TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
目次 索引 |
付録B Directoryユーティリティ | > B.1 ローカルユーザ情報の登録/更新/削除 |
このユーティリティは、TeamWARE Officeサーバへのローカルユーザ情報を登録/更新/削除するときに使用するパラメータファイルと、パラメータファイルに指定したローカルユーザ情報ファイルの整合性、文法チェックを行うユーティリティです。なお、パラメータファイルについては、“B.1.2 ローカルユーザ情報の登録/更新/削除”を参照してください。
このユーティリティでチェックを行ったあと、ローカルユーザ情報の登録/更新/削除を行ってください。
パラメータファイル、ローカルユーザ情報ファイルを、ftpによって別のコンピュータにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。 |
なお、直接TeamWARE Officeサーバのデータベースへのアクセスは行いませんので、次のようなチェックは行いません。
todirchk [-t|-T|-s] <パラメータファイル名> [[-o] 出力ファイル名]
このユーティリティが出力する処理結果メッセージとして、“情報通知メッセージ”、“Errorメッセージ”、“Warningメッセージ”、“処理結果通知メッセージ”があります。どのメッセージを出力するかは、指定したオプションによって決まります。
なお、各メッセージの詳細については、後述の“◆メッセージ”の項を参照してください。
-t
Errorメッセージ、Warningメッセージをtagsファイル形式(行番号を括弧区切りの形式)で出力したい場合に指定します。このパラメータを指定すると、 Errorメッセージ、Warningメッセージを“ファイル名(行番号) : Error(またはWarning)内容”の形式で出力を行います。情報通知メッセージ出力、処理結果通知メッセージ出力は行いません。
-T
Errorメッセージ、Warningメッセージをtagsファイル形式(行番号をコロン区切りの形式)で出力したい場合に指定します。このパラメータを指定すると、 Errorメッセージ、Warningメッセージを“ファイル名 : 行番号 : Error(またはWarning)内容”の形式で出力を行います。情報通知メッセージ出力、処理結果通知メッセージ出力は行いません。
-s
情報通知メッセージ出力や、Errorメッセージ出力、およびWarningメッセージ出力を停止する場合に指定します。このパラメータを指定すると、処理結果通知メッセージのみを表示します。
パラメータファイル名
ローカルユーザ情報移入で指定する予定のパラメータファイル名を指定します。また、ここで指定したパラメータファイルに記述しているローカルユーザ情報ファイルについても、チェックを行うので、正しいローカルユーザ情報ファイル名を指定してください。このパラメータを省略することはできません。
-o 出力ファイル名
チェックを行った結果を出力するファイル名を指定します。このパラメータを指定しない場合は、標準出力にチェックを行った結果を表示します。
[-t]、[-T]、[-s]のどのパラメータも指定しない場合は、情報通知メッセージ、Errorメッセージ、Warningメッセージ、処理結果通知メッセージを表示します。 |
このユーティリティの復帰値を以下に示します。
復帰値 |
意味 |
0 |
正常終了(内容もすべて正常) |
-1 |
正常終了(内容にWarningあり) |
-2 |
正常終了(内容にErrorあり) |
-3 |
異常終了 |
-4 |
異常終了(メモリ不足) |
本ユーティリティが出力する情報通知メッセージ、Errorメッセージ、Warningメッセージ、処理結果通知メッセージについて説明します。
このユーティリティが出力する情報通知メッセージを以下に示します。情報通知メッセージは、ユーティリティの正常終了、異常終了にかかわりなく、チェックの進行状況を通知するために表示されます。
メッセージ |
*** Import file <ローカルユーザ情報ファイル名> checking start. *** |
意味 |
“ ローカルユーザ情報ファイル名”のチェックを開始します。 |
メッセージ |
*** Import file <ローカルユーザ情報ファイル名> checking end. *** |
意味 |
“ ローカルユーザ情報ファイル名”のチェックを終了しました。 |
メッセージ |
*** Parameter file <パラメータファイル名> checking start. *** |
意味 |
“ パラメータファイル名”のチェックを開始します。 |
メッセージ |
*** Parameter file <パラメータファイル名> checking end. *** |
意味 |
“ パラメータファイル名”のチェックを終了しました。 |
メッセージ |
- Userユーザ名 checking end. |
意味 |
“ ユーザ名”のチェックを終了しました。このメッセージは、ユーザのチェックごとに出力されます。 |
Errorメッセージは、Errorの発生した行番号と、Error内容からなる行で構成されます。本ユーティリティを[-t]オプション、[-T]オプションつきで起動した場合は、行番号の前にファイル名が付加されます。なお、 1ユーザに対する全属性をチェックしたあとに判別できるErrorについては、1ユーザの定義の開始行がErrorの発生した行番号として表示されます。
Errorメッセージが出力された場合は、Error内容を確認し、パラメータファイルやローカルユーザ情報ファイルのError箇所を修正したあと、もう一度、本ユーティリティでチェックを行ってください。
Errorメッセージの内容を、以下に示します。
メッセージ |
Attribute already defined .(属性名) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイル内の“ 属性名”は、すでに指定されています。重複して指定しないでください。 |
メッセージ |
Attribute not defined. (属性名) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイル内の“ 属性名”が指定されていません。必須属性名を確認して、指定を行ってください。 |
メッセージ |
Attribute value not defined. (属性名) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイル内の“ 属性名”に対応する、指定すべき属性値が省略されています。“表B.1 アカウント属性一覧”に記述されている属性名に対応したパラメータ値を指定してください。 |
メッセージ |
Attribute value too long. (属性名) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイル内の“ 属性名”に対応する属性値が長すぎます。“表B.1 アカウント属性一覧”に記述されている属性名に指定可能な長さの属性値を指定してください。 |
メッセージ |
Bad attribute name. (属性名) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイル内に指定した“属性名”が間違っています。“表B.1 アカウント属性一覧”に記述されている正しい属性名を記述してください。 |
メッセージ |
Bad attribute name index. (属性名) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイル内に複数指定できる“ 属性名”の指定数が範囲外です。なお、属性名がtelnr、faxnrの場合は、Directoryクライアントの制限(最大30)を超えた場合やaddで指定番号が連続していない場合、また、属性名がcustomでcustom(0)以下やcustom(16)を超える値を指定した場合も、本エラーになります。 |
メッセージ |
Bad attribute value. (属性名) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイル内に指定した“属性名”に対応した属性値が間違っています。“表B.1 アカウント属性一覧”に記述されている属性名に指定可能な属性値を記述してください。 |
メッセージ |
Bad character code in attribute value. (属性名) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイルに指定した“属性名”に対応した属性値に指定できないコード(日本語など)が含まれています。 |
メッセージ |
Bad character code in parameter value. |
意味 |
パラメータの値に無効な文字コードが含まれています。 |
メッセージ |
Bad parameter name. (パラメータ名) |
意味 |
パラメータファイル内に指定した“ パラメータ名”が間違っています。“パラメータファイルの形式”に記述されている正しいパラメータ名を記述してください。 |
メッセージ |
Bad line. |
意味 |
指定できない形式でユーザの情報定義が開始されています。 |
メッセージ |
Bad parameter value. (パラメータ名) |
意味 |
パラメータファイル内の“ パラメータ名”に対応したパラメータ値が間違っています。“パラメータファイルの形式”に記述されているパラメータ名に指定可能なパラメータ値を記述してください。 |
メッセージ |
Invalid attribute. (属性名) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイル内に指定した“属性名”に無効な値を指定しました。“表B.1 アカウント属性一覧”に記述されている属性名に指定可能な属性値を指定してください。 |
メッセージ |
Operation not defined. (op) |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイルの“op”属性名が省略されています。Add, modify, deleteのどれかを指定してください。 |
メッセージ |
Parameter already defined. (パラメータ名) |
意味 |
パラメータファイル内の“パラメータ名”は、すでに指定されています。重複して指定しないでください。 |
メッセージ |
Parameter not defined. (パラメータ名) |
意味 |
パラメータファイル内の“パラメータ名”が指定されていません。必須パラメータを確認して、指定を行ってください。 |
メッセージ |
Parameter value not defined. (パラメータ名) |
意味 |
パラメータファイル内の“ パラメータ名”に対応したパラメータ値が指定されていません。“パラメータファイルの形式”に記述されているパラメータ名に対応したパラメータ値を指定してください。 |
メッセージ |
Parameter value too long. (パラメータ名) |
意味 |
パラメータファイル内の“ パラメータ名”に対応したパラメータ値が長すぎます。“パラメータファイルの形式”に記述されているパラメータ名に指定可能な長さのパラメータ値を指定してください。 |
メッセージ |
There is no blank line. |
意味 |
ローカルユーザ情報ファイルのユーザ情報の前に空白行がありません。ユーザ情報の指定始まりの記号“/”の前に空白行が存在しない場合にこのエラーになります。 |
メッセージ |
User name same as group name. (user) |
意味 |
指定したユーザ名は、グループ識別子としても指定されています。ユーザ名とグループ識別子は、違う名前を指定してください。 |
Warningメッセージは、Warningの発生した行番号と、Warning内容からなる行で構成されます。本ユーティリティを[-t]、または[-T]オプションつきで起動した場合は、行番号の前にファイル名が付加されます。なお、1ユーザに対する全属性をチェックしたあとに判別できるWarningについては、1ユーザの定義の開始行がWarningの発生した行番号として表示されます。
Warningメッセージが出力された場合は、Warning内容を確認し、パラメータファイル、ローカルユーザ情報ファイルの内容が、自分の行いたい処理と違いがないかどうかを確認してください。
Warningメッセージの内容を、以下に示します。
メッセージ |
Mail address not defined. (属性名) |
意味 |
メールアドレス関連の属性名が指定されていません。メールアドレスのないユーザは、メールを使用できません。 |
本ユーティリティが出力する処理結果通知メッセージを以下に示します。処理結果通知メッセージは、ローカルユーザ情報ファイルのユーザチェックにおいて正常終了した合計ユーザ数、Warningの発生した合計ユーザ数、Errorの発生した合計ユーザ数を通知するために表示されます。
- Total -
Success: X users
Warning: Y users
Error : Z users
意味:
正常終了したユーザ数は X人、 Warningの発生したユーザ数は Y人、 Errorの発生したユーザ数は Z人です。正常終了したユーザとは、ユーザに指定したどの属性にもWarning、Errorが発生しなかったユーザです。Warningの発生したユーザとは、ユーザに指定した属性に1箇所以上のWarningが存在したユーザ数です。 Errorの発生したユーザとは、ユーザに指定した属性に1箇所以上のErrorが存在したユーザ数です。WarningとErrorの両方を含むユーザは、Errorの発生したユーザ数に含まれます。
このユーティリティを使用したときの出力例を以下に示します。
【使用した条件】
|
: WHAT_LOCALパラメータ.txt |
|
: 数値以外を設定 |
|
: WHAT_LOCAL.txt |
|
: “矢橋憲二”、“伊藤典子” |
|
: “勝又保” |
|
: “西川孝司” |
C:\teamware\server>todirchk WHAT_LOCALパラメータ.txt C:\teamware\server> |
パラメータファイル、ローカルユーザ情報ファイルがシフトJISコードで記述されているため、本ユーティリティの出力結果は、シフトJISコードで行われます。 |
目次 索引 |