FUJITSU Linkexpress Replication option説明書
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第1章 レプリケーションの概要> 1.9 差分ログの取得と操作> 1.9.4 差分ログの操作

1.9.4.2 最新の差分ログを複写先データベースに複写する場合の操作

トランザクションログファイルまたはトランザクションログデータベースから差分ログファイルへの差分ログの振り分けは、トランザクションと同期して行われません。このため、一括差分複写時に最新の差分データが複写されるとは限りません。

最新の差分ログを複写する場合には、一括差分複写の前に、“差分ログの追出しコマンド”により、トランザクションログファイルまたはトランザクションログデータベース中の差分ログを差分ログファイルに追い出しておく必要があります。

説明1

下図では、1、2、3の順番で発生した3つの差分ログのうち2つの差分ログが4、5の順番で差分ログファイルに振り分けられています。この状態で、6の一括差分複写を行うと2つの差分ログしか複写されません。

残りの1つの差分ログは、次回の一括差分複写時に複写されます。

説明2

下図では、6で差分ログの追出しコマンドにより、トランザクションログファイルまたはトランザクションログデータベースの差分ログを差分ログファイルに追い出しています。この状態で、7の一括差分複写を行うことによって、すべての差分ログを複写することができます。


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