Dynamic Reconfiguration ユーザーズガイド 2.6 |
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第2章 DRのシステム構成と運用管理 | > 2.3 DRのコンフィグレーションとシステム管理の留意点 | > 2.3.2 DRコンフィグレーションとOBP (Open Boot PROM) |
システムが起動する際、OBPは搭載されているシステムボードの中でシステムボード番号が最小のシステムボードを選択し、そのシステムボード上のメモリにOBPプログラムが格納されます。また、OSのシステムプログラムも同じボード上に格納されます。このようにシステムの起動時に読み込まれるプログラムが格納されるボードをブートボートと呼びます。OBPプログラムやOSのシステムプログラムはカーネルメモリとして扱うため、ブートボードの削除はGP7000Fモデル1000/2000, PRIMEPOWER800/1000/2000ではサポートされていません。カーネルメモリアロケーションオプションを設定することで、指定されたシステムボードはカーネルメモリボードとして選択されなくなります。さらに、カーネルメモリボードとして割り当てられる優先順位もできるだけ低くします。
以下のOBP環境変数を用いて、本オプションを設定することができます。
# eeprom no-obp-sb-cX= Y
# eeprom no-obp-sb="XY"
# eeprom no-obp-sb="XY-N"
Xは筐体番号、Yは筐体内の相対システムボード番号、Nはシステムボード内オフセット番号を表します。例えば、GP7000Fモデル1000/2000, PRIMEPOWER800/1000/2000の場合に
# eeprom no-obp-sb-c0=134
と設定した場合、筐体0のシステムボード1番、3番、4番には、OBPプログラムはロードされず、OSのシステム情報も格納されません。また、カーネルメモリが拡張した場合も、システムは極力これらのシステムボードから、カーネルメモリの獲得を避けるようになります。
また、PRIMEPOWER900/1500/2500の場合も同様に、
# eeprom no-obp-sb="01 03 04 10"
と設定した場合、筐体0のシステムボード1番、3番、4番および筐体1のシステムボード0番は、OBPプログラムはロードされず、OSのシステム情報も格納されません。
パーティションを構成するすべてのシステムボードを、no-obp-sb-cXまたはno-obp-sbに設定することはできません。パーティション内の最低1つのシステムボードは、no-obp-sb-cXまたはno-obp-sbが設定されていない必要があります。万一パーティション内のすべてのシステムボードがno-obp-sb-cXまたはno-obp-sbに設定された場合、OBPはこの設定を無視します。
ブートボードには、上記のオプションで指定されたボード以外で、ボード番号が一番小さいものが選択されます。
この機能は、システムボードプールを確保するために使用されます。詳細は、“2.4 システムボードプール機能の管理”を参照してください。
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