FUJITSU Linkexpress Replication option説明書 |
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第2章 オープンサーバ間:Symfoware抽出レプリケーション | > 2.9 レプリケーション運用の監視 | > 2.9.4 ログファイルの監視 |
トランザクションログファイルの使用率が警告率を超過するか、もしくは容量不足(状態表示で確認)になる可能性があると判断した場合、以下の対処方法を実施してください。
原因 |
対処方法 |
---|---|
更新量の多いトランザクションの利用者プログラムが存在し、差分ログを出力し続けたため、トランザクションログファイルを圧迫している。 |
トランザクションログファイルを再作成して、トランザクションログファイルの容量を大きくしてください。 |
長いトランザクションの利用者プログラムが存在し、トランザクションログファイルを占有し続けたため、トランザクションログファイルを圧迫している。 |
|
トランザクションログファイルの容量が小さすぎる。 |
警告率に対するメッセージ番号を以下に示します。
メッセージ番号 |
出力先 |
---|---|
qdg12721 |
Symfoware/RDBのメッセージ・ログファイル |
トランザクションログファイルの作成時に警告率を指定した場合、データ部の容量を十分に確保している場合でも、実際の運用で警告メッセージが断続的に出力されることがあります。しかし、この場合は特に対処の必要はありません。
警告メッセージが継続的に出力される場合は、運用状況に対して容量が不十分である可能性があります。このような場合は、上記の対処方法に従って対処を行ってください。
なお、更新量の多いトランザクションや長いトランザクションの利用者プログラムが存在せず、更新量が少なくかつ短いトランザクションの利用者プログラムが多数存在する場合には、使用率が高い値を示していても、トランザクションログファイルが容量不足となる可能性はありません。
以下の見積り式を満たす場合、トランザクションログファイルの容量不足は発生しないと考えてください。
1トランザクションあたりの発生ログ量×最大多重度<トランザクションログファイルの容量 |
(発生ログ量について、UPDATEのログ量は2倍で計算してください)
ただし、ログ量が小さくても、トランザクションが延々と実行中状態(コミットもロールバックもしない)の場合、容量不足が発生する可能性はあります。
前記のような実行中状態(コミットもロールバックもしない)のトランザクションが存在しない状態で容量不足が発生した場合、差分ログファイルへの差分ログの転送待ちによる一時的な容量不足であると考えられますので、容量不足エラーとなったトランザクションを再実行してみてください。
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