TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
目次 索引 |
付録G [to.ini]ファイル |
[TO]のセクションでは、サーバの実行時環境が定義されます。設定例を以下に示します。
<設定例>
[TO] |
セマフォIDキーと使用するキーの数を設定します。本パラメータは、UNIX系システムの場合のみ有効です。本パラメータは、[to config]コマンドで変更できます。変更方法は、“TeamWARE Officeインストールガイド”を参照してください。
<設定形式>
unix_keys = セマフォIDキー,使用キー数 |
UNIX系のセマフォIDが設定されています。通常の運用では、変更する必要はありません。
2000以下が設定されている場合は、2000とみなします。通常の運用では変更する必要はありませんが、多くの利用者が使用する大規模な環境ではこの値を大きくする必要があります。
この値は8000まで指定可能ですが、大きな値を指定したときは多くのメモリを必要としますので注意が必要です。詳細は富士通技術員に問い合わせてください。
アプリケーションサーバの場合、ディレクトリサーバのネットワークアドレスが設定されています。ディレクトリサーバの場合、なにも設定されません。
本パラメータは、ディレクトリサーバのネットワークアドレスを変更する場合に再設定する必要があります。詳細については、“付録D サーバのネットワークアドレスの変更”を参照してください。
<設定形式>
directory = トランスポート番号, ネットワークアドレス |
TCP/IPを示す”1”が設定されます。
Directoryサーバのネットワークアドレスが設定されます。この値は、Directoryデータベースにも格納されているため、直接編集することはできません。[to config]コマンドを使用して変更してください。
サーバのパスワードです。ただし、[to.ini]ファイルには本パラメータの値は設定されません。
TeamWARE Officeのインストールが正常に完了すると、サーバのコンピュータIDが設定されます。本パラメータ値は、変更できません。
TeamWARE Officeのインストールが正常に完了すると、ディレクトリサーバのクラスタIDが設定されます。本パラメータ値は、変更できません。
データベースが配置されたディスクの残りディスク使用量を監視するパラメータです。
複数のディスクにデータベースを分割して格納している場合、最もディスクスペースの少ないものがセンタ管理者へのアラート通知や一時停止の対象となります。
本パラメータは、[to config]コマンドで設定します。設定方法は、“6.1 サービス全体の管理”を参照してください。
<設定形式>
disk_space_check = 警告サイズ,一時停止サイズ |
システム管理者にアラートを通知するディスク空きスペース量をメガバイト単位で設定します。
TeamWARE Officeサーバの実行を一時的に停止状態にするディスク空きスペース量をメガバイト単位で設定します。
データベースを配置したディスク以外のディスクの使用量を監視するパラメータです。本パラメータは、最大、10行まで記述できます。これにより、最大10個のディスクのパーティションを監視対象として追加できます。
本パラメータは、テキストエディタを使用して定義します。
<設定形式>
check_disk_name = ディレクトリ名 |
空きスペース量を監視するディスクに作成されているディレクトリ名をフルパスで設定します。
<設定例>
2つのディスクを空きスペースの監視対象とします。2つのディスクには、それぞれ“/mail1/attach”、“/mail2/attach”のディレクトリが生成されているものとします。
check_disk_name = /mail1/attach |
Windows(R)2000、Windows Server(TM) 2003で他のドライブをTeamWARE Office配下のパスにマウントした場合、そのボリュームの監視は行われません。この場合、パス名と共にドライブ文字を割当て、その配下のディレクトリ名をドライブ名と共にcheck_disk_nameパラメータに指定してください。設定例を以下に示します。 check_disk_name = D:\teamware\server\database check_disk_name = G:\ |
アラートを通知するワークステーションのネットワークアドレスが設定されます。本パラメータは、最大、5行まで定義できます。これにより、アラートメッセージを、最大、5人のセンタ管理者に送信できます。
本パラメータは、[to config]コマンドで設定します。設定方法については、“6.8 Notifier”を参照してください。
<設定形式>
alert = トランスポート番号,ネットワークアドレス |
TCP/IPを示す”1”が設定されます。
アラートメッセージを送信するシステム管理者が使用しているワークステーションのネットワークアドレスを設定します。
アラートを通知するアラートメッセージのリトライ回数とリトライ時間間隔を設定します。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
alert_retries = リトライ回数,リトライ間隔 |
TeamWARE Officeサーバからクライアントに対してアラートメッセージの送信に失敗したとき、たとえば、送信先のワークステーションの電源が入っていないなど、アラートメッセージを再送できます。0〜4095までの値を設定することができます。0を設定すると送信は行われず、1を設定すると最初の送信だけを実施し、再送は行われません。
TeamWARE Officeサーバからクライアントに対してアラートメッセージの送信に失敗したとき、次に送信する時間間隔を秒単位で設定します。ただし、1回目の再送は、5分後に行われます。300〜86400までの値を設定できます。
<設定例>
即時アラートの送信を試みて、失敗しても再送は行わず、そのアラートメッセージを削除します。
alert_retries = 1 |
本パラメータを省略した場合は、alert_retries = 3, 300 が指定された場合と同じ動作をします。
サーバとクライアントがWANを経由して接続されている形態では、サーバ側の回線使用料が加算される場合があり、注意が必要です。 詳細については、“6.8 Notifier”を参照してください。 |
メール受信通知やカレンダーの予約通知などを通知するアラームメッセージのリトライ回数とリトライ時間間隔を設定します。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
notice_retries = リトライ回数,リトライ間隔 |
TeamWARE Officeサーバからクライアントに対してアラームメッセージの送信に失敗したとき、たとえば、送信先のワークステーションの電源が入っていないなど、アラームメッセージを再送できます。0〜4095までの値を設定できます。0を設定すると送信は行われず、1を設定すると最初の送信だけを実施し、再送は行われません。
TeamWARE Officeサーバからクライアントに対してアラームメッセージの送信に失敗したとき、次に送信する時間間隔を秒単位で設定します。ただし、1回目の再送は、5分後に行われます。300〜86400までの値を設定できます。
<設定例>
30分間隔で2日間、アラームメッセージを送信します。それでも送信できない場合は、そのアラームメッセージを削除します。
notice_retries = 96,1800 |
本パラメータを省略した場合は、notice_retries = 480, 1800 が指定された場合と同じ動作をします。
サーバとクライアントがWANを経由して接続されている形態では、サーバ側の回線使用料が加算される場合があり、注意が必要です。 詳細については、“6.8 Notifier”を参照してください。 |
登録されているTeamWARE Officeのユーザライセンス数が暗号化され設定されます。
本パラメータは、[to config]コマンドで設定します。設定方法については、“付録C.6 ライセンス数の更新”を参照してください。
<設定形式>
two_user_license = ライセンス数 |
TeamWARE Officeのユーザライセンス数が暗号化されて設定されます。
登録されているTeamWARE Office SearchProオプションのユーザライセンス数が暗号化され設定されます。
本パラメータは、[to config]コマンドで設定します。設定方法については、“付録C.6 ライセンス数の更新”を参照してください。
<設定形式>
two_spro_license = ライセンス数 |
TeamWARE Office SearchProオプションのユーザライセンス数が暗号化されて設定されます。
TeamWARE Officeサーバが管理できるプロセス、およびスレッドの合計数を変更できます。
この値は、[to status]コマンドを実行したときに表示されるエントリの最大値と等しく、この値を超えて新たなプロセス、およびスレッドを起動することはできません。多くのプロセス、およびスレッドを必要とする場合は、この値を設定してください。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
max_proc_slots = エントリ数 |
プロセス、およびスレッドの合計数を512〜8192までの値で設定できます。
本パラメータを省略した場合は、8192エントリが使用されます。
[to recover]コマンド、およびデータベースの自動修復時には、インデックスファイル用データベースが再作成されます。この修復処理では、一時的に作業用ファイルを作成しますが、本パラメータで作業用ファイルを作成するディレクトリを指定できます。
本パラメータは、テキストエディタを使用して設定します。
<設定形式>
recovery_tmp_dir = ディレクトリ名 |
修復処理の作業用ファイルを作成するディレクトリ名を設定します。設定したディレクトリは、存在している必要があります。
本パラメータを省略した場合は、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリ配下にあるtmpディレクトリに作業用ファイルを作成します。
|
TeamWARE Officeサーバを運用中に、データファイル用データベースの圧縮を優先的に行うためのパラメータです。
通常の運用中でもデータベースの圧縮は行っていますが、圧縮処理は他の処理に負荷がかからないように行っています。そのため、常にアクセスがある環境においては、データベースの増加量が圧縮量を上回り、データベースの容量が増加してディスクスペースを圧迫するおそれがあります。
このような状態を避けるために、本パラメータを指定することで、運用中でも優先的にデータベースの圧縮を行うことができます。
本パラメータは、テキストエディタを使用して定義します。
<設定形式>
heavy_compress = 開始時間, 終了時間 |
圧縮を優先的に行う開始時間を指定します。
圧縮を優先的に行う終了時間を指定します。
<設定例>
夜間の22:00〜07:00に、優先的にデータベースの圧縮を行います。
heavy_compress = 22:00, 07:00 |
本パラメータは、サーバの新規インストール時に下記の値が自動設定されます。
heavy_compress = 05:00, 07:00 |
本パラメータを省略した場合は、運用中のデータベースの圧縮は、他の処理に負担がかからないように行われます。
|
目次 索引 |