Dynamic Reconfiguration ユーザーズガイド 2.6
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第2章 DRのシステム構成と運用管理> 2.3 DRのコンフィグレーションとシステム管理の留意点> 2.3.3 DRシステム管理上の留意点> 2.3.3.1 I/Oデバイスの管理

2.3.3.1.1 ディスクの管理

ディスクコントローラ番号は、devfsadm(1M)コマンドが実行された順番に番号付けされます。新しく追加されたシステムボード上では、ディスクコントローラ番号は、devfsadm(1M)コマンドによって、できるだけ小さい空き番号が選択されます。

一度削除したシステムボードを、再度追加した場合、I/Oの実装状態(I/Oコントローラ、I/Oデバイスの種類、実装されているスロットの位置)が削除前と同じ場合(通常、活性交換処理に相当)は、ディスクコントローラ番号は削除する前と一致します。しかし、実装が変わってしまうと、割り当てられるディスクコントローラの番号が変わってしまう可能性があり、その場合/etc/vfstabやその他のアプリケーションの動作に影響を及ぼす場合があります。システム管理者は、このような問題が発生しないように適切な管理をする必要があります。

DR操作に必要なアンマウント処理等ができないような、運用上必要不可欠なディスクは、I/Oマルチパス、ディスクの二重化等のデバイスの冗長化によって、保護する必要があります。

GP7000Fモデル1000/2000, PRIMEPOWER800/1000/2000ではカーネルメモリボードの削除がサポートされていません。その場合でも、システム・ディスク(OSがインストールされているディスク)のようにシステムの起動・運用に必要不可欠なディスクをDRによる削除の対象にならないブートボード(“2.3.2.1 カーネルメモリアロケーションオプション”参照)上に設置することで、DRの特別な管理・設定等を不要にすることができます。


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