ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド 13.0 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Sever(TM) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX- |
目次
索引
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本章では、Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務、テープサーバ業務のカスタマイズに必要なリソース、入力項目について説明します。
AdvancedCopy Managerをクラスタシステムに導入する場合、以下のリソースが必要です。
Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTERの場合、本マニュアルの『Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTERで必要なリソース』を参照してください。
Solaris版VERITAS Cluster Serverの場合、本マニュアルの『Solaris版VERITAS Cluster Serverで必要なリソース』を参照してください。
Linux版PRIMECLUSTERの場合、本マニュアルの『Linux版PRIMECLUSTERで必要なリソース』を参照してください。
Windows版SafeCLUSTERの場合、本マニュアルの『Windows版SafeCLUSTERで必要なリソース』を参照してください。
Windows版MSCSの場合、本マニュアルの『Windows版MSCSで必要なリソース』を参照してください。
HP版MC/ServiceGuardの場合、本マニュアルの『HP版MC/ServiceGuardで必要なリソース』を参照してください。
HP版VERITAS Cluster Serverの場合、本マニュアルの『HP版VERITAS Cluster Serverで必要なリソース』を参照してください。
AIX版VERITAS Cluster Serverの場合、本マニュアルの『AIX版VERITAS Cluster Serverで必要なリソース』を参照してください。
AIX版High Availability Cluster Multi-Processingの場合、本マニュアルの『AIX版High Availability Cluster Multi-Processingで必要なリソース』を参照してください。
AdvancedCopy ManagerをSolaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTERに導入する場合、以下のリソースが必要です。
AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス
クラスタシステムで運用する際に使用する、ネットワーク上でユニークなIPアドレスを新規に割り当てます。AdvancedCopy Managerの業務ごとにひとつ必要です。
AdvancedCopy Manager用に新規論理IPアドレスを準備し追加することを推奨します。
新規に割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引き継ぎリソースとしているかどうかを確認し、IPアドレスリソースを追加しても業務に支障がないことを確認してください。
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで既存の製品(既に論理IPアドレスを使用している製品)に問題が発生しない(制限がない)ことを確認してください。
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティションを共有ディスク上に準備します。必要なパーティション数は下表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数であることに注意してください。確保する共有ディスクの容量については、『共有ディスクの容量』を参照してください。
名称 |
Storage管理サーバ業務 |
Storageサーバ業務 |
テープサーバ業務 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク |
4または3または2または1または0 |
0 |
0 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク |
1 |
1 |
0 |
TSM用共有ディスク |
0 |
0 |
1 |
合計パーティション数 |
5または4または3または2または1 |
1 |
1+a*1 |
*1Storage管理サーバ業務と共存する場合、aはStorage管理サーバ業務の合計パーティション数になります。
Storageサーバ業務と共存する場合、aはStorageサーバ業務の合計パーティション数になります。
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクの4パーティションは、それぞれ次の4つのデータベース領域として使用されます。
DBファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
RDBディクショナリ用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
RDBログファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクと、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、SafeCLUSTERまたはPRIMECLUSTER共有ディスクとして定義します。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、AdvancedCopy Managerを利用してバックアップ、レプリケーションを実施しないディスクを割り当てます。
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクに作成する4つのディレクトリは、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを含め、同じ共有ディスク上に作成することが可能ですが、信頼性や更新時性能等を考慮して、それぞれ別の新規パーティション上に作成することをお勧めします。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクはファイルシステムで使用します。AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクがマウントできるようにしてください。
PRIMECLUSTER共有ディスクの設定方法とファイルシステムの設定方法は、『PRIMECLUSTER導入運用手引書』の『GDSの初期設定』の項を参照してください。
当該ファイルシステム(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク)は、本書の『カスタマイズ作業詳細』の項の中の手順でFsystemリソースとして登録します。『PRIMECLUSTER導入運用手引書』の『Fsystemリソースの設定』の項の中の「事前設定」を実施してください。
SafeCLUSTER共有ディスクの設定方法とファイルシステムの設定方法は、『SafeCLUSTER 導入運用手引書』の『共用ディスク装置の設定』の項を参照してください。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、ファイルシステムとして使用します。『SafeCLUSTER 導入運用手引書』の『スライスおよびマウント情報の設定』の中の「ファイルシステムとして使う場合」を実施してください。
TSMの共有ディスクについては、TSMのマニュアルを参照してください。
AdvancedCopy ManagerをSolaris版VERITAS Cluster Serverに導入する場合、以下のリソースが必要です。
AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス
クラスタシステムで運用する際に使用する、ネットワーク上でユニークなIPアドレスを新規に割り当てます。AdvancedCopy Managerの業務ごとにひとつ必要です。
AdvancedCopy Manager用に新規論理IPアドレスを準備し追加することを推奨します。
新規に割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引き継ぎリソースとしているかどうかを確認し、IPアドレスリソースを追加しても業務に支障がないことを確認してください。
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで既存の製品(既に論理IPアドレスを使用している製品)に問題が発生しない(制限がない)ことを確認してください。
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティションを共有ディスク上に準備します。必要なパーティション数は下表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数であることに注意してください。確保する共有ディスクの容量については、本マニュアルの『共有ディスクの容量』を参照してください。
名称 |
Storage管理サーバ業務 |
Storageサーバ業務 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク |
4または3または2または1または0 |
0 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク |
1 |
1 |
合計パーティション数 |
5または4または3または2または1 |
1 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクのパーティションは、それぞれ次の4つのディレクトリに格納されるデータベース領域のために使用されます。
DBファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
RDBディクショナリ用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
RDBログファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクと、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、VERITAS Cluster Serverの共有ディスクとして定義します。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、AdvancedCopy Managerを利用してバックアップ、レプリケーションを実施しないディスクを割り当てます。
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクに作成する4つのディレクトリは、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを含め、同じ共有ディスク上に作成することが可能ですが、信頼性や更新時性能等を考慮して、それぞれ別の新規パーティション上に作成することをお勧めします。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクはファイルシステムで使用します。AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクがマウントできるようにしてください。
AdvancedCopy ManagerをLinux版PRIMECLUSTERに導入する場合、以下のリソースが必要です。
AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス
クラスタシステムで運用する際に使用する、ネットワーク上でユニークなIPアドレスを新規に割り当てます。
AdvancedCopy Manager用に新規論理IPアドレスを準備し追加することを推奨します。
新規に割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引き継ぎリソースとしているかどうかを確認し、Glsリソースを追加しても業務に支障がないことを確認してください。
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで既存の製品(既に論理IPアドレスを使用している製品)に問題が発生しない(制限がない)ことを確認してください。
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティションを共有ディスク上に準備します。必要なパーティション数は下表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数であることに注意してください。確保する共有ディスクの容量については、本マニュアルの『共有ディスクの容量』を参照してください。
名称 |
Storage管理サーバ業務 |
Storageサーバ業務 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク |
4または3または2または1または0 |
0 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク |
1 |
1 |
合計パーティション数 |
5または4または3または2または1 |
1 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクのパーティションは、それぞれ次の4つのディレクトリに格納されるデータベース領域のために使用されます。
DBファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
RDBディクショナリ用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
RDBログファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクと、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、PRIMECLUSTER共有ディスクとして定義します。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、AdvancedCopy Managerを利用してバックアップ、レプリケーションを実施しないディスクを割り当てます。
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクに作成する4つのディレクトリは、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを含め、同じ共有ディスク上に作成することが可能ですが、信頼性や更新時性能等を考慮して、それぞれ別の新規パーティション上に作成することをお勧めします。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクはファイルシステムで使用します。AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクがマウントできるようにしてください。
PRIMECLUSTER共有ディスクの設定方法とファイルシステムの設定方法は、『PRIMECLUSTER導入運用手引書』の『GDSの初期設定』の項を参照してください。
当該ファイルシステム(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク)は、本マニュアルの『カスタマイズ作業詳細』の項の中の手順でFsystemリソースとして登録します。『PRIMECLUSTER導入運用手引書』の『Fsystemリソースの設定』の項の中の「事前設定」を実施してください。
AdvancedCopy ManagerをWindows版SafeCLUSTERに導入する場合、以下のリソースが必要です。
AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス
クラスタシステムで運用する際に使用する、ネットワーク上でユニークなIPアドレスを新規に割り当てます。AdvancedCopy Managerの業務ごとにひとつ必要です。
AdvancedCopy Manager用に新規論理IPアドレスを準備し追加することを推奨します。
新規に割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引き継ぎリソースとしているかどうかを確認し、論理IPアドレスを追加しても業務に支障がないことを確認してください。
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで既存の製品(既に論理IPアドレスを使用している製品)に問題が発生しない(制限がない)ことを確認してください。
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するドライブレター
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するドライブレターを共有ディスク上に準備します。必要なドライブレター数は下表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なドライブレターの数であることに注意してください。確保する共有ディスクの容量については、本マニュアルの『共有ディスクの容量』を参照してください。
名称 |
Storage管理サーバ業務 |
Storageサーバ業務 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク |
1または0 |
0 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク |
1 |
1 |
合計ドライブレター数 |
2または1 |
1 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクと同じにすることが可能です。この場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク容量には、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク容量も含めた空き容量が必要になります。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、AdvancedCopy Managerを利用してバックアップ、レプリケーションを実施しないディスクを割り当てます。
SafeCLUSTER + SafeDISKの環境では、クラスタサービスにリソースとして登録されている共有ディスクはクラスタサービスの停止後に共有ディスクを個別にオンラインにすることができません。クラスタサービスにリソースとして登録されている共有ディスクをAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクとAdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとして使用する場合、Storage管理サーバ業務/Storageサーバ業務のカスタマイズができません。クラスタサービスにリソースとして登録されていない共有ディスクを使用するか、一旦クラスタサービスのリソースから共有ディスクを削除してStorage管理サーバ業務/Storageサーバ業務のカスタマイズを実施してください。
AdvancedCopy ManagerをWindows版MSCSに導入する場合、以下のリソースが必要です。
AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス
クラスタシステムで運用する際に使用する、ネットワーク上でユニークなIPアドレスを新規に割り当てます。AdvancedCopy Managerの業務ごとにひとつ必要です。
AdvancedCopy Manager用に新規論理IPアドレスを準備し追加することを推奨します。
新規に割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引き継ぎリソースとしているかどうかを確認し、論理IPアドレスを追加しても業務に支障がないことを確認してください。
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで既存の製品(既に論理IPアドレスを使用している製品)に問題が発生しない(制限がない)ことを確認してください。
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するドライブレター
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するドライブレターを共有ディスク上に準備します。必要なドライブレター数は下表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なドライブレターの数であることに注意してください。確保する共有ディスクの容量については、本マニュアルの『共有ディスクの容量』を参照してください。
名称 |
Storage管理サーバ業務 |
Storageサーバ業務 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク |
1または0 |
0 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク |
1 |
1 |
合計ドライブレター数 |
2または1 |
1 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクと同じにすることが可能です。この場合、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク容量には、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク容量も含めた空き容量が必要になります。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、AdvancedCopy Managerを利用してバックアップ、レプリケーションを実施しないディスクを割り当てます。
AdvancedCopy Managerで使用する共有ディスクは、Quorumディスク以外のディスクを使用してください。
AdvancedCopy ManagerをHP版MC/ServiceGuardに導入する場合、以下のリソースが必要です。
AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス
クラスタシステムで運用する際に使用する、ネットワーク上でユニークなIPアドレスを新規に割り当てます。AdvancedCopy Managerの業務ごとにひとつ必要です。
AdvancedCopy Manager用に新規論理IPアドレスを準備し追加することを推奨します。
新規に割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引き継ぎリソースとしているかどうかを確認し、IPアドレスリソースを追加しても業務に支障がないことを確認してください。
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで既存の製品(既に論理IPアドレスを使用している製品)に問題が発生しない(制限がない)ことを確認してください。
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティションを共有ディスク上に準備します。必要なパーティション数は下表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数であることに注意してください。確保する共有ディスクの容量については、本マニュアルの『共有ディスクの容量』を参照してください。
名称 |
Storageサーバ業務 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク |
1 |
合計パーティション数 |
1 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクは、MC/ServiceGuardの共有ディスクとして定義します。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクは、AdvancedCopy Managerを利用してバックアップ、レプリケーションを実施しないディスクを割り当てます。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクはファイルシステムで使用します。AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクがマウントできるようにしてください。
HP版VERITAS Cluster Serverは未サポートです。
AIX版VERITAS Cluster Serverは未サポートです。
AdvancedCopy ManagerをAIX版High Availability Cluster Multi-Processingに導入する場合、以下のリソースが必要です。
AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス
クラスタシステムで運用する際に使用する、ネットワーク上でユニークなIPアドレスを新規に割り当てます。AdvancedCopy Managerの業務ごとにひとつ必要です。
AdvancedCopy Manager用に新規論理IPアドレスを準備し追加することを推奨します。
新規に割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引き継ぎリソースとしているかどうかを確認し、IPアドレスリソースを追加しても業務に支障がないことを確認してください。
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで既存の製品(既に論理IPアドレスを使用している製品)に問題が発生しない(制限がない)ことを確認してください。
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティションを共有ディスク上に準備します。必要なパーティション数は下表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数であることに注意してください。確保する共有ディスクの容量については、本マニュアルの『共有ディスクの容量』を参照してください。
名称 |
Storageサーバ業務 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク |
1 |
合計パーティション数 |
1 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクは、High Availability Cluster Multi-Processingの共有ディスクとして定義します。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクは、AdvancedCopy Managerを利用してバックアップ、レプリケーションを実施しないディスクを割り当てます。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクはファイルシステムで使用します。AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクがマウントできるようにしてください。
AdvancedCopy Managerの共有ディスクの容量について説明します。
AdvancedCopy Managerのリポジトリの容量は、通常運用とクラスタ運用で違いがありません。AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクの容量の見積もりについては、各OSに対応したETERNUS SF AdvancedCopy Manager導入手引書の『データベース領域の見積もり』の項を参照してください。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとして必要な容量は、以下のとおりです。
業務種別 |
必要な容量 |
Storage管理サーバ業務 |
下記1〜4を合計した値 |
Storageサーバ業務 |
下記2〜4を合計した値 |
テープサーバ業務 |
Storage管理サーバ業務と共存する場合、下記1〜5を合計した値 |
セキュリティ運用
Windows版MSCS、Windows版SafeCLUSTERの場合
業務数×7 + デバイス数/3 + 筐体数 + 13,319 + ユーザー数/20 [Kbyte]
上記以外の場合
業務数×2 + デバイス数/3 + 筐体数 + 13,319 + ユーザー数/20 [Kbyte]
レプリケーション運用
レプリケーション運用に使用する複製元/複製先ボリュームのペア数をpとするとき、1.1×p [Kbyte]
バックアップ運用
Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER、Solaris版VERITAS Cluster Server、Linux版PRIMECLUSTER、Windows版SafeCLUSTERの場合
バックアップディスクの個数をa、業務ディスクの個数をb、バックアップ対象となっている全データベーススペースのDSI数をcとするとき
Symfowareをバックアップする場合、{(a + b×35) + (b + c×0.5)}/1024 [Mbyte]
Symfowareをバックアップしない場合、(a + b×35)/1024 [Mbyte]
上記以外の場合
バックアップディスクの個数をa、業務ディスクの個数をbとするとき
(a + b×35)/1024 [Mbyte]
クラスタ運用の管理データ用
1,024[Kbyte]
テープサーバ業務の管理データ
A + 300[Mbyte]
Aは、以下の式で算出した値を20Mbyteの倍数で切り上げた値です。
m、n、oをそれぞれ以下の値とするとき
m |
世代管理のバックアップおよび日数管理のバックアップの保存数を合算した1つの業務ボリュームに対するバックアップ保存数です。 世代管理のバックアップおよび日数管理のバックアップの保存数を合算してください。 |
n |
テープバックアップを行う業務ボリューム数です。 Symfowareバックアップ運用の場合は、データベーススペース数を合算した値です。 |
o |
同時に実行するバックアップ、リストア、テープへのコピーの数を合算した値です。 Symfowareバックアップ運用の場合、データベーススペース数を合算した値です。 |
Symfowareをバックアップする場合、
((13 + 3 x (n + 1)) x m) + (50 x o x 3) [Kbyte]
Symfowareをバックアップしない場合、
((10+ 3 x (n + 1)) x m) + (50 x o x 2) [Kbyte]
リポジトリ用共有ディスクを共有データ用共有ディスクと同じにする場合、共有データ用共有ディスクに共存させるリポジトリ用共有ディスク(パーティションなど)のサイズを上述の値に加算してください。
TSM用共有ディスクとして必要な容量は以下のとおりです。
TSMのデータベースサイズ[Mbyte] + 512Mbyte
TSMデータベースサイズは以下の式で算出した値を4Mbyteの倍数で切り上げ、さらに1Mbyte加算した値です。
m、n、oをそれぞれ以下の値とするとき
m |
世代管理のバックアップおよび日数管理のバックアップの保存数を合算した1つの業務ボリュームに対するバックアップ保存数です。 世代管理のバックアップおよび日数管理のバックアップの保存数を合算してください。 |
n |
テープバックアップを行う業務ボリューム数です。 Symfowareバックアップ運用の場合は、データベーススペース数を合算した値です。 |
Symfowareをバックアップする場合、
(n + 1) x m x 700 [byte]
Symfowareをバックアップしない場合、
(n + 1) x (m x 2) x 700 [byte]
TSMデータベースサイズは、TSMのデータベースをフォーマットするときの値としても利用します。
Storage管理サーバ業務、Storageサーバ業務では、カスタマイズ時に以下の項目を必要とします。各項目の内容を理解した上で、設定するクラスタ業務ごとに準備・確認しておきます。
Storage管理サーバ業務の場合
項目 |
Solaris |
Linux |
Windows |
||
SafeCLUSTER |
VERITAS Cluster Server |
PRIMECLUSTER |
SafeCLUSTER |
Microsoft(R) Cluster Server |
|
論理ノード名 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
業務用通信デーモンのポート番号 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
業務名 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
論理IPアドレス |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
共有データ用共有ディスク情報 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
リポジトリ用共有ディスク情報 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
リポジトリアクセスユーザー |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
インストール時のユーザー |
× |
× |
× |
○ |
○ |
クラスタ名 |
× |
× |
× |
× |
○ |
共有データ用共有ディスクのディスクリソース |
× |
× |
× |
× |
○ |
ネットワーク名 |
× |
× |
× |
× |
○ |
IPアドレスリソース |
× |
× |
× |
× |
○ |
外部接続用ネットワーク名 |
× |
× |
× |
× |
○ |
[説明]
○ ・・・ 必要とする項目。
× ・・・必要としない項目。
Storageサーバ業務の場合
項目 |
Solaris |
Linux |
Windows |
HP |
AIX |
||
SafeCLUSTER |
VERITAS Cluster Server |
PRIMECLUSTER |
SafeCLUSTER |
Microsoft(R) Cluster Server |
MC/ServiceGuard |
High Availability Cluster Multi-Processing |
|
論理ノード名 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
業務用通信デーモンのポート番号 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
業務名 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
論理IPアドレス |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
共有データ用共有ディスク |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
インストール時のユーザー |
× |
× |
× |
○ |
○ |
× |
× |
クラスタ名 |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
共有データ用共有ディスクのディスクリソース |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
ネットワーク名 |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
外部接続用ネットワーク名 |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
IPアドレスリソース |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
ボリュームグループ名 |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
× |
[説明]
○ ・・・ 必要とする項目。
× ・・・必要としない項目。
テープサーバ業務の場合
テープサーバ業務と共存するStorage管理サーバ業務またはStorageサーバ業務で必要な項目を準備・確認します。
各項目の内容
論理ノード名
AdvancedCopy Manager用の論理サーバの名前です。論理ノード名は、8バイト以下の英数字のみを使って、ユーザーが任意に設定できます。
論理ノード名については、本マニュアルの『AdvancedCopy Managerのクラスタ業務とローカル業務』を参照してください。
Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER、Solaris版VERITAS Cluster Server、Linux版PRIMECLUSTER、HP版MC/ServiceGuard、AIX版High Availability Cluster Multi-Processingの場合、下表の13個の文字列を論理ノード名にすることはできません。
audit |
cluster |
cmdevs |
config |
daemon |
data |
java |
log |
pid |
report |
samp |
sh |
tmp |
|
業務用通信デーモンのポート番号
業務用通信サービスに割り当てるポート番号を準備します。他サービスのポート番号として使用されていない、1024以上65535以下(Windows版MSCSとWindows版SafeCLUSTERの場合は、5001以上65535以下)の範囲の整数値です。また、クラスタ業務なのでプライマリとセカンダリで同一のポート番号にする必要があります。
業務用通信サービスのポート番号は、ローカル業務用通信サービスのポート番号や他の業務用通信サービスのポート番号とは異なる番号にしてください。
業務名
クラスタ業務の名称です。
論理IPアドレス
本マニュアルの『リソース』中のクラスタシステムに対応した「必要なリソース」の項を参照してください。
Windows版Microsoft(R) Cluster Server、Hp版MC/ServiceGuardの場合は、サブネットマスクも確認します。
共有データ用共有ディスク情報
本マニュアルの『リソース』中のクラスタシステムに対応した「必要なリソース」の項を参照してください。
リポジトリ用共有ディスク情報
本マニュアルの『リソース』中のクラスタシステムに対応した「必要なリソース」の項を参照してください。
リポジトリアクセスユーザー
Storage管理サーバ業務のリポジトリをアクセスするユーザー名/パスワードを準備します。
Windows版Microsoft(R) Cluster Server、Windows版SafeCLUSTERの場合は、ローカルログオンの権限が必要となります。ここで準備したユーザー名がシステムに未登録の場合、クラスタセットアップコマンドの処理にて登録を行い、ローカルログオン権限を付加します。ユーザー名は、プライマリノードとセカンダリノードの両ノードにて登録する必要があります。
Solaris版SafeCLUSTER/PRIMECLUSTER、Solaris版VERITAS Cluster Server、Linux版PRIMECLUSTERの場合は、全てのノードで事前に登録する必要があります。
インストール時のユーザー
AdvancedCopy Managerをインストールしたユーザーとパスワードを確認します。
クラスタ名
Microsoft(R) Cluster Serverで指定した、クラスタ名を確認します。詳細は、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。
共有データ用共有ディスクのディスクリソース
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのディスクリソース名を確認します。
ネットワーク名
新規論理IPアドレスを使用する場合、AdvancedCopy Manager用のネットワーク名を準備します。AdvancedCopy Managerはこのネットワーク名でネットワークリソースを作成します。詳細は、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。
外部接続用ネットワーク名
新規論理IPアドレスを使用する場合、Microsoft(R) Cluster Serverで指定した、外部通信用ネットワーク名を確認します。詳細は、Microsoft(R) Cluster Serverのマニュアルを参照してください。
IPアドレスリソース
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスが設定されているIPアドレスリソース名を確認します。
ボリュームグループ名
共有データ用共有ディスクのボリュームグループ名を確認します。
TSMサーバ業務では、カスタマイズ時に、TSMサーバに特有なTSM DBとTSM LOGのサイズおよびサーバー・オプション・ファイル(dsmserv.opt)のパラメータをTSMクラスタセットアップ情報ファイル(/opt/tivoli/tsm/ CLUS /tsmclsetup.ini)に設定しておく必要があります。以下の各項目の内容を理解した上で、設定するクラスタサービス(userApplication)ごとに準備・確認しておきます。
TSMクラスタセットアップ情報ファイル(/opt/tivoli/tsm/CLUS/tsmclsetup.ini)は、ini ファイル形式で情報を記録します。記録する情報は以下のとおりです。
なお、各キーに対応した値に関する詳しい情報は、TSMマニュアルの「ETERNUS SF TSM 管理者のための解説書 (Solaris版)」を参照して下さい。
セクション名 |
キー名 |
設定値 |
意味 |
TSMサーバ名(service1) |
Dbsize |
数値 |
TSM DBのサイズ(MB)を指定してください。 |
RLOGsize |
数値 |
TSM LOGのサイズ(MB)を指定してください。 |
|
TCPPort |
数値 |
TCP/IPのポート番号を指定します。省略時値は1500。 |
|
SHMPort |
数値 |
シェアード・メモリーのポート番号を指定します。省略時値は1510。 |
|
TCPNODELAY |
Yes |
TCP送信遅延に関する指定。 yesの指定によりMTUサイズに達する前にデータ・パケットをネットワークに送り出します。 |
|
No |
TCP送信遅延に関する指定 |
||
BUFPoolsize |
数値 |
TSM DBへの入出力のために使用されるバッファーのサイズ(KB)を指定します。省略時値は2048(KB)です。 |
|
LOGPoolsize |
数値 |
TSM LOGへの書き出しに使用するバッファーのサイズ(KB)を指定します。 |
|
TXNGroupmax |
数値 |
TSM DBにコミットをとるタイミングを(TSMクライアントからサーバーに)送信したファイル数で指定します。推奨値は256です。 |
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VOLUMEHistory |
パス名 |
順次ボリューム情報のコピーを保管するファイルを指定(TSM DBリカバリー時に必要) |
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DEVCONFig |
パス名 |
デバイス構成情報のコピーを保管するファイルを指定(TSM DBリカバリー時に必要) |
ファイル記述例
[service1] DBsize=101 RLOGsize=33 TCPPort=1501 SHMPort=1510 TCPNODELAY=yes BUFPoolsize=32768 LOGPoolsize=2048 TXNGroupmax=256 VOLUMEHistory=/tmp/volhistory.log DEVCONFig=/tmp/devconfig.log
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