PowerSORT Workstation V5.0 使用手引書
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第4章 OCXを使用してPowerSORTを使用する> 4.3 実行前に設定するプロパティ

4.3.23 KeyCmdStrプロパティ

ソート処理およびマージ処理のキーフィールドを設定します。

■構文

object.KeyCmdStr = string


object

オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式を指定します。

string

キーフィールドを記述形式に従って指定します。

stringの記述形式

pos.len typ opt [ M kanji-def ] [, pos.len typ opt [ M kanji-def ]...]

pos

キーフィールドの位置を指定します。レコードの先頭を0として計算します。入力がテキストファイルの場合は、FieldDefinitionプロパティの値に従って、浮動フィールドまたは固定フィールドで指定します。テキストファイル以外の場合は、常に固定フィールドとなります。浮動フィールドはフィールド番号を、固定フィールドはカラム位置を指定します。

len

キーフィールドの長さをピリオド( . )に続けて指定します。データ形式により指定できる長さに上限があります。詳細は、キーフィールドに指定可能なデータ形式を参照してください。
テキストファイルで浮動フィールドとして処理する場合、指定したフィールド長よりも長いフィールドが現れると、指定したフィールド長で処理されます。逆に指定したフィールド長よりも短いフィールドが現れると、実際のフィールド長で処理されます。
データ形式(typ)に符号なし2進数(bit)を指定する場合は、マスク値を10進数の1〜255の範囲で指定します。この場合、フィールド値とマスク値の論理積がキー値となります。例えば、フィールド値が16進数の8e、マスク値として3を指定した場合、キー値は16進数の02になります。

typ

キーフィールドのデータ形式をlenに続けて指定します。詳細は、キーフィールドに指定可能なデータ形式を参照してください。

opt

キーフィールドの操作をtypに続けて指定します。詳細は、キーフィールドの操作の種類を参照してください。

◆M kanji-def

漢字フィールドを指定します。漢字フィールドの指定方法については、kanji-defの記述形式を参照してください。

■解説

■記述例

例1) レコードの先頭から10バイトのASCIIコードのフィールドを昇順に並べる指定です。

0.10asca


例2) レコードの先頭から5バイトのASCIIコードのフィールドを降順に、20バイトめから1バイトの外部10進数を昇順に並べる指定です。

0.5ascr,19.1zdla

例3) レコードの10バイトめから20バイトの漢字(ASCIIコード)のフィールドを総画順、音読み順の昇順として並べる指定です。

9.20ascam MstdSO

例4) レコードの10バイトめから20バイトの漢字(ASCIIコード)のフィールドに対するふりがなフィールドが、レコードの50バイトめから10バイトにASCIIコードで記述されており、これを国語辞典の並びで昇順に並べる指定です。

9.20ascam Mdic49.10asc

[参照]


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