TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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付録B Directoryユーティリティ

B.18 TeamOFFICE V2.2形式の移出/移入ファイル

移出ユーティリティで作成した移出ファイルのコード系はシフトJISコードです。各行の行末にキャリッジリターン<CR>とラインフィード<LF>が付いています。TeamOFFICE V2.2の移出ファイルに含まれているものは、ユーザアカウントと外部エントリです。

  • 同じエンタープライズに属するサイト間での外部エントリの移出入は行わないでください。
  • 移出/移入ファイルを、ftpによって別のコンピュータにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。

ユーザアカウントと外部エントリは、テキストブロックに記述されます。これは、スラッシュ“/”で始まり、空白行で終わります。

このファイルにはコメント行があり、行頭には“/*”が付いています。

テキストブロックには、書式付きのエントリ(=属性値)が含まれています。書式付きのエントリの詳細については、“表B.7 テキストブロックの属性値”を参照してください。このエントリは、1行につき1つだけ記述されます。

必須となっている属性は、省略できません。

ワンポイント

属性値に空白文字を含む場合、アポストロフィ(')で囲みます。

[表B.7 テキストブロックの属性]

属性名

必須/
オプション

最大長

説 明

op

必須  

ユーザアカウントに対する操作を指定します。
指定可能な値はaddです。addが指定されておりエントリがすでに存在する場合、addは差し替えとして取り扱われます。差し替えとは、あるユーザに関する全情報を取り替えることです。

user

必須

説明の(注)を参照

ユーザ名。これは、ディレクトリへの基本キーです。新規ユーザアカウントは、このユーザ名で追加されます。1つの共用ディレクトリ内では、同じユーザ名は使用できません。
(注) ユーザ名の移入で指定できる最大長は、64−(パラメータファイルに指定したorigin_locateの長さ + 1)です。

system

オプション

16

ユーザのシステム名。X.400簡易記述アドレスでも使用されます。

sur

必須

40

ユーザの姓。X.400簡易記述アドレスでも使用されます。

giv

オプション

16

ユーザの名。X.400簡易記述アドレスでも使用されます。

init

オプション

5

ユーザの頭文字。X.400簡易記述アドレスでも使用されます。

gen

オプション

3

ユーザの世代。X.400簡易記述アドレスでも使用されます。

org

オプション

64

ユーザのデパートメント名

div

オプション

32

ユーザの組織名。
※ V5.2での組織名とは対応していません。

title

オプション

64

ユーザの肩書

street

オプション

30

ユーザの住所の第1行目

street2

オプション

30

ユーザの住所の第2行目

street3

オプション

30

ユーザの住所の第3行目

street4

オプション

30
(注1)

ユーザの住所の第4行目

zip

オプション

30
(注1)

ユーザの住所に割り当てられた郵便番号。
(注) V2.2形式の移入のときは、所在地の最終行に移入されます。V2.2形式への移出のときは、対応する情報がないため使用しません。

tel

オプション

32

ユーザの電話番号

info1

オプション

30

注釈の最初のライン

info2

オプション

30

注釈の2番目のライン

info3

オプション

30

注釈の3番目のライン

info4

オプション

30

注釈の4番目のライン

doctype

オプション

ユーザの省略値のドキュメント種別。
(注) V5.2での文書種別(doctype)とは意味が違います。

prefnet

オプション

ユーザの省略値の配信方法。
指定できる値は次のとおりです。
1 X400簡易記述アドレス
メールアドレスがある場合、prefnetを必ず指定してください。prefnetが指定されているのにメールアドレスがない場合、prefnetは無視されます。

unit1

オプション

32

X400デパートメント1

unit2

オプション

32

X400デパートメント2

unit3

オプション

32

X400デパートメント3

unit4

オプション

32

X400デパートメント4

prmd

オプション

16

X400私設領域名

admd

オプション

16

X400主管庁領域名

X400co

オプション

3

国名

X400ddef1

オプション

8+128

第1Domain Defined X400属性と値

X400ddef2

オプション

8+128

第2Domain Defined X400属性と値

X400ddef3

オプション

8+128

第3Domain Defined X400属性と値

X400ddef4

オプション

8+128

第4Domain Defined X400属性と値

faxaddr

オプション

32

FAX番号。このFAX番号は、V5.2形式のFAX番号の1つめの設定値と対応しています。

Custom 1

オプション

64

カスタム属性1

Custom 2

オプション

64

カスタム属性2

Custom 3

オプション

64

カスタム属性3

Custom 4

オプション

64

カスタム属性4

Custom 5

オプション

64

カスタム属性5

Custom 6

オプション

64

カスタム属性6

Custom 7

オプション

64

カスタム属性7

Custom 8

オプション

64

カスタム属性8

(注1):各street,zipの合計が128-(行数-1)*2を超える場合は30未満となる場合があります。

  • V2.2形式の属性値で、設定できる最大長がV5.2形式の最大長より短い属性を移出しようとした場合は、V2.2形式の最大長に切られて値が移出されます。
  • 移出ユーザのcustom(2)属性は、V2.2形式のdiv属性、Custom 2属性に反映されます。また、移出するユーザにX400簡易記述アドレスに関する設定が存在する場合は、その組織名がV2.2形式のorg属性に反映されます。V2.2形式を移入する場合、Custom 1属性、Custom 2属性より優先されて、そのユーザのorg属性がcustom(1)属性とX400簡易アドレスに反映され、div属性がcustom(2)属性に反映されます。ただし、custom(1)およびcustom(2)属性がサイトで定義されていない場合は、org属性とdiv属性は無効になります。
  • TeamOFFICE V2.2では、MIMEゲートウェイに対するアドレス情報として汎用アドレス(genericアドレス)が使用されていましたが、V5.2ではインターネットアドレスとして定義するようになりました。このため、MIMEゲートウェイに対するアドレス情報は移出入することはできません。TeamOFFICE V2.2形式で移出入をする場合は、X400簡易記述アドレス形式が定義されているユーザ情報だけが有効です。X400簡易記述アドレス形式が定義されていないユーザを移出入してもその宛先にMailを送信することはできません。

TeamOFFICE V2.2形式の移出ファイル、移入ファイルの例を以下に示します。

なお、ここで例に示すファイルの内容は、TeamWARE Office V5.2の移出機能により作成したファイルです。TeamOFFICE V2.2サーバの移出機能により移出ファイルを作成した場合は、ファイルの最初に付いているコメント行は付加されません。

/* TeamWARE Directory Export/Import/Delete Utility version: 2.0
/* Export date and time: 2000-10-28 14:21:25,48
/* Character set: 1
/* Origin system name: TW
/* Origin site identifier: VDUAAAAAAAAAAQABZAABTfZXAeRU
/* Origin site name: turf

/ =OP add
=USER tamotsu
=SYSTEM TW
=PREFNET 1
=SUR katsumata
=ORG CINNAMON
=PRMD FJ
=ADMD CO
=X400CO JP

/ =OP add
=USER noriko
=SYSTEM TW
=PREFNET 1
=SUR itoh
=ORG CINNAMON
=PRMD FJ
=ADMD CO
=X400CO JP



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