Dynamic Reconfiguration ユーザーズガイド 2.6 |
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第2章 DRのシステム構成と運用管理 | > 2.3 DRのコンフィグレーションとシステム管理の留意点 | > 2.3.3 DRシステム管理上の留意点 | > 2.3.3.1 I/Oデバイスの管理 |
DRによってシステムボードを削除する場合、そのボード上に活性化されたネットワークデバイスが存在すると、以下のようなメッセージを出力してDR処理が異常終了します。
failed to detach I/O node branch (/pci@XX,XXXX/network@X,X) from the node tree. (error=X)
この問題を回避するためには、以下のようにして対象となるネットワークデバイスを非活性化する必要があります。
# ifconfig interface down
# ifconfig interface unplumb
しかし、非活性化されるネットワークが、システムのプライマリネットワーク・インタフェース(すなわち、/etc/nodenameで定義されたホスト名に使用されているインタフェース)であれば、ftp(1), rsh(1), rcp(1), rlogin(1), telnet(1)等のネットワークの基本コマンドは機能しなくなり、NFSの操作にも影響します。この問題を避けるために、プライマリネットワークをDRによって削除する必要がある場合、I/Oマルチパスのようなデバイスの冗長化機能を使用して運用する必要があります。また、System Management Console (以降SMC)を使用している場合、SMCとの接続LANとして使用しているネットワーク・インターフェースを停止すると、SMC間の機能が動作しなくなるため、プライマリネットワーク・インターフェース同様に、冗長化して運用する必要があります。
GP7000Fモデル1000/2000, PRIMEPOWER800/1000/2000では、ディスク同様、プライマリネットワーク・インタフェースおよびSMCとのインターフェースをブートボード(“2.3.2.1 カーネルメモリアロケーションオプション”参照)上に設置しておけば、このボードは削除の対象にならないので、DRのために特別な管理・設定等は不要になります。
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