TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
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第5章 ユーザの管理 |
システム管理者は、Directoryアプリケーションを使用してユーザ情報を管理します。この節では、システム管理者が、TeamWARE Officeシステムの運用前に行う必要のある作業について説明します。
組織とは、TeamWARE Officeを運用する単位です。
組織の設定は、インストール時に行われます。インストール後に組織情報を変更したい場合は、toxdconfツールにより行います。toxdconfツールについては、“付録I toxdconfツール”を参照してください。
組織の下には、階層化された組織(以降、階層化組織と呼びます)があります。階層化組織は、複数の階層を作成できます。
エンタープライズシステムでは、エンタープライズ内に1つの組織と複数の階層化組織を作成できます。
階層化組織は、Directoryマネージャ、またはシステム管理者だけが作成可能です。
階層化組織の設定は、Directoryアプリケーションで行います。設定方法については、“5.3.1 階層化組織の設定”を参照してください。
階層化組織は、最大4階層までに止めて運用することをお勧めします。これは、5階層以上の深さのある階層化組織にユーザアカウントや資源を登録しようとしたときに、そのDirectory識別名がシステムで許されている最大の長さ(490バイト)を超えてしまうことがあるためです。 |
カスタム属性とは、Directoryサービスが標準にもっている情報だけでは不足する情報、たとえば、所属コードや趣味など、TeamWARE Officeを導入されるセンタ固有の情報を追加する場合に使用するフィールドです。Directoryサービスが標準で提供する情報のみを使用する場合は、カスタム属性を定義する必要はありません。
エンタープライズシステムでは、同一のカスタム属性をすべてのサイトで定義することをお勧めします。設定方法については、“5.3.2 カスタム属性の設定”を参照してください。
ユーザテンプレートとは、新規ユーザアカウントを作成するとき、ひな形となるものです。ユーザを登録する前に、1つ以上のテンプレートを作成しておく必要があります。ユーザの登録時には、ひな形となるテンプレートの情報を基に、不足する情報や変更が必要な情報を追加定義します。
システム管理者またはDirectoryマネージャは、ユーザの所属情報や電子メールのベースアドレスなどの共通情報をユーザテンプレートに登録します。
ユーザは、TeamWARE Officeアプリケーションの外見をカスタマイズできます。たとえば、リストの行やツールバーボタンの変更が可能です。このように、外見に関係する設定のことを、オプション設定と呼びます。こうした設定は、標準設定として事前に定義されており、初期状態ではユーザ全員に対して同じ設定になっていますが、システム管理者はこれを変更できます。設定方法ついては、“5.3.5 オプション設定のカスタマイズ”を参照してください。
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