TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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付録B Directoryユーティリティ

B.17 TeamOFFICE V2.2形式の移入

このユーティリティは、TeamOFFICE V2.2形式のファイルから、エンタープライズディレクトリにユーザの情報を移入します。移入されるユーザ情報は、外部エントリとして登録されます。

移入される情報のファイルを移入ファイといいます。移入ファイルはテキストファイルなので、テープやフロッピィディスクにコピーしたり、電子メールで送るなどの方法で送信できます。移出ファイルを作成するディレクトリサーバを移出元ディレクトリサー、その移出ファイルの情報を移入するディレクトリサーバを移入先ディレクトリサーと呼びます。TeamOFFICE V2.2形式の移入ファイルについての詳細は、“B.18 TeamOFFICE V2.2形式の移出/移入ファイル”を参照してください。

  • このユーティリティはディレクトリサーバの稼働中のみ使用できますが、使用中はシステムのパフォーマンスを低下させるので、システムがフル稼働していない時間帯に使用してください。
  • このユーティリティを使用する場合、以下の資格でシステムにログインしてください。
    • UNIX系システムを使用している場合、UNIXログイン名には、TeamWARE Officeシステム管理者用IDを使用してください。
    • Windows NT(R)を使用している場合、Administrator資格を持ったユーザ名でログインしてください。
  • 同じエンタープライズに属するサイト間での外部エントリの移出入は行わないでください。
  • システム名が設定されていないユーザの移出はできません。
  • X400簡易記述アドレスを持つユーザの移入はできません。

◆コマドの形

TeamOFFICE V2.2形式の移入ファイルから外部エントリを移入するには、サーバインストールディレクトリで、以下のコマンドを実行します。

todirmov <パラメータファイル名>

  • [todirmov]コマンドは、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリで実行してください。
  • パラメータファイルを、ftpによって別のコンピュータにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。

◆パラメータファイルの形

パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系には、シフトJISコードを使用してください。

オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。

utility=IMPORT
format=TO
origin_locat=<起点ロケーション名>
org=<組織の識別名>
file=<移入ファイル名>
user=<ログイン名>
[password=<ログインユーザのパスワード>]
tp_number=<トランスポート番号>
tp_address=<トランスポートアドレス>


パラメータの値が空白文字を含む場合、アポストロフィ(')で囲みます。そのほかのパラメータ値も、アポストロフィで囲むことができます。


パラメータ値を省略した場合は、コンソールメッセージが出れます。

◆パラメータの説

utility

“IMPORT”と指定します。

format

“TO”と指定します。

origin_locat

移入される外部エントリ全員に対して使用される起点ロケーション名(移入される利用者が使用しているTeamOFFICE V2.2サーバを識別する名前)を指定します。ここで指定した名前は、外部エントリ情報のサイト名に設定されます。起点ロケーション名は、最長で64文字までです。

org

移入するユーザの組織の識別名を指定します。指定した識別名に属するユーザとして移入を行います。

file

移入ファイル名を指定します。移入ファイルはTeamWARE Officeのインストールディレクトリに作成します。インストールディレクトリ以外に作成したい場合は、フルパス名で指定します。ファイル名の長さは、最長で256文字までです。

user

ログイン名を指定します。ログイン名は、最長で48文字までです。ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。

password

ログインユーザのパスワードを記述します。パスワードは、最長で48文字までです。ログインユーザにパスワードがない場合は省略します。

tp_number

ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。トランスポート番号は、TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。

以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。

(例)
[TRANSPORT]
1 = tcpip,240,0,

tp_address

ログイン時に使用するディレクトリサーバのトランスポートアドレスを指定します。このサーバのディレクトリが、移入先ディレクトリサーバとして使用されます。tp_addressは、最長で128文字までです。

パラメータファイルの例を以下に示します。この場合、移入するユーザ情報の記述された移入ファイルをimportfile.txtとしてサーバインストールディレクトリに置いておく必要があります。

utility=IMPORT

format=TO
origin_locat=lijun
org='o=(株)ABC,c=jp
file=importfile.txt
user=noriko
password=noriko012
tp_number=1
tp_address=199.199.199.99


移入処理が終了すると、移入した外部エントリの総計が画面に表示されます。ユーザを移入できなかった場合、インストールディレクトリのエラーファイル(<移入ファイル名>.err)に記録されます。エラーが発生した場合は、エラーファイルを参照し、移入できなかったユーザについてエラー発生部分を修正し、エラーファイルを削除後、もう一度処理を行ってください。


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