TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
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付録S Mailサービスのチューニング | > S.3 Mailサービスチューニングの設定方法 |
[DELETE_MAIL]セクションは、メール削除に関する制限機構を実現します。
メールの削除処理は、基本的に以下の3つの段階を経て行われます。
メールがデータベースから削除可能になった場合、そのメールを「物理削除可能状態」であると呼びます。
このセクションでは、これらのメールの削除処理によるメール配信処理の影響を抑える目的でメール削除に関するパラメータを設定します。
なお、以降の説明において、メールが物理削除可能かどうかを検査する処理とメールを物理削除する処理を合わせて「物理削除処理」と呼びます。
[DELETE_MAIL] |
[CONTROL]セクションのoptionsの4ビット目が“0”の場合、メールの物理的削除は以下のようになります。
なお、[CONTROL]セクションのoptionsの4ビット目が“1”の場合は、指定した転送階層数に関係なく、idle_periodで指定した時間に物理的に削除されます。
物理削除のための空き時間(曜日と時間)を指定します。
設定方法は、“#hh:mm!hh:mm!fd!itd”です。
フィールド名 | 説明 |
#hh:mm |
開始時間を指定します |
!hh:mm |
終了時間を指定します |
!fd |
開始曜日を指定します |
!itd |
終了曜日を指定します |
0 |
:月曜日 |
1 |
:火曜日 |
2 |
:水曜日 |
3 |
:木曜日 |
4 |
:金曜日 |
5 |
:土曜日 |
6 |
:日曜日 |
例1:idle_period = #20:00!05:00と指定した場合
毎日、午後8時〜午前5時までが物理的な削除を行う時間です。それ以外の時間は論理的な削除です。
例2:idle_period = #20:00!05:00!0!4と指定した場合
月曜日〜金曜日 |
:午後8時〜午前5時までが物理的な削除を行う時間です。 |
土曜日 |
:午前0時〜午前5時までが物理的な削除を行う時間です(金曜日の開始時間午後8時が有効になり、そのまま午前5時まで物理的な削除を行います)。 |
日曜日 |
:終日物理的な削除が行われます。 |
例3:idle_period = #00:00!05:00!0!4と指定した場合
月曜日〜金曜日 |
:午前0時〜午前5時までが物理的な削除を行う時間です。 |
土曜日〜日曜日 |
:終日物理的な削除が行われます。 |
連続してメール削除を実行する件数を指定します。運用時間(idle_periodで指定した以外の時間)、空き時間(idle_periodで指定した時間)の順に、","で区切って指定します。本パラメータを省略したとき、または数値以外が設定されたとき等、パラメータ値が不当の場合、Mailサーバは以下の値で動作します。
運用時間:0 空き時間:50
(注) 指定できる値は、0〜999までです。999を超える値の場合は、999とします。
例:max_delete_items = 5,100と指定した場合
メール削除を、運用時間には連続で5件まで、空き時間には連続で100件まで処理します。
連続してメール削除を実行する秒数を指定します。運用時間(idle_periodで指定した以外の時間)、空き時間(idle_periodで指定した時間)の順に、","で区切って指定します。本パラメータを省略したとき、または数値以外が設定されたとき等、パラメータ値が不当の場合、Mailサーバは以下の値で動作します。
運用時間:0 空き時間:15
※ 指定できる値は、0〜999までです。999を超える値の場合は、999とします。
例:max_delete_time = 5,100と指定した場合
メール削除を、運用時間には連続で5秒まで、空き時間には連続で100秒まで処理します。
max_delete_items、max_delete_timeのどちらかの指定に達した場合、メール削除の連続処理が制御されます。 |
運用時間中に発生したメールの削除処理を、論理削除処理だけにするかどうかを指定します。論理削除だけにする場合は、”1”を指定してください。
その場合、物理削除処理は、[DELETE_MAIL]セクションの“idle_period”で指定した時間に行います。
処理を後回しにした物理削除可能状態のメールは、”削除依頼”のファイルとして、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリ配下にある”pq/pq_idle”ディレクトリに格納されます。
Mailサービスの“ACTIVE”スレッドが1つ存在するごとに、連続して削除するメールの数を減少させます。ここでは、その減少率(%)を指定します。省略した場合には、“10”%が指定されたものとして動作します。
計算式)連続実行回数 = max_delete_items
- (max_delete_items * active_delete_limit * ACTIVE数) / 100
例)指定形式例の時、連続実行回数は以下のようになります。
Mailサービスの“ACTIVE”スレッドが、1つも存在しない場合には、“max_delete_items”で指定している値の“100”が適用され、連続して物理削除処理を100回おこないます。
Mailサービスの“ACTIVE”スレッドが、1つある場合には、90回おこないます。計算式は以下となります。
90 = 100 - (100 * 10 * 1) / 100
idle_periodで指定した時間に、連続して物理削除処理を実行する“削除依頼”数の最低値を指定します。“active_delete_limit”の値からの計算によって、連続して物理削除処理を実行する値が、“0”以下になることがあります。この値は、このような場合に適用されます。省略した場合には、“20”が指定されたものとして動作します。
【通常運用】
メールの配信処理を優先する場合は、max_delete_items、max_delete_timeパラメータによるチューニングを実施してください。
特に配信速度を重視しないのであれば、以下のように運用時間のパラメータをチューニングします。
max_delete_items = 30,100
max_delete_time = 15,100
空き時間のメール削除処理を優先的に処理するのであれば、以下のように空き時間のパラメータをチューニングします。
max_delete_items = 5,200
max_delete_time = 5,300
通常運用時のmax_forward_link_levelは、“5”以上の値は設定しないようにしてください。“5”以上の階層数のメールを扱った場合、その後のメール操作(受信、削除など)による性能影響が発生しやすくなります。 |
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