SSF/Backup Facility 運用手引書 |
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第1章 バックアップ運用の設計 |
NAS環境下のETERNUS NR1000F series の業務データのバックアップは、SSF/Backup Facility、ETERNUS NR1000F seriesおよび、磁気テープライブラリシステムをSANで接続して磁気テープドライブを共有し、そのSSF/Backup Facilityに搭載されたダイレクトバックアップからNDMP(Network Data Management Protocol)を使用することにより ETERNUS NR1000F seriesのボリュームに含まれるディレクトリ単位で、テープ媒体へのバックアップを行うものです。
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NDMPバックアップに必要なシステム構成は以下の通りです。
コンポーネント |
必要な条件 |
SSF/Backup Facility |
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ETERNUS NR1000F series |
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ETERNUS3000/6000,GR series |
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磁気テープライブラリシステム |
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NAS業務サーバ |
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NDMPバックアップは、ndmpsetpolicyコマンドで指定したテーププールに属するテープ媒体にバックアップデータが保存されます。
また、ETERNUS NR1000F seriesのバックアップデータは、SAN環境のバックアップやネットワーク型バックアップと同一のテープ媒体に書き込むことはできません。そのため、NDMPバックアップ用にテーププールを分けてください。
更に複数のNDMPバックアップ対象のディレクトリがある場合は、バックアップ対象のディレクトリごとにテーププールを分けることを推奨します。
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NDMPバックアップの場合、ETERNUS NR1000F seriesのボリュームに含まれるディレクトリ単位でバックアップを行います。よって、バックアップ1回のバックアップデータ量は、バックアップ対象のディレクトリのサイズと等しくなります。
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NDMPバックアップにおける必要なテープの必要本数は、テーププールの構成、磁気テープライブラリシステムの構成(テープドライブ数など)および、バックアップポリシーの設定など 環境によって違ってきます。そのため、詳細な設計については、富士通技術員に相談してください。
参考として、以下にバックアップポリシー「書き込みポリシー」による算出式を示します。
テープの必要本数を見積もる際の目安としてください。
バックアップを行うたび、新規テープにバックアップデータが格納されます。1回のバックアップに使用するテープ本数は、以下の計算式で算出できます。
テープ媒体本数 = バックアップ対象のディレクトリの容量 ÷ テープ媒体1本の容量 ※ 除算の計算結果が少数点の値を含む場合は、小数点以下を切り上げてください。 |
テープ本数を最も多く消費するポリシーですが、テープドライブ数に依存しないため見積もりが容易です。テープの有効期間に対してバックアップを行う間隔を考慮した場合に、テープの再利用を効率的に行うことが容易なことからも、このポリシー設定による運用を推奨します。
使用可能な状態にあるテープのうち、最後にバックアップデータが書き込まれたテープに追加書き込みします。ただし、ドライブ数により見積もりが以下のように異なります。
最後にバックアップデータが書き込まれたテープに追加書き込みされます。バックアップデータ書き込み中にテープが終端に来た場合は、新規テープが選択されます。1回のバックアップに使用するテープ本数は、以下の計算式で算出できます。
テープ媒体本数 ≦ バックアップ対象のディレクトリの容量 ÷ テープ媒体1本の容量 ※ 除算の計算結果が少数点の値を含む場合は、小数点以下を切り上げてください。 |
テープに連続してバックアップデータが書き込まれるため、テープ媒体を遠隔保存しやすいですが、テープへの書き込み時間が最もかかるポリシー設定です。
追加書き込みよりもドライブの有効利用が優先されます。1回のバックアップに使用するテープ本数は、以下の計算式で算出できます。
テープ媒体本数 ≦ (バックアップ対象のディレクトリの容量 ÷ テープ媒体1本の容量) × テープドライブ数 ※ 除算の計算結果が少数点の値を含む場合は、小数点以下を切り上げてください。 |
テープドライブ数、ボリュームの数、テープの残り容量などに応じて書き込まれるテープが異なるため、最低限のテープ本数を見積もることが難しいですが、性能効率およびテープ容量効率が最もよいポリシー設定です。
使用可能な状態にあるテープのうち、バックアップポリシーによる破棄予定日とテープに書き込まれたバックアップデータの破棄予定日が最も近いテープに追加書き込みされます。
バックアップデータが書き込まれているテープが無い場合は、新規テープが選択されます。ただし、ドライブ数により見積もりが以下のように異なります。
バックアップデータの破棄予定日が最も近いテープに追加書き込みされます。バックアップデータ書き込み中にテープが終端に来た場合は、新規テープが選択されます。1回のバックアップに使用するテープ本数は、以下の計算式で算出できます。
テープ媒体本数 ≦ バックアップ対象のディレクトリの容量 ÷ テープ媒体1本の容量 ※ 除算の計算結果が少数点の値を含む場合は、小数点以下を切り上げてください。 |
テープに連続してバックアップデータが書き込まれるため、テープ媒体を遠隔保存しやすいですが、テープへの書き込み時間が最もかかるポリシー設定です。
追加書き込みよりもドライブの有効利用が優先されます。1回のバックアップに使用するテープ本数は、以下の計算式で算出できます。
テープ媒体本数 ≦ (バックアップ対象のディレクトリの容量 ÷ テープ媒体1本の容量) × テープドライブ数 ※ 除算の計算結果が少数点の値を含む場合は、小数点以下を切り上げてください。 |
テープドライブ数、ボリュームの数、テープの残り容量などに応じて書き込まれるテープが異なるため、最低限のテープ本数を見積もることが難しいですが、性能効率およびテープ容量効率が最もよいポリシー設定です。
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