PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) - Solaris (TM) オペレーティングシステム版 -
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2.2.12 ユーザコマンド実行機能
NIC切替方式、およびGS/SURE連携方式において、ユーザがあらかじめ用意したコマンドを特定のタイミングで実行することができます。

設定方法については、“3.6.11 ユーザコマンド実行機能の設定”を参照してください。

なお、高速切替方式、およびRIP方式では本機能は利用できません。
実行タイミングは、以下の通りです。
(1) NIC切替方式の場合
- IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行
伝送路監視異常(LAN異常、HUB異常等)による自動切替えや、運用コマンド実行(活性、非活性や手動切替え)により、論理IPアドレス(論理IPアドレス引継ぎ機能使用時)または物理IPアドレス(物理IPアドレス引継ぎ機能使用時)の活性化や非活性化が行われた場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
IPアドレスの活性、非活性に伴うアプリケーションの再起動や、特定ルーティング情報の設定、ARP情報の削除やMACアドレスの変更等を行いたい場合に使用します。
- 伝送路異常検出時のユーザコマンド実行
伝送路監視異常(LAN異常、HUB異常等)を検出した場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
- 待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行
待機パトロールによる伝送路監視異常や復旧等を検出した場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。システム管理者やアプリケーションに異常発生や復旧検出を通知したい場合に使用します。なお、hanetparamコマンドにより、待機パトロールの監視間隔('-p'オプション)または連続監視回数('-o'オプション)のどちらかを0に設定した場合、本ユーザコマンド実行機能を使用することはできません。
図2.41に、NIC切替方式(論理IPアドレス引継ぎ機能)における、IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行タイミングを示します。

[図2.41 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(論理IP引継ぎ機能) (続く)]

[図2.41 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(論理IP引継ぎ機能) (続き)]
図2.42に、NIC切替方式(物理IPアドレス引継ぎ機能)における、IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行タイミングを示します。

[図2.42 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(物理IP引継ぎ機能)]
図2.43に、NIC切替方式における伝送路異常検出時のユーザコマンド実行タイミングを示します。

[図2.43 伝送路異常検出時のユーザコマンド実行タイミング]
図2.44に、 NIC切替方式における待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行タイミングを示します。

[図2.44 待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行]
(2) GS/SURE連携方式の場合
- 相手システムホットスタンバイ切替え時のユーザコマンド実行
GS側でホットスタンバイ切替えが発生した場合、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
図2.45に、GS/SURE連携方式における相手システムホットスタンバイ切替え時のユーザコマンド実行タイミングを示します。

[図2.45 相手システムホットスタンバイ切替え時のユーザコマンド実行タイミング]
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