PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
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第2章 機能> 2.3 その他の機能> 2.3.6 Solarisコンテナの伝送路制御

2.3.6.1 伝送路二重化機能によるSolarisコンテナのネットワーク高信頼化

Solarisコンテナのゾーンは通常、物理インタフェースに対して割り当てられたゾーン用の論理インタフェースを使用して、他システムまたは各ゾーン間との通信を行います。このため、物理インタフェースが故障したり、伝送路に異常が発生してしまうと、対象となるゾーンはすべて通信を継続することができなくなります。

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[図2.53 伝送路二重化機能を使用しない場合]

上記の構成では、伝送路異常が発生した場合にアプリケーションAとアプリケーションBは共に通信を継続することができなくなります。

伝送路二重化機能を使用することにより、伝送路異常が発生した場合でもゾーン上のアプリケーションは通信を継続することができます。

高速切替方式によるゾーンのネットワーク高信頼化

以下に、高速切替方式を使用した場合の例を示します。

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[図2.54 高速切替方式を使用した場合]

仮想インタフェースが束ねている物理インタフェースのどちらか一方で伝送路異常が発生した場合でも、伝送路二重化機能により経路の切替えが行われるため、ゾーン上のアプリケーションは通信を継続することができます。

NIC切替方式によるゾーンのネットワーク高信頼化

以下に、NIC切替方式を使用した場合の例を示します。

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[図2.55 NIC切替方式を使用した場合]

仮想インタフェースが束ねているプライマリ側の物理インタフェースで伝送路異常が発生した場合でも、伝送路二重化機能によりセカンダリ側の物理インタフェースへ切替えが行われるため、ゾーン上のアプリケーションは通信を継続することができます。


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