Symfoware(R) Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 - FUJITSU -
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上へ第6章 クライアント・サーバ

6.1 クライアント・サーバモデルの概要

ここでは、クライアント・サーバモデルの概要について、以下の順に説明します。

■クライアンとは

クライアントとは、データ処理を要求する動作単位のことです。データベースシステムをクライアント・サーバモデルで運用する場合には、データベースに対してアクセスを要求する応用プログラムは、クライアントとして位置づけられます。

■サーとは

サーバとは、データ処理を実行する動作単位のことです。データベースシステムをクライアント・サーバモデルで運用する場合は、データベース本体が存在する側として位置づけられます。

■通信方法

クライアントとサーバとの間の通信方法は、クライアントのサーバに対するアクセス方法によって異なります。

◆ローカルアクセ

ローカルのサーバに接続し、データの操作などを行うことを、ローカルアクセスといいます。

◆リモートアクセ

リモートのサーバに接続し、データの操作などを行うことを、リモートアクセスといいます。

◆通信方法の選

ローカルアクセスする場合は、自動的にサーバと接続されます。リモートアクセスする場合の通信方法には、以下の2種類があります。

性能を重視したリモートアクセス

Symfoware/RDB専用のプロトコルを使用すると、高速にデータベースにリモートアクセスすることができます。

応用プログラムからUNIX系、Windows 2000およびWindows Server 2003のデータベースにアクセスする場合に利用します。

グローバルサーバへのリモートアクセス

グローバルサーバにアクセスする応用プログラムを作成する場合に使用します。

表:通信方法とSERVER_SPECの指定についてに、通信方法とSERVER_SPECの指定について示します。

また、表:接続できるサーバの種類と接続方法についてに、接続できるサーバの種類と接続方法について示します。

[表:通信方法とSERVER_SPECの指について]

通信方法

SERVER_SPECの指定

リモートアクセス

性能を重視したリモートアクセス

RDB2_TCP

グローバルサーバへのリモートアクセス

RDA

[表:接続できるサーバの種類と接続方について]

SERVER_
SPEC

接続形態

Windows 2000
およびWindows Server 2003

Solaris OE

Linux

グローバルサーバ

RDB2_TCP

TCP/IP

×

RDA

TCP/IP

×

○ : 接続可能

× : 接続不可能

■トランザクション制

データベースの定義、検索および更新に対してデータの整合性を保つためのトランザクション制御機能が、有効に働きます。そのため、ローカルを含む複数のサーバとの連携時も安全にデータベースへアクセスすることができます。ただし、1トランザクション内で複数サーバに対するデータベースの同時更新はできません。1つのトランザクション内では1つのサーバの1つのデータベースに対してだけ更新できます。

■クライアント・サーバモデルの利用パター

Symfoware/RDBは、Solaris OE、Linux、Windows 2000、Windows Server 2003および日本語MS-DOSやWindows MeおよびWindows XP上の応用プログラムをクライアントとし、Solaris OE、Linux、Windows 2000、Windows Server 2003またはグローバルサーバをサーバとして使用することができます。ローカルのデータベースとリモートのデータベースを1つの応用プログラムから同時にアクセスすることができます。図:クライアント・サーバモデルの利用パターンに利用パターンを示します。

[図:クライアント・サーバモデルの利用パターン]

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