PowerSORT Workstation V5.0 使用手引書
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第4章 OCXを使用してPowerSORTを使用する> 4.3 実行前に設定するプロパティ

4.3.30 RconCmdStrプロパティ

ソート処理、マージ処理およびコピー処理の再編成フィールドを設定します。

■構文

object.RconCmdStr = string

object

オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式を指定します。

string

再編成フィールドを記述形式に従って指定します。

stringの記述形式

{ pos.len | slf.len typ } [ { pos.len | slf.len typ } ...]

pos.len

入力レコードの位置と長さを指定します。poslenの間には、ピリオド( . )を入れます。指定したフィールドが入力レコードの中に存在しない場合はエラーになります。テキストファイルや可変長レコード形式のファイルの場合は、ファイル内の最小レコード長以下となるよう、poslenを指定します。

pos

再編成フィールドの位置を指定します。レコードの先頭を0として計算します。入力がテキストファイルの場合は、FieldDefinitionプロパティの値に従って、浮動フィールドまたは固定フィールドで指定します。テキストファイル以外の場合は、常に固定フィールドとなります。浮動フィールドはフィールド番号を、固定フィールドはカラム位置を指定します。

len

再編成フィールドの長さをピリオド( . )に続けて指定します。テキストファイル浮動フィールド指定の場合、指定したフィールド長よりも長いフィールドが現れると、指定したフィールド長で処理されます。逆に指定したフィールド長よりも短いフィールドが現れると、実際のフィールド長で処理されます。

slf.len typ

自己規定値を値、長さ、データ形式で指定します。slflenの間には、ピリオド( . )を入れます。自己規定値に指定可能なデータ形式と長さについては、再編成フィールドの自己規定値に指定可能なデータ形式を参照してください。

slf

自己規定値を指定します。以下の3つの形式があります。

形式

指定方法

文字列

'文字列'

文字列をクォーテーション( ' )で囲みます。
例) '123'

16進数

x16進数

先頭にxを置き、16進コードを続けます。
例) x313233

10進数

d10進数

先頭にdを置き、10進数を続けます。また、符号(+、-)を付けることもできます。
例) d123、d+123、d-123

len

自己規定値の長さをピリオド( . )に続けて指定します。

typ

自己規定値のデータ形式を指定します。

■解説

レコード再編成機能を使用する場合、KeyCmdStrプロパティおよびSumCmdStrプロパティで指定するキーフィールド、集約フィールドの位置(pos)、長さ(len)は、レコード再編成後のレコードに対して指定します。

■記述例

例1) 入力レコードの20バイトめから10バイト、50バイトめから12バイト、30バイトめから22バイトのフィールドを順番に複写し、入力レコードを再構成します。再編成後のレコードの長さは、44バイトになります。テキストファイルの場合は、レコード分離文字が付加されます。テキスト浮動フィールド指定の場合は、さらにフィールド分離文字が付加されます。

19.10,49.12,29.22

例2) レコードの先頭から3バイトの長さで、ASCIIコードの文字列 'abc' を埋め込み、入力レコードの20バイトめから10バイトのフィールドを後に複写して、入力レコードを再構成します。再編成後のレコード長は、13バイトになります。テキストファイルの場合は、レコード分離文字が付加されます。テキスト浮動フィールド指定の場合は、さらにフィールド分離文字が付加されます。

'abc'.3asc,19.10

[参照]


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