FUJITSU Linkexpress Replication option説明書 |
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第3章 オープンサーバ間:Oracle抽出レプリケーション | > 3.3 レプリケーション運用のためのセットアップ | > 3.3.5 Linkexpress Replication optionのセットアップ |
Linkexpress Replication optionの動作環境ファイルには、Linkexpress Replication optionの動作条件や、Linkexpress Replication optionが管理するファイルの配置先などを指定します。
Linkexpress Replication optionをインストールすると、動作環境ファイルの雛形が作成されます。
格納先ディレクトリ:/opt/FSUNlnkre/etc/
ファイル名:lxrpoconfig
インストール直後の動作環境ファイルの内容は以下のとおりです。
動作環境ファイルは、上記の雛形を編集して作成します。なお、動作環境ファイルはOracleシステム名(ORACLE_SID)ごとに作成してください。作成するときのファイル名は、“ORACLE_SID.cfg(すべて半角文字で記述します。)”です。
ここでは、動作環境ファイルに指定するオペランドについて説明します。
CIRCULATING_TIME = 差分ログ収集間隔 |
[内容]
トランザクションログデータベースから差分ログを収集する間隔を指定します。本オペランドに指定された間隔でトランザクションログデータベースから差分ログの収集を行い、差分ログファイルに出力します。この間隔を差分ログ収集スケジュールと呼びます。なお、差分ログ収集スケジュールの開始、終了タイミングについては、“差分ログ収集スケジュール”を参照してください。
[形式]
指定単位は分です。指定値は1から10080(1週間)までの符号なし整数が指定可能です。本オペランドは省略不可です。
[備考]
本オペランドは、動作環境ファイルの雛形には10が指定されていますので、実際に運用に合った差分データ収集間隔に変更してください。
本指定値は、レプリケーション業務の業務スケジュールより小さい値を指定してください。
DEFMNGPATH (抽出定義管理ファイルの配置パス指定)
DEFMNGPATH = 抽出定義管理ファイルの格納ディレクトリパス名 |
[内容]
抽出定義管理ファイルを管理するディレクトリパス名を指定します。
[形式]
任意のパス名を214バイト以内の絶対パス名で指定します。ディレクトリパス名に空白を含むことはできません。本オペランドを省略することはできません。
[備考]
指定するパス名には、すでに存在するディレクトリパスを指定してください。
指定したディレクトリパスは、Linkexpress Replication optionの起動以降で使用されます。
複数のOracleシステムで運用する場合は、システムごとに異なる配置ディレクトリパス名を指定してください。
WORKPATH = 一括差分複写用の作業域パス名 |
[内容]
Oracleからの差分データ抽出用の作業域パス名を指定します。本領域は一括差分複写用の差分ログを取得するために使用します。
[形式]
任意のパス名を170バイト以内の絶対パス名で指定します。パス名に空白を含むことはできません。本オペランドを省略することはできません。
[備考]
指定するパス名には、すでに存在するパスを指定してください。
指定したパスは、Linkexpress Replication optionの起動以降で使用されます。
複数のOracleシステムで運用する場合は、システムごとに異なる作業域パス名を指定してください。
Oracle_VERSION (Oracleのバージョンレベル)
Oracle_VERSION = Oracleのバージョンレベル |
[内容]
複写元データベースであるOracleのバージョンレベルを指定します。
[形式]
Oracleのバージョンレベルを“.”を省略して指定します。Linkexpress Replication option 4.xでは以下が指定できます。
815:Oracle 8.1.5を複写元データベースとする場合に指定します。
816:Oracle 8.1.6を複写元データベースとする場合に指定します。
817:Oracle 8.1.7を複写元データベースとする場合に指定します。
901:Oracle 9.0.1を複写元データベースとする場合に指定します。
920:Oracle 9.2.0を複写元データベースとする場合に指定します。
1010:Oracle 10.1.0を複写元データベースとする場合に指定します。
[備考]
本オペランドは省略できません。
REPCMD_NUM = レプリケーションのコマンド多重度 |
[内容]
以下のレプリケーションコマンドの多重度を指定してください。
差分ログの取得開始コマンド
差分ログの取得終了コマンド
差分ログの追出しコマンド
レプリケーション起動コマンド
レプリケーション停止コマンド
[形式]
レプリケーションコマンドの多重度を指定します。多重度は1から1000までの符号なし整数が指定可能です。本パラメタの値を超える多重度でコマンドを実行するとコマンドが異常終了します。本オペランドを省略すると“50”が指定されたものとみなされます。
[備考]
本オペランドは、動作環境ファイルの雛形には記述されていません。レプリケーションコマンドの多重度を変更する場合に指定してください。
LOGDB_NAME(トランザクションログデータベースのスキーマ名)
LOGDB_NAME = スキーマ名.テーブル名 |
[内容]
トランザクションログデータベースを作成したスキーマ名、テーブル名を指定します。
[形式]
トランザクションログデータベースのスキーマ名、テーブル名を“.”で区切って指定します。トランザクションログデータベース作成用シェルスクリプトのテーブル定義に指定したスキーマ名、テーブル名を指定してください。
指定値はOracleのスキーマ・オブジエクトの命名規則に従ってください。半角の英字の大文字と小文字は区別されます。小文字を指定するために“"”で括る必要はありません。
本オペランドを省略するとREPUSER.REPTABLEが指定されたものとみなされます。
[備考]
本オペランドは、動作環境ファイルの雛形には記述されていません。トランザクションログデータベースを指定する場合に指定してください。
REPPROJECT_CODE(レプリケーションのコード名)
REPPROJECT_CODE = レプリケーションが使用するIPCキーの最上位1バイトの値 |
[内容]
レプリケーションが使用するIPCキーの最上位1バイトの値を指定します。
[形式]
レプリケーションが使用するIPCキーの最上位1バイトの値を16進表記で指定します。デフォルトは0xdeです。デフォルトの名前で運用上支障がない場合は、なるべくデフォルト値で運用してください。本オペランドは省略可能です。
[備考]
本オペランドは、動作環境ファイルの雛形には記述されていません。レプリケーションが使用するIPCキーを変更する場合に指定してください。
REPSYSTEM_ID = レプリケーションに与えるシステムID |
[内容]
Oracleシステム単位に起動するレプリケーションに対して、一意なIDを指定してください。
[形式]
レプリケーションに対して与えるシステムIDを1から31までの10進数で指定します。複数のレプリケーションを起動する場合には、省略できません。レプリケーションごとに違う値を設定してください。レプリケーションが1つの場合には省略可能です。省略した場合には1が指定されたものとみなされます。
[備考]
本オペランドは、動作環境ファイルの雛形には記述されていません。レプリケーションのシステムIDを指定する場合に指定してください。
レプリケーション運用中に以下のファイルの更新は行わないでください。
Linkexpress Replication optionの動作環境ファイル
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