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付録S Mailサービスのチューニング> S.3 Mailサービスチューニングの設定方法

S.3.2 [FORWARD_MAIL]セクション

[FORWARD_MAIL]セクショは、転送メールに関する制限機構を実現します。転送メールに関する制限パラメータは、あくまでエラーメールなどを制御する目的のパラメータであるため、予期しないメールループなど影響を最低限に抑える目的で設定してください。

過度の転送メールは、データベース肥大化ばかりでなく、後のログインでの一覧表示、メールの削除にまで影響します。階層の深いメールは一通で複数通分の容量と処理を要するためです。

なお、手動(クライアントからの操作)での転送は、この設定値により制御されません。

指定形式

[FORWARD_MAIL]
max_forward_link_level = 5
repeat_subject = Fwd:, FW:
max_repeat_subject_count = 5
exception_subject = Postmaster
exception_user = postmaster
exception_address = mailto:postmaster@aaa.co.jp


パラメータの説明

運用時のチューニング

通常であれば、max_forward_link_level、およびmax_repeat_subject_countのパラメータには“5”を指定し、「5階層より深いメールは自動転送しない」という指定を推奨します。

転送の階層数(深さ)が、多くなることが予想されるシステムにおいても、20以上の値は設定しないように注意してください。

20以上の階層数のメールを扱った場合、その後のメール操作(受信、削除など)による性能影響が発生しやすくなります。

repeat_subjectの指定数(“,”で区切った)と、exception_subjectの指定数(“,”で区切った)は合わせて10個までです。exception_subject で6個の指定を行った場合、repeat_subject では、4個まで指定できます。

repeat_subjectとexception_subjectの指定では、exception_subjectの指定が優先されます。exception_subjectの指定で、10個の指定を行った場合、repeat_subjectの指定は有効になりません。


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