのサーバ名の変更」の手順に従ってください。その後、手順3,4を行って下さい。
- Storage管理サーバにて、サーバ情報変更コマンドを使用してサーバ名の変更を行います。サーバ情報変更コマンドの詳細は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバが管理している全Storageサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバが管理している全テープサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、テープサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
クラスタ運用での変更については、本マニュアルの「Storage管理サーバ業務のサーバ名の変更」を参照してください。
以下の手順にて、Storageサーバのサーバ名を変更します。
- 変更対象となるStorageサーバにて、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。
- Storage管理サーバにて、サーバ情報変更コマンドを使用してサーバ名の変更を行います。サーバ情報変更コマンドの詳細は、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「サーバ情報変更コマンド」を参照してください。
- 当該Storageサーバに対応付けがされているテープサーバにて、サーバ情報変更通知コマンドを使用してテープサーバ管理情報へサーバ名の変更を反映させます。サーバ情報変更通知コマンドの詳細は、本マニュアルの「サーバ情報変更通知コマンド(tbomodsrv)」を参照してください。また、どのテープサーバに対応付けがされているかは、「Storageサーバ構成情報表示コマンド(acmsvrdisp)」で確認できます。
クラスタ運用での変更については、本マニュアルの「Storageサーバ業務のサーバ名の変更」を参照してください。
以下の手順にて、テープサーバのサーバ名を変更します。
- テープサーバの運用形態に合わせて以下の手順を行います。
テープサーバが、Storage管理サーバと兼用の場合は、「Storage管理サーバのサーバ名の変更」を参照してください。
テープサーバがStorageサーバと兼用の場合は、「Storageサーバのサーバ名の変更」を参照してください。
テープサーバとしてのみ運用している場合は、Storageサーバの場合と手順は同じです。「Storageサーバのサーバ名の変更」を参照してください。
- 当該テープサーバに対応付けがされている全Storageサーバにて、Storageサーバ構成情報設定コマンドを実行して、テープサーバの対応付け情報を更新します。Storageサーバ構成情報設定コマンドの詳細は、本マニュアルの「Storageサーバ構成情報設定コマンド(acmsvrset)」を参照してください。
デバイス構成の変更とは、以下の事を指します。
- マウント名の変更
- FileSystem運用からRawDevice運用の変更
- パーティションの容量変更(主にLUNの再作成)
- パーティションの開始位置変更(主にLUNの再作成)
デバイス構成の変更は、以下の手順にて行います。なお、本処理は、デバイス構成を変更するボリュームが格納されているディスク内の全ボリュームが対象となります。
- 対象となるディスク内にバックアップ対象の業務ボリュームが存在しているか確認します。存在している場合は、業務ボリュームの削除を行います。業務ボリュームの削除方法については、本マニュアルの「業務ボリュームの削除」を参照してください。
- 対象となるディスク内にバックアップボリュームが存在しているか確認します。存在している場合は、バックアップボリュームの削除を行います。バックアップボリュームの削除方法については、本マニュアルの「バックアップボリュームの削除」を参照してください。
- デバイス構成の変更を行います。
- 変更後のデバイス構成をAdvancedCopy Managerの管理簿に反映させる必要がありますので、AdvancedCopy Managerに対して、デバイス情報の変更処理を行います。デバイス情報の変更方法については、本マニュアルの「Storageサーバ配下のデバイス情報の取り込み」を参照してください。
- 削除した業務ボリュームまたはバックアップボリュームを再度バックアップ運用に組み込みます。業務ボリュームまたはバックアップボリュームの追加方法については、本マニュアルの「デバイスの運用種別設定」を参照してください。
業務ボリューム/バックアップボリュームを削除する(手順1、2)前にデバイス構成の変更(手順3)を行った場合、履歴情報の削除やバックアップ同期処理のキャンセルができないために、業務ボリューム/バックアップボリュームの削除が行えない場合があります。この場合は、緊急操作モードを利用して履歴情報の削除やバックアップ同期処理のキャンセルを行ってください。
緊急操作モードについては、「履歴情報削除コマンド(acmhistdel)」および「バックアップ同期処理キャンセルコマンド(acmcancelsync)」の説明を参照してください。
9.4.11 Storage管理サーバのGUI接続用IPアドレスの変更
Storage管理サーバに複数のネットワークカードが装着されており、Storageサーバとの通信するIPアドレス(Storage管理サーバ導入時のデータベース作成の際に指定したIPアドレス)とWeb画面を使用する際に指定するIPアドレスを分けて運用するには、GUI接続情報設定コマンドを使用してGUI接続用IPアドレスを変更します。
GUI接続情報設定コマンドについては、本マニュアルの「GUI接続情報設定コマンド(stgguiipset)」を参照してください。
Storage管理サーバに複数のネットワークカードが装着されている場合には、クライアント側での設定が必要となります。
設定方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 使用手引書』の「認証関連ファイルの設定」を参照してください。
AdvancedCopy Managerのマネージャ導入時のリポジトリのセットアップで指定した"リポジトリアクセスユーザ"に関し、ユーザをOS上で削除した場合や、指定したユーザ名に対するパスワードをOS上で変更した場合は、リポジトリアクセスユーザ変更コマンドを使用して"リポジトリアクセスユーザ"の情報を再設定します。
リポジトリアクセスユーザ変更コマンドについては、本マニュアルの「リポジトリアクセスユーザ変更コマンド(stguserset)」を参照してください。
クラスタ運用での変更については、本マニュアルの「リポジトリアクセスユーザに指定したユーザの削除/パスワードの変更」を参照してください。
9.4.13 クラスタ運用での運用環境の変更について
クラスタ運用を行っている場合の運用環境の変更について説明します。
以下の手順にて、Storage管理サーバ業務のIPアドレスを変更します。
- 対象となるStorage管理サーバ業務の稼動状況を確認します。
業務が停止している場合は、Storage管理サーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- 変更対象のStorage管理サーバ業務がStorageサーバ業務を兼ねているか確認します。Storageサーバ業務を兼ねている場合、かつレプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームとして定義している場合は、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。複製元/複製先ボリュームの設定を削除する方法については、Storage管理サーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照してください。
- Storage管理サーバ業務を停止します。
停止方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- IPアドレスリソースを変更します。
IPアドレスリソースの変更方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- Storage管理サーバ業務の稼動状況を確認します。
業務が停止している場合は、Storage管理サーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- Storage管理サーバ業務の稼動ノードにて管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)を実行します。
管理サーバ情報変更コマンドについてはStorage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバ業務が管理している全Storageサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。
管理サーバ情報変更コマンドについては、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバ業務が管理している全テープサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、テープサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- Storage管理サーバ業務を再起動します。
停止/起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- 認証関連ファイル(swstorage.policy)を編集します。
Web画面を使用している場合、認証関連ファイルの設定を変更します。『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 使用手引書』の「認証関連ファイルの設定」を参照し、Web画面を使用する全端末の認証関連ファイルの論理IPアドレスを新しい論理IPアドレスに変更してください。
物理IPアドレスが同時に変更になる場合には、同じファイル中の物理IPアドレスも新しい物理IPアドレスに変更してください。
- レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します。
Storage管理サーバ業務のクラスタ環境削除時に実行するクラスタアンセットアップコマンドで表示されるIPアドレス情報は、クラスタセットアップコマンドにて指定したアドレスです。IPアドレス変更後の値ではありません。
以下の手順にて、Storageサーバ業務のIPアドレスを変更します。
- 対象となるStorageサーバ業務の稼動状況を確認します。
業務が停止している場合は、Storageサーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームとして定義している場合は、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。複製元/複製先ボリュームの設定を削除する方法については、Storageサーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照してください。
- Storageサーバ業務を停止します。
停止方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- IPアドレスリソースを変更します。
IPアドレスリソースの変更方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- Storageサーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- AdvancedCopy Managerの初期画面におけるサーバ一覧画面上で情報を変更するStorageサーバ業務を選択し、[操作]メニューから[サーバの変更]を選択し、[サーバの変更]画面を表示させます。[サーバの変更]画面にて、IPアドレスを変更し、[OK]ボタンを選択します。
または、Storage管理サーバにて、サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)を使用してIPアドレスの変更を行います。サーバ情報変更コマンドについては、Storage管理サーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)」を参照してください。
- 当該Storageサーバ業務に対応付けがされているテープサーバにて、サーバ情報変更通知コマンドを使用してテープサーバ管理情報へIPアドレスの変更を反映させます。サーバ情報変更通知コマンドの詳細は、本マニュアルの「サーバ情報変更通知コマンド(tbomodsrv)」を参照してください。また、どのテープサーバに対応付けがされているかは、「Storageサーバ構成情報表示コマンド(acmsvrdisp)」で確認できます。
- レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します。
以下の手順にて、Storage管理サーバ業務のポート番号を変更します。
- 対象となるStorage管理サーバ業務の稼動状況を確認します。
業務が停止している場合は、Storage管理サーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- 変更対象のStorage管理サーバ業務がStorageサーバ業務を兼ねているか確認します。Storageサーバ業務を兼ねている場合、かつレプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームとして定義している場合は、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。複製元/複製先ボリュームの設定を削除する方法については、Storage管理サーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照してください。
- Storage管理サーバ業務を停止します。
停止方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- プライマリノードとセカンダリノードにて、/etc/servicesに設定されている、AdvancedCopy Managerの業務用通信デーモン(stgxfws_論理ノード名)のポート番号を変更します。
- Storage管理サーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- プライマリノードにて、管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)を実行します。
管理サーバ情報変更コマンドについてはStorage管理サーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバ業務が管理している全Storageサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドについては、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」 を参照してください。
- 当該Storage管理サーバ業務が管理している全テープサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、テープサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- Storage管理サーバ業務を再起動します。
停止/起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します。
以下の手順にて、Storageサーバ業務のポート番号を変更します。
- 対象となるStorageサーバ業務の稼動状況を確認します。
業務が停止している場合は、Storageサーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームとして定義している場合は、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。複製元/複製先ボリュームの設定を削除する方法については、Storageサーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照してください。
- Storageサーバ業務を停止します。
停止方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- プライマリノードとセカンダリノードにて、/etc/servicesに設定されている、AdvancedCopy Managerの業務用通信デーモン(stgxfws_論理ノード名)のポート番号を変更します。
- Storageサーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- AdvancedCopy Managerの初期画面におけるサーバ一覧画面上で情報を変更するStorageサーバ業務を選択し、[操作]メニューから[サーバの変更]を選択し、[サーバの変更]画面を表示させます。[サーバの変更]画面にて、ポート番号を変更し、[OK]ボタンを選択します。
または、Storage管理サーバにて、サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)を使用してポート番号の変更を行います。サーバ情報変更コマンドについては、Storage管理サーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)」を参照してください。
- 当該Storageサーバ業務に対応付けがされているテープサーバにて、サーバ情報変更通知コマンドを使用してテープサーバ管理情報へポート番号の変更を反映させます。サーバ情報変更通知コマンドの詳細は、本マニュアルの「サーバ情報変更通知コマンド(tbomodsrv)」を参照してください。また、どのテープサーバに対応付けがされているかは、「Storageサーバ構成情報表示コマンド(acmsvrdisp)」で確認できます。
- レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します。
以下の手順にて、Storage管理サーバ業務のサーバ名を変更します。サーバ名と論理ノード名を同じ名前にて運用を継続する場合(論理ノード名も変更する場合)、本マニュアルの「論理ノード名の変更」を実施してください。
- 対象となるStorage管理サーバ業務の稼動状況を確認します。
業務が停止している場合は、Storage管理サーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- 変更対象のStorage管理サーバ業務がStorageサーバ業務を兼ねているか確認します。Storageサーバ業務を兼ねている場合は以下の操作を実施します。
レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームとして定義している場合は、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。複製元/複製先ボリュームの設定を削除する方法については、Storage管理サーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照してください。
- AdvancedCopy Managerの初期画面におけるサーバ一覧画面上で情報を変更するStorage管理サーバ業務を選択し、[操作]メニューから[サーバの変更]を選択し、[サーバの変更]画面を表示させます。[サーバの変更]画面にて、サーバ名を変更し、[OK]ボタンを選択します。
または、Storage管理サーバ業務にて、サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)を使用してサーバ名の変更を行います。サーバ情報変更コマンドについてはStorage管理サーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバ業務が管理している全Storageサーバ上で管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)を実行します。管理サーバ情報変更コマンドについては、StorageサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- 当該Storage管理サーバ業務が管理している全テープサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、テープサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「管理サーバ情報変更コマンド(stgcmmodnode)」を参照してください。
- バックアップ管理やレプリケーション管理機能を使用する場合は、バックアップ管理やレプリケーション管理の環境を再構築します。
以下の手順にて、Storageサーバ業務のサーバ名を変更します。サーバ名と論理ノード名を同じ名前にて運用を継続する場合(論理ノード名も変更する場合)、本マニュアルの「論理ノード名の変更」を実施してください。
- 対象となるStorageサーバ業務の稼動状況を確認します。
業務が停止している場合は、Storageサーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- Storageサーバ業務の環境を削除します。
レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームとして定義している場合は、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。複製元/複製先ボリュームの設定を削除する方法については、Storageサーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照してください。
- AdvancedCopy Managerの初期画面におけるサーバ一覧画面上で情報を変更するStorageサーバ業務を選択し、[操作]メニューから[サーバの変更]を選択し、[サーバの変更]画面を表示させます。[サーバの変更]画面にて、サーバ名を変更し、[OK]ボタンを選択します。
または、Storage管理サーバにて、サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)を使用してサーバ名の変更を行います。サーバ情報変更コマンドについては、Storage管理サーバ業務のOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「サーバ情報変更コマンド(stgxfwcmmodsrv)」を参照してください。
- 当該Storageサーバ業務に対応付けがされているテープサーバにて、サーバ情報変更通知コマンドを使用してテープサーバ管理情報へサーバ名の変更を反映させます。サーバ情報変更通知コマンドの詳細は、本マニュアルの「サーバ情報変更通知コマンド(tbomodsrv)」を参照してください。また、どのテープサーバに対応付けがされているかは、「Storageサーバ構成情報表示コマンド(acmsvrdisp)」で確認できます。
- バックアップ管理やレプリケーション管理機能を使用する場合は、バックアップ管理やレプリケーション管理の環境を再構築します。
以下の手順にて、リポジトリアクセスユーザを変更します。
- 対象となるStorage管理サーバ業務の稼動状況を確認します。
業務が停止している場合は、Storage管理サーバ業務を起動します。
起動方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
- リポジトリアクセスユーザを変更します。
リポジトリアクセスユーザを変更する方法については、本マニュアルの「リポジトリアクセスユーザに指定したユーザの削除/パスワードの変更」を参照してください。
9.4.13.8 論理ノード名の変更
Storage管理サーバ業務またはStorageサーバ業務の論理ノード名の変更手順は、サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「論理ノード名の変更」を参照してください。
ただし、その手順の“サーバ名の変更をします。”で説明している内容は、以下の内容に置き換えてください。
Storage管理サーバ業務の場合、本マニュアルの「Storage管理サーバ業務のサーバ名の変更」の手順3と手順4と手順5を実施します。
Storageサーバ業務の場合、本マニュアルの「Storageサーバ業務のサーバ名の変更」の手順3と手順4を実施します。
9.4.13.9 業務名の変更
AdvancedCopy Manager業務名の変更手順は、サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「業務名の変更」を参照してください。
ただし、データの退避・復元対象に以下を加えてください。
- 前後処理スクリプト
テープコピーの前後処理スクリプト
9.4.13.10 共有データ用共有ディスクの変更
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク(物理ディスクまたは共有データ用共有ディスクのマウントポイント名)の変更手順は、サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「共有データ用共有ディスクの変更」を参照してください。
ただし、データの退避・復元対象に以下を加えてください。
- 前後処理スクリプト
テープコピーの前後処理スクリプト
9.4.13.11 リポジトリ用共有ディスクの変更
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクの変更手順は、サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「リポジトリ用共有ディスクの変更」を参照してください。
ただし、データの退避・復元対象に以下を加えてください。
- 前後処理スクリプト
テープコピーの前後処理スクリプト
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