PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
目次 索引 前ページ次ページ

第3部 Global File Services 共用ファイルシステム> 第24章 ファイルシステムのバックアップとリストア> 24.7 GFS 共用ファイルシステムの高速バックアップ・リストア

24.7.10 リストア時の操作

24.7.10.1 テープなど他の媒体からバックアップ元へリストアを行う場合

 瞬時コピー、または切離しにより作成したバックアップ先から、さらにテープなどの別の媒体にバックアップした場合のリストア方法について説明します。リストアの方法は、リストア手段により異なります。

[パーティション単位でリストアする場合]

 dd(1M) などによりパーティションをコピーしてバックアップを取った場合、ファイルシステムを構成するパーティションについてはバックアップ先のパーティションが記録されています (本書の“24.7.4 バックアップイメージについての注意”を参照してください) ので、まずバックアップ先にリストアを行ってください。その後“24.7.10.2 バックアップ先からバックアップ元へのリストアを行う場合”の手順に従って、バックアップ元からバックアップ先への瞬時コピーを行います。

[ファイル単位でリストアする場合]

 tar(1)、sfccpio(1)、sfcrestore(1M) などによりファイル単位でのリストアを行う場合、パーティション構成情報を含んでいませんので、バックアップ元に直接リストアします。バックアップ元のファイルシステム再作成を行い、マウント後、リストアを行ってください。

24.7.10.2 バックアップ先からバックアップ元へのリストアを行う場合

 バックアップ先からバックアップ元への瞬時コピーにより、ファイルシステムのリストアを行います。以下の説明では、バックアップ先をテープなどさらに別の媒体にバックアップしていないことが前提です。

 この場合、sfcproxyrestore コマンドを使用します。

 sfcproxyrestore(1M) の詳細については、本書の“付録F.2.20 sfcproxyrestore(1M)"を参照してください。

 関連付け名が backup1_for_volume0001 であるファイルシステムのバックアップ先をバックアップ元へリストアする場合の例を示します。バックアップ元ファイルシステムの共用ノードで実行します。

# sfcproxyrestore -s backup1_for_volume0001

 sfcproxyrestore コマンド実行後、バックアップ先とバックアップ元が逆に組み込まれた状態となります。したがって一旦、関連付けを解除し再度関連付けを行ってください。

 関連付け名が backup1_for_volume0001 である関連付けを一旦解除して再度関連付けを行う場合の例を示します。バックアップ元ファイルシステムの共用ノードで実行します。

# sfcproxyinfo -f backup1_for_volume0001 > /var/tmp/relation_backup
# sfcproxybreak backup1_for_volume0001
# sfcproxyjoin equivalent -r backup1_for_volume0001 -f /var/tmp/relation_backup

 グループ指定の EC 運用の場合で、関連付け名が backup1_for_volume0003 である関連付けを一旦解除して再度関連付けを行う場合の例を示します。バックアップ元ファイルシステムの共用ノードで実行します。

# sfcproxyinfo -f backup1_for_group0003 > /var/tmp/relation_backup
# sfcproxybreak backup1_for_group0003
sfcadm(1M) によるバックアップ先ファイルシステムの削除
sdxvolume(1M) によるバックアップ先の GDS のグループ下の全ボリュームの削除
# sfcproxyjoin equivalent -r backup1_for_group0003 \
-g /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0003 -f /var/tmp/relation_backup


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006