TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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第20章 長期運用時のシステムの管理> 20.1 ディスク容量の管理

20.1.3 to.logファイルの容量監視

TeamWARE Officeは、サーバの運用状態を示すメッセージや何らかの異常が発生した場合のメッセージを、サーバ単位やサービス単位にシステムイベントログに採取します。このログファイルはTeamWARE Officeサーバのインストールディレクトリ配下にto.logという名前で作成され、メッセージが追加されていきます。長期運用を続けていくと、to.logファイルのサイズが数百MBになりディスク容量を圧迫することがあります。

そのため、to.logファイルは定期的に退避、削除を行う必要があります。to.logファイルの削除方法については、“18.7.1 システムイベントログ”の“システムイベントログの削除”を参照するか、TeamWARE Officeサーバのインストールディレクトリ配下のto.logファイルをシステムコマンドなどで直接削除してください。

to.logファイルの退方法を、システムのOSごとに説明します。

◆UNIX系システムの場

cronを使用して退避を行います。以下の手順で作業します。

  1. ログ保存用のシェルスクリプトを作成します。
    以下のようなシェルスクリプトを作成します。以下に示した例は、to.logをto.log.0からto.log.9の範囲で保存するシェルスクリプトです。このシェルスクリプトが走行するたびに、to.logは別の名前で保存されます。
    保存するログの数、退避先のディレクトリ名などは運用環境に合わせて変更してください。

    hastur:/to>> cat newtolog
    #! /bin/sh
    #
    . /to/profile
    LOGDIR=$TO
    LOG=to.log
    # Set TeamWARE user name.
    USER=`nawk -F= '/TWADMIN/ {print $2}' /usr/lib/two/inst.ini`
    export USER

    # Set TeamWARE group name.
    GROUP=`nawk -F= '/TWGROUP/ {print $2}' /usr/lib/two/inst.ini`export GROUP
    if test -d $LOGDIR
    then
    cd $LOGDIR
    if test -s $LOG
    then test -f $LOG.8 && mv $LOG.8 $LOG.9
    test -f $LOG.7 && mv $LOG.7 $LOG.8
    test -f $LOG.6 && mv $LOG.6 $LOG.7
    test -f $LOG.5 && mv $LOG.5 $LOG.6
    test -f $LOG.4 && mv $LOG.4 $LOG.5
    test -f $LOG.3 && mv $LOG.3 $LOG.4
    test -f $LOG.2 && mv $LOG.2 $LOG.3
    test -f $LOG.1 && mv $LOG.1 $LOG.2
    test -f $LOG.0 && mv $LOG.0 $LOG.1
    mv $LOG $LOG.0
    cp /dev/null $LOG
    chmod 660 $LOG
    chown $USER $LOG
    chgrp $GROUP $LOG
    chmod +l $LOG
    fi
    fi
    #

  2. crontabで登録します。
    TeamWARE Officeの管理者IDで、cronによるjob設定を行います。job設定では、使用環境を考慮してログ退避の間隔を設定してください。crontabについては、システムのcrontabの説明を参照してください。
    毎週日曜日の午前2時にログ保存用のシェルスクリプトを走行させるjobの設定例を、以下に示します。

    hastur:/to>> crontab -l
    * 2 * * 0 /to/newtolog

◆Windows NT(R)の場

[AT]コマンドを使用して退避を行います。以下の手順で作業します。

  1. ログ保存用のバッチファイルを作成します。
    以下のようなバッチファイルを作成します。以下に示した例は、to.logをto.log.0からto.log.9の範囲で保存するバッチファイルです。このバッチファイルが走行するたびに、to.logは別の名前で保存されます。
    保存するログの数、退避先のディレクトリ名などは運用環境に合わせて変更してください。

    @echo off
    SET LOGDRV=C:
    SET LOGDIR=C:\TEAMWARE\SERVER
    SET LOG=to.log
    if NOT EXIST %LOGDIR% goto ERROR
    %LOGDRV%
    cd %LOGDIR%
    if NOT EXIST %LOG% goto ERROR
    if EXIST %LOG%.9 del %LOG%.9
    if EXIST %LOG%.8 ren %LOG%.8 %LOG%.9
    if EXIST %LOG%.7 ren %LOG%.7 %LOG%.8
    if EXIST %LOG%.6 ren %LOG%.6 %LOG%.7
    if EXIST %LOG%.5 ren %LOG%.5 %LOG%.6
    if EXIST %LOG%.4 ren %LOG%.4 %LOG%.5
    if EXIST %LOG%.3 ren %LOG%.3 %LOG%.4
    if EXIST %LOG%.2 ren %LOG%.2 %LOG%.3
    if EXIST %LOG%.1 ren %LOG%.1 %LOG%.2
    if EXIST %LOG%.0 ren %LOG%.0 %LOG%.1
    ren %LOG% %LOG%.0
    :ERROR

  2. [AT]コマンドで登録します。
    Windows NT(R)の[AT]コマンドを使用して、上記バッチファイルをスケジューリングします。バッチファイルのスケジューリングでは、使用環境を考慮してログ退避の間隔を設定してください。
    なお、[AT]コマンドを使用するためには、あらかじめscheduleサービスを起動しておく必要があります。[AT]コマンドについては、システムの[AT]コマンドの説明を参照してください。

    毎週日曜日の午前2時にログ保存用のバッチファイルを実行させる設定例を、以下に示します。

    C:\TEAMWARE\SERVER>AT 2:00 /EVERY:Su "C:\TeamWARE\Office\newtolog.bat"

    新しいジョブをジョブ ID = 0 で追加しました。


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