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第9章 X.400ゲートウェイの管理 | > 9.1 Windows NT(R)での運用 |
X.400ゲートウェイの状態表示は、[to status]コマンドまたはAdminクライアントを使って行います。[to status]コマンドで表示されるX.400ゲートウェイのプロセス名は、tox400になります。
X.400-MTAの状態表示は[dspmhs]コマンドを使って行います。[dspmhs]コマンドでは、X.400-MTAが動作中かどうか、X.400ゲートウェイとX.400-MTAの間でデータの受け渡しが行われているかどうか、通信の状態がどうなっているかを知ることができます。
通信の状態はX.400-MTAの[dspmhs]コマンドでわかるため、運用中に特にOSIライブラリや通信制御サービスの状態を確認する必要はありません。
dspmhs --- X.400-MTAの状態表示
dspmhs
X.400-MTAの動作状態、X.400ゲートウェイとの接続状態、通信の状態を表示します。
以下に[dspmhs]コマンドによって表示される画面の例を示します。
出力形式
X.400-MTA STATUS:(1) ** APPLICATION ** TO (PID) (STATUS) (2) (3) ** ASSOCIATION ** (4) (TYPE) (PID) (STATUS) (5) (6) (7) |
X.400-MTAの動作状態はX.400-MTA STATUSに表示されます。表示される内容は、以下の1のとおりです。
NOT ACTIVE |
: |
X.400-MTAは起動されていません。 |
ACTIVE |
: |
X.400-MTAは動作中です。 |
X.400ゲートウェイとの接続状況はAPPLICATIONに表示されます。X.400ゲートウェイと接続していないときは、以下の(2)に“-”が表示されています。表示される内容は以下の(2)から(3)のとおりです。
NOT OPEN |
: |
X.400ゲートウェイと接続していません。 |
OPEN |
: |
X.400ゲートウェイと接続して、データのやりとりを行っている最中です。 |
通信の状態はASSOCIATIONに表示されます。この情報は、通信相手の数だけ表示されます。通信を行っていないときは、以下の(5)と(6)に“-”が表示されています。表示される内容は、以下の(4)から(7)までのとおりです。
INIT |
: |
データの送信処理を行っていることを示します。 |
RESP |
: |
データの受信処理を行っていることを示します。 |
データの送信と受信が同時に行われているときは、INITとRESPの2行が表示されます。
INACTIVE |
: |
通信していない状態です。 |
CONNECTING |
: |
データの送信を行うために通信相手に接続している最中です。 |
ACTIVE |
: |
データの送信または受信を行っている最中です。 |
RECOVERY |
: |
データを受信中に通信が切れたため、通信相手が再び接続してくるのを待っている状態です。 |
RETRY |
: |
データを送信するために通信相手に接続しようとしたが、失敗したか、あるいはデータを送信中に通信が切れたため、一定時間後に再び接続するために待っている状態です。長時間に渡ってRETRY状態が続く場合は前者のケースです。このとき、通信相手が停止しているか、ネットワークが接続されていない場合は、これらを復旧させれば解決しますが、そうでない場合はコンフィギュレーションが誤っている可能性があるため、詳細な調査が必要です。 |
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