負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド
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15.25 負荷分散方式の選択基準
負荷分散を利用する場合、業務の特性を考慮し、以下のような基準で選択することが望ましいと思われます。
- 一意性を保証しない、かつセション識別しない場合
または、一意性保証時間が、30〜120秒程度の範囲内の場合、
ラウンドロビン、サーバ負荷(最小CPU、メモリ、DISK I/O負荷)等を選択する。
分散対象サーバのサーバ負荷は、計測間隔(デフォルト設定で6秒間)の瞬間的なサーバ負荷であるため、クライアントからのアクセス密度にバラツキが発生すると、低負荷状態のサーバにアクセスが集中し、かつ、一意性保証期間が長期間であると、負荷分散に偏りが解消されにくくなります。(短期業務であれば、過去の実績を問わず、現時点で最高性能で働いてくれるサーバに依頼することに相当します)
- 一意性保証時間が、1200秒(20分)〜数時間で、非常に長い場合
最小クライアント数や、最小コネクション数(FTP利用時など)を選択する。
ラウンドロビン、サーバ負荷(最小CPU、メモリ、DISK I/O負荷)等の判定基準値の有効期間が短い分散方式は、推奨しません。
分散対象サーバに接続しているクライアント数は、過去からの継続業務数であり、現時点までの負荷分散結果が反映された割り当て状況(例えば、過去30分間以上の分散実績)を考慮した分散になります。(長期業務は、過去の業務実績(履歴)も考慮して、長期間の業務を確実に遂行できるサーバに依頼することに相当します)
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