ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド 13.0 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Sever(TM) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務のカスタマイズ

本章では、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務のカスタマイズ方法について説明します。

Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTERの場合、本マニュアルの『Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTERでのカスタマイズ』を参照してください。

Solaris版VERITAS Cluster Serverの場合、本マニュアルの『Solaris版VERITAS Cluster Serverでのカスタマイズ』を参照してください。

Linux版PRIMECLUSTERの場合、本マニュアルの『Linux版PRIMECLUSTERでのカスタマイズ』を参照してください。

Windows版SafeCLUSTERの場合、本マニュアルの『Windows版SafeCLUSTERでのカスタマイズ』を参照してください。

Windows版MSCSの場合、本マニュアルの『Windows版MSCSでのカスタマイズ』を参照してください。

HP版MC/ServiceGuardの場合、本マニュアルの『HP版MC/ServiceGuardでのカスタマイズ』を参照してください。

HP版VERITAS Cluster Serverの場合、本マニュアルの『HP版VERITAS Cluster Serverでのカスタマイズ』を参照してください。

AIX版VERITAS Cluster Serverの場合、本マニュアルの『AIX版VERITAS Cluster Serverでのカスタマイズ』を参照してください。

AIX版High Availability Cluster Multi-Processingの場合、本マニュアルの『AIX版High Availability Cluster Multi-Processingでのカスタマイズ』を参照してください。

4.1 Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTERでのカスタマイ

Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTERでのカスタマイズ方法について説明します。

プライマリノードとは、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を行うクラスタサービス(userApplication)の運用系ノードです。セカンダリノードとは、同クラスタサービス(userApplication)における待機系ノードを指します。

セカンダリノードAとは、同クラスタサービス(userApplication)における待機ノードの中でStorage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を最初に作成するノードを示します。セカンダリノードBとは、同クラスタサービス(userApplication)における残りの待機ノードを示します。

1対1運用待機、相互待機、N対1運用待機の場合、プライマリノードとセカンダリノードAの作業を実施します。

カスケード運用、移動待機運用の場合、プライマリノードとセカンダリノードAとセカンダリノードBの作業を実施します。

例:3台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが1台となります。4台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが2台となります。

4.1.1 カスタマイズの流 

以下にセットアップの流れを記述します。

4.1.2 カスタマイズ作業詳

以下の手順にて、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務をセットアップします。

  1. システムを再起動します。

    プライマリノード、セカンダリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、2に進みます。

  2. 事前準備の確認をします。

    設定するクラスタサービス(userApplication)について、本マニュアルの『項目の確認』の各項目を確認します。

  3. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク(1パーティション)とAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク(リポジトリ用のディレクトリを作成する全共有ディスク)を、プライマリノードでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

  4. 業務を停止します。

    Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を既存のクラスタサービス(userApplication)に追加する場合、SafeCLUSTERの運用管理ビューまたはPRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、該当クラスタサービス(userApplication)を停止します。

  5. ポート番号を登録します。

    事前準備した業務用通信デーモンのポート番号を/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。

  6. プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント -n 論理ノード名 -s 業務名 -i IPアドレス -f mgr

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Pri -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント -n 論理ノード名 -s 業務名

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /CTTEST3 -n nodeAGT -s agent_service

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Pri -m /CTTEST3 -n nodeAGT -s agent_service


  7. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manag
    er_service -i 10.10.10.10 -f mgr
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER
            Node type      : Primary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Primary -m /CTTEST3 -n nodeAGT -s agent_se
    rvice
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER
            Node type      : Primary
            Mount point    : /CTTEST3
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  8. Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。

    共通環境を設定する初期画面が表示されます。表示された内容を確認の上、"y"を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ共通環境を作成します。   |
      |                                                                |
      | [注意]                                                         |
      |    処理を開始する前に以下のディレクトリを用意して下さい。      |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |    1) DBファイル用ディレクトリ                                 |
      |    2) RDBディクショナリ用ディレクトリ                          |
      |    3) RDBログファイル用ディレクトリ                            |
      |    4) リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ             |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  9. Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリを設定します。

    以下の画面が表示されます。[注意]にしたがってDBファイル用ディレクトリ名を入力後、Enterキーを押します。

      -----------------------< DB用デバイス設定 >-----------------------
    
                DBファイル用ディレクトリ名を入力してください。
    
                [注意]
                   ディレクトリ名は絶対パスで入力してください。
    
                       Enter ==> /ACMMnt/Vol202/DBFile

    RDBディクショナリ用ディレクトリ名、RDBログファイル用ディレクトリ名、リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名についても同様の設定画面が表示されます。順次、ディレクトリ名を入力し、Enterキーを押します。

    リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名設定後にリポジトリデータのサイズの設定画面が表示されます。リポジトリデータのサイズを入力し、Enterキーを押します。

  10. Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリの設定を確認します。

    手順9で設定した4つのディレクトリ名とリポジトリデータ容量が表示されます。表示された内容を確認の上、"y" を入力してEnterキーを押します。

    ====================================================================
    
     DBファイル用ディレクトリ名 ...................../ACMMnt/Vol202/DBFile
     RDBディクショナリ用ディレクトリ名 ............../ACMMnt/Vol203/DBDic
     RDBログファイル用ディレクトリ名 ................/ACMMnt/Vol204/DBLog
     リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名 ./ACMMnt/Vol205/DBSpa
     リポジトリデータ容量 ...........................65MB
    
     ====================================================================
    
              これでよろしいですか? [y/n] ==> y


  11. Storage管理サーバ業務の場合、処理の継続確認をします。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。   |
      |                                                                |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。          |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。        |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y


  12. Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリアクセスの設定を行います。

    AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の設定画面が表示されます。ユーザー名とパスワードを順次入力して、Enterキーを押します。

    セキュリティの観点によりパスワード変更の頻度の高いrootユーザーではなく、一般ユーザーを使用することをおすすめします。

                AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の
                ユーザ名とパスワードを入力して下さい。
    
             [注意]
                root以外の一般ユーザの入力を推奨します。
    
                    ユーザ名           : acmuser
                    パスワード         :
                    パスワード(再入力) :

  13. プライマリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリ
    ノードのクラスタ環境を作成してください。
    #

  14. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでアンマウントします。

  15. セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。

  16. セカンダリノードAでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /STGMGRDISK

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Sec -m /STGMGRDISK

  17. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /STGMGRDISK
    
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /CTTEST3 
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /CTTEST3
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  18. Storage管理サーバ業務の場合、処理の継続確認をします。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。   |
      |                                                                |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。          |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。        |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  19. セカンダリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  20. セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードAでアンマウントします。

  21. クラスタセットアップコマンドを実行するセカンダリノードBで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。

  22. セカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    手順21でAdvancedCopy Managerの共有ディスクをマウントしたセカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /STGMGRDISK

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Sec -m /STGMGRDISK

  23. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /STGMGRDISK
    
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_safe -k Secondary -m /CTTEST3 
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : SafeCLUSTER or PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /CTTEST3
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  24. セカンダリノードの追加を確認します。

    カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認の上、"y"を入力しEnterキーを押します。

    Secondary node is already setup in another node.
       The number of secondary nodes : 1
    Do you want to setup new secondary node? [default:n] y

    "The number of secondary nodes"には、既にセットアップ済みのセカンダリノード数が出力されます。

  25. Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。   |
      |                                                                |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。          |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。        |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  26. セカンダリノードBのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  27. セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードBでアンマウントします。

  28. リソースを作成します。

    SafeCLUSTERの場合、SafeCLUSTERの運用管理ビューを使用して、AdvancedCopy Manager用引き継ぎIPアドレスリソースを作成します。当該クラスタサービスで既に作成されている場合は不要です。

    PRIMECLUSTERの場合、PRIMECLUSTERの"userApplication Configuration Wizard"を使用して、以下のリソースを作成します。

  29. 業務の作成/登録

    SafeCLUSTERの場合、SafeCLUSTERの運用管理ビューを使用して、AdvancedCopy Managerのサービスを作成/登録します。

    クラスタサービスを構成する、以下のリソースを登録します。

    PRIMECLUSTERの場合、PRIMECLUSTERの"userApplication Configuration Wizard"を使用して、AdvancedCopy ManagerのuserApplicationを作成/登録します。

    userApplicationを構成する、以下のリソースを登録します。

  30. Storage管理サーバ業務の場合、WebServerの設定をします。

    『Solaris OS版 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 Webサーバの設定』を参照し、全てのノードでWebServerの設定を行います。WebServerへ物理IPアドレスを使って運用する必要がある場合、WebServerへ物理IPアドレスと論理IPアドレスと複数のIPアドレスからアクセスできるように設定します。クラスタ運用しているAdvancedCopy Managerは、WebServerへ論理IPを通してアクセスを行うためです。この設定に関しては、各WebServerの説明書を参照してください。

  31. 業務とAdvancedCopy Managerを起動します。

    SafeCLUSTERの運用管理ビューまたはPRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、新規に作成したクラスタサービス(userApplication)または4で停止したクラスタサービス(userApplication)を起動します。

  32. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  33. Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy ManagerのGUI等を利用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務の場合、Storageサーバ業務の環境も作成します。

4.2 Solaris版VERITAS Cluster Serverでのカスタマイ

Solaris版VERITAS Cluster Serverでのカスタマイズ方法について説明します。

プライマリノードとは、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を行うサービスグループの運用系ノードです。セカンダリノードとは、サービスグループにおける待機系ノードを指します。

セカンダリノードAとは、サービスグループにおける待機ノードの中でStorage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を最初に作成するノードを示します。セカンダリノードBとは、サービスグループにおける残りの待機ノードを示します。

1対1運用待機、相互待機、N対1運用待機の場合、プライマリノードとセカンダリノードAの作業を実施します。

カスケード運用の場合、プライマリノードとセカンダリノードAとセカンダリノードBの作業を実施します。

例:3台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが1台となります。4台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが2台となります。

4.2.1 カスタマイズの流 

以下にセットアップの流れを記述します。

4.2.2 カスタマイズ作業詳 

以下の手順にて、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務をセットアップします。

  1. システムを再起動します。

    プライマリノード、セカンダリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、2 に進みます。

  2. 事前準備の確認をします。

    設定するサービスグループについて、本マニュアルの『項目の確認』の各項目を確認します。

  3. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク(1パーティション)とAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク(リポジトリ用のディレクトリを作成する全共有ディスク)を、プライマリノードでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

  4. 業務を停止します。

    VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を既存のサービスグループに追加する場合、該当サービスグループを停止します。

    ユーザーサービスグループの停止方法については、『VERITAS Cluster Server User's Guide』を参照してください。

    # hagrp -offline ユーザーサービスグループ  -sys  システム名

    システム名はユーザーサービスグループが起動されているノード名

  5. ポート番号を登録します。

    事前準備した業務用通信デーモンのポート番号を/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。

  6. プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Manager リポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy_Manager共有データ用のマウントポイント -i IPアドレス -n 論理ノード名 -s 業務名 -f mgr

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Primary -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Pri -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy_Manager共有データ用のマウントポイント -n 論理ノード名 -s 業務名

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Primary -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_service

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Pri -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_service


  7. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Primary -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : VERITAS Cluster Server
            Node type      : Primary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodemgr
            Service        : STGMGRSRV
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバ業務の場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Primary -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_se
    rvice
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : VERITAS Cluster Server
            Node type      : Primary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  8. Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。

    共通環境を設定する初期画面が表示されます。表示された内容を確認の上、"y"を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ共通環境を作成します。   |
      |                                                                |
      | [注意]                                                         |
      |    処理を開始する前に以下のディレクトリを用意して下さい。      |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |    1) DBファイル用ディレクトリ                                 |
      |    2) RDBディクショナリ用ディレクトリ                          |
      |    3) RDBログファイル用ディレクトリ                            |
      |    4) リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ             |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  9. Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリを設定します。

    以下の画面が表示されます。[注意]にしたがってDBファイル用ディレクトリ名を入力後、Enterキーを押します。

      -----------------------< DB用デバイス設定 >-----------------------
    
                DBファイル用ディレクトリ名を入力してください。
    
                [注意]
                   ディレクトリ名は絶対パスで入力してください。
    
                       Enter ==> /ACMMnt/Vol202/DBFile

    RDBディクショナリ用ディレクトリ名、RDBログファイル用ディレクトリ名、リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名についても同様の設定画面が表示されます。順次、ディレクトリ名を入力し、Enterキーを押します。

    リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名設定後にリポジトリデータのサイズの設定画面が表示されます。リポジトリデータのサイズを入力し、Enterキーを押します。

  10. Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリの設定を確認します。

    手順9で設定した4つのディレクトリ名とリポジトリデータ容量が表示されます。表示された内容を確認の上、"y" を入力してEnterキーを押します。

    ====================================================================
    
     DBファイル用ディレクトリ名 ...................../ACMMnt/Vol202/DBFile
     RDBディクショナリ用ディレクトリ名 ............../ACMMnt/Vol203/DBDic
     RDBログファイル用ディレクトリ名 ................/ACMMnt/Vol204/DBLog
     リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名 ./ACMMnt/Vol205/DBSpa
     リポジトリデータ容量 ...........................65MB
    
     ====================================================================
    
              これでよろしいですか? [y/n] ==> y


  11. Storage管理サーバ業務の場合、処理の継続確認をします。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、"y"を入力してEnterキーを押します。

      +--------------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。       |
      |                                                                    |
      | ================================================================== |
      |                                                                    |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。              |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。            |
      |                                                                    |
      +--------------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y


  12. Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリアクセスの設定を行います。

    AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の設定画面が表示されます。ユーザー名とパスワードを順次入力して、Enterキーを押します。

    セキュリティの観点によりパスワード変更の頻度の高いrootユーザーではなく、一般ユーザーを使用することをおすすめします。

                AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の
                ユーザ名とパスワードを入力して下さい。
    
              [注意]
                root以外の一般ユーザの入力を推奨します。
    
                    ユーザ名           : acmuser
                    パスワード         :
                    パスワード(再入力) :

  13. プライマリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリ
    ノードのクラスタ環境を作成してください。
    #

  14. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでアンマウントします。

  15. セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。

  16. セカンダリノードAでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy_Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGMGRDISK

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Sec -m /STGMGRDISK

  17. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGMGRDISK 
    
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : VERITAS Cluster Server
            Node type      : Secondary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodemgr
            Service        : STGMGRSRV
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGAGTMNT
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : VERITAS Cluster Server
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  18. Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力してEnterキーを押します。

      +--------------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。       |
      |                                                                    |
      | ================================================================== |
      |                                                                    |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。              |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。            |
      |                                                                    |
      +--------------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  19. セカンダリノードAのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  20. セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードAでアンマウントします。

  21. クラスタセットアップコマンドを実行するセカンダリノードBで共有ディスクをマウントします

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。

  22. セカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    手順21でAdvancedCopy Managerの共有ディスクをマウントしたセカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy_Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGMGRDISK

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Sec -m /STGMGRDISK

  23. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGMGRDISK 
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : VERITAS Cluster Server
            Node type      : Secondary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodemgr
            Service        : STGMGRSRV
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_vcs -k Secondary -m /STGAGTMNT
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : VERITAS Cluster Server
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  24. セカンダリノードの追加を確認します。

    カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認の上、"y"を入力しEnterキーを押します。

    Secondary node is already setup in another node.
       The number of secondary nodes : 1
    Do you want to setup new secondary node? [default:n] y

    "The number of secondary nodes"には、既にセットアップ済みのセカンダリノード数が出力されます。

  25. Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力してEnterキーを押します。

      +--------------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。       |
      |                                                                    |
      | ================================================================== |
      |                                                                    |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。              |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。            |
      |                                                                    |
      +--------------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  26. セカンダリノードBのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  27. セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードBでアンマウントします。

  28. サービスグループの作成/登録

    VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、ユーザーサービスグループを作成し、登録します。

    AdvancedCopy Managerのリソースとして以下のタイプを追加してください。

    Applicationは、MountPointとIPの後にオンラインになるよう、依存関係を設定してください。

    ユーザーサービスグループ及びリソースの作成/登録方法については、『VERITAS Cluster Server User's Guide』を参照してください。

    VERITAS Cluster Serverのコマンドによるユーザーサービスグループ及びリソースの作成/登録例は以下の通りです。

    本例では、ユーザーサービスグループ名を"STGMGRSRV"、運用系ノード名を"node1"、待機系ノード名を"node2"、リソース(アプリケーション)名を" AdvancedCopy_Manager_appl"とします。

    VCS定義ファイルを別名で保存します。(すべてのノードで実行してください)

    # mv  /etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf /etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf.bk

    VCSの設定を読み込み/書き込み可能な状態にします。

    # haconf -makerw

    フェイルオーバー時に使われるシステムのリストを設定します。

    既に、ユーザーサービスグループで設定されている場合は、設定する必要はありません。

    以下のコマンドで確認します。

    # hagrp -display STGMGRSRV -attribute SystemList
    # hagrp -display STGMGRSRV -attribute AutoStartList

    ユーザーサービスグループを新規作成します(既に、ユーザーサービスグループで設定されている場合は、不要です)。システム優先度は運用系, 待機系の順番になります。

    # hagrp -add STGMGRSRV 
    # hagrp -modify STGMGRSRV SystemList node1 0 node2 1
    # hagrp -modify STGMGRSRV AutoStartList node1 node2

    アプリケーションを登録します。

    リソース(アプリケーション)をユーザーサービスグループに登録します。

    # hares -add AdvancedCopy_Manager_appl Application STGMGRSRV

    リソースをEnableにします。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl Enabled 1

    StartProgram, StopProgram, MonitorProgramを起動させるスーパーユーザー(root)を設定します。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl User root

    起動用アプリケーションを設定します。

    論理ノード名がnodemgrの場合、起動用アプリケーションのパスは" /opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStart_nodemgr"になります。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl StartProgram /opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStart_nodemgr

    停止用アプリケーションを設定します。

    論理ノード名がnodemgrの場合、停止用アプリケーションのパスは" /opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStop_nodemgr"になります。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl StopProgram /opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsStop_nodemgr

    監視用アプリケーションを設定します。

    論理ノード名がnodemgrである場合、監視用アプリケーションのパスは" /opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsMoni_nodemgr"になります。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_appl MonitorProgram /opt/FJSVswstf/cluster/clproc/vcsMoni_nodemgr

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウント情報を登録します。

    本例では、リソース(マウント)名を"AdvancedCopy_Manager_mount"、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイントを"/STGMGRDISK"とします。

    リソースをユーザーサービスグループに登録します。

    # hares -add AdvancedCopy_Manager_mount Mount STGMGRSRV

    リソースをEnableにします。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_mount Enabled 1

    リソースにマウントポインタを設定します。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_mount MountPoint /STGMGRDISK

    マウントするブロックデバイスを設定します。

    本例では、共有ディスクのブロックデバイスを"/dev/dsk/c2t0d0s4"とします。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_mount BlockDevice /dev/dsk/c2t0d0s4

    共有ディスクのファイルシステムタイプを設定します。

    本例では、ファイルシステムタイプをvxfsとします。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_mount FSType vxfs

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Managerリポジトリのマウント情報を登録します。AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクをAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクで代替した場合、本操作は必要ありません。

    本例では、リポジトリ用の全ディレクトリを1つの共有ディスクに作成することとし、その共有ディスクのリソース(マウント)名を“AdvancedCopy_Manager_DB"とします。なお、リポジトリ用ディレクトリとして複数用意した場合は、すべての共有ディスクについて同様の作業を行ってください。

    リソースをユーザーサービスグループに登録します。

    # hares -add AdvancedCopy_Manager_DB Mount STGMGRSRV

    リソースをEnableにします。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_DB Enabled 1

    リソースのマウントポインタを設定します。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_DB MountPoint /ACMDB

    マウントするブロックデバイスを設定します。

    本例では、共有ディスクのブロックデバイスを"/dev/dsk/c2t0d1s4"とします。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_DB BlockDevice /dev/dsk/c2t0d1s4

    共有ディスクのファイルシステムタイプを設定します。

    本例では、ファイルシステムタイプを"vxfs"とします。

    # hares -modify AdvancedCopy_Manager_DB FSType vxfs

    論理アドレスを登録します。

    既に、ユーザーサービスグループで設定されている場合は、設定する必要はありません。

    本例では、リソース(IPアドレス)名を"sybase_ip"とします。

    リソースをユーザーサービスグループに登録します。

    # hares -add sybase_ip IP STGMGRSRV

    リソースをEnableにします。

    # hares -modify Sybase_ip Enabled 1

    デバイスを設定します。

    本例では、デバイスをhme0とします。

    # hares -modify Sybase_ip  Device  hme0

    アドレスを設定します。

    本例では、IPアドレスを"10.10.10.10"とします。

    # hares -modify sybase_ip  Address  "10.10.10.10"

    リソースの依存関係を指定します。

    # hares -link AdvancedCopy_Manager_appl AdvancedCopy_Manager_DB
    # hares -link AdvancedCopy_Manager_appl AdvancedCopy_Manager_mount
    # hares -link AdvancedCopy_Manager_appl sybase_ip

    VCSの設定設定を反映し、読み取り専用に設定します。

    # haconf -dump -makero


  29. Storage管理サーバ業務の場合、WebServerの設定をします。

    『Solaris OS版 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 Webサーバの設定』を参照し、全てのノードでWebServerの設定を行います。WebServerへ物理IPアドレスを使って運用する必要がある場合、WebServerへ物理IPアドレスと論理IPアドレスと複数のIPアドレスからアクセスできるように設定します。クラスタ運用しているAdvancedCopy Managerは、WebServerへ論理IPを通してアクセスを行うためです。この設定に関しては、各WebServerの説明書を参照してください。

  30. 業務とAdvancedCopy Managerを起動します。

    VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、新規に作成したユーザーサービスクループまたは4で停止したユーザーサービスグループを起動します。

    ユーザーサービスグループの起動方法については、『VERITAS Cluster Server User's Guide』を参照してください。

    VERITAS Cluster Serverのコマンドによるユーザーサービスグループの起動例は以下の通りです。

    本例では、ユーザーサービスグループ名を"STGMGRSRV"、運用系ノード名を"node1"とします。

    # hagrp -online STGMGRSRV -sys node1
  31. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  32. Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy ManagerのGUI等を利用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務の場合、Storageサーバ業務の環境も作成します。

4.3 Linux版PRIMECLUSTERでのカスタマイ

Linux版PRIMECLUSTERでのカスタマイズ方法について説明します。

プライマリノードとは、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を行うuserApplicationの運用系ノードです。セカンダリノードとは、同userApplicationにおける待機系ノードを指します。

セカンダリノードAとは、同userApplicationにおける待機ノードの中でStorage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を最初に作成するノードを示します。セカンダリノードBとは、同userApplicationにおける残りの待機ノードを示します。

1対1運用待機、相互待機、N対1運用待機の場合、プライマリノードとセカンダリノードAの作業を実施します。

カスケード運用、移動待機運用の場合、プライマリノードとセカンダリノードAとセカンダリノードBの作業を実施します。

例:3台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが1台となります。4台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが2台となります。

4.3.1 カスタマイズの流 

以下にセットアップの流れを記述します。

4.3.2 カスタマイズ作業詳

以下の手順にて、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務をセットアップします。

  1. システムを再起動します。

    プライマリノード、全てのセカンダリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、2に進みます。

  2. 事前準備の確認をします。

    設定するuserApplicationについて、本マニュアルの『項目の確認』の各項目を確認します。

  3. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク(1パーティション)とAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク(リポジトリ用のディレクトリを作成する全共有ディスク)を、プライマリノードでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

  4. 業務を停止します。

    Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を既存のuserApplicationに追加する場合、PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、該当userApplicationを停止します。

  5. ポート番号を登録します。

    事前準備した業務用通信デーモンのポート番号を/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。

  6. プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント -n 論理ノード名 -s 業務名 -i IPアドレス -f mgr

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Primary -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Pri -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manager_service -i 10.10.10.10 -f mgr

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント -n 論理ノード名 -s 業務名

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Primary -m /CTTEST3 -n nodeAGT -s agent_service

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Pri -m /CTTEST3 -n nodeAGT -s agent_service


  7. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Primary -m /STGMGRDISK -n nodeMGR -s manag
    er_service -i 10.10.10.10 -f mgr
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Primary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Primary -m /CTTEST3 -n nodeAGT -s agent_se
    rvice
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Primary
            Mount point    : /CTTEST3
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  8. Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。

    共通環境を設定する初期画面が表示されます。表示された内容を確認の上、"y"を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ共通環境を作成します。   |
      |                                                                |
      | [注意]                                                         |
      |    処理を開始する前に以下のディレクトリを用意して下さい。      |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |    1) DBファイル用ディレクトリ                                 |
      |    2) RDBディクショナリ用ディレクトリ                          |
      |    3) RDBログファイル用ディレクトリ                            |
      |    4) リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ             |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  9. Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリを設定します。

    以下の画面が表示されます。[注意]にしたがってDBファイル用ディレクトリ名を入力後、Enterキーを押します。

      -----------------------< DB用デバイス設定 >-----------------------
    
                DBファイル用ディレクトリ名を入力してください。
    
                [注意]
                   ディレクトリ名は絶対パスで入力してください。
    
                       Enter ==> /ACMMnt/Vol202/DBFile

    RDBディクショナリ用ディレクトリ名、RDBログファイル用ディレクトリ名、リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名についても同様の設定画面が表示されます。順次、ディレクトリ名を入力し、Enterキーを押します。

    リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名設定後にリポジトリデータのサイズの設定画面が表示されます。リポジトリデータのサイズを入力し、Enterキーを押します。

  10. Storage管理サーバ業務の場合、DB用ディレクトリの設定を確認します。

    手順9で設定した4つのディレクトリ名とリポジトリデータ容量が表示されます。表示された内容を確認の上、"y" を入力してEnterキーを押します。

    ====================================================================
    
     DBファイル用ディレクトリ名 ...................../ACMMnt/Vol202/DBFile
     RDBディクショナリ用ディレクトリ名 ............../ACMMnt/Vol203/DBDic
     RDBログファイル用ディレクトリ名 ................/ACMMnt/Vol204/DBLog
     リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ名 ./ACMMnt/Vol205/DBSpa
     リポジトリデータ容量 ...........................65MB
    
     ====================================================================
    
              これでよろしいですか? [y/n] ==> y


  11. Storage管理サーバ業務の場合、処理の継続確認をします。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。   |
      |                                                                |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。          |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。        |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y


  12. Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリアクセスの設定を行います。

    AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の設定画面が表示されます。ユーザー名とパスワードを順次入力して、Enterキーを押します。

    セキュリティの観点によりパスワード変更の頻度の高いrootユーザーではなく、一般ユーザーを使用することをおすすめします。

                AdvancedCopy Managerのリポジトリアクセス用の
                ユーザ名とパスワードを入力して下さい。
    
             [注意]
                root以外の一般ユーザの入力を推奨します。
    
                    ユーザ名           : acmuser
                    パスワード         :
                    パスワード(再入力) :

  13. プライマリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    パスワードの登録およびクラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリ
    ノードのクラスタ環境を作成してください。
    #

  14. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでアンマウントします。

  15. セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。

  16. セカンダリノードAでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Secondary -m /STGMGRDISK

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Sec -m /STGMGRDISK

  17. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Secondary -m /STGMGRDISK
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Secondary -m /CTTEST3 
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /CTTEST3
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  18. Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。   |
      |                                                                |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。          |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。        |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  19. セカンダリノードAのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  20. セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードAでアンマウントします。

  21. セカンダリノードBで共有ディスクをマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。

  22. セカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク、およびAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。本コマンドを実行すると、クラスタ用セットアップに加え、リポジトリの作成も実施します。詳細は、データベース作成を参照してください。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Secondary -m /STGMGRDISK

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Sec -m /STGMGRDISK

  23. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    Storage管理サーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Secondary -m /STGMGRDISK
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            IP Address     : 10.10.10.10
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Management Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    Storageサーバの場合

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_lxprm -k Secondary -m /CTTEST3 
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /CTTEST3
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  24. セカンダリノードの追加を確認します。

    カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認の上、"y"を入力しEnterキーを押します。

    Secondary node is already setup in another node.
       The number of secondary nodes : 1
    Do you want to setup new secondary node? [default:n] y

    "The number of secondary nodes"には、既にセットアップ済みのセカンダリノード数が出力されます。

  25. Storage管理サーバ業務の場合、共通環境の構築を開始します。

    処理の継続確認の画面が表示されますので、"y" を入力してEnterキーを押します。

      +----------------------------------------------------------------+
      | AdvancedCopy Manager Storage管理サーバ環境作成を開始します。   |
      |                                                                |
      | ============================================================== |
      |                                                                |
      |  処理を開始すると、システム情報の書き換えも行います。          |
      |  実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。        |
      |                                                                |
      +----------------------------------------------------------------+
    
              処理を続けますか? [y/n] ==> y

  26. セカンダリノードBのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  27. セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでアンマウントします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでアンマウントします。

  28. 業務とリソースを作成します。

    プライマリノードとセカンダリノードにて、GLSの「NIC切替方式の論理IPアドレス引継ぎ機能」を設定します。既存のGLSを使用する場合は、本GLSの設定は不要です。

    プライマリノードまたはセカンダリノードのいずれかのノードにてPRIMECLUSTERのRMS Wizardを使用して、userApplicationと以下のリソースを作成します。

  29. Storage管理サーバ業務の場合、WebServerの設定をします。

    『Linux版 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 Webサーバの設定』を参照し、全てのノードでWebServerの設定を行います。

  30. 業務とAdvancedCopy Managerを起動します。

    PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、新規に作成したuserApplicationまたは4で停止したuserApplicationを起動します。

  31. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  32. Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy ManagerのGUI等を利用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務の場合、Storageサーバ業務の環境も作成します。

4.4 Windows版SafeCLUSTERでのカスタマイ

Windows版SafeCLUSTERでのカスタマイズ方法について説明します。

プライマリノードとは、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を行うクラスタサービスの運用系ノードです。セカンダリノードとは、同クラスタサービスにおける待機系ノードを指します。

Windows Server 2003 Service Pack 1またはWindows Server 2003 R2が適用されている場合、Windows版導入手引書の『インストールにおける注意事項』を参照し、ファイアーウォール機能を設定してください。

4.4.1 カスタマイズの流 

以下にセットアップの流れを記述します。

4.4.2 カスタマイズ作業詳 

以下の手順にて、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務をセットアップします。

本処理を以下のサービスを利用して実行した場合、不具合が発生しますので、利用しないでください。

なお、Storage管理サーバがWindows Server 2003であれば、ターミナルサービスへのコンソールセッション接続を行うことで、利用可能です。コンソールセッション接続の方法については、以下を参照してください。

http://support.microsoft.com/kb/278845/ja

  1. プライマリノードを再起動します。

    プライマリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、手順2に進みます。

  2. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報の設定処理をキャンセルします。

    以下の画面が表示されますので、[キャンセル]ボタンをクリックします。

    「swstf8002 DB環境の設定に失敗しました。」が表示されますが、無視してください。

  3. 業務を停止します。

    Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を既存のクラスタサービスに追加する場合、SafeCLUSTERの運用管理ビューを利用して該当するクラスタサービスを停止します。

  4. 共有ディスクの状態を確認します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクが、プライマリノードとセカンダリノードでオフラインであることを確認します。セカンダリノードでオンラインの場合、オフラインにします。
    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクをプライマリノードにてオンラインにします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクが、プライマリノードとセカンダリノードでオフラインであることを確認します。セカンダリノードでオンラインの場合、オフラインにします。
    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードにてオンラインにします。

  5. クラスタセットアップ開始指示を行います。

    プライマリノードで以下のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    プログラムディレクトリ\bin\stgclset_winsafe


  6. ノード種別と共有ディスクを選択します。

    クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  7. プライマリノードのクラスタ情報を設定します。

    クラスタセットアップコマンドの設定画面が表示されます。

    Storage管理サーバ業務の場合

    Storageサーバ業務の場合

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  8. ポート番号・サービスを設定します。

    [ポート番号設定画面]が表示されます。ただし、すでに設定済みの場合は表示されません。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  9. ポート番号・サービス設定が完了します。

    [OK]ボタンをクリックします。

  10. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報を設定します。

    [データベース作成場所とデータベースサイズの設定]画面が表示されますので、必要に応じて表示されている内容を変更し、[継続]ボタンをクリックしてください。AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクとAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを同じにする場合は、データベース作成フォルダとして手順6で選択したドライブを指定します。なお、データベースは、必ず、共用ディスク上に作成してください。

  11. Storage管理サーバ業務の場合、データベースアクセスユーザーを設定します。

    データベースをアクセスするユーザー名/パスワードを入力します。入力が完了した後、[設定]ボタンをクリックしてください。なお、Storage管理サーバのIPアドレス欄には、クラスタセットアップコマンド画面で設定済のIPアドレスが表示されますが、変更はできません。

    ユーザー名とパスワードには、以下の条件があります。

  12. Storage管理サーバ業務の場合、設定情報を確認します。

    データベースに関する設定情報が表示されますので、表示された内容を確認の上、[開始]ボタンをクリックしてください。

  13. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が開始されます。

  14. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が完了します。

    DBセットアップの完了画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。

  15. Storage管理サーバ業務の場合、Webサーバの設定

    以下の確認ダイアログが表示されます。Web画面を使用する場合には、[はい]ボタンをクリックし、Webサーバ(Microsoft Internet Information Server/Microsoft Internet Information Services)の設定を行ってください。

    Web画面を使用せずにコマンドのみを使用して運用する場合は、[いいえ]ボタンをクリックしてください。

    Webサーバに、以下の仮想ディレクトリを設定します。

    仮想ディレクトリ

    ディレクトリ名

    仮想ディレクトリのプロパティ

    Swstorage

    プログラムディレクトリ\inet\wwwroot

    「読み取り」付加

    swstorage-j

    プログラムディレクトリ\java

    「読み取り」付加

    swstorage-cgi

    プログラムディレクトリ\inet\cgi

    「実行権」付加(CGIが格納されています)

    swstorage-d

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク:\etc\opt\swstorage\etc\data

    「読み取り」付加


  16. プライマリノードのクラスタセットアップを終了します。

    クラスタセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。引き続き、セカンダリの設定を行います。

  17. 共有ディスクの状態を確認します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクをプライマリノードにてオフラインにします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードにてオフラインにします。

  18. セカンダリノードを再起動します。

    AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、手順19に進みます。

  19. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報の設定処理をキャンセルします。

    以下の画面が表示されますので、[キャンセル]ボタンをクリックします。

  20. 業務を停止します。

    Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を既存のクラスタサービスに追加する場合、SafeCLUSTERの運用管理ビューを利用して該当するクラスタサービスを停止します。

  21. 共有ディスクの状態を確認します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクが、プライマリノードとセカンダリノードでオフラインであることを確認します。プライマリノードでオンラインの場合、オフラインにします。
    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクをセカンダリノードにてオンラインにします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクが、プライマリノードとセカンダリノードでオフラインであることを確認します。プライマリノードでオンラインの場合、オフラインにします。
    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードにてオンラインにします。

  22. クラスタセットアップ開始指示を行います。

    セカンダリノードで以下のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    プログラムディレクトリ\bin\stgclset_winsafe


  23. ノード種別と共有ディスクを選択します。

    クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  24. セカンダリノードにおけるクラスタ情報を設定します。

    クラスタセットアップコマンドの設定画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます(ノード種別のみセカンダリノードとなります)。各項目を確認の上、 [OK]ボタンをクリックします。

    Storage管理サーバ業務の場合

    Storageサーバ業務の場合

  25. ポート番号・サービスを設定します。

    [ポート番号設定画面]が表示されます。ただし、すでに設定済みの場合は表示されません。

    パスワードを除いて、プライマリノードの設定と同じ値が表示されます。

    パスワードの欄にはAdvancedCopy Managerインストール時のパスワードを入力します。パスワードを入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  26. ポート番号・サービス設定が完了します。

    [OK]ボタンをクリックします。

  27. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報を確認します。

    [データベース作成場所とデータベースサイズの設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、 [継続]ボタンをクリックします。

  28. Storage管理サーバ業務の場合、データベースアクセスユーザーを確認します。

    [IPアドレスとリポジトリアクセスユーザー設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、 [設定]ボタンをクリックします。

  29. Storage管理サーバ業務の場合、設定情報を確認します。

    データベースに関する設定情報が表示されますので、表示された内容を確認の上、[開始]ボタンをクリックしてください。

  30. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が開始されます。

  31. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が完了します。

    DBセットアップの完了画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。

  32. Storage管理サーバ業務の場合、Webサーバの設定

    以下の確認ダイアログが表示されます。Web画面を使用する場合には、[はい]ボタンをクリックし、Webサーバ(Microsoft Internet Information Server/Microsoft Internet Information Services)の設定を行ってください。

    Web画面を使用せずにコマンドのみを使用して運用する場合は、[いいえ]ボタンをクリックしてください。

    Webサーバに、以下の仮想ディレクトリを設定します。

    仮想ディレクトリ

    ディレクトリ名

    仮想ディレクトリのプロパティ

    Swstorage

    プログラムディレクトリ\inet\wwwroot

    「読み取り」付加

    swstorage-j

    プログラムディレクトリ\java

    「読み取り」付加

    swstorage-cgi

    プログラムディレクトリ\inet\cgi

    「実行権」付加(CGIが格納されています)

    swstorage-d

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク:\etc\opt\swstorage\etc\data

    「読み取り」付加


  33. セカンダリノードのクラスタセットアップを終了します。

    クラスタセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。

  34. 共有ディスクの状態を確認します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクが、プライマリノードとセカンダリノードでオフラインであることを確認します。オンラインの場合、オフラインにします。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクが、プライマリノードとセカンダリノードでオフラインであることを確認します。オンラインの場合、オフラインにします。

  35. 必要に応じて、新規業務を作成します。

    Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を新規クラスタサービスで運用する場合、SafeCLUSTERの運用管理ビューを利用してクラスタサービスを作成します。既存のクラスタサービスにStorage管理サーバ業務を追加する場合、この作業は必要ありません。

    クラスタサービスを構成する、以下のリソースを登録します。

  36. リソースを設定します。

    SafeCLUSTERの運用管理ビューを利用して、Storage管理サーバ業務を追加する既存のクラスタサービスまたは手順35で作成した新規クラスタサービスで使用するリソースにAdvancedCopy Managerのアプリケーションリソースを設定します。

    SafeCLUSTERの運用管理ビューを利用して、各アプリケーションリソースの起動/停止優先度も設定します。

    以下の起動/停止優先度の順番で当該クラスタサービスにAdvancedCopy ManagerのWin32サービスを組み込みます。AdvancedCopy Managerの他にアプリケーションリソースがある場合は、他のアプリケーションリソースが起動してからAdvancedCopy Managerのアプリケーションリソースが起動するように優先度を調整してください。

    Storage管理サーバ業務の場合

    リソース名

    起動/停止優先度

    AdvancedCopy_COM_Service_論理ノード名

    1

    AdvancedCopy_RDB_RDBSWSTF_論理ノード名

    2

    AdvancedCopy_RDA_RDBSWSTF_論理ノード名

    3

    AdvancedCopy_GUI_Service_論理ノード名

    4

    AdvancedCopy_ACL_Service_論理ノード名

    5


    Storageサーバ業務の場合

    リソース名

    起動/停止優先度

    AdvancedCopy_COM_Service_論理ノード名

    1

  37. Storage管理サーバ業務の場合、プライマリノードとセカンダリノードにてWebサーバのMIME設定を実施します。

    Web画面を使用するために、ファイルのダウンロードが必要となる場合があります。そのため、手順15と手順32で[はい]ボタンを選択してWebサーバの設定を行った場合は、ファイルがダウンロードできるように以下の設定を行います。

    設定方法については、『Windows版 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 Storage管理サーバのカスタマイズ作業詳細の手順9(WebサーバのMIME設定)』を参照してください。

  38. プライマリノードにて、クラスタサービスを起動します。

    SafeCLUSTERの運用管理ビューを利用して、手順3(手順20)で停止したクラスタサービス、または手順35で作成したクラスタサービスを起動してください。

  39. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  40. Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy ManagerのGUIなどを使用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務の場合、Storageサーバ業務の環境も作成します。

4.5 Windows版MSCSでのカスタマイ

Windows版MSCSでのカスタマイズ方法について説明します。

プライマリノードとは、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を行うクラスタグループの運用系ノードです。セカンダリノードとは、クラスタグループにおける待機系ノードを指します。

セカンダリノードAとは、クラスタグループにおける待機ノードの中でStorage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を最初に作成するノードを示します。セカンダリノードBとは、クラスタグループにおける残りの待機ノードを示します。

1対1運用待機、相互待機、N対1運用待機の場合、プライマリノードとセカンダリノードAの作業を実施します。

カスケード運用の場合、プライマリノードとセカンダリノードAとセカンダリノードBの作業を実施します。

例:3台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが1台となります。4台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが2台となります。

Windows Server 2003 Service Pack 1またはWindows Server 2003 R2が適用されている場合、Windows版導入手引書の『インストールにおける注意事項』を参照し、ファイアーウォール機能を設定してください。

4.5.1 カスタマイズの流 

以下にセットアップの流れを記述します。

4.5.2 カスタマイズ作業詳 

以下の手順にて、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務をセットアップします。

本処理を以下のサービスを利用して実行した場合、不具合が発生しますので、利用しないでください。

なお、Storage管理サーバがWindows Server 2003であれば、ターミナルサービスへのコンソールセッション接続を行うことで、利用可能です。コンソールセッション接続の方法については、以下を参照してください。

http://support.microsoft.com/kb/278845/ja

  1. プライマリノードを再起動します。

    プライマリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、2に進みます。

  2. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報の設定処理をキャンセルします。

    以下の画面が表示されますので、[キャンセル]ボタンをクリックします。

  3. 必要に応じて、既存の業務を停止します。

    Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を既存のクラスタグループに追加する場合は、クラスタアドミニストレータを利用して、該当クラスタグループの業務を停止してください。新規にクラスタグループを作成する場合は、この作業は必要ありません。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクと、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクはオンラインにしておきます。

    Storageサーバ業務の場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクはオンラインにしておきます。

    クラスタグループの停止方法、共有ディスクのオンライン方法は、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。

  4. Microsoft(R) Cluster Server上で、所有権を獲得します。

    クラスタアドミニストレータを利用して、プライマリノードでQuorumディスクとAdvancedCopy Managerで使用する共有ディスクの所有権、および業務の所有権を獲得します。所有権の獲得方法の詳細については、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。

  5. クラスタセットアップ開始指示を行います。

    プライマリノードで以下のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    プログラムディレクトリ\bin\stgclset_mscs



  6. ノード種別と共有ディスクを選択します。

    クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  7. プライマリノードのクラスタ情報を設定します。

    クラスタセットアップコマンドの設定画面が表示されます。

    Storage管理サーバ業務の場合

    Storageサーバ業務の場合

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  8. ポート番号・サービスを設定します。

    [ポート番号設定画面]が表示されます。ただし、すでに設定済みの場合は表示されません。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  9. ポート番号・サービス設定が完了します。

    [OK]ボタンをクリックします。

  10. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報を設定します。

    [データベース作成場所とデータベースサイズの設定]画面が表示されますので、必要に応じて表示されている内容を変更し、[継続]ボタンをクリックしてください。AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクとAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを同じにする場合は、データベース作成フォルダとして項6で選択したドライブを指定します。なお、データベースは、必ず、共用ディスク上に作成してください。

  11. Storage管理サーバ業務の場合、データベースアクセスユーザーを設定します。

    データベースをアクセスするユーザー名/パスワードを入力します。入力が完了した後、[設定]ボタンをクリックしてください。なお、Storage管理サーバのIPアドレス欄には、クラスタセットアップコマンド画面で設定済のIPアドレスが表示されますが、変更はできません。

    ユーザー名とパスワードには、以下の条件があります。

  12. Storage管理サーバ業務の場合、設定情報を確認します。

    データベースに関する設定情報が表示されますので、表示された内容を確認の上、[開始]ボタンをクリックしてください。

  13. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が開始されます。

  14. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が完了します。

    DBセットアップの完了画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。

  15. Storage管理サーバ業務の場合、Webサーバの設定

    以下の確認ダイアログが表示されます。Web画面を使用する場合には、[はい]ボタンをクリックし、Webサーバ(Microsoft Internet Information Server/Microsoft Internet Information Services)の設定を行ってください。

    Web画面を使用せずにコマンドのみを使用して運用する場合は、[いいえ]ボタンをクリックしてください。

    Webサーバに、以下の仮想ディレクトリを設定します。

    仮想ディレクトリ

    ディレクトリ名

    仮想ディレクトリのプロパティ

    Swstorage

    プログラムディレクトリ\inet\wwwroot

    「読み取り」付加

    swstorage-j

    プログラムディレクトリ\java

    「読み取り」付加

    swstorage-cgi

    プログラムディレクトリ\inet\cgi

    「実行権」付加(CGIが格納されています)

    swstorage-d

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク:\etc\opt\swstorage\etc\data

    「読み取り」付加


  16. プライマリノードのクラスタセットアップを終了します。

    クラスタセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。引き続き、セカンダリの設定を行います。

  17. Storage管理サーバ業務の場合、必要に応じて、ディスクリソースを移動します。

    AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクとAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを分けた場合、クラスタアドミニストレータを使用して、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクのディスクリソースを業務へ移動してください。ディスクリソースの移動方法は、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。

  18. セカンダリノードAを再起動します。

    AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、手順19に進みます。

  19. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報の設定処理をキャンセルします。

    以下の画面が表示されますので、[キャンセル]ボタンをクリックします。

  20. セカンダリノードAにて業務の所有権を獲得します。

    クラスタアドミニストレータを利用して、Microsoft(R) Cluster Server上で、セカンダリノードAにて業務の所有権を獲得します。所有権の獲得方法の詳細については、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。

  21. クラスタセットアップ開始指示を行います。

    セカンダリノードで以下のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    プログラムディレクトリ\bin\stgclset_mscs


  22. ノード種別と共有ディスクを選択します。

    クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  23. セカンダリノードAにおけるクラスタ情報を設定します。

    クラスタセットアップコマンドの設定画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます(ノード種別のみセカンダリノードとなります)。各項目を確認の上、 [OK]ボタンをクリックします。

    Storage管理サーバ業務場合

    Storageサーバ業務の場合

  24. ポート番号・サービスを設定します。

    [ポート番号設定画面]が表示されます。ただし、すでに設定済みの場合は表示されません。

    パスワードを除いて、プライマリノードの設定と同じ値が表示されます。

    パスワードの欄にはAdvancedCopy Managerインストール時のパスワードを入力します。パスワードを入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  25. ポート番号・サービス設定が完了します。

    [OK]ボタンをクリックします。

  26. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報を確認します。

    [データベース作成場所とデータベースサイズの設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、 [継続]ボタンをクリックします。

  27. Storage管理サーバ業務の場合、データベースアクセスユーザーを確認します。

    [IPアドレスとリポジトリアクセスユーザー設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、 [設定]ボタンをクリックします。

  28. Storage管理サーバ業務の場合、設定情報を確認します。

    データベースに関する設定情報が表示されますので、表示された内容を確認の上、[開始]ボタンをクリックしてください。

  29. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が開始されます。

  30. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が完了します。

    DBセットアップの完了画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。

  31. Storage管理サーバ業務の場合、Webサーバの設定

    以下の確認ダイアログが表示されます。Web画面を使用する場合には、[はい]ボタンをクリックし、Webサーバ(Microsoft Internet Information Server/Microsoft Internet Information Services)の設定を行ってください。

    Web画面を使用せずにコマンドのみを使用して運用する場合は、[いいえ]ボタンをクリックしてください。

    Webサーバに、以下の仮想ディレクトリを設定します。

    仮想ディレクトリ

    ディレクトリ名

    仮想ディレクトリのプロパティ

    Swstorage

    プログラムディレクトリ\inet\wwwroot

    「読み取り」付加

    swstorage-j

    プログラムディレクトリ\java

    「読み取り」付加

    swstorage-cgi

    プログラムディレクトリ\inet\cgi

    「実行権」付加(CGIが格納されています)

    swstorage-d

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク:\etc\opt\swstorage\etc\data

    「読み取り」付加


  32. セカンダリノードのクラスタセットアップを終了します。

    クラスタセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。

  33. セカンダリノードBを再起動します。

    AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、34に進みます。

  34. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報の設定処理をキャンセルします。

    以下の画面が表示されますので、[キャンセル]ボタンをクリックします。

  35. セカンダリノードBにて業務の所有権を獲得します。

    クラスタアドミニストレータを利用して、Microsoft(R) Cluster Server上で、セカンダリノードBにて業務の所有権を獲得します。所有権の獲得方法の詳細については、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。

  36. クラスタセットアップ開始指示を行います。

    セカンダリノードBで以下のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    プログラムディレクトリ\bin\stgclset_mscs


  37. ノード種別と共有ディスクを選択します。

    クラスタセットアップコマンドの初期画面が表示されます。

    各項目の説明は以下のとおりです。必要事項を入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  38. セカンダリノードの追加を確認します。

    カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認の上、[はい]ボタンをクリックします。

    「設定済みのセカンダリノード数」には、既にセットアップ済みのセカンダリノードのノード数が出力されます。

  39. セカンダリノードBにおけるクラスタ情報を設定します。

    クラスタセットアップコマンドの設定画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます(ノード種別のみセカンダリノードとなります)。各項目を確認の上、 [OK]ボタンをクリックします。

    Storage管理サーバ業務場合

    Storageサーバ業務の場合

  40. ポート番号・サービスを設定します。

    [ポート番号設定画面]が表示されます。ただし、すでに設定済みの場合は表示されません。

    パスワードを除いて、プライマリノードの設定と同じ値が表示されます。

    パスワードの欄にはAdvancedCopy Managerインストール時のパスワードを入力します。パスワードを入力後、[OK]ボタンをクリックします。

  41. ポート番号・サービス設定が完了します。

    [OK]ボタンをクリックします。

  42. Storage管理サーバ業務の場合、データベース情報を確認します。

    [データベース作成場所とデータベースサイズの設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、 [継続]ボタンをクリックします。

  43. Storage管理サーバ業務の場合、データベースアクセスユーザーを確認します。

    [IPアドレスとリポジトリアクセスユーザー設定]画面に、プライマリノードで設定した値が表示されます。各項目を確認の上、 [設定]ボタンをクリックします。

  44. Storage管理サーバ業務の場合、設定情報を確認します。

    データベースに関する設定情報が表示されますので、表示された内容を確認の上、[開始]ボタンをクリックしてください。

  45. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が開始されます。

  46. Storage管理サーバ業務の場合、データベースのセットアップ処理が完了します。

    DBセットアップの完了画面が表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックしてください。

  47. Storage管理サーバ業務の場合、Webサーバの設定

    以下の確認ダイアログが表示されます。Web画面を使用する場合には、[はい]ボタンをクリックし、Webサーバ(Microsoft Internet Information Server/Microsoft Internet Information Services)の設定を行ってください。

    Web画面を使用せずにコマンドのみを使用して運用する場合は、[いいえ]ボタンをクリックしてください。

    Webサーバに、以下の仮想ディレクトリを設定します。

    仮想ディレクトリ

    ディレクトリ名

    仮想ディレクトリのプロパティ

    Swstorage

    プログラムディレクトリ\inet\wwwroot

    「読み取り」付加

    swstorage-j

    プログラムディレクトリ\java

    「読み取り」付加

    swstorage-cgi

    プログラムディレクトリ\inet\cgi

    「実行権」付加(CGIが格納されています)

    swstorage-d

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク:\etc\opt\swstorage\etc\data

    「読み取り」付加


  48. セカンダリノードBのクラスタセットアップを終了します。

    クラスタセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。

  49. 必要に応じて、リソースの依存関係と実行可能な所有者を設定します。

    リソースの依存関係を設定します。

    Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクとAdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを分けた場合、クラスタアドミニストレータを使用して、以下のリソースの依存関係にAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクリソースを追加してください。リソースの依存関係の追加方法は、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。

    バックアップ管理などの運用を実施する(Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務、Storageサーバ業務)場合、クラスタアドミニストレータを使用して、以下のリソースの依存関係に業務用のディスクリソースを追加してください。

    クラスタグループのノード数よりクラスタシステムのノード数が多い場合(例えばn:1運用待機等)、実行可能な所有者を変更します。

    クラスタアドミニストレータを使用して、当該クラスタグループに属しているAdvancedCopy Managerのリソースのプロパティ情報(実行可能な所有者)をクラスタグループで動作するノードのみに変更してください。実行可能な所有者の変更方法は、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。

    変更するAdvancedCopy Managerのリソースは、以下の通りです。

  50. Storage管理サーバ業務の場合、プライマリノードとセカンダリノードにてWebサーバのMIME設定を実施します。

    Web画面を使用するために、ファイルのダウンロードが必要となる場合があります。そのため、手順15と手順30で[はい]ボタンを選択してWebサーバの設定を行った場合は、ファイルがダウンロードできるように以下の設定を行います。

    設定方法については、『Windows版 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書のStorage管理サーバのカスタマイズ作業詳細の手順9(WebサーバのMIME設定)』を参照してください。

  51. プライマリノードにて、AdvancedCopy Managerサービスを起動します。

    クラスタアドミニストレータを利用して、設定を完了したクラスタグループをオンラインとし、AdvancedCopy Managerのサービスを起動します。

  52. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  53. 動作ノードを確認します。

    クラスタアドミニストレータを使用して、該当するノードでクラスタグループが動作することを確認してください。

  54. Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy ManagerのGUIなどを使用して、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務の環境を作成します。

    Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務の場合、Storageサーバ業務の環境も作成します。

4.6 HP版MC/ServiceGuardでのカスタマイ

HP版MC/ServiceGuardでのカスタマイズ方法について説明します。

プライマリノードとは、Storageサーバ業務を行うパッケージの運用系ノードです。セカンダリノードとは、同パッケージにおける待機系ノードを指します。

セカンダリノードAとは、同パッケージにおける待機ノードの中でStorageサーバ業務の環境を最初に作成するノードを示します。セカンダリノードBとは、同パッケージにおける残りの待機ノードを示します。

1対1運用待機、相互待機、N対1運用待機の場合、プライマリノードとセカンダリノードAの作業を実施します。

カスケード運用の場合、プライマリノードとセカンダリノードAとセカンダリノードBの作業を実施します。

例:3台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが1台となります。4台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが2台となります。

4.6.1 カスタマイズの流 

以下にセットアップの流れを記述します。

4.6.2 カスタマイズ作業詳 

以下の手順にて、Storageサーバ業務をセットアップします。

  1. システムを再起動します。

    プライマリノード、セカンダリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、2に進みます。

  2. MC/ServiceGuardの機能を利用して、業務環境を確認/作成します。

    パッケージの確認方法、作成方法についてはMC/ServiceGuardのマニュアルを参照してください。

    Storageサーバ業務を追加する業務(パッケージ)を確認します。新規業務の場合、パッケージを作成し、パッケージを起動してノード間でパッケージが移動できることを確認します。

  3. 事前準備の確認をします。

    設定するパッケージについて、本マニュアルの『項目の確認』の各項目を確認します。

  4. MC/ServiceGuardの機能を利用して、業務を停止します。

    対象の業務を停止します(パッケージを停止します)。

    業務の停止方法については、MC/ServiceGuardのマニュアルを参照してください。

  5. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクが、プライマリノードとセカンダリノードとでアンマウント状態で有る事を確認します。

    その後、AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでマウントします。

  6. ポート番号を登録します。

    事前準備した業務用通信デーモンのポート番号を/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。

  7. プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスク他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_mcsg  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント -n 論理ノード名 -s 業務名 -v ボリュームグループ名 -i IPアドレス -u サブネット

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_mcsg  -k Primary -m /stgmount -n nodepr -s serv1 -v vg01 -i 10.10.10.10 -u 10.10.10.0

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_mcsg  -k Pri -m /stgmount -n nodepr -s serv1 -v vg01 -i 10.10.10.10 -u 10.10.10.0


  8. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
       Cluster system   : MC/ServiceGuard
       Node type        : Primary
       IP Address       : 10.10.10.10
       SUBNET           : 10.10.10.0
       Mount point      : /stgmount
       Device Name      : /dev/vg01/lvol1
       Volume Group     : vg01
       Node name        : nodepr
       Service          : serv1
       Function         : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] y

    設定処理を継続するかどうか問い合わせます。クラスタ環境設定処理を中断する場合は"n"、処理を継続する場合は"y"を入力するかそのままEnterキーを押します。

  9. プライマリノードのセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリノードのクラスタ環境を作成してください。
    #


  10. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。

  11. セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。

  12. セカンダリノードAでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_mcsg  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_mcsg  -k Secondary -m /stgmount

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_mcsg  -k Sec -m /stgmount


  13. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
       Cluster system   : MC/ServiceGuard
       Node type        : Secondary
       IP Address       : 10.10.10.10
       SUBNET           : 10.10.10.0
       Mount point      : /stgmount
       Device Name      : /dev/vg01/lvol1
       Volume Group     : vg01
       Node name        : nodepr
       Service          : serv1
       Function         : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] y

    設定処理を継続するかどうか問い合わせます。クラスタ環境設定処理を中断する場合は"n"、処理を継続する場合は"y"を入力するかそのままEnterキーを押下する。

  14. セカンダリノードAのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  15. セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでアンマウントします。

  16. クラスタセットアップコマンドを実行するセカンダリノードBで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。

  17. セカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    手順16でAdvancedCopy Managerの共有ディスクをマウントしたセカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_mcsg  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_mcsg  -k Secondary -m /stgmount

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_mcsg  -k Sec -m /stgmount


  18. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
       Cluster system   : MC/ServiceGuard
       Node type        : Secondary
       IP Address       : 10.10.10.10
       SUBNET           : 10.10.10.0
       Mount point      : /stgmount
       Device Name      : /dev/vg01/lvol1
       Volume Group     : vg01
       Node name        : nodepr
       Service          : serv1
       Function         : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] y

    設定処理を継続するかどうか問い合わせます。クラスタ環境設定処理を中断する場合は"n"、処理を継続する場合は"y"を入力するかそのままEnterキーを押します。

  19. セカンダリノードの追加を確認します。

    カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認の上、"y"を入力しEnterキーを押します。

    Secondary node is already setup in another node.
       The number of secondary nodes : 1
    Do you want to setup new secondary node? [default:n] y

    "The number of secondary nodes"には、既にセットアップ済みのセカンダリノード数が出力されます。

  20. セカンダリノードBのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  21. セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでアンマウントします。

  22. パッケージ情報の編集と登録をします。

  23. MC/ServiceGuardの機能を利用して、業務を開始します。

    手順4で停止した業務を起動します(パッケージをオンラインにします)。

    業務の起動方法については、MC/ServiceGuardのマニュアルを参照してください。

  24. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  25. Storageサーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy ManagerのGUI等を利用して、Storageサーバ業務の環境を作成します。

4.7 HP版VERITAS Cluster Serverでのカスタマイ

HP版VERITAS Cluster Serverは未サポートです。

4.8 AIX版VERITAS Cluster Serverでのカスタマイ

AIX版VERITAS Cluster Serverは未サポートです。

4.9 AIX版High Availability Cluster Multi-Processingでのカスタマイ

AIX版High Availability Cluster Multi-Processingでのカスタマイズ方法について説明します。

プライマリノードとは、Storageサーバ業務を行うリソースグループの運用系ノードです。セカンダリノードとは、リソースグループにおける待機系ノードを指します。

セカンダリノードAとは、リソースグループにおける待機ノードの中でStorageサーバ業務の環境を最初に作成するノードを示します。セカンダリノードBとは、リソースグループにおける残りの待機ノードを示します。

1対1運用待機、相互待機、N対1運用待機の場合、プライマリノードとセカンダリノードAの作業を実施します。

カスケード運用の場合、プライマリノードとセカンダリノードAとセカンダリノードBの作業を実施します。

例:3台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが1台となります。4台のノードでカスケード運用の業務を構築する場合、プライマリノードが1台、セカンダリノードAが1台、セカンダリノードBが2台となります。

4.9.1 カスタマイズの流 

以下にセットアップの流れを記述します。

4.9.2 カスタマイズ作業詳 

以下の手順にて、Storageサーバ業務をセットアップします。

  1. システムを再起動します。

    プライマリノード、セカンダリノードを再起動します。AdvancedCopy Managerのインストールの延長でシステムの再起動を実施した場合には、2に進みます。

  2. 事前準備の確認をします。

    設定するリソースグループについて、本マニュアルの『項目の確認』の各項目を確認します。

  3. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

  4. 業務を停止します。

    High Availability Cluster Multi-Processingの機能を利用して、Storageサーバ業務を既存のリソースグループに追加する場合、該当リソースグループを停止します。

    リソースグループの停止方法については、High Availability Cluster Multi-Processingのマニュアルを参照してください。

  5. ポート番号を登録します。

    事前準備した業務用通信デーモンのポート番号を/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。

  6. プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp  -k Primary | Pri -m AdvancedCopy_Manager共有データ用のマウントポイント -n 論理ノード名 -s 業務名

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Primary -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_service

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Pri -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_service


  7. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Primary -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_se
    rvice
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : High Availability Cluster Multi-Processing
            Node type      : Primary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  8. プライマリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリ
    ノードのクラスタ環境を作成してください。
    #


  9. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでアンマウントします。

  10. セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。

  11. セカンダリノードAでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy_Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Secondary -m /STGMGRDISK

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Sec -m /STGMGRDISK


  12. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Secondary -m /STGAGTMNT
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : High Availability Cluster Multi-Processing
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  13. セカンダリノードAのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  14. セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードAでアンマウントします。

  15. クラスタセットアップコマンドを実行するセカンダリノードBで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。

  16. セカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    手順15でAdvancedCopy Managerの共有ディスクをマウントしたセカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp  -k Secondary | Sec -m AdvancedCopy_Manager共有データ用のマウントポイント

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Secondary -m /STGMGRDISK

    または

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Sec -m /STGMGRDISK


  17. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Secondary -m /STGAGTMNT
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : High Availability Cluster Multi-Processing
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は”n”、処理を継続する場合は”y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  18. セカンダリノードの追加を確認します。

    カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認の上、"y"を入力しEnterキーを押します。

    Secondary node is already setup in another node.
       The number of secondary nodes : 1
    Do you want to setup new secondary node? [default:n] y

    "The number of secondary nodes"には、既にセットアップ済みのセカンダリノード数が出力されます。

  19. セカンダリノードBのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #


  20. セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをセカンダリノードBでアンマウントします。

  21. リソースグループの作成/登録

    High Availability Cluster Multi-Processingの機能を利用して、リソースグループを作成し、登録します。

    AdvancedCopy Managerのリソースとして以下のタイプを追加してください。

    リソースグループ及びリソースの作成/登録方法については、High Availability Cluster Multi-Processingのマニュアルを参照してください。

  22. 業務とAdvancedCopy Managerを起動します。

    High Availability Cluster Multi-Processingの機能を利用して、新規に作成したリソースグループまたは4で停止したリソースグループを起動します。

    リソースグループの起動方法については、High Availability Cluster Multi-Processingのマニュアルを参照してください。

  23. 環境のバックアップを行います。

    不測の事態に備え、以下の環境のバックアップを行います。

  24. Storageサーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy ManagerのGUI等を利用して、Storageサーバ業務の環境を作成します。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2002-2006