Symfoware(R) Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 - FUJITSU -
目次 索引 前ページ次ページ

上へ第6章 クライアント・サーバ

6.2 コネクション

ここでは、コネクションの概要、コネクションの接続およびコネクションの切断の概要について以下を説明します。

■コネクションとは

コネクションとは、クライアントの応用プログラムがサーバのSymfoware/RDBデータべースにアクセスするために、クライアントとサーバの間を結んだ接続関係のことです。応用プログラムがデータベースシステムとコネクションをもつことによって、そのデータベースシステムの資源を操作することができます。

■コネクションの接

応用プログラムとサーバとのコネクションの接続は、CONNECTで行います。また、コネクションを接続することにより、SQL文を実行することができます。

■コネクションの切

応用プログラムとサーバとのコネクションの切断は、DISCONNECTで行います。コネクションの切断は、CONNECT文で接続したコネクションに対して実行できます。また、トランザクションは終了した状態で実行します。

図:コネクションのプログラミング概要に、コネクションのプログラミング概要を示します。

[図:コネクションのプログラミング概要]

[応用プログラム]

:
EXEC SQL  CONNECT TO  'DB01' AS 'C1';                          … (1)
                          :
EXEC SQL
 SELECT 在庫数量, 倉庫番号 INTO  :H1, :H2 FROM S.T             … (2)
                                          WHERE 倉庫番号=2 ;
                          :
EXEC SQL  COMMIT WORK ;                                        … (3)
                          :
EXEC SQL  DISCONNECT  'C1' ;                                   … (4)
                          :
              :
EXEC SQL  CONNECT TO  'SV1'  AS 'C2'  USER 'U/PW' ;            … (5)
                          :
EXEC SQL
 SELECT  在庫数量, 倉庫番号 INTO  :H1, :H2 FROM S1.T1          … (6)
                                           WHERE 倉庫番号=2 ;
                          :
EXEC SQL  COMMIT WORK ;                                        … (7)
                          :
EXEC SQL  DISCONNECT  'C2' ;                                   … (8)
                          :

(1)〜(4)は、ローカルアクセスの場合です。(5)〜(8)は、リモートアクセスの場合です。

(1) CONNECT文にデータベース名を指定することにより、ローカルのサーバ上にある“DB01”に対して“C1”のコネクションを接続します。

(2) コネクションを接続した“DB01”に対して単一行SELECT文を実行します。

(3) “DB01”に対してのトランザクションを終了します。

(4) DISCONNECT文により、“DB01”に対して“C1”のコネクションを切断します。

(5) CONNECT文にSQLサーバ名、ユーザID、パスワードを指定することにより、リモートのサーバ“SV1”に対して“C2”のコネクションを接続します。

(6) コネクションを接続した“SV1”に対して単一行SELECT文を実行します。

(7) “SV1”に対してのトランザクションを終了します。

(8) DISCONNECT文により、“SV1”に対して“C2”のコネクションを切断します。


下へ6.2.1 コネクションの接続方法

目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2003-2004