Symfoware(R) Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 - FUJITSU -
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上へ第5章 応用プログラムの実行
上へ5.1 応用プログラムの実行作業の流れ

5.1.3 応用プログラムの起動(Windowsの場合)

ここでは、Windowsを使用している場合に、応用プログラムを実行するうえで必要な作業を説明します。

■Symfoware/RDBの起動操

リモートのデータベースにアクセスする場合、サーバ側には、ポート番号やシステム用の動作環境ファイルの設定が必要です。

Symfoware/RDBを起動する方法については、“スタートガイド サーバ編”を参照してください。

■応用プログラムの起動操

応用プログラムを起動するためには、以下の作業を順番に行います。

  1. ネットワーク構成を設定する

  2. 環境変数を設定する

  3. 使用する動作環境ファイルを指定する

  4. 応用プログラムを起動する

◆1)ネットワーク構成を設定す

リモートのデータベースにアクセスする場合、Symfoware/RDBは、TCP/IPプロトコルを利用して、応用プログラムとサーバとの通信を行います。このため、応用プログラムが動作するコンピュータのネットワーク構成(hostsファイル)に、TCP/IPプロトコルの情報を設定しておく必要があります。TCP/IPプロトコルの設定では、応用プログラムがコネクションを接続するサーバのIPアドレスとホスト名を設定します。ホスト名は、動作環境ファイルの“SERVER_SPEC”のホスト名と同じ名前を指定してください。

◆2)環境変数を設定す

応用プログラムを実行する前に、以下の環境変数を設定します。

環境変数“PATH”の設定

Symfoware/RDBまたはEsqlのインストールにより、応用プログラムの実行に必要な環境変数“PATH”が自動的に設定されます。環境変数“PATH”には、RDBライブラリ(サーバ(Windows 2000およびWindows Server 2003)で応用プログラムを実行する場合)またはSQLランタイムライブラリ(クライアント(Windows)で応用プログラムを実行する場合)のDLLが格納されているディレクトリ名が設定されます。“PATH”は、システムに対して必要な環境変数です。したがって、“PATH”の変更が必要な場合は、以下の方法で行ってください。

例1

環境変数“PATH”の設定の例(Symfoware Serverのインストール先ディレクトリがC:\SFWSVの場合)を示します。

image

[Windows 2000、Windows XPおよびWindows Server 2003の場合]

  1. Windows 2000、Windows XPおよびWindows Server 2003の[コントロールパネル]ウィンドウのシステムアイコンをダブルクリックします。

  2. 表示された[システムのプロパティ]ダイアログボックスで、詳細の[環境変数]ボタンをクリックします(Windows 2000の場合)。または、詳細設定の[環境変数]ボタンをクリックします(Windows XPおよびWindows Server 2003の場合)。

  3. システム環境変数のPATHを選択して[編集]ボタンをクリックします。

  4. [システム変数の編集]ダイアログボックスでディレクトリ名を設定します。

  5.  

例2

環境変数“PATH”の設定の例(Symfoware Serverのインストール先ディレクトリがC:\SFWSVの場合)を示します。

image

[Windows Meの場合]

環境変数“PATH”は、MS-DOSのsetコマンドで行います。

 

例3

環境変数“PATH”の設定の例(Symfoware Server クライアント機能のインストール先ディレクトリがC:\SFWCL9Xの場合)を示します。

set PATH=C:\SFWCL9X\ESQL\BIN

環境変数“RDBNAME”の設定(マルチRDB運用の場合)

マルチRDB運用を行う場合は、応用プログラムで処理を行う対象となるSymfoware/RDB環境のシステム名を、環境変数“RDBNAME”に設定します。この環境変数は、ローカルアクセスの場合のみ有効となります。“RDBNAME”を設定するには、各OSにおけるコマンド入力画面で、setコマンドを実行します。マルチRDB運用についての詳細は、“RDB管理者ガイド”を参照してください。また、マルチRDB運用は、Symfoware Server Enterprise EditionおよびSymfoware Server Standard Editionで使用できます。

例1

環境変数“RDBNAME”の設定例を示します。(RDBシステム名をrdbsys1とした場合)

set RDBNAME=rdbsys1

◆3)使用する動作環境ファイルを指定す

応用プログラムの動作環境のチューニングを行う場合、使用するクライアント用の動作環境ファイルを作成します。

通常は、応用プログラム実行時のカレントディレクトリにある動作環境ファイルの雛形と同名の以下の動作環境ファイルを使用します。

他のファイル名または格納ディレクトリの動作環境ファイルを使用する場合は、環境変数“SQLRTENV”に動作環境ファイルのパス名を指定してください。“SQLRTENV”を設定するには、各OSにおけるコマンド入力画面で、setコマンドを実行します。

例1

環境変数“SQLRTENV”の設定の例を示します。

set SQLRTENV=C:\USERS\DEFAULT\SQLENV1.ENV

◆4)応用プログラムを起動する

以上の操作がすべて完了したら、応用プログラムの起を行います。

■応用プログラムを起動するときの注意事

応用プログラムを起動するときの注意事項を説明します。

◆動的プログラム構造(DLOAD)オプショを利用する場合

COBOLの翻訳で動的プログラム構造(DLOAD)オプションを指定した場合、応用プログラムの実行時に、以下の作業が必要です。

Symfoware/RDBまたはEsqlの以下のインストールディレクトリにENTRY情報の雛形ファイルがインストールされるので、複写・編集して使用してください。

インストールディレクトリ:
Symfoware Serverをインストールした場合
ドライブ名:\SFWSV\ESQL\ETC
Symfoware Server クライアント機能をインストールした場合
ドライブ名:\SFWCL9X\ESQL\ETC(Windows Meの場合)
ドライブ名:\SFWCLNT\ESQL\ETC(Windows 2000、Windows XPおよびWindows Server 2003の場合)
ファイル名:
COBOL85.CBR(シングルスレッド動作用)
COBOL85M.CBR(マルチスレッド動作用)

 

なお、ENTRY情報ファイル名は環境変数“@CBR_ENTRYFILE”に指定します。

ENTRY情報ファイルの例
 [ENTRY]
 B=B.DLL                    …… (1)
    :
    :

 F3CWDRV=F3CWDRV.DLL        …… (2)
 SQLADDR=F3CWDRV            …… (3)
 SQLBCNVI=F3CWDRV           …… (4)
 SQLBCNVO=F3CWDRV           …… (5)
    :
    :
 sqlvfcnv=F3CWDRV           …… (6)

(1) 利用者が、メインプログラムからCALL“定数”で指定した副プログラムのDLLファイル名などを定義します。詳細は“COBOL97使用手引書”または“COBOL85使用手引書”を参照してください。

(2)〜(6) 必ず指定してください。


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