負荷分散/QoS制御 コンソールリファレンス
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第1章 ポリシー情報の設定> 1.1 サイト負荷分散ポリシー

1.1.5 分散対象サービス・オブジェクトの作成(オプション)

分散対象サービス・オブジェクを作成します。
分散対象サービスでは、特定のサービス(ポート番)に対して、特別な分散方法を指定することができます。

ネームスペースから、分散対象サービスを作成する「サイト・ファーム」をクリックします。「編集」メニューから、「新規作成」、「分散対象サービス」を選択します。

または、「分散対象サービス・グループ」をクリックします。「編集」メニューから、「新規作成」、「分散対象サービス」を選択します。

■「代表ポート」タ


分散対象サービスの名前を入力します。


必要に応じて、分散対象サービスの注釈を入力します。

サービス
サービスを識別する名前をリストから選択します。代表的なサービスとして、以下のサービスが選択できます。

代表ポー
アプリケーションが使用するポート番号をリストから選択または、直接ポート番号を入力します。この代表ポートへアクセスするクライアントを、分散対象タブの“分散先ポート群”(分散対象ポート)へ振り分けます。サービス名を選択することで、一般的なポート番号が自動設定されます。


“AJPv12”の設定にあたっては「負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド」の“11.3 サーブレット・ゲートウェイとサーブレット・コンテナ間負荷分散”を参照してください。


Traffic Director(Solaris版)では、以下の注意事項があります。


■「分散対象」タブ→「分散ポート」タ

分散先IPアドレ
ファーム配下にある各分散対象サーバのIPアドレスをリスト表示します。この項目は変更できません。

分散先ポート
分散先のポート番号を入力します。ポート番号を複数入力(冗長構として順番に分散対象とします)する場合は、カンマ“,”で区切って入力します。分散先にサイト・ファームを指定した場合、ポート番号は入力できません(分散先のサイト・ファームに定義された代表ポート番号が使用されます)。
複数のポート番号を入力する場合は、サイト・ファームオブジェクトの転送方式で“IPアドレス変換”を選択する必要があります。
同一のサイト・ファーム配下で、複数の分散対象サービス・オブジェクトに、同じ分散先サーバの同じポート番号を指定しないでください。
“MACアドレス変”を選択した場合、ポート番号は1つだけ入力可能です。
なお、分散先ポート群を空にする(入力しない)ことで、分散対象から外すことができます。

常設コネクション
以下の条件の時に有効になります。


Traffic Director(Solaris版)では、以下の注意事項があります。


「分散対象」タブ→「分散条件」タ


分散ルールを追加す
[追加]ボタンをクリックします。追加した分散ルールを選択し、[編集]ボタンをクリックします。詳細は、「フィルタリング・ポリシー」の「1.3.2.3 フィルタ条件の設定」を参照してください。

分散ルールを編集す
編集する分散ルールを選択し、[編集]ボタンをクリックします。詳細は、「フィルタリング・ポリシー」の「1.3.2.3 フィルタ条件の設定」を参照してください。


設定できる分散条件は、以下のものがあります。


分散ルールを削除す
削除する分散ルールを選択し、[削除]ボタンをクリックします。

優先度を変え
優先順位を変える分散ルールを選択し、[上]ボタンまたは [下]ボタンをクリックすると、優先順位を変えることができます。上段ほど、優先的に処理されます。

実施するサー
分散条件が成立したときに振り分ける分散対象サーバを選択します。



「一意性」タ

保証方
サービスの内容により、以下のいずれかを選択します。“保証なし”以外を選択した場合は、「保証時間」の設定も行ってください。

保証時
セッション切断後のセッションの保証時間を1〜99999秒の範囲で設定します。

キーワー
保証方式が“CookieまたはURL 埋め込みパラメタ(その他)によりセッションを識別する”の場合に有効となります。
キーワードは、UTF-8で32767バイトまで入力可能です。



Traffic Director(Solaris版)では、以下の注意事項があります。


「サイト間連携」タ

通信条件により、“URLリダイレク”または“UDPカプセルにより転送を行”のどちらかのチェックボックスをチェックします。


分散対象サーバにサイト・ファームが設定されている場合に、設定することができます。


Traffic Director(Solaris版)では、以下の注意事項があります。


「故障監視」タ

サービスを監視する
サービスの停止を監視する場合は、チェックボックスをチェックします。チェックボックスをチェックした場合は、「TCPプロトコル」タブまたは「HTTPプロトコル」タブを設定します。


Traffic Director(Solaris版)では、以下の注意事項があります。


「故障監視」タブ→「TCPプロトコル系」タ

通信中にサーバがダウンした場合、リセットを送信す
代表ポートで指定したポート番号に接続してくる要求です。通信途中に分散対象サーバがダウンした場合に、接続済みコネクションをリセットしたいときに、チェックボックスをチェックします。

接続できない場合、サーバを再割り当てす
代表ポートに指定したポート番号に接続してくる要求です。通信途中に分散対象サーバがダウンした場合に、分散対象サーバの再割り当てをしたいときに、チェックボックスをチェックします。チェックボックスをチェックした場合は、“SYNの再送回数”を1〜99の範囲で設定します。
なお、サーバ再割り当て台数は、分散対象サーバの数に依存します。
全ての分散対象サーバに再割り当てできなかった場合、最後に割当てたサーバの接続状態が通知されます。(通常、サーバから無応答の状態になり、HTTPプロトコルの場合でも「エラー時の動作」の応答は返却されません)また、HTTPプロトコルで「監視するステータスコード」に該当する場合も、サーバの再割り当てが実行されます。


Traffic Director(Solaris版)では、以下の注意事項があります。


「故障監視」タブ→「HTTPプロトコル系」タ

監視するURL
サービスの監視先のURLを入力します。パス名とファイル名を入力します。URLは、UTF-8で256バイトまで入力可能です。このURLを参照できない場合、故障と判断します。監視先のURLには、「http://分散対象サーバ/」に続くURIを指定してください。また、監視先のURLを省略した場合、「http://分散対象サーバ/」のURLだけで故障監視されます。

監視するステータス・コー
HTTPのHEADリクエストに対してエラー(HTTPステータス・コー)が通知された場合、振り分け先を変更して改めて接続します。このときに監視するステータス・コードをリストから選択します。

エラー時の動
分散対象サーバやサービスが高負または故の際にHTTPリクエストの中継が失敗した場合、HTTPクライアントに対して実行される動作をリストから選択します。

リダイレクトURL
エラー時の動作で、“エラー・ページのURL にリダイレクトする”を選択した場合、リダイレクトするURLを指定します。
URLは、UTF-8で256バイトまで入力可能です。

応答メッセー
エラー時の動作で、“エラーメッセージを応答する”または“高負荷のときエラーメッセージを応答する”を選択した場合、HTTPクライアントに対して応答するメッセージを入力します。
応答メッセージは、UTF-8で32767バイトまで入力可能です。


この機能は分散対象サービスの「故障監視」タブで、 “サービスを監視する”にチェックした場合に有効となります。


Traffic Director(Windows版)では、以下の注意事項があります。

Traffic Director(Solaris版)では、以下の注意事項があります。

Traffic Director(Linux版)では、以下の注意事項があります。


「Interstage連携」タ

IIOP通信をメソッド毎に分散す

メソッド毎に分散をしたいときにチェックボックスをチェックします。ネーミングサービスのオブジェクトリファレンスの獲得時負荷分散でネーミングサービスコネクションの切断を不要にしたい場合も本オプションをチェックします。


Traffic Director(Solaris版)は、以下の注意事項があります。



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