SSF/Backup Facility 導入手引書 |
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第4章 シングル構成での導入 |
本章では、ダイレクトバックアップの環境設定について説明します。
チューニングが必要なカーネルパラメタとその値については、以下の表を参照してください。
資源 |
パラメタ |
説明 |
チューニング値 |
セマフォ |
semsys:seminfo_semmni |
セマフォ識別子の数 |
1 |
semsys:seminfo_semmns |
システム内のセマフォ数 |
30 |
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semsys:seminfo_semmnu |
システム内のundo造体の数 |
最大バックアップ要求多重度×2 |
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カーネルパラメタを編集するには、/etc/systemファイルにチューニングのためのレコードを以下のように追加します。既にカーネルパラメタが設定されている場合は、編集前の値(設定されていなければSolaris OSのデフォルト値)に上記の値を加算してください。
最大バックアップ要求多重度が10の場合
set semsys:seminfo_semmni = 332 set semsys:seminfo_semmns = 702 set semsys:seminfo_semmnu = 562 |
設定内容を反映させるため、システムを再起動します。
# shutdown -y -g0 -i6 <Return> |
ダイレクトバックアップで使用するすべての磁気テープライブラリシステムと磁気テープドライブを設定ファイルに登録します。
設定は以下の手順で行います。
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設定は、以下の手順で行います。
# vi /sp/dbu/adm/setup/TapeLibrary.conf <Return> |
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# vi /sp/dbu/adm/setup/TapeDrive.conf <Return> |
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# vi /sp/dbu/adm/setup/TapeGeneral.conf <Return> |
導入時には、磁気情報未消去のテープにダイレクトバックアップが書き込みを行うことを禁止します。(禁止しない場合は、運用開始時に禁止を解除してください。)
テープ制御汎用設定ファイルに、以下の行を追加する。
"ERASED_CHECK" "1" |
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# shutdown -y -g0 -i6 <Return> |
“使用テープ装置設定ファイル(TapeLibrary.conf)”は、以下のような書式のテキストファイルです。
#LibraryName Mode LibraryController Server Kind "machine1" "USE" "LMF-LITE" "hostA" "LT160" |
書式と記述内容を説明します。
記述できる文字列 |
意味 |
“USE” |
ダイレクトバックアップ専用となり、その磁気テープライブラリシステムに属するすべてのドライブ装置がダイレクトバックアップで使用されます。 |
“SHARE” |
ダイレクトバックアップとダイレクトバックアップ以外のバックアップソフトウェアで共有となり、その磁気テープライブラリシステムの一部がダイレクトバックアップで使用されます。ダイレクトバックアップが使用するドライブ装置は、使用ドライブ装置設定ファイルに定義されたものとなります。 |
“NOTUSE” |
ダイレクトバックアップではその磁気テープライブラリシステムを使用しません。 |
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“使用ドライブ装置設定ファイル(TapeDrive.conf)”は、以下の書式を持つテキストファイルです。
#LibraryName DriveName Mode "machine1" "drive1" "USE" "machene1" "drive2" "NOTUSE" |
書式と記述内容を説明します。
記述できる文字列 |
意味 |
“USE” |
その磁気テープドライブがダイレクトバックアップで使用されます。 |
“NOTUSE” |
ダイレクトバックアップではその磁気テープドライブを使用しません。 |
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“テープ制御汎用設定ファイル(TapeGeneral.conf)”は、以下の書式を持つテキストファイルです。
#Parameter_Name Value "ERASED_CHECK" "1" |
書式と記述内容を説明します。
記述できる文字列 |
説明 |
"ERASED_CHECK" |
新規テープの種別チェック機能の有効/無効を指定します。 |
記述できる文字列 |
意味 |
"0" |
磁気情報消去済み/未消去のテープとも新規テープとして利用できます。 |
"1" |
磁気情報消去済みのテープのみ新規テープとして利用できます。 |
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ダイレクトバックアップが使用するディスクアレイ装置を特定するために、各装置毎の識別名を設定します。ここでは、オプションのストレージシステム管理機能を使用しない場合の手順を示します。
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以下のように、ディスクアレイ装置名の設定を行います。
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ディスクアレイ装置名とBOXIDの対応をGRinfo.db ファイルに定義します。
各ETERNUS3000/6000,GR seriesごとに、マルチパスを1つ引数に指定して、STXGetBoxIDコマンドを実行します。コマンドの引数にする時は、マルチパスの末尾に"s2"を追加してください。
コマンドの出力は以下のようになります。下線部で示す文字列がBOXIDです。
# /opt/FJSVgrapi/64/bin/STXGetBoxID /dev/FJSVmplb/rdsk/mplb0s2 <Return> BoxID OLU EXTENT SIZE 00GR740#######GR74B01#####BP47########## 90h 0h 9f8000h Device information Dump 0000 : 00000000 00000000 00000000 00000000 ・ ・ ・ 00f0 : 00000000 00000000 00000000 00000000 # |
名前は、以下の形式で/sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db ファイルを作成し、2行目から記述します。1行目は"update: manual"と記述してください。
<GR name> <設定対象となるETERNUS3000/6000,GR seriesのBOXID> |
<GR name>はluinfo.confの設定で名づけた名前です。<設定対象となるETERNUS3000/6000,GR seriesのBOXID>には前手順で取得したBOXIDを指定します。
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以下に例を示します。
# vi /sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db <Return> update: manual GR001 00GR740#######GR74B01#####BP47########## # |
ETERNUS3000/6000,GR seriesが複数台ある場合、同じように3行目、4行目、・・・と名前を追加してください。
GRinfo.db ファイルのファイル属性が以下の値になっていることを確認してください。
オーナ :root モード :644 グループ:sys |
上記の値になっていない場合は、以下のコマンドで変更してください。
# chown root /sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db <Return> # chmod 644 /sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db <Return> # chgrp sys /sp/dbu/adm/setup/GRinfo.db <Return> |
chkluinfoコマンドで、luinfo.confファイル、devpath.confファイルの設定および、ディスクアレイ装置名とBOXIDの関係をダイレクトバックアップに認識させます。
# /opt/FJSVsputl/bin/chkluinfo <Return> |
SSF/Backup Facilityと接続されているディスクアレイ装置がETERNUS3000の場合で、以下の状態が発生した場合、ETERNUS3000 の情報取得を行う必要があります。
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# /opt/FJSVsputl/bin/dbu_get_oluinfo -l GRIPAddress |
GRIPAddress は、環境設定を行った当該 ETERNUS3000 のIPアドレスです。
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# mplbconfig -q |
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