TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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第17章 ウイルスチェックの管理> 17.3 ウイルスチェックユーティリティ

17.3.1 ウイルスチェックユーティリティの機能

ウイルスチェックユーティリティは、以下のデータについてウイルスチェックを行います。また、感染を検出したファイルの取り出しの阻止、ウイルス感染ファイルの強制的なダミーファイルへの置き換えなどを行うことができます。

◆感染ファイルのり出し阻止

ウイルスチェックユーティリティによりウイルスの感染を検出したファイルは、TeamWARE Officeクライアントでの取り出しが阻止されます。

以下の場合、ウイルスチェックユーティリティでウイルスチェックをしても、ウイルス感染ファイルの取り出しが阻止されず、ウイルス感染ファイルを開くことができてしまいます。

  • V5.3 / 200Xサーバ、V5.1クライアントの組み合わせで使用している場合

または

  • TeamWARE Officeクライアント以外のサービス(V2.2エミュレータ、TeamWARE Officeプログラム開発キット、Webサービス、POP3サービス、IMAP4サービス)を使用している場合

このため、ウイルスチェック処理と、ウイルス感染ファイルと判明しているファイルをダミーファイルと置き換える処理を同時に行う必要があります。これには“17.3.3 コマンドの形式”に記述されている“- X”を指定してください。

◆強制取りし機能

TeamWARE Officeクライアントでの取り出し阻止が設定されているウイルス感染ファイルを強制的に取り出すことができます。

この機能は、TeamWARE Officeシステム管理者、またはTeamWARE Officeシステム管理者から依頼を受けた所有者(Mailサービス、およびCalendarサービス関連ファイルの場合)が、調査や再利用のため取り出す場合に使用します。機能を使用するためには、管理者権限は必要ありません。

強制的に感染ファイルを取り出すには、TeamWARE Officeクライアントの[オプション]メニューから、[共通オプション設定]コマンドを選択し、[添付ファイル]ページの[ウイルス感染ファイルを取り出す]チェックボックスをチェックします。

◆強制置きえ機能

ウイルス検査でウイルス感染ファイルと判定されたファイルを強制的にダミーファイル(ファイル名“Infected.txt”)に置き換えることができます。

この機能は、TeamWARE Officeシステム管理者が強制的にウイルス感染ファイルをデータベースから取り除く場合に使用します。

置き換えられたウイルス感染ファイルは、“twvcs.ini”に設定された隔離先ディレクトリ、またはウイルスチェックユーティリティで指定した隔離先ディレクトリに隔離されます。

隔離先が指定されていない場合には、ウイルス感染ファイルは破棄されます。

以下に、強制置き換え機能の利用手順を示します。

手順

  1. ウイルスチェックユーティリティを実行し、ウイルス検査を行います。
  2. ウイルスチェックユーティリティのログなどを参照し、検出結果が誤認ではないかどうか、ダミーファイルへの置き換えが適当かどうかを判断します。
  3. ウイルスチェックユーティリティを“-P replace”パラメータ指定で実行し、ウイルス検出ファイルを強制的にダミーファイルと置き換えます。

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