ファイアウォール機能 環境設定ガイド
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第2部 統合環境設定> 第5章 ポリシー情報の作成方法> 5.11 二重化システム(Linux版)

5.11.1 二重化したファイアウォール(サーバ)の設定方法

二重化システムの設定では、以下のポリシー・オブジェクトを使用します。
設定には、「クラスタウィザード」を使用します。

名称

説明

作成方法

クラスタ(ネットワークサーバ)

クラスタシステムを識別するオブジェクトです。

クラスタウィザードで自動作成されます。

代表IPアドレス

代表IPアドレスを識別するオブジェクトです。

クラスタウィザードで自動作成されます。(注1),(注2)

プライマリ、セカンダリ

ポリシー情報を設定するサーバ本体(ファイアウォール機能)を識別するオブジェクトです。

クラスタウィザードで自動作成されます。

アダプタ

サーバ本体(ファイアウォール機能)に接続されているアダプタ情報を識別するオブジェクトです。

クラスタウィザードで自動作成されます。(注1),(注3)

IPアドレス

アダプタ・オブジェクトに割り当てられているIPアドレス情報を識別するオブジェクトです。

クラスタウィザードで自動作成されます。(注1),(注4),(注5)

IPルート情報

静的ルーティング情報を設定するオブジェクトです。

ウィザード完了後、手動による追加設定が必要です。(注6)

SDFWルール(Linux)

ネットワーク上に流れるパケットに対して、条件と動作を設定し、各種制御設定を行います。
プライマリ配下に配置することで、プライマリとセカンダリに同じポリシー情報が適用されます。

ウィザード完了後、手動による追加設定が必要です。(注7)

アドレス変換ポリシー

NAT/IPマスカレード機能を使用したIPアドレス変換(ポート変換)を行うための設定を行います。
プライマリ配下に配置することで、プライマリとセカンダリに同じポリシー情報が適用されます。

ウィザード完了後、手動による追加設定が必要です。(注8)

(注1):クラスタウィザードで自動作成されるのは、サーバ本体(ファイアウォール機能)のLANインタフェース2枚分に対応するものだけです。LANインタフェースが3枚以上ある場合は、手動による追加設定が必要です。

(注2):手動で追加設定する場合には、「ポリシー・フレームワーク コンソールガイド」の「4.5.5.5 代表IPアドレス・オブジェクトの作成」を参照してください。

(注3):手動で追加設定する場合には、「ポリシー・フレームワーク コンソールガイド」の「4.5.5.3 アダプタ・オブジェクトの作成」を参照してください。

(注4):手動で追加設定する場合には、「ポリシー・フレームワーク コンソールガイド」の「4.5.5.4 IPアドレス・オブジェクトの作成」を参照してください。なお、ルート情報には、"静的ルーティング"を指定してください。

(注5):クラスタウィザードで設定すると、ルート情報の設定が“RIP情報を受信する”で自動設定されますので、“静的ルーティング”に変更してください。

(注6):「ポリシー・フレームワーク コンソールガイド」の「4.5.6 IPルート情報オブジェクトの作成(オプション)」を参照してください。

(注7):「ファイアウォール機能 環境設定ガイド」の「3.6 SDFWルール」を参照してください。

(注8):「ファイアウォール機能 環境設定ガイド」の「3.8 アドレス変換ポリシー」を参照してください。

ここでは、以下のネットワーク構成例を用いて、二重化したファイアウォール(サーバ)の設定方法を説明します。


下へ5.11.1.1 名前と動作モードの設定
下へ5.11.1.2 代表IPアドレスの設定
下へ5.11.1.3 アドレスの設定
下へ5.11.1.4 ポリシー情報の作成

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