Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
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3.1.2 ツリーの設計
リポジトリに格納するデータ(エントリ)を決定した後は、エントリ間の階層構造、エントリの名前など、ディレクトリ情報ツリーの構造を決定します。
以下の3つを決定します。
- ツリーのルート(公開ディレクトリ)
ツリーの最上位(ルート)にするエントリです。リポジトリ固有のエントリで、すべてのエントリは、このエントリの下に格納されます。
ルートエントリの名前には、任意の属性を使用できますが、ドメイン名(dc(domainComponent))、組織(o(organization))、国(c(country))にすることを推奨します。

- エントリ間の関係
ツリーの階層構造は、できるだけ浅くフラットにします。名前の変更をできるだけ避けるためです。
分岐点には、会社の組織や部門は使用しないようにします。組織名は変更されることが考えられるためです。「ユーザ情報」、「サービス」などで分類すると、名前の変更を避けることができます。
良くない例) 階層が深く複雑で、部門名を変更すると影響範囲が広い。

良い例) 階層が浅く単純で、部門名を変更しても影響範囲が狭い。

- エントリの名前(識別名:DN)
エントリの名前(識別名:DN)は、リポジトリ内で一意である必要があります。名前には、一つ以上の属性値を使用します。
たとえば、ユーザ情報エントリには、cn属性(氏名)を使用するのが一般的ですが、同じ名前のユーザがいる場合は、一意になりません。この場合は、uid(ユーザID)属性や、employeeNumber(従業員番号)属性を使用します。

エントリの名前には、管理者用DNと同一のDNは使用できません。
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