Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
目次 索引 前ページ次ページ

第10章 導入環境の変更> 10.5 IPアドレスとホスト名の変更> 10.5.1 運用管理サーバのIPアドレス、ホスト名を変更する

10.5.1.13 機能ごとの変更

機能ごとの変更を行います。変更を行う機能と変更が必要な場所を以下に示します。インストール種別または使用している機能により、設定を行ってください。


機能名

条件

運用管理サーバ

部門管理サーバ

業務サーバ

運用管理クライアント

クライアント

イベント監視

必須

○(注1)

○(注1)

○(注1)

○(注1)

性能監視

選択

リカバリフロー

選択

スクリプト

選択

自動運用支援

選択

資源配付

選択

IDカードセキュリティ

選択

共通ツール

選択

ヘルプデスク

選択

○(注2)

○(注2)

注1:メッセージ送信先システムを設定している場合、メッセージ送信先システムの変更が必要です。

注2: ヘルプデスク機能を使用している場合、ヘルプデスクサーバの変更が必要です。さらに、運用管理サーバにヘルプデスクデータベースを作成している場合は、ヘルプデスククライアントをインストールしている運用管理クライアント、クライアントでODBCデータソースの変更が必要です。

■イベント監視の変更

[注意事項]

  • “構成情報の削除”“構成情報の登録”の変更は、接続形態が必要時接続の場合、必要です。

 

構成情報の削除

“全体監視運用時”または“運用管理サーバ二重化運用時”の場合、運用管理サーバがメッセージ送信先システムとして定義していたシステムで、以下のコマンドを実行し、構成情報を削除します。

[Windowsの場合]

opaconstat -D 運用管理サーバのホスト名

[UNIXの場合]

/opt/systemwalker/bin/opaconstat -D 運用管理サーバのホスト名
備考.
運用管理サーバのホスト名は、変更する前の運用管理サーバのホスト名です。

構成情報の登録

運用管理サーバで、以下のコマンドを実行し、構成情報を登録します。

/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a
備考.
メッセージ送信先システムで指定しているシステムが動作していることを確認して上記のコマンドを実行してください。

opaconstatコマンドについては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

メッセージ送信先システムの変更

運用管理サーバをメッセージ送信先システムとして指定しているシステムがある場合、運用管理サーバのIPアドレス/ホスト名の変更が終了後、そのシステムのメッセージ送信先システムを変更し、Systemwalkerを再起動してください。

[EE]
サーバ間連携定義

二重化、全体監視などサーバ間連携機能を使用し、連携先システムとして指定しているシステムがある場合、連携しているシステム側のサーバ間連携定義を変更してください。
詳細は、”Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(独立型)”または、”Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型)”を参照してください。

[EE]
クラスタノード定義ファイル・クラスタ待機系監視環境定義ファイルの変更

運用管理サーバをクラスタ運用しており、待機系ノードを監視している場合、クラスタノード定義ファイル、クラスタ待機系監視環境定義ファイルを変更してください。
詳細は、”Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ クラスタ適用ガイド”を参照してください。

通信用IPアドレス定義の再定義

通信用IPアドレス定義を実施している場合にIPアドレスの変更があった場合、IPアドレスの変更があったシステムで再度定義を実施してください。
opasetip(通信用IPアドレス定義コマンド)で定義します。
opasetipコマンドについては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

Systemwalker Centric Manager GEEの場合

■性能監視の変更

ネットワーク性能監視およびサーバ性能監視でIPアドレス/ホスト名を変更したサーバを監視対象にしている場合は、変更が必要です。

Systemwalkerコンソールから以下の手順に従って、作業を行ってください。

性能監視の動作環境の設定については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。

■リカバリフローの変更

コマンドの実行先ホストに、IPアドレス/ホスト名を変更した運用管理サーバを「直接指定」でタスク登録している場合は、変更が必要です。

Systemwalkerコンソール[監視]から以下の手順に従って、作業を行ってください。

  1. [操作]メニューから[リカバリフロー]を起動します。
  2. [リカバリフロー]画面の登録ボタンから[リカバリフローの登録画面]を開き、変更対象のタスクを 選択して[タスク情報]ダイアログボックスを表示します。
  3. [基本情報]タブの[コマンド実行ホスト]で直接指定の設定値を変更します。

リカバリフローの動作環境の設定については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。

■スクリプトの変更

スクリプトファイル中で、ホスト名を変更したコンピュータを意識した処理を行っている場合、変更が必要です。

なお、ユーザ作成スクリプトについても同様です。

  1. 運用管理サーバで該当するスクリプトファイル中に書かれているホスト名を変更し保存します。
  2. 運用管理クライアントで同スクリプトを使用しているシステムへインテリジェントサービスのポリシー設定を行い、ポリシー配付します。

インテリジェントサービスが提供するサンプルスクリプト一覧を以下に示します。

[サンプルスクリプト一覧]

サンプルスクリプト

備考

IPv6インタフェースの稼働監視

定義項目としてホスト名の情報を持っています。

Systemwalkerセルフチェック

ノード状態の監視

MIBしきい値監視

サービス稼働監視

Webサービス稼働監視

大規模同報リモートコマンド

必要イベント未発生調査

イベント固定テキスト変換

イベントの発生元ノード名を判定処理用に参照できます。

イベント切り分けテキスト変換

先頭通知コラレーション

末尾通知コラレーション

イベント詳細フィルタリング

切り替え型イベント詳細フィルタリング

メッセージ監視アクション型スクリプト動作テスト

テスト対象スクリプトの内容によってはホスト名をスクリプト内に固定で記述するケースがあります。

ライブラリ型スクリプト動作テスト

ユーザスクリプトの格納先

登録を行うユーザスクリプトは、共通管理ディレクトリ(配下の任意のサブディレクトリ含む)に格納します。共通管理ディレクトリは以下のとおりです。

[Windowsの場合]

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpsc\script\common

[UNIXの場合]

/var/opt/FJSVssc/script/common

■自動運用支援の変更

[イベント監視の条件定義]で、ホスト名を変更した運用管理サーバのホスト名を設定している場合、変更が必要です。
操作を行う画面は以下のとおりです。

インストール種別

操作画面

運用管理サーバ

Systemwalkerコンソール

部門管理サーバ

システム監視設定

業務サーバ

運用管理クライアント

システム監視クライアント

クライアント

イベント監視の条件定義およびアクション環境設定については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。

■資源配付の変更

サーバの変更

資源配付で、ホスト名を変更した運用管理サーバに対して「資源配付のスケジュール情報ファイル」のスケジュール文で直接結果通知を行っている場合、変更が必要です。

以下の手順に従って、変更を実施してください。

  1. 運用管理クライアントから部門管理サーバに接続して、「資源配付のスケジュール情報ファイル」の通知先のノード名を運用管理サーバの新IPアドレスまたはホスト名に変更してください。
  2. 運用管理クライアントから業務サーバに接続して、「資源配付のスケジュール情報ファイル」の通知先のノード名を運用管理サーバの新IPアドレスまたはホスト名に変更してください。

資源配付のスケジュール情報ファイルにつくいては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

クライアントの変更

資源配付クライアントのセットアップ機能を起動し、[セション開設]で、ノード名入力形式に従って接続先のノード名を変更してください。

資源配付クライアントのセットアップ機能については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。

[EE]
■IDカードセキュリティの変更

IDカードセキュリティ機能を使用して、運用管理クライアントのコンピュータの保護および操作の保護を使用している場合、変更が必要です。

  1. 運用管理クライアント上でIDカードセキュリティ・エージェントの起動条件記述ファイルのホスト名/IPアドレス("host=")を変更します。
  2. 運用管理クライアント上で以下のコマンドを実行し、エージェント起動条件ファイルを作成します。
    idterm 起動条件記述ファイル
  3. 運用管理クライアントのログアウト/再ログインを実施してください。

IDカードセキュリティ・エージェント起動条件記述ファイルの詳細については、“エージェント起動条件記述ファイルの作成”を参照してください。

■共通ツールの変更

運用管理サーバで、プロセス監視の定義を行っている場合、運用管理サーバで変更が必要です。

以下の手順に従って、プロセス監視定義ファイルを変更してください。

プロセス監視定義ファイル

/etc/opt/FJSVftlc/pmon/mppmon.ini

プロセス監視機能については、“プロセス監視機能”を参照してください。

■ヘルプデスクの変更

ヘルプデスク機能を使用している場合、ヘルプデスクサーバの変更が必要です。さらに運用管理サーバにヘルプデスクデータベースを作成している場合は、ヘルプデスククライアントをインストールしている運用管理クライアント、クライアントでODBCデータソースの変更が必要です。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1995-2005