PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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付録F リファレンスマニュアル> F.2 GFS 共用ファイルシステム専用管理コマンド

F.2.20 sfcproxyrestore(1M) ファイルシステムの高速リストア

◆形式

sfcproxyrestore [-s] rel_name

◆機能説明

 sfcproxyrestore は、関連付け rel_name により指定したバックアップ先からバックアップ元への瞬時スナップショットを作成し、ファイルシステムの高速リストアを行います。したがってバックアップ元は、コマンド発行直後に使用可能となります。sfcproxyrestore に先立って、sfcproxyjoin(1M) によりバックアップ元とバックアップ先の関連付けの設定が行われている必要があります。

 sfcproxyrestore 実行時には、以下の条件を満たしている必要があります。

 sfcproxyrestore 実行後は、バックアップ先はバックアップ元に組み込まれた状態となります。再びバックアップを行うためにはコピー処理完了後に sfcproxybreak により一旦関連付けを解除してください。その後、必要に応じて再度関連付けを行ってください。

◆オプション

 以下のオプションが指定できます。

-s

 同期指定。実際のコピー処理の完了を待ちます。

◆オペランド

 以下のオペランドが指定できます。

rel_name

リストア操作対象の関連付けを関連付け名 rel_name により指定します。

◆使用例

(例1)

 EC 運用において、関連付け名 backup1_for_volume0001 の関連付けで指定されるバックアップ先からバックアップ元へリストアを行い、EC運用を再開する場合、以下のコマンドを実行します。

# sfcproxyrestore -s backup1_for_volume0001
# sfcproxyinfo -f backup1_for_volume0001 > /var/tmp/relation_backup
# sfcproxybreak backup1_for_volume0001
# sfcproxyjoin equivalent -r backup1_for_volume0001 -f /var/tmp/relation_backup

(例2)

 OPC 運用において、関連付け名 backup1_for_volume0002 の関連付けで指定されるバックアップ先からバックアップ元へリストアを行い、OPC運用を再開する場合、以下のコマンドを実行します。

# sfcproxyrestore -s backup1_for_volume0002
# sfcproxyinfo -f backup1_for_volume0002 > /var/tmp/relation_backup
# sfcproxybreak backup1_for_volume0002
# sfcproxyjoin separate -r backup1_for_volume0002 -f /var/tmp/relation_backup

(例3)

 グループ指定の EC 運用において、関連付け名 backup1_for_group0003 の関連付けで指定されるバックアップ先からバックアップ元へリストアを行い、EC運用を再開する場合、以下のコマンドを実行します。

# sfcproxyrestore -s backup1_for_group0003
# sfcproxyinfo -f backup1_for_group0003 > /var/tmp/relation_backup
# sfcproxybreak backup1_for_group0003
sfcadm(1M) によるバックアップ先ファイルシステムの削除
sdxvolume(1M) によるバックアップ先の GDS のグループ下の全ボリュームの削除
# sfcproxyjoin equivalent -r backup1_for_group0003 \
-g /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0003 -f /var/tmp/relation_backup

◆終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0   正常終了
>0   異常が発生しました。

◆関連項目

sfcproxybreak(1M), sfcproxyinfo(1M), sfcproxyjoin(1M), sfcproxyop(1M).

“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の sdxinfo(1M), sdxproxy(1M), sdxvolume(1M).

◆注意事項


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