負荷分散/QoS制御 コンソールリファレンス
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第1章 ポリシー情報の設定> 1.1 サイト負荷分散ポリシー

1.1.6 分散対象サーバの配置方法および転送方式による機能の○×表

ネットワーク・サーバは、クライアント装置と分散対象サーバ群の間に配置します。この配置方法には、通過型配(クライアント装置と分散対象サーバ群をネットワーク・サーバが分断する)と並列型配(分散対象サーバ群と同列に配置される)の2種類があります。並列型配置では、クライアントからのリクエストはネットワーク・サーバを経由しますが、サーバからのレスポンスは直接クライアントへ送信されます。ネットワーク・サーバの配置方法が並列型配置の場合は、特に注意してください。

(1)装置の配置方法と転送方式

配置

転送方式

並列型

通過型

注意事項

IPアドレス変換方式

×

MACアドレス変換方式

全分散対象サーバにIP Serverに設定した仮想IPアドレスをエイリアスIPとして設定する必要がある。

(2)各機能と装置の配置・転送方式について

・サーバ負荷分散

配置・転送方式

機能

並列型

通過型

注意事項

MAC変換

MAC変換

IP変換

分散方式

ラウンドロビン

静的な重み付け

最小コネクション数

最小クライアント数(*s)

最小データ通信量

△*

上りデータ量のみ計測

最小応答時間

×

最小サーバ負荷

最小FNA/LU数

IIOP (Interstage Application Server連携)

×

×

コンテンツ負荷分散

URLベース負荷分散

×

Webサーバのキープアライブ機能を無効にしておくこと

HTTPヘッダ負荷分散(*s)

×

Webアクセラレーション(*s)

×

×

HTTP1.1をサポートしていること。Webサーバのキープアライブ機能を有効にしておくこと。

セション維持機能

ノード単位

コネクション単位

Cookieオプション

×

SSLセッションID

×

URLリライト

×

URLリライト拡張

×

認証ヘッダオプション

×

ポート多重

×

×

IIOPメソッド毎負荷分散

×

×

FTP負荷分散

△*

△*

ノード単位のみ。FTPの分散対象サービスオブジェクトは作成しないこと

RealMedia、VDOLive、WindowsMedia負荷分散(*s)

△*

△*

ノード単位のみ。分散対象サービスオブジェクトは作成しないこと。

・サイト間負荷分散

配置・転送方式

機能

並列型

通過型

注意事項

MAC変換

MAC変換

IP変換

HTTPリダイレクト

○*

○*

○*

HTTPプロトコルのみ

UDPカプセリング(*s)

○*

○*

転送先のサイトファームはIPアドレス変換であること。

・透過デバイス負荷分散

配置・転送方式

機能

並列型

通過型

注意事項

MAC変換

MAC変換

IP変換

透過デバイス負荷分散(*s)

×

○*

×

コネクション単位の分散を行う場合、FTPのPASVコマンドの負荷分散は行えません。

・フィルタリング・ポリシー及びアドレス変換ポリシー

配置・転送方式

機能

並列型

通過型

注意事項

MAC変換

MAC変換

IP変換

アドレス変換

×

×

SynFlood攻撃防御

×

×

(3)故障監視機能

監視方式

注意事項

装置監視(レイヤ3)

PINGによる監視を行います。

サービスレイヤ監視(レイヤ4)

透過デバイス負荷分散を行う場合は使用できません。監視対象となるアプリケーションにより、監視パケットを異常と判断する場合があります。

アプリケーション監視(レイヤ7)(*s)

サポートプロトコルは、以下の通りです。他のプロトコルを指定してもサービスレイヤ監視(レイヤ4)までしか実施されません。
HTTP,FTP,SMTP,POP3,IMAP4,NNTP,TELNET,LDAP,DNS,SSL
透過デバイス負荷分散を行う場合は使用できません。
監視対象となるアプリケーションにより、監視パケットを異常と判断する場合があります。

ルート監視(レイヤ3)(*s)

対向のネットワークサーバ(Traffic Director)間でPINGによる監視を行います。監視対象のデバイスでネットワークサーバ(Traffic Director)間のPINGを通過する設定が必要となる場合があります。ルート監視の対象となるデバイスのルーティング設定により異常を検出できない場合があります。


Traffic Director(Solaris版)は以下の注意事項があります。


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