Symfoware(R) Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 - FUJITSU -
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上へ第6章 クライアント・サーバ
上へ6.2 コネクション

6.2.1 コネクションの接続方法

CONNECTでサーバとコネクションを接続する場合、以下のいずれかの方法で行います。ただし、リモートアクセスの場合は、サーバの情報を動作環境ファイルの“SERVER_SPEC”に定義しておく必要があります。また、接続先のサーバのOSファイル(UNIX系の場合は/etc/servicesファイル、Windows 2000およびWindows Server 2003の場合はC:\WINNT\system32\drivers\etc\servicesファイル)にサービス名とポート番号が定義されている必要があります。指定するポート番号は、通信方法によって異なります。ポート番号の指定方法の詳細については、UNIX系の場合は“セットアップガイド”または“RDA-SVオペレーションガイド”を、Windowsの場合は“スタートガイド サーバ編”または“RDB管理者ガイド”を参照してください。

■ローカルアクセスの場合

◆“データベース名”を指定したCONNECT文を実行す

データベース名を指定してCONNECT文を実行すると、ローカルのサーバとコネクションが接続されます。

◆ “DEFAULT”を指定したCONNECT文を実行す

DEFAULTを指定してCONNECT文を実行する場合は、以下の方法でサーバとコネクションを接続します。

  1. 動作環境ファイルの“DEFAULT_CONNECTION”に、データベース名を指定します。

  2. DEFAULTを指定してCONNECT文を実行すると、動作環境ファイルの“DEFAULT_CONNECTION”を参照します。ここで指定した名前と同じSQLサーバ名をもつSERVER_SPEC情報がなければ、この指定をデータベース名とみなして、ローカルのサーバとコネクションが接続されます。

図:デフォルトコネクションの情報を利用してコネクションを接続する方法にデフォルトコネクションの情報を利用してコネクションを接続する方法を説明します。

[図:デフォルトコネクションの情報を利用してコネクションを接続する方法]

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(1) CONNECT文に“DEFAULT”を指定して、応用プログラムを実行します。

(2) CONNECT文の実行時は、動作環境ファイルのDEFAULT_CONNECTIONの情報を参照します。さらに、DEFAULT_CONNECTIONで指定されたデータベース“DB01”が存在するサーバとコネクションを接続します。

■リモートアクセスの場合

◆サーバの情報を定義す

CONNECT文でサーバとコネクションを接続するには、まず、サーバの情報を、動作環境ファイルの“SERVER_SPEC”に定義します。“SERVER_SPEC”は、必要なコネクションに対してすべて定義します。定義する情報は、SQLサーバ名、およびデータ資源名などです。定義する情報の詳細は、“クライアント用の動作環境ファイルの作成”を参照してください。

◆“SQLサーバ名”を指定したCONNECT文を実行す

SQLサーバ名、ユーザIDおよびパスワードを指定してCONNECT文を実行すると、動作環境ファイルに定義したSERVER_SPECのうち、CONNECT文と同じSQLサーバ名をもつサーバの情報で、サーバとコネクションが接続されます。 図:CONNECT文にSQLサーバ名を指定してコネクションを接続する方法に、CONNECT文にSQLサーバ名を指定してコネクションを接続する方法を示します。

[図:CONNECT文にSQLサーバ名を指定してコネクションを接続する方法]

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(1) CONNECT文にSQLサーバ名を指定して、応用プログラムを実行します。

(2) CONNECT文の実行時は、動作環境ファイルのSERVER_SPEC で、SQLサーバ名が“SV1”のものの情報でサーバとコネクションを接続します。

◆“DEFAULT”を指定したCONNECT文を実行す

DEFAULTを指定してCONNECT文を実行する場合は、以下の方法でサーバとコネクションを接続します。

  1. デフォルトコネクションの情報を、動作環境ファイルのDEFAULT_CONNECTIONに定義します。定義情報は、SQLサーバ名、ユーザID、パスワードです。定義情報の詳細は、“クライアント用の動作環境ファイルの作成”を参照してください。

  2. DEFAULTを指定してCONNECT文を実行すると、動作環境ファイルの“DEFAULT_CONNECTION”を参照します。ここで指定した名前と同じSQLサーバ名をもつSERVER_SPECの情報を参照して、サーバとコネクションが接続されます。

図:デフォルトコネクションの情報を利用してコネクションを接続する方法に、デフォルトコネクションの情報を利用してコネクションを接続する方法を説明します。

[図:デフォルトコネクションの情報を利用してコネクションを接続する方法]

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(1) CONNECT文に“DEFAULT”を指定して、応用プログラムを実行します。

(2) CONNECT文の実行時は、動作環境ファイルのDEFAULT_CONNECTIONの情報を参照します。

(3) さらに、DEFAULT_CONNECTIONのSQLサーバ名“SV1”から、SQLサーバ名が“SV1”のSERVER_SPEC情報を参照して、サーバとコネクションを接続します。


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