SSF/Backup Facility 運用手引書 |
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第1章 バックアップ運用の設計 |
SSF/Backup Facilityで使用するバックアップソフトウェアおよび磁気テープライブラリシステム構成として、以下に示す構成が可能です。
バックアップソフトウェア |
磁気テープライブラリ制御ソフトウェア |
磁気テープライブラリシステム |
ダイレクトバックアップ |
LMF Lite |
ETERNUS LT130,LT160 |
Legato NetWorker |
− |
ETERNUS LT130 ※1 LT160 ※2, ※3 |
Softek Backup TSM Edition |
ETERNUS LT130 ※1 LT160 ※3 |
※1: 複数のライブラリ装置が必要です。
※2: ETERNUS LT160 (LTO Ultrium2ドライブ)はサポートされていません。
※3: 「LT160 論理ライブラリオプション」を導入するか複数のライブラリ装置が必要です。
SSF/Backup Facilityがシングル構成の場合、以下のシステム構成が可能です。
磁気テープライブラリシステムとしてETERNUS LT130,LT160を使用する場合で、磁気テープライブラリシステム制御ソフトウェアがSSF/Backup Facility以外の装置に搭載されている場合、以下の点が異なります。
ETERNUS LT160 論理ライブラリオプションを追加導入することで、一つのライブラリ装置でダイレクトバックアップとネットワーク型バックアップを同時に運用することができます。それぞれに対し、ロボットとテープドライブ(論理ライブラリ単位)を別々に割当てます。
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SSF/Backup Facilityがクラスタ構成の場合、以下のシステム構成が可能です。
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磁気テープライブラリシステムとしてETERNUS LT130,LT160を使用する場合で、磁気テープライブラリシステム制御ソフトウェアがSSF/Backup Facility以外の装置に搭載されている場合、以下の点が異なります。
ETERNUS LT160 論理ライブラリオプションを追加導入することで、一つのライブラリ装置でダイレクトバックアップとネットワーク型バックアップを同時に運用することができます。それぞれに対し、ロボットとテープドライブ(論理ライブラリ単位)を別々に割当てます。
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ダイレクトバックアップ運用において、磁気テープライブラリシステムを使用するには、以下の注意が必要です。
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同一サーバ(SSF/Backup Facility)内で、LMF Liteをネットワーク型バックアップソフトウェア(Legato NetWorker、Softek Backup TSM Edition)と共存させる場合、各ロボット(コントローラ)部のターゲットIDは、LMF Lite用ライブラリシステムとネットワーク型バックアップソフトウェア用ライブラリシステムとで異なる値を設定してください。
その上で、/usr/kernel/drv/ftla.conf の定義により、LMF Lite用ライブラリシステムのみを ftlaドライバ(LMF内蔵ロボットドライバ)が認識するよう設定してください。
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ダイレクトバックアップのテープ制御では、テープからのバックアップに使用したテープドライブのテープをアンマウントせず、次のバックアップに備えます。
これにより、テープへのアンマウント/マウントを最小限に抑え、テープへのバックアップがより効果的に行えます。
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テープへのバックアップ時に割り当てられるドライブの優先度は、以下の順番で行われます。
「テープのアンマウント/マウントの効率化」にあるようにバックアップに使用したテープドライブのテープはマウントされたままとなり、この状態が長く続くとテープドライブのヘッドやテープ媒体自体が劣化する要因となります。そのため、一定時間使用していないマウントされたままのテープを dbu_umount_driveコマンドでアンマウントします。
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# dbu_umount_drive -t 60 LIB1 <Return> |
テープがマウントされているか否かなどダイレクトバックアップが管理しているテープドライブ情報を確認するのには、dbu_statdisp_driveコマンドを実行します。
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# dbu_statdisp_drive -d drv1 LIB1 <Return> |
また、テープ運用中に以下のようにダイレクトバックアップ内部のテープドライブの管理情報と実際のステータスが異なる場合、dbu_init_driveコマンドを実行し、テープドライブの管理情報を回復してください。
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# dbu_init_drive -d drv1 LIB1 <Return> |
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ダイレクトバックアップでは、バックアップデータをテープに書き込む際、以下の3種類の書き込み方法があります。
選択肢 |
ダイレクトバックアップの動作概要 |
メリット |
デメリット |
新規テープの先頭から |
新規(未使用)テープを検索し、そのテープにバックアップデータを保存します。 |
複数のバックアップデータが1本のテープに格納されることがないので、バックアップデータの管理が他の選択肢より容易です。 |
他の選択肢よりも多くのテープ(媒体)を用意する必要があります。 |
可能な限り追加書き込み |
テープドライブにマウントされているテープが使用可能であれば、そのテープに追加書き込みします。 テープドライブにマウントされているテープがない場合は、使用可能な状態にあるテープのうち、最も最近にバックアップデータが書き込まれたテープに追加書き込みします。 バックアップデータが書き込まれているテープがない場合は、新規(未使用)テープの先頭から書き込みます。 |
テープの使用量を節約することができます。 |
保存先に同じテーププール(または同じテープリスト)を指定している業務ボリュームが複数存在する場合は、異なる業務ボリュームのバックアップデータが1本のテープに格納されます。 |
自動 |
テープドライブにマウントされているテープが使用可能であれば、そのテープに追加書き込みします。 テープドライブにマウントされているテープがない場合は、使用可能な「一部使用中」のテープに追加書き込みします。追加書き込みするテープは、テープに書き込まれたバックアップデータが破棄予定日に削除されることによって生じる空きができるだけ有効に使用されるように、破棄予定日の相互関係を考慮して選びます。 バックアップデータが書き込まれているテープがない場合は、新規(未使用)テープの先頭から書き込みます。 |
バックアップデータの保存期間が業務ボリューム毎に異なる場合、テープの使用量を節約することができます。 |
保存先に同じテーププールを指定している業務ボリュームが複数存在する場合は、異なる業務ボリュームのバックアップデータが1本のテープに格納されます。 |
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テープ書き込み対象には、「テーププール」と「テープリスト」の2種類の指定方法があります。それぞれの特徴を以下に示します。
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