FUJITSU Linkexpress Replication option説明書

1.9.2 トランザクションログファイルと差分ログファイル

差分ログは、複写元データベースを更新する利用者プログラムのトランザクションが正常終了した時点で、トランザクションと同期して、以下のログファイルに格納されます。ただし、トランザクションがロールバックされた場合は、格納されません。

Symfoware抽出レプリケーションの場合：トランザクションログファイル

Oracle抽出レプリケーションの場合：トランザクションデータベース

トランザクションログファイルまたはトランザクションデータベースは、以下の単位で作成します。

ログファイルの種類	作成する単位
トランザクションログファイル	RDBシステムごとに1つ
トランザクションデータベース	Oracleシステム（ORACLE_SID）ごとに1つ

トランザクションログファイルまたはトランザクションデータベースに格納された差分ログは、“差分ログファイル”と呼ばれるログファイルに振り分けられます。差分ログファイルへの振り分けは、トランザクションの終了とは非同期に行われます。振り分けの契機は、Symfoware抽出レプリケーションとOracle抽出レプリケーションとでは、以下のように異なります。

レプリケーションの種類	振り分けの契機
Symfoware抽出レプリケーション	自動で振り分けられます。
Oracle抽出レプリケーション	動作環境ファイルに指定した差分ログ収集スケジュールに従って振り分けられます。 詳細は、“3.3.5.3 動作環境ファイルの作成”を参照してください。

差分ログファイルは、複写元データベースからのデータ抽出方法（抽出定義）ごとに1つずつ作成します。

差分ログファイル中の差分ログは、データ抽出、データ転送、データ格納のそれぞれの処理を経て、複写先データベースに複写されます。

以下に、トランザクションログファイルまたはトランザクションログデータベースと差分ログファイルの概念図を示します。